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sonible smart:EQ 4 レビュー 現代ミックスのトレント”スペクトラルミキシング”を学ぶ

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sonible smart:EQ 4 は、スペクトラルミキシングに最適なイコライザープラグインです。

フラットな周波数特性を作り出すsmart:Filterや、最大で同時に10トラックの音を均整化、ダイナミックイコライザーを搭載したことでより聴かせたい音とそうでない音をはっきりと区別できます。

これらの機能を使えばミキシングの基礎から近年のサウンドミックスの主流であるスペクトラルミキシングまで学べます。

本記事ではAIミキシングツールとして有名なizotopeのNeutron4と比較しながらsonible smart:EQ 4の魅力や購入ポイントについて解説していきます。

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sonible smart:EQ 4 概要

メーカーsonible
製品名smart:EQ 4
特徴複数トラックのスペクトルバランス自動調整
EQ設定のインテリジェントなクロスチャネル処理
カスタムプロファイル作成機能
ダイナミックコントロール(スレッショルド、レシオ、アタック、リリース)
システムマック
macOS 10.12+  
(M1 Apple Silicon サポート) (64 ビットのみ)

パソコン
Windows 10 以降
(64 ビットのみ)

共通
RAM – 少なくとも 4 GB (推奨)
CPU – Intel DualCore i5 以上 (推奨)
プラグイン形式 – VST2、VST3、AAX、MultiRack Native
サポートされるサンプルレート – 44.1 kHz ~ 192 kHz
認証方式iLok 認証
認証数1
マニュアル英語
価格141.90

sonibleのsmart:eEQ 4は、先進的なデジタルイコライザープラグインです。このツールは、単一のトラックからバス、さらにはミックス全体にわたるスペクトルバランスを均一に整えるためのインテリジェントな機能を提供します。特に、複数のトラックを一度に扱う際に、その相互関係を考慮した効果的な処理が可能です。

smart:EQ 4は、その音質の向上能力、低いCPU使用率、そしてAIを駆使した賢いEQ処理により、音楽制作やミキシングの分野で非常に役立つツールとして評価されています。このプラグインは、クリアでバランスの取れたオーディオ出力を実現し、プロフェッショナルなミキシング作業をサポートします。

sonible smart:EQ 4 レビュー

音質4
機能性(オリジナル性)4
操作性(使いやすさ)3.5
安定性(CPU負荷)2.5
価格3.5
総合評価3.5

音質4

smart:EQ 4の音質の正体

smart:EQ 4の音質については少し誤解が生じる可能性があるので、まずはそこから解説します。プラグインの音質を語る場合、デジタル的なのかアナログ的なのという文脈で語られるシーンが多々あります。デジタルの場合であればクリア、アナログの場合であればサチュレーション的、といった具合です。

sonible smart:EQ 4でその音質を語る場合にはデジタルイコライザーなので「クリア」と表現するのが無難ですが、イコライザーのカーブによって他のイコライザープラグインと同じ周波数にしても結果は異なります。

下記の画像は、smart:EQ 4とFabfilterのQ3を同じ設定にした状態でのカーブの違いです。

周波数60Hz60Hz
ゲイン+5dB+5dB
Q幅0.70.7

このような結果からsmart:EQ 4をベースやキックにかけた場合少し音が太く感じるかもしれません。

ちなみに、Q3のQ幅を1.0にすれば両者のカーブはほぼ同じになります。もちろんイコライザーによってフェイズの問題やそれ以外のプログラムによって音質は異なる部分がありますが、その領域で音質差を比較できる人はかなり少数だと思われます。

さて、ここまで踏まえた上で、smart:eEQ 4の音質を語る場合その良し悪しは、AI解析後の結果が自分の求めている音質、または意図した音質であるかが重要になります。

ではsmart:eEQ 4のAI解析は何を目的としているのか?ここがsmart:eEQ 4の音質を判断するうえで大切です。

smart:eEQ 4のAI解析の目的は均整化された音色になることです。

それらは次の要素によって成り立っていると考えられます。

  1. 全周波数帯の均一な表現
    • 低域から高域まで、音楽の全ての周波数帯が適切に表現されています。どの周波数帯も過剰に強調されたり、抑えられたりすることなく、全体的に均衡しています。
  2. クリアな音質
    • 各楽器や音源が明瞭に聞こえ、互いに干渉せず、それぞれの音がはっきりと区別できます。これにより、リスナーは音楽の細部まで聴き取ることができます。
  3. 自然な聴覚体験
    • 音楽が自然に聞こえ、人工的な加工感が少ないです。リスナーにとって心地よく、音楽の本来の質感が保たれています。
  4. マスキングの回避
    • 一つの楽器や音源が他を覆い隠す「マスキング」現象が減少します。これにより、音楽の各要素がより明確に聞こえ、全体のハーモニーが向上します。

