DTMをはじめるにあたってCubaseProとlogic proで悩んでいる人は多いです。この記事ではどちらを使えば自分にとってコスパがよく機能面で使いやすいかを解説しています。
多機能より自分にあった選び方のコツも一緒にお話します。
CubaseProとlogic pro XのどちらのDAWを使えばいいのか悩みますよね。そこでこの記事では値段、性能、使いやすさ、使用アーティストに焦点を絞って両方の魅力について詳しくお話しています。
DTMを初めたいけど調べてみたらDAWが必要で、Logic Pro XかCubaseがいいという話だけど、初心者に使いやすいのはどっちか知りたい!
DAW選びはたしかに悩むべきところです。しかしいつまでも悩んでいたらせっかくのDTM情熱が冷めてしまっては大問題です。
この記事ではLogic Pro XとCubaseの性能、価格、などを比較して購入検討の参考になれるようにまとめています。
比較①Cubase ProとLogic Pro 価格の違い
価格面でみればLogic Pro Xの方が安いです。
Logic Pro X(ロジックプロ)の価格は¥30,000
CUBASE Pro 13(キューベース)の価格は62,900円
Cubaseはバージョンによって価格が異なりますが、Logic Pro Xと同等の機能であるのは最上位のCubase Proだけです。
Logic Pro Xの購入の仕方
Logic Pro Xは基本アップルストアのみでの販売です。
昔は市販されていましたが、今では完全にネット購入のみの販売です。量販店であればポイントを使って少しでも安く…という買い方もできますが…
でもLogic Pro を安く変える方法があります。
CubaseProの購入の仕方
CubaseProはネットと量販店で買うのどっちがお得?
価格差でいうとネットでの購入の方が安いかも…
量販店での購入のメリットはポイントをためたり、そのポイントを使って安く購入できる点にあります。
大手の量販店の価格はこちらですが、実は価格はすべて同じです。
Cubase Pro 11 | |
ヨドバシ | ¥76,230(ポイント7,623)実質¥68,607 |
ビックカメラ | ¥76,230(ポイント6,966)実質¥68,607 |
ジョーシン | ¥69,300(ポイント693)実質¥68,607 |
以下は主なECサイトの価格は次のようになります。
| Amazon | 楽天 | Yahooショッピング | サウンドハウス |
Cubase Pro 13 | ¥61,874 | ¥62,600 | ¥62,700 | ¥61,874 |
ポイント | | 1,764 | 1,500 | 6,186 |
Cubase Artist 13 | ¥35,169※ | ¥39,600 | ¥35,200 | ¥35,800 |
ポイント | | 3,276 | 1616 | 3,580 |
Cubase Element13 | ¥12,937 | ¥13,200 | ¥11,999 | ¥11,620 |
ポイント | | 372 | 549 | 1,161 |
Cubase AIとLEの違い;について
AIはYAMAHA、Steinbergに付属している
LEはYAMAHAやSteinberg以外のメーカーが発売している機材に付属している
最も機能を絞った簡易版の立ち位置のCubase Elementが13,208円です。LogicProXとの機能面で比較できるのはCubase Pro13になります。両者の値段は倍以上違います。
値段だけで見ると「LogicProXが安い」ようにも見えますが、Cubase Pro13はネット通販から一部の大手電気店で買うことができるので、ポイントのキャッシュバックまたはポイントを使った購入ができるのが魅力です。実際ポイントでLogicProXの差額を埋めようと思うとLogicProXがもう一台買えてしまいますが、そういう買い方もありですね。
またCubaseProもアカデミック割引が適用されます。
CubaseProアカデミック価格
Cubase Pro 13 | ¥44,000 |
Cubase Artist 13 | ¥24,200 |
Logic Pro X Cubase10のアップデートにかかる値段の差
6年間でDAWに支払うコストを比較してみました。
どのDAWを選ぶかによって、その後のコストは大きく変わりますね!
