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kazrog True Ironを使えばソフト音源は今より使える音になる!

音を太くするプラグインといえばEQやコンプやマキシマイザーにテープエミュを想像する人がいるかもしれません。しかしどれもソフトウェアの音です。ですが、今回紹介するKazro True Ironを使えばハードウェアの音質に近い音色変化を手にできます。

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UG
作編曲家(DTMブロガー)
作編曲家/DTMブロガー&講師

日本シンセサイザー協会準会員

テレビ番組/CM、映画、よさこい、ゲーム、などのBGM及び効果音を作成
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Kazrog True Ironとは

Kazrog True Ironはトランスというハードウェアのパーツをエミュレーションしているプラグインです。

オーディオマニアの間ではトランスを使うことで得られる次の変化を楽しんでいます。

トランスの音の特徴

  • 「艶っぽくなる」
  • 「深みがでる」
  • 「音像がしっかりして太さが出てくる」
  • 「音がなまる」
  • 「おとなしくなる」

これをエミュレートしたのがKazrogのTrue Ironです。

コンプやテープエミュのように「誰でもわかる」ほどの変化ではありません(もちろんわかりやすくすることもできます)が、確実に音色が持っているポテンシャルをあげてくれる非常に珍しいプラグインです。

音の変わり方のイメージはサミングプラグイン系のようなです。嫌味のない音楽的な太さが手に入ります。コンプで太くと言っても…なんかイメージと違うマキシマイザーも…という人は一度True Ironを使って見るとその自然な効果に驚かれるかもしれません

使用(システム)環境

Mac

  • Mac OS X 10.9.5 or higher required
  • VST, AU, AAX (64 bit) compatible host required
  • Pro Tools 11 or higher required for AAX version
  • Intel i5 “Ivy Bridge” CPU or better strongly recommended

Windows

  • Windows 7 or higher required
  • VST or AAX (64 bit) compatible host required
  • Pro Tools 11 or higher required for AAX version
  • Intel i5 “Ivy Bridge” CPU or better strongly recommended

CPU負荷に関してはほぼ気にするとがないレベルです。

トランスモデリングとは?

トランスモデリングとは、ハード機器の中に内蔵されている変圧器のことです。詳しい説明は省きますが、電圧を整えてくれるパーツのことでこのトランスによって音が変わります。俗にNEVEの音はマリンエアのトランスの音!というくらいこのトランスは重要なのです。

Kazrog は音質に影響するトランスをモデリングするという今までにない発想でハードの音質をエミュレートすることを目的とし二種類のトランスをUSA modeとEURO modeの2つをモデリングしたプラグインTrue Ironを開発しました。

追記

2018/10/30Ver1.1.1からトランスが2つ増えカラーリングを緑か黒かで選べるようになりました。

USA mode UTC108X

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どことなくALTECを彷彿とさせてくれるグリーンパネルのUSA modeはヴィンテージトランスメーカーとして有名なUTC社その108Xというトランスをモデリングしています。

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正直言います。全然知りませんwウェスタンエレクトリック(WE)みたいなところでしょうか?で価格ははっきりしませんが、ヤフオクで3万弱くらいで取引されていました。オーディオマニアの間でも有名ですが、30年以上前のもののため入手はかなり難しいらしいです。

EURO mode Malotki4001B

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EURO modeはシックなブラックパネルでMalotki4001Bというコンデンサをモデリングしています。こちらもマニアの間では有名らしいですが、DTMer界隈でこの名前を知っている人はかなり貴重ですが、EMTやノイマン、テレフンケンなどにトランスを供給していたメーカーといえば「おお!」と思ってもらえるかもしれません

Western Electric 111C

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CDの音質をアナログのように聞きやすくことで有名とのこと

Haufe V178

こちらに関してはまったく情報が出てきませんwトランスに詳しい人教えていただけると助かります。

加筆2018/12/02

haufeのトランスなんですが、東西ドイツ時代からあるメーカーで、

当時のユーロカード(api500 シリーズみたいなやつ)のトランスとしてよく使われてました。

当時の資料はメーカーも保管していないとのことですが、音質としてはクリアでかつハイが丸くなる独特な質感になります。

というコメントをいただきました。情報提供本当にありがとうございます。

テープエミュとは違うの??