なので、キックだけをsmart:eEQ 4でAI解析したところで本当の意味での均整化された音色にはなっていないということになります。(もちろんその音の良し悪しを判断するのはユーザーの価値基準になります)

では、実際のサンプルデモ音質の傾向性を追ってみたいと思います。まずは何もかけていなドラムパターンを聴いてください。

drum loop dry

続いて、各ドラムのパーツ(キックやスネアなど)にsmart:eEQ 4をかけて、解析を行ったもの

drum loop wet1

次に、特定のパーツ(スネアならトップ、ボトム、キックとOH)と言ったような形でグルーピングをかけてAI解析したものがこちら

全体的にすっきりとした印象になっているのがわかります。これはそれぞれのパーツの濁りとなる部分をAI解析によってうまく処理していることによるものです。

バス・トラックでバスコンプやテープエミュを使う場合、このような処理をしているかどうかサウンドが全く変わってきます。とくに色付けが多いサチュレーション系の場合はより顕著になります。

今回はsoftubeのTapeを使って試してみました。

smart:eEQ 4をバイパスしたtapeだけを通した状態

続いて、AI解析後のsmart:eEQ 4にtapeを通した状態

最後に、グルーピングによるAI解析後のsmart:eEQ 4にtapeを通した状態

サチュレーションを加味すると良くも悪くも音がぼやける傾向が出てきます。しかし、それを前もってsmart:eEQ 4で処理しておくことで、馴染みのよいサチュレーション感とクリアさを共存でるようになります。

では、もう少しパートを増やして確認してみます。上記のドラムに、ベース、クランチ系のギターカッティング、ブラスでファンクブルース的な楽曲に使った場合どうなるのか?

まずは、Smart:EQ 4をすべてOFFにした状態。

DrumのステムにはTapeを使用しマスターにはOZONE10で調整しています。

次に、マスター以外のすべてのトラックの1段目にSmart:EQ 4を挿した状態

これがここからまだ調整する必要はありますが、何も使っていない状態と比べると不要な帯域のマスキングが回避できるのがわかります。

最後に、マスターの1段目にSmart:EQ 4使った状態

Smart:EQ 4にはジャンルに応じたプロファイルが用意されているため、それらをマスターに使用すればジャンルに最適なミックスを定番してくれます。

画像

調整は必要ですが、イメージしている音の方向性になってきます。このように単体トラックからバス・トラック、そしてマスタートラックにおいても、Smart:EQ 4はほどよいマスキング対策提案を出してくれているので、あとはその提案に対して、微調整を行うだけで、クリアなミックスに近づけます。

一言でいうならば素材のトリートメント的な使い方ができるようになります。

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機能性4

最大24バンドの静的/動的イコライザー

AI解析ばかりが注目されますが、smart:EQ 4リニア切り替え可能な24バンドの静的(スタティック)&動的(ダイナミック)イコライザーでもあるということです。

画像

また、Gainにはオートモードが搭載されているため、特定の周波数をブースト/カットした場合でも量感を補えます。

グルーピング機能で各トラックのスペクトラルミキシングを最適化

smart:EQ 4はトラックを単独でAI解析する方法と最大10トラックのAI解析同時処理が可能なグルーピングの2つの機能でスペクトラルミキシングを行います。これにより、音の濁りになりやすい周波数の棲み分けが可能になります。

スペクトラルミキシングとは?

smart:eq 4はの目的はマスキング(一つの音が他の音を覆い隠す現象)を回避し、各楽器や音源がクリアに聞こえるようにすることに重点を置いています。

では通常のミキシングとスペクトラルミキシングは何が違うのか?

一般的なミキシングに定義があるわけではありませんし、一般的なミキシングのゴールもまたスペクトラルミキシングと同じですが、差別化する意味で定義すると以下のような捉え方をするとわかりやすくなります。

以下は、一般的なミキシングとスペクトラルミキシングの違いを一目で理解できるように表にまとめたものです。

特徴/アプローチ一般的なミキシングスペクトラルミキシング
焦点音量バランス、パンニング、ダイナミクス周波数スペクトル、マスキングの回避
主な目的全体の音量バランスと音の広がり周波数帯の均衡と衝突の回避
エフェクトの使用リバーブ、ディレイ、コンプレッサーなどで音の空間感や質感を加えるEQを使用して特定の周波数帯を調整
音質への影響音の「感じ」を変える各楽器の「場所」をスペクトル上で明確に定義
曲の印象曲全体の印象や感情の形成各楽器の明瞭さと全体のバランスの改善
適用例曲の流れやダイナミクスの変化に焦点各楽器や音源の周波数範囲の細かい調整