良いオーディオインターフェースが1台買えてしまう。。。
現在のLogic Pro X の価格は¥23800ですが、それでも安く感じます。 pic.twitter.com/SkrmKNVHsY— ひびき – Hibiki Eikyo (@otoneta_hibiki) May 5, 2019
ひびきさんのツイートに興味深いデータがありました。
6年間でDAWに支払うアップデートにかかる金額の差が93,640円になるとのこと、
Cubaseはマイナーアップデートであっても5,480円〜10,800円かかっています。俗にいうお布施ってやつですね。
CubaseProはバージョンアップを見送って使うことも可能です。実際友人の作曲家はwindows環境ですが未だにバージョン7を使っているとのことDAWの新機能のアップデートにお布施を出すのよりも「仕事を終わらせることが目的」という理由からバージョンアップをとめているとのこと。
実はプロの人たちは安定している環境を使うことが第一優先なので、結構前のバージョンを使っている人も多いらしいです。この辺りがプロの世界なんだなーと思います。しかし6年で10万弱とはちょっと驚きです。おっしゃるようにちょっといいオーディオインタフェースが買えてしまいます。
一方LogicProXはかかりませんwさすがですw
この貴重は情報を提供してくれたヒビキさんのブログはこちら
CubaseProとLogic Pro Xソフト認証方法の違い
LogicProXは1つのAppleIDで最大5台まで認証できるのに対してCUBASE PROは一度にアクティベートできるコンピューターの数は3台までとなっています
比較②CubaseProとLogic Pro X機能面の違い
CubaseとLogic Pro Xってどっちが高機能?
DAWを使って作曲をするという基本的な機能に関してはどちらもそこまで変わりません。ただ、両者にそれぞれ個性的な機能があり、それらにどのように価値を見出すのかがポイントです。
Logic Proの特徴「AIマスタリング機能」
Logic Pro10.8から実装された、izotopeのozoneのようなマスタリング機能がLogic Proに搭載されました。
マスタリングに不慣れな人でもこれがあればある程度の音圧調整が可能になります。このような機能がDAWに搭載sあれたのはLogic Proがはじめてになります。
Cubase Proの特徴「作曲支援機能」
両者の違いは色々がありますが、最初にも書いたようにDAWで作曲する機能はピアノ・ロール、ミキサー、アレンジウィンドー、スコア機能 になりますが、ほとんどのDAWも多少見た目が違うだけで同じです。
個人的にCubase Proにしかない機能という作曲支援機能のコードトラック機能は魅力的です。
またオーディオアライメントはボーカルなどをダブリングしたときに歌の終わりなどが少しずつ長さが違うデータを揃えてくれるかなり便利な機能です。それらの機能についてはこちらの動画が参考になります。どちらも作曲機能というよりは「作曲支援機能」という言い方が適切のように思います。
Cubase Proにはコード支援機能等など初心者に便利な機能があるがLogic Pro Xにはそのような機能はないね
レコーディング機能について(音質の違い)
ここは両者にかなり違います。録音再生環境がCubase10は最新の64bitフロートです。わかりやすくいえばすごーく解像度の高い録音フォーマットで録音ができます。
それに対してLogicProXは24bit録音になります。実際それほどの高解像が必要かどうかは議論の分かれるところでもありますが、最新の録音フォーマットをいち早く取り入れているCubaseの制作姿勢は見ていて活気があるように思います。
以前は32bitフロートレコーディングができたのはSteinberg AXR4Tだけでしたが最近はSteinbergのUR22Cでも32bitレコーディングができるようになったため少しずつ広まっていく印象です。
各DAWによって音が違うということはよく聞く話ですが、フォーマットが同じなら基本的に音は変わらないはずです。
ただ再生音という意味では音質は違います。CubaseProになってかなり高音質になったという話をききます。その点LogicProXは音質的に昔から「こもった感じがする」「抜けない」などと言われていましたが、最近は音がよくなってきているように思いので、「どっちが音が悪い」という議論はあまり意味なしません。
どのメーカーのオーディオインターフェースを使うかでも音再生音は変わりますし、当然録音される音質もオーディオインターフェースによって変わります。厳密にLogicProXとCubaseProの音の比較をしないとわからない人が多いと思います。
比較③Cubase10とLogicProX内蔵音源の違い
Cubase10とLogicProX内蔵音源どっちがクオリティ高いかと言われれば、間違いないくLogic Pro の方がクオリティも数も上です。
詳しくは各DAWを比較したこちらの記事をご覧になることをおすすめします
