ダイナミックEQというものがあります一言で言えば、スレッショルドでEQを管理するというものです。「それってコンプ?」と思った人はするどいです!つまりEQの特定の周波数のみにコンプ的な音量変化を与えるのがダイナミックEQとざっくり覚えてください。
今すぐわからなくても大丈夫です。この記事をよんでもらえれば、機能の違いと使い方について理解してもらえると思います。
ダイナミックEQと普通のEQの違い
普通のEQのことを詳しい呼び名はパッシブEQとよばれています。そしてアクティブEQはダイナミックEQと呼ばれています。
- アクティブ(能動的)
- パッシブ(受動的)
- dynamic(動的)
- static(静的)
パッシブは任意で設定した周波数のカット/ブーストをするだけですが、ダイナミックは任意で設定した周波数にスレッショルドで管理し入力量をコントロールすることができます。
ダイナミックEQプラグイン
フリー有償含めていろいろなメーカーから出ています。フリーで有名なのはTDR NovaというダイナミックEQ今日はこれを使って説明していきます。ダウンロード先はこちら

基本はみなれた4バンドのEQですが、下の弾にスレッショルドのボタンが見えます。「コンプみたい」と思ったあなたは鋭いですwぶっちゃけて言えばダイナミックEQは特定の周波数のコンプみたいなものです。イメージとしてはEQのあとにコンプをかけているわけですが、違いはコンプは音量を圧縮しているのに対してダイナミックEQは周波数のカット/ブーストの量を調整していることです。
まずは普通のEQの使い方をしてみます。
KICKの周波数55hz12dbブーストします。

気持ちの良い低音増量感です。フリーでのこの音質なら楽しめる人も多いと思います。さてここにダイナミックEQの要素を入れていきます。

スレッショルドボタンを押して入力量を変えると上の青いEQカーブラインが変わります。つまりこのラインを超えた音量のEQ入力量を抑えてやるのがスレッショルドの役目です。動画でみるとこのような動きになります。
音の違いはほどよくブーストした箇所が抑えられているのがわかると思います。このように任意の周波数の増減を入力量に応じて変化させることができるのが
ダイナミックEQです。
コンプで似たようなことをやるとどうなるの?

まったく同じ値でEQとコンプでやってみるとこうなります。
こだとEQでブーストさせたものをコンプしているだけなので他のパートとの音量差のコンプレッションになってしまいます。ダイナミックEQの場合は「特定の周波数を増やしたい!でもその量は演奏の強弱によっても変更したい」というときに便利です。ギタリストがピックのニュアンスでディストーションサウンドを変化させるのと
同じ解釈です。
実は◯◯はダイナミックEQ
入力量に応じて特定の周波数の増減を行うこれはボーカルなどでよく使われるディエッサーと原理は同じです。ディエッサーは高周波のみに対応したダイナミックEQと言えます。

ダイナミックEQプラグインの紹介
Oxford Supresser
厳密な意味ではディエッサーというカテゴリなんですが、ディエッサーのように高音域だけではなく全周波数に対応したのでダイナミックEQカテゴリになり一躍有名になりました。
通常価格
¥29,160
特価 : ¥14,580
Sonnox Oxfrod Dynamic EQ
OxfordのSupresserの技術とかかりのよりEQの組み合わせとして開発されました。バンド数は5あり音もなめらかで非常に使い勝手が良いと評判です。
通常価格
¥32,400
特価 : ¥16,200
Brainworx bx-dynEQ V2
値段299ドル
Fabfilter Q3
今最も熱いEQとしてファンが多いQ2がQ3になりダイナミックEQが搭載されました。お値段はQ2が¥20,408価格は「ゆにばすさん情報によると$179」ということ
こういう話になるかも…という噂もまた最近(一ヶ月以内?)の人は無償アップデートもあるとかないとかいろんな噂が飛び交っております。しかし「とりあえずこれもっておいたらEQ他はいらん」くらいのものらしいので気になる人は要チェックです。
まとめ
より細かいニュアンスレベルの使い方にもなってくるのでダイナミックEQを覚える前にコンプとEQをしっかり覚えた方がよいという見方もできます。
覚えてしまうと非常に便利なので機能をしっかりと理解して楽曲のクオリティアップに使っていきましょう。