一般的なミキシングが全体のバランスと感情表現に重点を置くのに対し、スペクトラルミキシングは周波数の細かい調整とマスキングの回避に焦点を当てていることを示しています。

両者は相補的であり、効果的なミックスを作成するためには、これらの要素を適切に組み合わせることが重要です。

スペクトラルミキシングは、特別なイコライザープラグインを必要としない場合が多く、Logic ProなどのDAWに付属する標準的なイコライザーでも十分に実行可能です。重要なのは、イコライザーを使って周波数帯をどのように調整するか、そして全体のミックスにどのように影響するかを理解し、適切に適用することです。

スペクトラルミキシングは、特定のツールに依存するよりも、周波数帯の理解と適切な調整技術によって成り立つプロセスです。

これらを踏まえたうえでなぜsonible smart:EQ 4はスペクトラルミキシングに向いているのか?それを可能にしているのが以下の機能になります。

機能一般的なイコライザープラグインsmart:eq 4
スペクトル分析手動での周波数帯の調整が必要。AIによる自動スペクトル分析と最適化。
マスキング回避ユーザーが耳で判断し調整する。AIが自動的にマスキングを検出し回避。
トラック間の調整個別のトラック調整に焦点。複数トラック間の相互関係を考慮した調整。
プロファイル設定一般的にはプロファイルが限られている。幅広い楽器・音源用のカスタムプロファイル。
ダイナミック処理通常は静的なEQ設定。音楽のダイナミクスに応じたアダプティブEQ。
ユーザーインターフェース操作には一定の知識が必要。直感的でユーザーフレンドリーなデザイン。

AIで解析後にSmart:Filterと呼ばれるモードが起動し素材を最適化した状態にしてくれます。ただ、この設定はあくまでアシスタントであるという認識です。自分のイメージとしている音にならない可能性もあります。

その場合の対処方法の一つとしてSmart:Filterは設定を反転させることで解決させられる場合もあります。

エフェクトプラグインで派手な加工する場合、それぞれのトラックのマスキングがうまく回避されていればさらにアクティブな音色にすることも可能なので、個人的には、スペクトラルミキシングを行ったうえで、一般的なミキシングをするのベターなプロセスであると解釈しています。

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操作性3.5

一般的な操作感はそこまで悪くありません。他のプラグインに搭載されてるA/B比較ボタンはsonible smart:EQ4は最大で8個まで登録できるので細かい設定の比較が可能です。

周波数の視認性が悪い

smart:EQ4はAI解析後にイコライザーカーブを表示してくれます。しかし、漠然的に「こんなカーブですよ」というだけで、そのイコライザーカーブはどの周波数をどのようなQ設定でどれくらい増減しているかが少しわかりにくいです。

画像
マウスポイントを増減した位置においても何も表示されない

増減の幅は右側に表示されているのですが薄暗いため少しに見えにくいです。

このあたりの視認性は慣れてしまえば気にはならないのですが、他のイコライザープラグインのように増減している周波数待機が人目でわかるわけではないので、その部分では少し戸惑うユーザーもいるかもしれません。

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安定性2.5

グルーピングに若干不安定な挙動

smart:EQ 4CPU負荷は低いと言われていますが、多くのトラックに使うとCPUスパイクを起こしてDAWの再生が止まります。

左がsmart-EQ4を一つだけ使ったCPU負荷、右側が14のトラックに使った状態のCPU負荷になります。

これらはすべてのオーディオデータに対して使用であり、ソフトシンセ等に使うとソフトシンセに準じたCPU負荷が加算されることになります。

例えば私の環境ではEZ DRUMMER等をパラアウトしてそれらにsmart-EQ4を使っているとかなり負荷が上がったので基本はオーディオトラックへの使用がオススメです。

また、これは私だけの環境かもしれませんが、Logic Pro のAU環境でグルーピングによるAI解析画面を選択時に2度DAWが落ちました。落ちるタイミングや要素が似ている部分から若干不安定な要因があるのかもしれません。

画像
CPU負荷計測環境

パソコン  Macmini2018

CPU  Corei7(i7-8700B)6コア 

HT使用時12コア 3.2GHz/ターボブースト(TB)使用時4.6GHz

メモリ 32GB

システム OS12.6.1 Monterey

Audio/IF Focusrite RED 8PRE

バッファー 256

DAW   LogicPro10.7.7

48kHz/24bit

再生ストレージ SSD

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価格3.5

価格は為替レートに影響します。

通常セール
価格$141.90$97.90

購入価値が高い理由

smart:eq 4の定価が$141.90で、現在セール価格が$97.90であること、セール価格として安いというのも魅力ですが、次の3つのメリットがかんたんに手に入るということになります。

