smart:reverb使い方レビュー!お風呂リバーブから卒業だ!

  • ギターやボーカルにリバーブを使ってみたらお風呂の響きみたいになってダサくなる
  • さくっとかっこいいリバーブサウンドにしたいけどやり方が分からない

リバーブなんてプリセット選んで終わりでしょ?って思ってる人は以外と多いです。しかし意図のないプリセットリバーブを使うと初心者丸出し感のリバーブになってしまいます。今回紹介するsmart:reverbを使えば初心者リバーブサウンドから卒業して曲のクオリティを挙げられます。

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UG

ゲーム会社で作編曲効果音を作っていた人。その昔なんでも噛んでもリバーブをかけて

「お前の音はお風呂を超えて町の銭湯や」と言われてそこからリバーブの使い方について勉強するようになった人

smart:reverbとは?

smart:reverbはsonibleが作ったAIリバーブプラグインです。sonibleはいままでAIによる自動コンプのSmart:Compや音色に最適のイコライザーをAIで処理するSmart:EQ(freiaum)などを作って来ました。今回のsmart:reverbは残響(リバーブ)をAIによって最適化するためのプラグインです。

smart:reverbの使い方は人それぞれですが初心者にとって最大のメリットは「リバーブかけすぎ防止」してくれることです。

残響時間と響きの音質を正しくコントロールできれば音の明瞭度が上がり楽曲全体のクオリティアップにつながります。

プリセットがあるリバーブプラグインを使うと「なんでこんなに長いリバーブタイムなんだ?」とか「なんかモワモワしてお風呂で歌っているみたい」といったリバーブあるあるトラブルから開放してくれる。個々の音色に最適の残響時間をコントロールしてくれる。それがsmart:reverbです。

smart:reverbのメリット

smart:reverbは他のリバーブプラグインにあるような何百のプリセットは存在しません。あるのは7つのカテゴリだけです。

そのカテゴリを処理したいソースに当てはめて解析するだけで、周波数と時間依存の減衰率、およびリバーブの広がりまたは密度の経時変化を変更することにより、リバーブの深い構造を簡単に操作できます。

smart:reverb出来ないこと(望むこと)

  • リバーブタイプは選べない
  • サンプリングリバーブではない

XYパッドでリバーブの質感ある程度コントロールはできますが、明確にタイプを選択できるわけではありません。できればプレートやホールタイプ別のAIアシスト機能がほしいところです。

また音の質感が割とデジタル的なかっちりとした雰囲気の音なのでリバーブサウンドに温かみを求めるならば、サチュレーター系で調整すると良い感じになりそうです。

またsmart:reverbはアルゴリズムリバーブなので本物の響きをサンプリングしたリバーブのような響きにはなりません。しかしアルゴリズムリバーブが悪くサンプリングリバーブが良いという考え方をするのは間違いです。大切なのは適材適所の使い方です。

超重要!リバーブをコントロールする意味とは?

リバーブをコントロールすることで重要です。単にそれらしいプリセットを選ぶだけでは音がもつポテンシャルは発揮できません。しかし「何をどうコントロールすればよか」ということに悩みますよね。ここではリバーブのコントロールのメリットについてお話します。

リバーブの使い方にはユーザーのそれぞれの意図があると思います。私なりのリバーブの使い方は空間的な密度がほしいときです。一言でいえば空間を作ることで音の立体感を高め「音像を大きくする」という目的があります。密度が濃い音は派手に聴こえます。例えばロックな音などはルーム感がある方が派手に聞こえるのは空間的密度がたされたからです。

仮にまっく残響的な響きがないドラムの音には音像は小さく勢いも感じられないでしょう。

このあたりは私の価値観なのでより最適な答えを持っている人もいるでしょう。あくまで参考程度にきいてもらえればと思います。

リバーブのコントロールによって音抜けの改善も可能

リバーブということは残響時間です。その残響には色々な周波数が含まれているわけです。楽器によってはリバーブをかけることで音抜けなどが悪くなる場合があります。

たとえばスネアやギターなどにリバーブを足すと中低域の密度が増えます。そこで一般的な使い方として「リバーブはローカット入れたほうがいい」という話になるわけです。

しかし、それだとその楽器特有の美味しい残響部分も消してしまう場合もあります。

  • 「スッキリとしたリバーブにはしたいけど、音の重みもしっかりと残したい」
  • 「リバーブタイムはあってもタイトな音作りをしたい」

残響時間と響きの音質を正しくコントロールできれば入力素材の個々の特性に合わせてAIが最適な残響をコントロールしてくれます。もちろんそこからの微調整はユーザーがやってもいいですし、そのままでも使えると判断したら使ってもよいでしょう。