- LogicProXの場合はEXS24(10.5ではSamplerという名前に変わり機能面ともにグレードアップ)
- CubaseProの場合はHAlion SE
音の傾向としてはEXS24の方が少し暗いような印象を受けHAlionの方は明るい感じではありますが、音の細さが目立ちます。
LogicProXにしかない音源
CubaseProの比較に限らずLogicProXにしかない音源があります。それがAlchemyです。
とにかくこれがすごいです。具体的には
- VA(バーチャルアナログ)
- 加算方式(FM的な音作り)
- スペクトラル方式、
- グラニュー方式、
- サンプリング方式、
と考えられるシンセ方式を一つまとめた音源です。
またスペクトラル方式ではizotopeのirisでおなじみの画像ファイルを読み込んで音を変化させるイメージキャプチャーモードがなんとAlchemyにはついています。
これが画像を読み込ませてる状態です。この画像をスペクトラム解析し音を変化させることができるというわけです。有料級の機能をサクッと付属音源につけているところがすごいです。
Logic Alchemyを使えばMASSIVEが必要ないってホント??
Alchemyはもともと有料だったので当然DAWのおまけレベルではなく、本当に使えるソフト音源。
比較④CubaseProとLogicProXのプラグイン規格の違い
Cubase Pro とLogic Pro X 同じプラグイン使える?
使えるものもありますが、それぞれのフォーマットがあります。
- LogicProXはApple社が提供するAU(オーディオユニット)
- CubaseProはSteinberg社が提唱するVST(ブイエスティ)
LogicProXではVSTプラグインを使うことができませんし、CubaseProではAUプラグインを使うことができません。ただVienna ensemble Proというソフトを使うことでLogicProXでもVSTをCubaseProでもAUを使うことができます。
一時期フリープラグインはVSTのの方が多かったのですが、最近はAUも増えてきたのでチェックしておくことをオススメします。また市販で売られているソフト音源やエフェクトプラグインはほとんどAU/VST対応なのでフリー以外で心配する必要はありません。
Alchemyはもともと有料だったので当然DAWのおまけレベルではなく、本当に使えるソフト音源。
またプラグインの規格の違いとしてVST3とAUでは出力の違いがありましたが、LogicProX10.4.5のバージョンアップで出力に関しては拡張されました。
しかし、それまで8ステレオX8モノラルを拡張した代わりに今まではマルチアウトに対応している音源のモノラルはBFD17だったのがBFD25にずれたことにより、Mono1〜4を使うとステレオ8に割り当てられるためBFD3のMono1〜4は左側チャンネルにしか出力されません。これはLogicProXかBFD3のバージョンアップで対応されることを祈るばかりです。
比較⑤使用できるオーディオインターフェイスについて
両者は同じ基本的にオーディオインターフェイスが使えます。これはCubase Pro Logic Proに限らず、ほとんどのDAWで同じオーディオインターフェイスを使用できます。
Macであればコアオーディオ、WindowsであればASIOと言ったフォーマットに対応しているオーディオインターフェイスであればどちらも動きます。
おそらくよほど古いものでもない限りここ10年以内に販売されているオーディオインターフェイスはすべて動きます。
よくSteinberg USB3.0 オーディオインターフェイス UR22Cは「Cubase専用?」というイメージを持っている人もいますが、そんなことはありません。
UR24Cのメリットである32bit録音にLogic Pro Xが対応していないだけでLogic Pro Xでも動作します。
また、こちらもLogic専用というわけではありませんが、APOGEEというメーカーのElementやSymfonyDesktopいうオーディオインターフェイスを使うとLogic Pro Xの中でオーディオインターフェースを直接コントロールできるようになどのメリットがえられるものもあります。
また、未検証ではありますが、Elementを使うとCPU負荷が軽くなるという話もあります。
SymphonyDesktopは165,000円とかなり高額ですが、一度買ってしまえば当分は乗り換える必要がないハイスペックなオーディオインターフェイスです。
Elementはほとんどのパーツを取り払ったシンプルなモデルですが、頑丈が売りです(そもそも壊れるパーツがない)安いオーディオインターフェイスを使うと
「なんか音がガリガリ言うようになった」「音が悪い気がする」というトラブルとは無縁のオーディオインターフェイスです。
ただ、URシリーズと比べると価格が高いの入門用として購入できる人は限られるかもしれません。
比較⑥使用アーティストについて
どんなアーティストが使っているのか知りたい!