  1. マスキングの回避とクリアなミックス
    • AIが自動的にマスキングを検出し回避するため、各楽器や音源が明瞭に聞こえ、全体のミックスがクリアになります。
  2. 複数トラックの効率的な処理
    • smart:eq 4は複数のトラック間の相互関係を考慮して調整を行うため、特に複雑なプロジェクトや多くのトラックを扱う際にその真価を発揮します。
  3. ダイナミックな音楽制作
    • smart:eq 4のダイナミックEQ機能は、音楽のダイナミクスに応じてリアルタイムで調整を行うため、より生き生きとした音楽制作が可能です。

これらの問題はプロのミキシングエンジニアであれば他のプラグインでも十分に可能です。しかし、そこまでのスキルをもっていないユーザーの場合はAIプラグインの提案を使って作業時短プラグインとしてsmart:eq 4を使い、その空いた時間をより多くのスキル獲得のための時間にできると考えた場合、セール価格でない通常価格であっても私は良い投資ではないかと考えられます。

PluginBoutiqueで購入すると月替りプラグインが無料でもらえます。無料と行っても100ドル相当に売っているプラグインがもらえるのでかなりお得です。

4月の無料特典は

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注意点
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PluginBoutiqueでの具体的な購入方法はこちらの記事が参考になります!

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sonible smart:EQ 4の類似製品との比較

AIプラグインとして誰もが思い浮かべるのがizotopeのプラグインNeutron4ではないでしょうか?

ここではかんたんに両者の違いを比較してみます。

機能/特徴Neutron 4(iZotope)smart:eq 4(sonible)
ミキシングツールEQ、コンプレッサー、エキサイター、トランジェントシェイパーなど多様なツールを提供AIによるスペクトル分析と自動周波数バランス調整
ミックスアシスタントトラックのバランスを自動的に調整する機能ありトラック間のマスキングを回避し、透明性を高める機能に焦点
多機能性複数のプロセッシングツールを一つのインターフェースで提供AIを活用した効率的なスペクトル調整
音響操作クリエイティブな音響操作(歪みやダイナミクス調整)に適しているクリアでバランスの取れたサウンドを実現
ユーザーインターフェース複雑なミックス作業に適したインターフェース直感的でユーザーフレンドリー、初心者にも使いやすい

「同じAIなのだからNeutron 4を持っていたらsmart:eq 4は必要ないのでは?」と思うかもしれません。しかし、両者は目的が異なります。

Neutron 4は、より包括的で多機能なミキシングツールであり、クリエイティブな音響操作に適しています。 smart:eq 4は、AIによるスペクトル分析と自動調整に特化しており、初心者にとって使いやすく、トラック間の透明性を高めるのに適しています。

では、両者を持っていない場合どちらを先に購入するのが良いのかについて解説します。

iZotope Neutron4に関してはこちらの記事で詳しく解説しているので参考にしてください

smart:eq 4とNeutron 4どちらを先に購入のがよいか?

個人的な考え方なので参考程度に聞いてください。

DTM初心者〜中級者で、プロっぽいミキシングを目指しているが、まだミキシングの難しい部分や音楽的なバランスについての理解が浅い場合、私は「smart:eq 4」の購入をお勧めします。

理由:

  1. AIによる自動分析と調整
    • smart:eq 4はAIを利用して音源のスペクトル分析を行い、自動的に周波数バランスを最適化します。これは、ミキシングの基本的な理解がまだ不十分な初心者にとって非常に役立ちます。
  2. 直感的な操作性
    • smart:eq 4のインターフェースは直感的で、初心者でも容易に理解し操作できます。これにより、ミキシングの基本的な概念を学びながら、実際の音楽制作に役立てることができます。
  3. マスキングの回避とクリアなサウンド
    • トラック間のマスキングを回避し、よりクリアでプロフェッショナルなサウンドを作成するのに適しています。これは、ミキシングにおける音楽的バランスを理解するのに役立ちます。
  4. 学習と成長に適した
    • smart:eq 4は、ミキシングの基本を学びながら、徐々により高度な技術に進むのに適したツールです。

ここではあくまで将来性を見越して学習することでミキシングスキルが向上しより多くのプラグインを使えようになることを考えると、smart:eq 4の解析結果は参考になります。

smart:eq 4とNeutron 4どちらのプラグインを先に並べる?

