Softube Tube Delayは、真空管特有のアナログの温かみとデジタルの精度を見事に融合させたプラグインです。
Tube Delayの革新的なディレイ機能、アナログ真空管の特性をデジタルで再現したサウンド、これがあれば、有機的で曲の中で自然と馴染むディレイサウンドをかんたんに作れます。
本記事ではサウンドデモを用意し、音質や使い勝手の良さや問題を解説しています。さらに、読者の疑問を解消するFAQセクションも用意し、Tube Delayを使って音楽制作の可能性を広げるためのガイドとして機能します。
Softube Tube Delay 概要
メーカー | Softube |
製品名 | TUBE DELAY |
特徴 | 1~1000ミリ秒の遅延 テンポをホストに同期する ヴィンテージスタイルのパッシブEQ 徹底的なフィードバック機能 真空管プリアンプのシミュレーション |
システム | macOS Big Sur 11、モントレー 12、ベンチュラ 13 Windows 10(64ビット)、Windows 11 Softubeアカウント iLok アカウント AU、VST、VST3、および/または AAX 互換の DAW ホスト ソフトウェアを搭載したコンピューター |
認証方式 | iLok認証 |
認証数 | 3 |
マニュアル | 英語 |
価格 | $97.90 |
備考 | 目立って使用者がいればその名前やコメントも追記 体験版の有無 アンインストーラーの有無 |
Softube Tube Delayは、アナログとデジタルのハイブリッド技術を用いたディレイエフェクトプラグインです。このプラグインは、真空管の温かみと自然な圧縮感をデジタルディレイの多様性と機能性と組み合わせています。以下は、Softube Tube Delayの主な特徴と機能です。
- アナログとデジタルの融合: Tube Delayは、アナログの真空管の特性とデジタルディレイの機能を組み合わせています。これにより、ボーカルトラックを太くしたり、ドラムにスラップバックエコーを加えたり、ギターにザラついたディレイをかけるのに理想的です。
- ディレイタイム: 1〜1000ミリ秒の範囲でディレイタイムを調整できます。また、ホストアプリケーションのテンポに同期させることも可能です。
- 真空管ステージ: Tube Delayには3つの真空管ステージがあり、それぞれがサウンドのキャラクターに寄与します。これらのステージは、サウンドにヴィンテージ感を加えます。
- トーンコントロール: パッシブトーンコントロールを使用して、ディレイ信号のトーンを調整できます。これにより、ディレイ信号にザラつきや特有のフィードバック効果を加えることができます。
- ユーザーフレンドリーなインターフェース: Tube Delayは、直感的で使いやすいインターフェースを備えており、初心者からプロフェッショナルまで幅広いユーザーに適しています。
- 多様な用途: 音楽制作、ポストプロダクション、ライブパフォーマンスなど、さまざまなシーンで使用できます。
Tube Delayは、そのユニークなサウンドと操作性で、音楽制作におけるクリエイティブな遅延効果を提供するツールとして高く評価されています。
Softube Tube Delay レビュー
Softube Tube Delayのアナログ感とドライブ機能の効果
Softube Tube Delayを使い始めてすぐに気づいたのは、アナログのような温かみと、ドライブ機能によるサウンドの豊かさです。このプラグインは、デジタルディレイの透明感ではなく、真空管の特性を模倣したドライブ機能が組み合わさっており、まるでビンテージエフェクターのようなサウンドを生み出します。
特に注目すべきは、そのドライブ機能です。ボーカルや楽器のトラックにTube Delayを適用すると、ドライブコントロールを調整することで、サウンドに独特の歪みやサチュレーションを加えることができます。この効果は、トラックに深みとキャラクターを与え、まるでアナログ機器を通したかのような質感を生み出します。
DTM初心者や中級者にとっても、このドライブ機能は非常に魅力的です。複雑な操作を必要とせず、直感的にサウンドを変化させることができるため、自分だけのサウンドを簡単に作り出すことが可能です。ドライ(直接)信号とウェット(エフェクト)信号の両方にドライブを適用することで、より多彩な音色を実現できます。
実際に、Tube Delayを使っていくつかのギタートラックを試してみました。
まず最初はギターのロングトーンに使った場合です
ロングトーンにディレイのリズムが加わることでグルーヴ感も出てきますし、またそのディレイ音の馴染み方が音楽的で聴いていて心地よいです。
次にオーソドックスなディレイサウンドを使った例です。
ディレイのリズムが新しいフレーズを作り出したような雰囲気です。こちらは少しドライブ機能を多めに使っていますが、こちらも強調しすぎることのない馴染みの良さが得られます。
では、次はディレイを使った空間調整の例です。
ギターの張り付き感がなくなりキャビネットの音がより強調されたようなサウンドです。ディレイタイムを最小に近づければこのような空間調整も可能になります。DAW付属のデジタルディレイでも同じことはできますが、Tube Delayはドライブ機能により、良い意味で空間のホコリ臭さみたいなものも再現できます。
最後ではディレイをつかないでドライブ機能だけ使ってみました。(音量差にご注意ください)
チューブスクリーマー系のよいオーバードライブ感があり、これだけでもほしい!と思う人は多いのではないでしょうか?
