DTMが「めんどくさい」の正体を知れば作曲の悩みはなくなる!

DTMはめんどくさいです。しかし多くの人が「めんどくさい」の正体を知りません。めんどくさいはネガティブな印象がありますが、実はポジティブな性質がありうまく付き合うとことで作曲の悩み自体を吹き飛ばしてくれます。

今DTMがめんどくさいと感じている人はある意味チャンスです。この記事でめんどくさいの正体に気づいてください。

自称めんどくさい検定3段の私が27年近くDTMのめんどくささと付き合い続けてきた経験をもとに説明させていただきます。

めんどくさいってどういう状態?

「何もする気が起きない」端的に説明するとこうなります。ではなぜ「何もやる気が起きない」のでしょうか?これは頭が良い人に起きやすいです。というのもやるべきことを見出し過ぎて何から手を付ければよいかわからない。これがめんどくさいと感じる理由です。

ここでのポイントは「起きない」ということです。

DTMを始めたころはとにかく色々と触りますが、だんだんやらなければいけないことが見えてきます。そこに今自分が出来ることとやりたい成し遂げたい目的に必要なスキルのギャップを意識すると、目的のための熱量が下がり「めんどくさい」という言葉で自分の心理状態を説明します。

最初はやる気があったのにだんだんとめんどくさくなった。つまり「めんどくさい」によってやる気スイッチが切られてしまった。というわけです。

好きな気持だけではめんどくさいは解決しない?

「めんどくさいと思うなんてホントは好きじゃないんだよ」こういう考え方をしている人はいます。たしかに熱中しているとめんどくさいことでもやり続けたりしますから、「好き」というパワーはめんどくさいを凌駕する一面はあります。ですが、「好きだったらめんどくさいと思うわけがない」というのは少し違うと思います。

めんどくさいとは感情です。人によって違いますが、誰もが「〇〇するのめんどくさい」と思っています。有名な話ですが宮崎駿でさえ口癖のように「めんどくさい」を連呼しています。宮崎駿の場合は「使命感」がめんどくさいを凌駕しています。

しかし、私みたいな凡人には同じマネはできません。ですが、「めんどくさいけどやる理由」を探すために考えることはします。その理由は大きなものでも小さなものであってもよいのです。大切なのは「めんどくさい」少しだけ上回るきっかけです。

成長すればするほどめんどくさいに気づく

DTMをやればやるほど見えてくるものが多くなるので、めんどくさいは増えてきます。なんだかネガティブな精神状態が増えるだけのようにも感じますが、しかし良い面もあります。それはより多くの認識できるようになった。つまり成長の結果「めんどくさい」ことに気が付きます。

「めんどくさいことが増えた」と表現しますが、正確には成長したことで「めんどくさいことに気がつけるようになった」というわけです。

なので、「めんどくさい=ネガティブ」と捉えるのではなく「成長の一種」として捉えることができるようになります。

めんどくさいはポジティブな思考??

DTMはめちゃめちゃめんどくさいです。

作曲、編曲、音色作り、ミックス、マスタリング ectそれぞれにプロが存在すします。それらを一人でやろうとするわけです、どう考えても作業量的にめんどくさです。

アマチュアだけではなくプロでも同じように思っています。むしろプロの方がより精度の高いものを作ることを求められるので、もっとめんどくさいと感じていると思います。

さて、このめんどくさいという言葉、さきほども少しだけお話しましたが、めんどくさいにはすごいパワーがあります。つまりめんどくさい問題をクリアすることに人は知恵を働かせ次のような技術ができました。

めんどくさいから生まれた音楽制作機能

ではめんどくさいがきっかけになってどういうものが作られたか少しだけ見てみます。

  • 急なレベル合わせとか人の手やるのかまじめんどくさい=コンプレッサー
  • ビートルズのジョンレノンが「2回もうたうのしんどいから一回でできない?」=ダブリングエフェクト
  • 録音したボーカルの継ぎ接ぎがめんごくさい=テイクコンプ
  • 耳コピがめんどくさい=耳コピソフト

このように「めんどくさい」は何か新しいものを生み出す起爆剤になります。もちろんあなたの「めんどくさい」がすぐに何か新しいイノベーションを生み出すわけではないのですが、「めんどくさい=悪いこと」と思わなくて大丈夫です。自分の悩みの問題にもプラスの要素があるという事実だけ知っておいてください。

プロ失格!めんどくさすぎて適当に作って怒られたゲーム会社時代の私

私は今でも曲を作るたびに「めんどくさい」と思ってしまいます。もうMIDIデータとかをちまちまするのとか実は苦手です。昔はめんどくさいと理由で「ベロシティは全部一定」またはベロシティデータ呪文「100 50 80 50」をコピペ、こんな打ち込みの方法をやっていました。デュレーションも長さバラバラ、挙げ句の果てには禁断の二重MIDIデータも日常茶飯事

(二重MIDIデータ”]音が重なることで、音がでなくなったり音量がおかしくなったりする)

こんな私でも一応ゲーム会社でサウンドクリエイターをやっていたりしました。会社にいた頃に「UGさんはめんどくさがりでしょ。MIDIデータにそれが現れています」ってよく言われるほど、めんどくさがりな正確から雑な打ち込みMIDIデータしか作らず、随分と先輩に怒られました。

