DTM初心者が長い時間をかけて作曲しても良い曲ができない4つの理由

DTMerには2つのタイプがいます。「長時間考えればよいものができる」と信じ込んでいるDTMerと「短い時間でも良いものは良い」と考えられるDTMerです。DTM初心者ほど時間をかけて作り込もうとしますが残念ながらそれはDTM作曲泥沼にはまるだけです。なぜならば、長時間考えるのに必要な知識がないからです。時間をかけても作曲が終わらないのは必要な知識がないためです。

時間をかければ必ず良いものができると信じるのではなく、短時間でも良いものができると思いこむ方が自然です。

「でも短い時間で作曲するなんてできないよ」と思いますよね。確かに最初から上手くはできません。しかし大切なのは「上手くはできないけれどできる」ということです。その方法は次の2つの考えをやめてしまうことです。

考えることに酔ってしまう

あれこれ考えているようで実は考えていません。とりあえず考えるフリをしているだけの可能性があります。。会社の会議も「とりあえず仕事をしている体裁をまもるための会議」がよくあります。これと似たようなことが作曲最中でもよくおきます

必要以上にプラグインを試してみたり、何度も再生して確認をしたり、これらはあまり生産的なDTM活動ではありません。しかし「何かをしている」雰囲気はあるので、気がつけば非生産性な行いに酔ってしまって結局何も生み出さないまま時間だけが過ぎていきます。

なぜ考えるフリをしているのでしょうか?それは「今できない自分を否定することができないため何かでそれを補おう」とする心理行為が働くからです。そのため関係あるようで関係のないことに時間を費やしてしまいます。

長時間かけて考えないとろくなものにはならないという思い込み

長時間考えるというのは実はすごい知識ベースが必要になります。これはAとBとCとDをとのバランスを考えならばEとF楽器のフレーズを…といったあらゆる情報を総合的に考えるときにはじめて「時間をかけて考える(知識をまとめる)」という行為に意味が生まれます。DTM初心者の場合考えるための知識ベースはほとんどないため、長時間考えるという行為自体ができないのです。するとどうなるのか?上記のように「考えることに酔ってしまう」という話に戻ります。

「長時間考え抜いたものは良いものである」と思うのは幻想です。それは諦めなかった結果を肯定するための言い方ですが、短い時間で考え抜いたものはシンプルな結果になります。なぜならば知識がないために拙い部分も出てきますが、現状においてその人が作りたいと思って得た解釈がそのままアウトプットされるので、本質に近い音楽になります。本質とは誰もが共有共感できる音楽要素なので、その本質の音楽を求める作曲をする方が知識の吸収や情報の取捨選択のセンスが磨かれます。

思い通りの曲が書けるDTMerになるための作曲センスの正体と鍛え方

長時間かけて作曲するときには思考の体力である「考え抜く力」が求められます。その体力をつけるためには考える筋肉である考筋力をつける必要があります。これは複雑な筋トレでうまれるものではなく、あくまでシンプルなランニング的な動作でみにつくものです。一週間で2km走るのと毎日100m走るのであれば毎日の方が筋肉が付きやすいのと同じです。作曲もシンプルな答えを速く作り出す癖をつけることで良い考筋力がつきやすくなります。

短い時間で作ったものはシンプルな答え

パッと音楽ができてしまうとDTMerは不安になるか、「やばい自分は天才かもしれん」と思うかのどちらかです。不安になるのは「こんなにサクッとできるわけがない」と思うからです。これは昔から自分の行動に対して「もっとちゃんとしなさい」と言われてきた人に多く見られます。このちゃんとという言葉ほど適当なものはないのに否定され続けると自分の結果に自信がないので「できているわけがない」と思い込むことで心のバランスを取ろうとします。当然誰かに聞いてもらったときに「全然だね」と言われたら「やっぱりそうか、ぱっと作った曲が評価されるわけないよな」と変な安心感を覚えます。

しかし、「天才」思った人はその行為自体に満足しているので誰かに聞いてもらうときにも「ヤバい曲できたから聞いて」とすでに自信満々で聞いてもらうことが多いです。自信満々の人からのアプローチを否定で切り返す人はあまりいません。自信がない人が無理やり自信をもて!とは言いませんが、速くできても遅く作っても良いものは良いと評価されます。

そしてこの「よい曲」というのはものすごく主観的な世界です。今の自分が良いと思っているものであれば「良いと思っていいのです」そこにはかけた時間ではなく思いの強さの方が重要です。

正解不正解を探さない

知識がないと何が正解どうかはわかりません。つまり正解不正解を探す手順すらない状態では正しくゴールに向かって進んでいるかわからなくなります。音楽は直感的に好きか嫌いかを判断できるものです。それだったらまずは好きなものを作ることに全力でやった方が時間帯効果が高く、自分が進むべきゴールに向かっているのを実感できるので精神的に安心できます。

作曲にかける時間

これは私の考えですが、100時間つまり5日で1曲のペースで考えます。初心者にすれば「そんなに速くできない」と思うかもしれませんが、できなくていいのです。しかし逆に「できるためにはどうすればよいのか?」という視点をもつのがこの考え方の答えです。

  • ジャンルを決める
  • テンポを決める
  • 使う音色を決める
  • 最初に決めた要素は変更しない

作曲に時間がかかるのは考えがブレるからです。初心者ほど思考のブレを制御する術を身に着けておくのがオススメです。

さいごに

ブログだけを読んでいると「速くつくらないと駄目」だと思うかもしれませんがそうではありません。考える体力がない状態では長い時間をかけても出てくる答えはしれています。それならば無駄な思考時間を削って少しでも速く自分が思い描いた音楽を作れるようになるのが大切であるというのがこの記事の目的です。

  • 考えることに酔わない
  • 無理して長時間考える必要はない
  • 主観の強さが良い曲の基準

考えるふりをしているDTMerは多いです。私もつい無駄に考える癖があるので常に注意しています。答えはとてもシンプルなところにあります。