Logic Pro Xを使用しているアーティスト
- 冨田ラボ
- 星野源
- サカナクション・山口一郎
- 宇多田ヒカル
- 浅倉大介
- 冨田ラボ
- コーネリアス
Cubase Proを使用しているアーティスト
- 中田ヤスタカ
- 蔦谷好位置
- 神前暁
- 石野卓球
- 鈴木Daichi秀行
- 田中隼人
- 岡崎体育
憧れのプロと同じものを使っているだけでもモチベーションは変わってくるので、どのアーティストがどんなDAWを使っているのかチェックするのも楽しいです。
プロの人達はその時々で一番よいDAWを選択することがあるので、気がついたらDAWを変えているということになっても驚かないようにしましょうw
最終的にLogicProXとCubaseProどっちがいいの?
Logic Pro XとCubase Proどっちがオススメ?
価格であればLogic Pro X
ぶっちゃけてしまえば「その瞬間にほしい方」が答えです。このブログはそのために必要最低限の情報を書き出したまでにすぎません。大事なのあ何を使うかではなく、選んだものをどう使うかです。選んだものを色々と考えながら、触っていくことで自分の武器にしていくわけです。
「いや、そんな暇ないから、簡単に理解できてかっこいい曲を作れるDAW教えてよ」と思うかもしれません。ですが、DTMは非常に面倒くさい行程を楽しむものです。その部分に簡単さを求めてしまうと、作られた音楽に深みはありません。深みはいらない!という人もいるかもしれませんが、DTMに限らず拘ればそこに深みが生まれ、「なぜ自分はこれをしているのだろう?」という哲学にまで発展することもあります。
なんだか難しそうな話に聴こえるかもしれませんが、決してそうではなく、そこから続けることの大切さ、学べることの多さ、楽しさ、それがDTMにあり、その役目を果たしてくれるのがDAWです。この記事を読んで「なら私はこっちかな?」と思う程度でいいのです。
ひょっとしたら数年後には使っているDAWが変わっている可能性もあります。「もっと早くこっちのDAWを触ってオケばよかった!」と思うかもしれません。でもそれは経験したから気づくことです。なので、どっちが得で損した。という視点ではなく。始める動機になるのはどっちのDAWか?という視点で選んだ方が少しでも早くDTMを始められるようになり、その分成長も早くなります。
私がこれからDTMを始めるならば…
DAWの音源の中で一番の弱点はギターです。こればかりは専用音源でないと出せないクオリティがあります。なので、LogicProXとギター音源を買う方が「なんかかっこいいロックな音楽作ってるなー」っていう実感は得られます。
Cubase61,500円、LogicProXが23,800円ですから、4万円弱の金額をギターに回すと相当クオリティの高いギター音源が手に入ります。
まとめ
LogicProXとCubase Pro 13の値段の違い
- Logic Pro Xの方が安い。LogicProX¥30,000
- CubasePro13 ¥62,600。Cubase10は学割を使うことで44,000円になる。
- LogicProXは割引はないが、ituensカードを安く買うことで20%くらい実質割引価格で買えるまた教職員用サービスを使うことでLogicや動画編集ソフトを含むパックを22,800円で購入できる。機能面については基本的には同じだが作曲支援機能においてはCubaseProがユニークな機能が多い
内蔵音源については両者ともそれぞれよく悪くもなく各々の個性がある音源が搭載されているプラグインの規格はLogicProXがAU CubaseProがVSTになり、それらを同時に使うことができないDAWによる再生音としての違いはあるが、それ以上の違いはないとされている。
LogicProXとCubaseProの違いをまとめてみました。購入の参考になれば幸いです。