音の温かみ(暖かみ)的な要素を与えるという点では似ていますが、テープエミュはテープの速度や磁気による音質変化を再現しているのに対してIronはトランスをモデリングしている点です。トランスとは交流電力の電圧の高さを電磁誘導を利用して変換する電力機器・電子部品のことです。

何がどうなって音に影響を与えるのかはあまりにも難しい話ですが、テープエミュとトランスエミュでは音の歪み方がことなります。その歪の違いの部分に個性があるので、求める「アナログ的な歪み」をどう求めるかがIronの使いみちのような気がします。

True Iron使い方

それほど難しくはありません。

  • CRUSH       プッシュ変圧器のエミュレートでオーバードライブ的なもの、X2を押すことで通常の24dbの二倍の48dbまで広げることができます。
  • UNITY/BOOST   入力インピーダンスの変更 文字通りブースト的な音の変化があります。
  • STRENGTH     変圧器の要的なところ、色付けがなくゲイン調整的な感じですが、やっぱり色があるような気もしています。
  • USA/EURO    モードの切り替えです。
  • MIX        0%でドライ 100%でウエットになります。

CPU負荷

CPUの使用率がかなり低いのでバンバントラックに入れることができます。

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サウンドデモ

搭載されているトランスの音の違いを確認していきます。方法は440hzのサイン波とドラムのループで確認します。

まずは何もかけていない状態の音源です。

サイン波

ドラム

4001B

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サイン波

ドラム

108X

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サイン波

ドラム

より音が太く倍音も4khz近くまで出てきています

V178

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サイン波

ドラム

倍音は5khくらいまで出てきています。

111C

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サイン波

ドラム

個人的には111Cが最も素直な音という印象です。サウンドとしてはかなりハリが出てきます。エンハンサー的な感じもしますが、

雰囲気としては骨太ハードサンプラーのASR10Rの質感と似ています。

True Ironを通すことでドラムだけではなくどの楽器もすごい主張して非常に暑苦しくなります。本当にASR10Rの雰囲気に似てくるののは驚きます。今までマイクプリのエミュレーターはたくさん出てきて音の傾向はなんとなく想像がついていましたが、トランスのエミュレーターの音の変化は驚きました。

ALTECの458AのマイクプリをエミュレートしたKushの458Aの音質がハイよりに広がるのに対してTrue Ironは中低域よりに伸びてきます。

プラグインKush[MODEL458A]はドラムのOHに使うのが効果的!! 

面白い使い方

マイクプリモデリングプラグインであるNLS系と相性が良いように感じ非常にアナログ的な色付けを楽しむことができるように思います。

さいごに

オーディオ・マニアも唸ったトランスモデリングプラグインKazrog True Ironいかがでしたか?オススメする最強の理由はとにかく「音楽的な太さ」が手に入るということです。ボリュームを上げただけではない。倍音を足しまくっただけでもないオーディオ的な実に聞きやすい太さがKazrog True Ironで手に入ります。

私は本当にこの系のプラグインに弱いwでもこういう地味な音の変化は本当に楽しいwもっとこういうプラグインが増えてほしいと願う反面こういうプラグインを使わなくてもハードの音が再現できる時代に早くなってほしいと願ったりしていますw

とにかくTrue Ironの実力は良いです!ハードの質感を楽しみたいDTMerにオススメです。お試し期間もあるので、一度使ってみることをオススメします。

kazrog

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コメント

コメント一覧 (2件)

  • はじめまして
    true ironのプラグイン、ニッチで面白いですよね。haufeのトランスなんですが、東西ドイツ時代からあるメーカーで、当時のユーロカード(api500 シリーズみたいなやつ)のトランスとしてよく使われてました。当時の資料はメーカーも保管していないとのことですが、音質としてはクリアでかつハイが丸くなる独特な質感になります。

    • 貴重な情報ありがとうございます。

      調べきれずにモヤモヤしていた部分がスッキリできました。

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