ミキシングの初心者で、まだ明確な目的や深い知識がない場合、smart:eq 4を先に挿し、その後にNeutron 4を使用することをお勧めします。理由はAI解析後、音がある程度整ってからの方が他のプラグインのかかり方がより自然になるからです。音質面でも、少しお話しましたが、例えばサチュレーション系のプラグインを使う場合、どうしても音が濁りやすくなります。

しかし、最初にsmart:eq 4でトリートメントをしておけば、結果クリアなサチュレーションサウンドになるのと同じです。

smart:eq 4はAIによる自動分析と調整機能を持っているため、初心者にとって使いやすく、トラックの基本的な周波数バランスを整える良い出発点になります。

つまりsmart:eq 4でしっかりとした音の基盤を作っておくという考え方です。その後にはより詳細なダイナミック処理やクリエイティブなエフェクトがより大きな効果を作り出してくれるのがsmart:eq 4を先に挿した方がよい理由です

実践のヒント

  • 自動機能を活用:smart:eq 4のAI機能を利用して、初めてのミキシングを行います。これにより、どのような調整が有効かの感覚を掴むことができます。
  • 結果を聴く:各ステップでの変更を注意深く聴き、どのようにサウンドが変化するかを理解します。
  • 学習と実験:ミキシングは学習プロセスです。異なる設定を試し、その結果を聴きながら、自分なりのスタイルを見つけていきましょう。

このアプローチは、初心者がミキシングの基本を学びながら、徐々により複雑な技術に進むのに役立ちます。

sonible smart:EQ 4は誰におすすめ?

smart:EQ 4をおすすめできる人とそうでない人について解説します。

ユーザーのタイプおすすめする理由おすすめしない理由
簡単操作を求める人AIが自動で最適なサウンドを作成。初心者でも簡単に使える。手動で細かい調整をしたい人には物足りないかも。
クリアなミックスが欲しい人トラック間のマスキングを自動的に回避し、クリアなサウンドを実現。自分で全ての音をコントロールしたい人には向かない。
時間を節約したい人複数のトラックを素早く簡単に処理できる。細かい音の調整を楽しみたい人には不向き。
初心者操作が直感的で、ミキシングの基本を学びやすい。より高度なミキシング技術を身につけたい人には制限がある。
予算に制約がある人セール価格で高機能なツールを手に入れられる。予算が限られている場合、他の低価格オプションを検討するかも。

これらの表を考察すると次のような結果になります。

  1. ユーザーのニーズとスキルレベルが重要
    • smart:eq 4の適用性は、ユーザーのニーズやスキルレベルに大きく依存します。初心者や時間を節約したい人には非常に適していますが、より高度なミキシング技術を求めるプロフェッショナルには制限があるかもしれません。
  2. AI機能の利点と限界
    • smart:eq 4のAI機能は、簡単操作とクリアなミックスを求めるユーザーにとって大きな利点です。しかし、自分で細かい音の調整を楽しみたいユーザーには、AIの自動処理が物足りなく感じられる可能性があります。
  3. コストパフォーマンスの考慮
    • セール価格での購入は、高機能なツールを手頃な価格で手に入れることができるため、予算に制約があるユーザーにとって魅力的です。しかし、予算が非常に限られている場合、他の低価格オプションを検討する可能性もあります。
  4. ユーザーの目的に合わせた選択が重要
    • smart:eq 4は、特定の目的やニーズに合わせて選択することが重要です。例えば、簡単操作を求める初心者や、時間を節約したいユーザーには最適ですが、自分の手で細かく作り込みたいユーザーには他のオプションが適しているかもしれません。

これらを踏まえたうえで自分がDTM初心者の場合、smart:eq 4を購入して、スペクトラルミキシングについて学習したいですね。

まとめ

音質4
機能性(オリジナル性)4
操作性(使いやすさ)3.5
安定性(CPU負荷)2.5
価格3.5
総合評価3.5

smart:eq 4は、そのAI駆動の自動機能とユーザーフレンドリーなインターフェースにより、特に初心者から中級者のユーザーにとって大きな価値を提供します。

smart:eq 4をプラグインスロットの最初に指すことでトラックのトリートメントをするような形で使うのがわりと便利な気がします。

マスキングの回避や複数トラックの効率的な処理などの機能は、ミキシングの質を向上させる上で非常に有用です。しかし、プロフェッショナルレベルのユーザーや、より細かい音響調整を求めるユーザーにとっては、他のツールとの併用を検討する価値があります。

全体的に見て、smart:eq 4はコストパフォーマンスが高く、多くのユーザーにとって購入する価値があると言えるでしょう。

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