音楽制作の世界では、その一音一音が持つ独特の「色」が重要です。そんな音の色付けに欠かせないのがイコライザーです。イコライザーの中でも色を付けてくれるイコライザープラグインとして有名なのがTUBE(真空管)タイプのもの。
しかし、それでもどんな色付けがされるのか?どんなTUBEタイプのイコライザープラグインなら良いのわかりませんよね。
そこで一度試してほしいのがTube-Tech Equalizer Collectionです。これはその名の通りチューブ駆動のパッシブイコライザーをエミュレーションしたものになり、あなたの音源にキャラクターとスタイルを与えるアーティストのパレットのようなもの。ドラムからシンセ、ボーカル、ギター、弦楽器、金管楽器まで、どんな音源にも適用可能です
この記事では、Tube-Tech Equalizer Collection魅力を徹底的に解説します。Tube-Tech Equalizer Collectionが何であるか、その特徴と利点、それがどのような音源に対応しているのか。さらには、各プラグインの特性と役割、実際の操作方法、具体的な使用例とその効果まで深堀りします。
すべての音楽制作者が求める「その音」を見つけるための情報が詰まったこの記事を、ぜひ最後までお読みください。
- 品位がある真空管タイプの色付けが可能
- シンプルな操作性と音作りの思考を止めない機能性
- 低CPU負荷
- ブランドバリューの価値が大きい
- プリセットが少し少ない
Tube-Tech Equalizer Collection 概要
メーカー | Softube |
製品名 | Tube-Tech Equalizer Collection |
特徴 | Softube の最新信号処理技術を使用しMk1よりサウンドが向上 高解像度グラフィックス。 「Pultec」スタイルの低域および高域イコライザー。 同じパッシブの真空管駆動設計を採用した中音域イコライザー。 1 つのプラグインに統合され、 優れたワークフローの提供 44.1、48、88.2、96、176.4、192 kHz (モノラルとステレオの両方)サポート |
システム | macOS Big Sur 11、モントレー 12、ベンチュラ 13 Windows 10(64ビット)、Windows 11 Softubeアカウント iLok アカウント AU、VST、VST3、および/または AAX 互換の DAW ホスト ソフトウェアを搭載したコンピューター インターネット アクセス (インストーラーのダウンロードとライセンスの管理用) |
バージョン | v2.5.62(2023-06-21) |
認証方式 | iLok認証 |
認証数 | 3 |
容量 | 160.6MB |
マニュアル | 英語版のみ(214Pに記載) |
価格 | $218.90(メーカー価格)セール価格$108.90 |
備考 | 体験版あり(期間限定20日) |
Tube-Tech Equalizer Collectionは、Softube社からリリースされた、パルテックEQスタイルと呼ばれる真空管タイプのハードウェアイコライザーをモデリングしたイコライザープラグインです。
Tube-Tech Equalizer Collectionには高域と低域用のPE 1CMK IIと中域用に特化したME 1Bの2つがセットになり使用することでオーディオ制作に豊かさとキャラクターを与えられます。
Tube-Tech Equalizer Collectionの主な特徴は、真空管駆動のパッシブイコライザーが作り出す暖かみと豊かさを再現する能力が高いことです。
これらのイコライザーは、音源に真空管から得られるエッセンスとキャラクターとスタイルを加えることができます。
それらはドラム、シンセ、ボーカル、ギター、ストリングス、ブラスなど、あらゆる音源に適用可能で、幅広い音源に対して自然で滑らかなイコライジングが可能です
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Tube-Tech Equalizer Collection レビュー
それでは具体的なレビューをしていきたいと思います。レビュー内ででの帯の色には次のような意味合いがあるので参考にしてください。
- 青帯はメリット
- 赤帯はデメリット
- 緑帯はその中間
音質
4
音源に対して特有の「キャラクター」や「スタイル」を与える美しいサウンド
Tube-Tech Equalizer Collectionのプラグインは、ドラム、シンセ、ボーカル、ギター、ストリングス、ブラスなど、あらゆる種類の音源に対して、「キャラクター」や「スタイル」を与え、その個性を引き立て、音楽的な表現を深める助けとなります。
実際使ってみると、なめからなサウンド変化で多少のブーストでも音が痛くなるような印象がありません。
まずはエレピに挿してみます。エレピはLogic Proに付属しているエレピ音源です。
設定は画像の通りです。
甘いトーンのエレピに程よい鋭さが生まれ、ローズ特有のコロンとした雰囲気もより出てきました。高域のブーストでも耳に痛くならない音が絶妙によい感じです。またME 1Bで中域を調整することでフェイザーのかかり方もわかりやすくなっています。
続いてドラムです。
ドラムはLogic Pro付属のサウンドライブラリから使用しています。
もともふくよかな低域を持っていますが、少しだけブーストし輪郭を整えるために8kHz付近をプッシュ、ME 1Bで中域を整えた結果、音がさらに前面に出てくるようにしました。
ここでもTube-Tech Equalizer Collection 特有のキャラクターが行き、気持ちのよいサウンドに仕上がっています。
続いてベースです。
ベースはToontrackのEZ BASSを使用しています。
使用前と使用後では音の距離感が違います。タッチ感を強調するために5kHz付近をブーストしています。ソロ系のベースとは抜群の相性の良さを感じます。
最後はマスターです。
30Hz付近は聞いてわかる帯域ではありませんが、ブーストすることで気持ちの良い安定感が生まれます。
Tube-Tech Equalizer Collection に限らずプラグインはその効果が良いものになるかは別物ですが、マスターであろうがトラックであろうがどこにでも使ってもいいです。
