CUBASE10を使っているとCPUメーターが跳ね上がって音が途切れてしまうことってありますよね。音源によっては立ち上げているだけでもCPUに負荷がかかるものがあります。今回はその負荷の逃し方についてお話します。この設定をすることで安定性がよくなり作曲に集中できるようになります。
CPU過負荷状態とは?
CUBASEに負荷がかかり、オーディオパフォーマンスメーターが振り切れて再生時に音が途切れるような状態になっているのがCPU過負荷状態です。

この状態は主にたくさんの音源や高い負荷がかるプラグインを使用することで起こる減少ですが、今回はBFD3を一つ読み込ませただけ、とても過負荷の状態になるとは思えないのですが、オーディオパフォーマンスはそう判断しています。BFD3を読み込ませた直後は特に問題ないのですが、ドラムパターンを作り再生させて停止すると数秒以内にメーターが上がっていきピークがついてしまいます
ただ、このあと音がでなくなるということはなく再生すると10〜20%の間でウロウロとし始めます。
CUBASE10がCPU過負荷になる理由
原因は次の3つです
- マシンスペックの問題
- 音源の立ち上げすぎ
- バッファサイズの問題
すべては連動する話なのですが、マシンスペックが低い状態で音源を大量に立ち上げるとCPUに負荷がかかります。またバッファサイズが適正でないとCPUに負荷がかかり音切れや最悪のところ強制終了がよぎなくされます。
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作業環境
- Macpro2009
- OS High Sierra
- CPU3.46ghz6コアX2
- メモリ64GB
- 使用DAW CUBASE10
- 48khz 32bitF
- バッファ512
- オーディオインターフェイス Motu896HD
- CUBASE10上でのエフェクトはなし
改善のために試した内容
- CUBASE10上でのASIOバッファー変更 効果なし
- BFDのストリーミング系の設定変更 効果なし
- BFDのタムレゾナンス エフェクト オフ 効果なし
ひょっとしたらタワーマックプロにVelocity DuoというPCIカードを使ってSATA3環境にSSDをつないでいるのが問題なのかも?と思いmac直付け(SATA2)HDDからBFD3のファイルを読んでみましたが結果的には微減でしかありません。

しかしprotools StduioOne4 DigitalperformerでBFD3を使っていたときは各DAWのピークはつかなかったのでやはりCUBASEの問題かと思います。実は9.5の時代のときも同じような問題に悩まされていました。
そこで原因を調べていたらASIO-Grandなるものが怪しい可能性があるということがわかってきました。
ASIO-Guardとは
Cubase 7、Nuendo 6 において、Steinberg はオーディオエンジンをアップデートしました。
新しいエンジンは、安定性、パフォーマンスの両面で向上しています。
新しいオーディオエンジンが搭載する ASIO-Guard テクノロジーは、
オーディオ処理負荷の突発的なピークなどの問題に効果的に対処します。特に OS X 環境において、
パフォーマンスをより安定させ、ドロップアウトを減少させることができます。
Windows 環境においても、ハードウェアの組み合わせによりますがパフォーマンスの向上が得られます。
負荷を軽減する的なやつと思われます。オフにする方法簡単

スタジオ→スタジオ設定→ASIO-Grandを有効化のチェックを外す

外した結果がこちら

暴れん坊将軍がおとなしくなりましたw原因はASIO-Guardだったみたいです。ただこの機能をオフにすることが今後の作業にどのように関わってくるのか少しだけ不安にもなりますしかし、とりあえずBFD3を使うためオフにしておいてこれから不具合が出たらまた試してみたいと思います。
CUBASE10の安定性をよくするもう2つの方法
CUBASE10にはインストルメントが入っていない空トラックを選択することでCPU負荷を軽減できる方法とインストルメントの表示を消すことでCPU負荷を多少小さくできる方法があります。それについての記事はこちらに詳しく書いてあるので参考にしてください。
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さいごに
BFDに限らずCPU負荷が多くてCPUメーターがピークに達する場合はASIO-Grandで回避できるかもしれませんが、しかし、私の周りではそのような問題で困っている人がいないのでやはり私のハードの問題のような気もしています。
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