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smart:reverbのパラメーターの説明(使い方)

smart:reverbは基本ソースのカテゴリを選ぶのがメインになりますが、そこから細かい調整も可能です。smart:reverbは4つのユーザーインターフェースエリアに分かれています。

  • ①プロファイルセクションとリバーブマトリクス
  • ②リバーブタイムとプリディレイの設定
  • ③パーティクルディスプレイ
  • ④Temporal Shaper

では順に①から見ていきます。

①はソースの選択とリバーブタイプを選択するXYパッド軸で表されているリバーブマトリクスです。リバーブを聞かせたい音色ソースを選びます。

タイプが決まったら緑の録音ボタンを押して音をsmart:reverbに解析させます。解析時間はほんの数秒です。

(ムービー時には音量に注意してください)

するとAIが解析した最適なリバーブ設定に切り替わります。

リバーブマトリクスについて

中央の丸を動かしてリバーブサウンドを決定します。一応リバーブの種類4つほどあります。公式の説明を印象すると

どれがHallでPlateでRoomなのかというのは明確にはされていません。音を聴いて好みで調整するのがいいでしょう。

intimate

音に暖かくて個人的なタッチを与えます。比較的ボーダーが小さく、家庭的な場所で録音されたような信号音になるため、ソフトボーカルやソロ楽器を使用する場合に最適

natural

リバーブされた信号が実際の環境で録音されたかのように聞こえます。このリバーブは、そのキャラクターをあまり変更することなく、信号に仕上げを与えます。アコースティック楽器やクリーンなボーカル

artificial

意図的に信号の特性を変更し、リバーブを明確な創造的効果として聞こえるようにしたい場合

rich

シンセパッドやオーケストラサウンドを扱う場合など、高密度で活気に満ちたリバーブ

どれがHallでPlateでRoomなのかというのは明確にはされていません。音を聴いて好みで調整するのがいいでしょう。

Widhtは文字通りステレオ感

Colorはフィルターによる音色の明暗

Clarityは直接信号成分のマスクを解除して、リバーブ効果の透明度あげるというものですが、いまいち効果が確認しずらいです。

リバーブタイムとプリディレイの設定

②はシンプルなリバーブタイムとプリディレイの設定です。リバーブ設定時にはプリディレイを忘れる人が多いのですが、音の輪郭を潰さないリバーブをサウンドにするためにもプリディレイは必要です。

また、デフォルトではDryとWetの設定が100:75の割合になっています。AUXなどセンドで使う場合はDry:0 Wet:100に変更することをおすすめします。

パーティクルディスプレイ

③がある意味1番メインな音質確認画面になります。3本のスペクトルシェイパーグリッドを移動させることで、周波数別にリバーブ時間をコントロールできます。

ただ、ここを細かくコントロールするのが得策とは限りません。リバーブサウンドを聴いて問題なければむしろ触らない方が良いでしょう。それほど細かい音質調整が可能で設定によってはユニークな結果を作ることが可能です。

Temporal Shaper

④のTemporal Shaperでは、リバーブのディケイDecay(緑)、スプレッドSpread(黄色)、密度Density(ピンク)の時間的な変化のカーブを自由に調整できます。

こちらではさらにリバーブの質感や減衰感をコントロールできますが、パーティクルディスプレイと同じように設定にこりすぎるとドツボにハマりやすいパラメーターでもあります。

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サウンドデモ

smart:reverbを使ったサウンドを紹介します。気になるのは他のリバーブサウンドとの比較だと思いますので、今回はsmart:reverbの他にTR5-Sunset Sound Studio ReverbとLogicProX付属のChromaverbとの比較をしてみたいと思います。

比較サウンドのポイントはリバーブプラグインを立ち上げて求める音になるまでの時間を注目してください。

クリーンギター(カッティング)

ディストーションギター(リフ)

ただなんとなく選んだリバーブよりも最初からピンとが合っているリバーブサウンドになっているのがわかります。つまりかけすぎていないけどしっかりかかっているという

雰囲気です。クリーンギターには十分な奥行き感が感じられるのでアダルトでリッチなサウンドもすぐに作れてしまいます。

ディストーションギターに関しては設定次第で派手な壁サウンドも可能です。しかしそれよりはリバーブの周波数帯域の棲み分けが効いているのか、にじみのないクリアなディストーションサウンドを堪能できます(なんか変な言い方ですよね。クリーンなディストーションサウンドって)

ボーカル

よくある適当にリバーブ使ったら「お風呂サウンドになった」ということにならずしっかりとボーカルを前に存在させたままリバーブによる奥行き感が自然に出ています。このあたりはプリディレイを正しく使う必要もありますが、プリセットも選ばずにプロファイリングしただけでこのクオリティになってくれるのであれば使い勝手はよいように思います。