エンジニアではないので私が使う基準は気持ちの良い音になるかどうか、ここを基準にしながら日頃勉強です。
公式のサウンドデモ
機能性
3.5
高解像度のグラフィックス
Tube-Tech Equalizer Collectionはmk1と比べると画面の解像度が上がり、画面を拡大しても劣化したような雰囲気にはなりません。音質的には問題なくてもGUIがみすぼらしいとテンション上がりませんから、このような進化は嬉しいところですね。
ABCD比較機能搭載
設定をいくつか試したいときに役立つのがA/B比較ボタン、A/Bの場合は二通りの比較ですが、Tube-Tech Equalizer Collection の場合は最大で4通りの比較が可能なABCDボタンが搭載されています。
これは地味ながら素早く設定を切り替え比較でき最適な音質を得るための機能なので、これらに慣れてしまうと比較ボタンがないプラグインはかなり使いづらく感じてしまいます。
わかりやすいプリセットブラウザ
Tube-Tech Equalizer Collection には使いやすいプリセットが搭載されていますが、プリセットの選択はときにユーザーの思考を止めてしまう可能性もあります。それらの問題に対してTube-Tech Equalizer Collection は独自のプリセットブラウザーを使うことで解決しています。
また、私がプラグインを評価するうえで重要視している機能の1つ「default」プリセットはプリセットの項目の中にはありませんが、プリセットタグウィンドウをクリックすると出てきます。
マスターボリュームを調整可能
Tube-Tech Equalizer Collection ではPE 1CとME 1Bを同時扱えるため、それらのボリュームをトータルで操れるマスターボリュームが搭載されています。両者に搭載されているOUTPUT GAINで個別調整したあとにマスターで追い込めるのはかなり便利です。
操作性
3
プリセットはそれほど多くない
Tube-Tech Equalizer Collection のプリセットは9つしかありません。しかし、Tube-Tech Equalizer Collection は操作方法かんたんなので、自分でプリセットをどんどんと作り上げていく楽しさがあります。
レベルメーターの切り替えが可能
Tube-Tech Equalizer Collection ではレベルメーターをPeakかTruePeak選択できます。
安定性
3
CPU負荷は気にする心配がないほど軽い
オーディオトラックに1つだけTube-Tech Equalizer Collection を挿したCPU負荷が次の画像です。
全トラックに使ってもCPU負荷は問題なく動いてくれますし、使うことでDAWが不安定になるようなこともありません。
CPU負荷計測環境
パソコン Macmini2018
CPU Corei7(i7-8700B)6コア
HT使用時12コア 3.2GHz/ターボブースト(TB)使用時4.6GHz
メモリ 32GB
システム OS12.6.1 Monterey
Audio/IF Focusrite RED 8PRE
バッファー 256
DAW LogicPro10.7.7
48kHz/24bit
再生ストレージ SSD
価格
2.5
$218.90→セール価格$108.90
ブランドバリューの価格!
パルテックタイプのイコライザーはいくつかのメーカーからリリースされています。
Tube-Tech Equalizer Collection | Apogee Pultec EQP-1A | Universal Audio Pultec EQ Collection | Waves PuigTec EQ |
$218.90→セール価格$108.90 | $328.90 | $328.90→セール価$97.90 | $ 299 |
どのパルテックエミュレートイコライザープラグインにもそれぞれ特色ありますが、個人的にTube-Tech Equalizer Collectionのスムーズなかかり方でありながらキャラクターが与えられる音質は気に入っています。逆にそのよう色付けがあまり感じないのがApogeeのPultec EQP-1Aでした。
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Tube-Tech Equalizer Collectionに関するFAQ
- Tube-Tech Equalizer Collectionの主な機能とは何ですか?
-
Tube-Tech Equalizer Collectionは、高品質なパッシブイコライザーのプラグインコレクションです、音源に豊かなキャラクターとスタイルを加える機能を持ち、ドラム、シンセ、ボーカル、ギター、弦楽器、金管楽器など、あらゆる音源に対応しています
- Tube-Tech Equalizer Collectionのオーソライズ及びインストール方法は
-
オーソライズはiLokアカウント(物理キー必要なし)インストールはSoftube専用のアプリSoftube Centralを使用します。
- Tube-Tech Equalizer Collectionの価格はいくらですか?
-
ECサイトによって異なります。PluginBoutiqueでは50%オフのセールが行われています。
まとめ
使ってみるとTube-Tech Equalizer Collectionは、その柔らかく温かいサウンドと、直感的な操作性が高く評価されているのがわかります。
低域をブーストしても音が濁らず、高域をブーストしても耳に痛くならない、それでいてシンプルな操作性は音作りを素早く確実なものにしてくれます。
プリセットマネージャーに関してはユーザーによってはもっとシンプルな方がよいと思う人もいるかもしれませんが、この点は、個々のユーザーの好みや作業フローによります。
全体として、Tube-Tech Equalizer Collectionは、その音質、機能性、操作性のバランスが取れた優れたプラグインコレクションと評価しても問題ないプラグインだと感じました。
音質にはこだわりたいけれど、音作りに迷いたくないという人にオススメです。
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