めんどくさいは克服するものではない

「めんどくさいなんて思ってはだめ」多くの人がこのように考えます。なぜならば、めんどくさいなんて努力不足でしかないと思っているからです。しかし、これは大きな間違いです。努力でどうなるものではなく「めんどくさいとは誰にでもある感情」です。

めんどくさい→そんなことは思ってはいけない→めんどくさいこのような連鎖の経験をしたことがある人は多いと思います。ではこれをぬけだすにはどうすればよいか?答えはシンプルです。目の前の事実を受け入れる。つまり、ありのままに「めんどくさい」を受け入れるところから始めます。

そもそも感情なのですからそれを否定すると嘘をつくことになります。嘘をつくと人はストレスがたまります。人は事実を受け入れると「そうかそんなものか」と思えることが多いです。なので騙されたと思って「自分の中のめんどくさい」という感情を否定せずに受け入れてみてください。

DTMのめんどくさいプロセエス

DTMのめんどくさいプロセスをざっくりと並べてみました。みなさんもこの中のどれかで悩んで答えがだせずに「めんどくさい」となっていたりしませんか?

  • 曲のジャンルはどうすのか
  • テンポはどうするのか?
  • ギターは打ち込みか、生演奏か
  • 曲の構成はどうするのか?
  • Aメロ、Bメロ、サビメロ、それぞれの違いをどうすればよいのか?
  • ドラムやベースの音色は何にすればよいのか?
  • ミックスは?コンプやEQの使い方は?リバーブは
  • マスタリングは?
  • Etc

これらは氷山の一角にも満たない程度の作業プロセスです。これを一人でしなければいけないとか「本当にめんどくさい」ですよね。

ですが、これらのめんどくさいプロセスをこなして作るのはどういう理由からでしょうか?それは「良い曲を書きたい、かっこいい曲を作りたい」ということではないでしょうか?つまりめんどくさいとは本質的なプロセスであると言えると思います。その本質に気がつけば「めんどくさい」はかっこいい曲を作るための重要なアドバイザーになります。

DTMのめんどくさいを研摩する

めんどくさいの本質は良い曲をかくためのプロセスの可視化です。しかしその中にも必要なものもあればそうでないものもあります。つまり「めんどくさいを研摩する」ことで、使えるエネルギーを取り出します。

やりたいことだけ考える

やらなきゃけいけないをやめれば、やりたいことだけ考えます。DTMでやりたいこととは何でしょう?作曲ですよね。かっこいい曲を作りたい。できるならDTMでお金を稼ぎたいという人もいるでしょう。そのようなやりたいことだけを考えたときにDTMをどうすればそれにつながるのかを考えます。

とりあえずやるをやめる

「四の五のいわずにやれ」という話をよく聞きます。たしかに行動を起こせばエンジンがかかるのは間違いありません。ですが、「研摩されていないめんどくさい」というガソリンが入っていては「とりあえずやる」という行為も「めんどくさい」です。

そういうときはやるんじゃなくて「してやった」に変えます。つまり主従関係をはっきりさせます。DTMでめんどくさいというのは実はDTMにマウントを取られているようなものです。

そこで、気持ちを切り替えてあなたがDTMをしてやったにするのです。そしてその行為は恐ろしく小さな一歩で大丈夫です。昔私が若かったころ「やりたいけれどめんどくさい」で悩んでいたときに「DAWを立ち上げるだけ」を一週間し続けました。そして「DAWをつけてやったぜww」と勝ち誇ってその日野寝る前にDAWを落とします

これが続いていくと「もうちょっといじってやるか」くらいの意識が生まれました。そういう僅かなところからスタートでいいのです。大事なのは「めんどくさい」というガソリンを抜くことが目的です。

それでもやる気が起きないときもあります。ここが一番大事で、それも受け入れてしまいます。何をやっても気分が乗らないときはあります。そういうときに「今までここまで頑張ってきたんだからもったいない」と思わずに、今日はやらん!と決めます。あくまで主体的にしないを決めるんです。主体的に決めることができれば、意外とすっきりします。なぜなら「ダラダラして何も動かなかった」ではなく「今日はやらないと決めたことを実行した」という気持ちになるからです。

アメとムチは逆効果

モチベーションをあげるために「これが終わったら〇〇しよう」という自分にアメを与える方法がありますが、オススメしません。理由は簡単です。アメに飽きたらそのアメは効果がなくなるからです。なぜなら同じ刺激に脳はすぐに順応してしまうからです。

これは恐怖感も同じです。初めてのお化け屋敷は怖いですが、2回目はネタがわかっているので怖さは半減です。アメとムチにはめんどくさいを払拭できるほどのパワーはありません。

さいごに

めんどくさいの正体は誰でももっている感情です。その感情との付き合いがめんどくさいからパワーを引き出せます。

いままで数多くのめんどくさいに遭遇してきましたが、めんどくさいを受け入れるたびに少しだけ前に進み続け、気がつけば27年も経っていました。プロになるとかならないとかそういう難しい話をおいておいて、今「めんどくさい」立ち止まっている人は「DTMはめんどくせーんだよ」と思いましょう。そのうえで「DTMをやりたいと思った気持ち」を思い出してみましょう。