エレピ

中低域に密度のあるエレピは下手にリバーブをかけるとただでさえ団子になりやすい音がより団子になりますが、smart:reverbによってこもらないリバーブサウンドになっています。

ドラム(スネア)

ドラム(タム)

ドラムにリバーブといえばスネアかタムが多いのではないでしょうか?バラードなどではキックにリバーブを使うこともありましたが最近はそういうサウンドは少ないのかもしれません。ここではギターとベースと合わせた状態でスネアとタムにsmart:reverbをかけてみました。

余韻と余韻の周波数がある程度コントロールされているおかげか無駄に音像が大きくならなりません。ですがスネアサウンドにしっかりとリバーブはかかっていて、設定によってはかなり音像を大きくすることも可能です。

タムに関しては少しだけ人工的な響きに感じます。このあたりは設定を詰めればもう少し変わってくるのかもしれませんが、やはりにごりやすい帯域がクリアになりながらもタム特有の低音感も残っているのでリッチでふくよかなタムサウンドになっています。

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smart:reverbのCPU負荷はどれくらい?

  • パソコン  Macmini2018
  • CPU  Corei7(i7-8700B)6コア HT使用時12コア 3.2GHz/ターボブースト(TB)使用時4.6GHz
  • メモリ 32GB
  • システム OS10.14.6 Mojave
  • Audio/IF Motu896HD
  • バッファー256
  • DAW   LogicProX10.5

通常のプラグインの中でもリバーブはそれなりにCPUパワーを消費します。

smart:reverbは軽い部類かもしれませんが、ソフトシンセと併用するとCPUパワーをもっていかれるので

数を使いたいときはオーディオに書き出してからをおすすめします。

Sunset Sound Studio Reverb

Chomaverb

smart:reverb

smart:reverbを使えば誰でも簡単に楽曲のクオリティはあがるのか?

多くの人が気にしているのは「これを使えばてっとり速く楽曲のクオリティはあがるのか?」という疑問です。一言でいえば上がります。ミックスやリバーブ処理に苦手な人ほど恩恵はあるでしょう。しかしAIはあくまでアシスト機能でしかありません。このアシスト機能からどんな設定にすれば他のリバーブプラグインを自由に扱えるようになるのか?という考えをもちながら使うことで、smart:reverbからは多くのことが学べると思います。

smart:reverbユーザーの声

smart:reverbはいくら?セールで買いなのか?

smart:reverbの定価は13,789円ですが現在セール中で9,513円で1万円を切っています。そしてさらに、sonible製品を持っている人は次のクーポンを使うことで定価の50%まで安くなります。

クーポンコード:   nl4ym3ax 

使い方は下記の画像をクリックしてPlugin boutiqueサイトに行きます。

Pluginboutique.com Best Deals

smart:reverbをADD TO CARTをクリック

ログインしていない人は以下の画面で表示されていると思います。

カートにいれた状態で以下の画面になっていると思います。(まぁこれだけでもかなり安いんですが…)

画面をスクロールして1番下のPROCEEDボタンをクリックするとログイン画面に変わります。ログインしている人は

次の画面になるのでクーポンコードを入力して右側にあるRECALCボタンを押します。するとクーポンが適用された値段になります。

2020年8月14日現在1ユーロは126.31円なので5,352円になります。

これがあればすべてのリバーブが必要なくなる。というものではありませんし、好みの音質ではないという人もいるでしょう。ですが、リバーブコントロールが思うようにできずに「お風呂サウンドになってしまう」「音がごちゃごちゃしてしまう」などの悩みを持っている人にとってはセール価格でなくても安い買い物だと思います。

ガチガチのプロの人にとってはこの手のAIプラグインに頼ることはないと思いますが、道具は使い方一つで新しい発見があるので、食わず嫌いをせずに使ってみると思ってもみなかったワクワクが得られるかもしれません。

購入を検討したい人にはトライアル版も置いてあるので気になった人は試してみるのもいいと思います。

さいごに

まとめると

smart:reverbは以下のプラグインです。

  • 初心者にありがちなかけすぎリバーブサウンド防止プラグイン
  • 素材をプロファイリングすることで裁量のリバーブサウンドをアシストしてくれる
  • 具体的なリバーブタイプは選べないがリバーブマトリクスで質感のコントロールはできる
  • 音の印象はデジタル的(暖かみが必要ならばサチュレーター系を使うと良い

AIによるサウンドを良くないと見る人もいますが、使った結果が本人にとって良いものであればそれがすべてです。「〇〇さんが言っているからやめておこう」「〇〇さんがおすすめしているから買おう」ではなく「自分にとってそれが必要であるかどうか?」をしっかりと考えて購入しましょう。

ちなみに私はおすすめします。ミックスで悩む時間を軽減することで少しでもよいメロディやアレンジを考える時間が得られるからです。

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