ドライブ機能を活用することで、オリジナルのトラックに比べて、より生き生きとした、エネルギッシュなサウンドが得られることがわかります。このプラグインを通すだけで、トラックは一層引き立ち、音楽に新たな次元を加えてくれます。
アナログの温もりを求めるユーザーにとって、Softube Tube Delayは、デジタル環境での作業に欠かせないツールです。ドライブ機能を駆使して、あなたの音楽に独自のキャラクターを加えてみてください。オーディオファイルを用意し、実際の比較を通して、このプラグインの魅力を体感してみてはいかがでしょうか。
真空管モデリングによるドライブ機能
Softube Tube Delayの核心機能の一つに、真空管モデリングによるドライブ機能があります。この機能は、サウンドに独特の温かみと質感を加えることができ、トラックに深みとキャラクターを与えます。
ドライブコントロールを調整することで、サウンドに微妙な歪みやサチュレーションを加えることが可能です。これにより、デジタルディレイにありがちな冷たさを解消し、アナログ機器のような温かくリッチなサウンドを実現します。
ドライブ機能はディレイ成分と原音であるドライの成分にそれぞれ独立して使用することが可能です。つまりオーバードライブ的な使い方と、ディレイに歪み成分を加えたドライブ+ディレイとしても使えるのが魅力です。
テンポ同期機能
Softube Tube Delayのもう一つの重要な機能は、テンポ同期です。この機能により、ユーザーはホストDAWのテンポに合わせてディレイタイムを自動的に調整できます。これは、ビートやリズムに合わせたディレイエフェクトを作成する際に非常に便利です。特にリズム感のある音楽制作において、この機能はトラックにプロフェッショナルなタッチを加えるのに役立ちます。
Softube Tube Delayの直感的な使い心地
Softube Tube Delayを実際に操作してみると、その使い心地の良さにすぐ気づきます。特にDTM初心者や中級者にとって、このプラグインの操作性はストレスフリーで直感的です。私が初めてこのプラグインを使った時、複雑な設定や専門的な知識がなくても、すぐに理想的なサウンドを作り出すことができました。
操作パネルは非常にシンプルで、必要な機能がすぐに見つかります。ディレイタイム、フィードバック、ドライ/ウェットミックスなどの基本的なコントロールは、初心者でもすぐに理解できるように設計されています。また、トレブルとベースのトーンコントロールにより、サウンドの微調整も簡単に行えます。
私が特に気に入っているのは、どんな音楽ジャンルにも対応できる柔軟性です。例えば、ロックのギタートラックには、ドライブ機能を使って少し歪みを加えることで、力強いサウンドを作り出すことができます。一方で、アンビエントやエレクトロニックミュージックでは、ディレイタイムを長く設定して、幻想的な空間を作り出すことも可能です。
ただ、フィードバックの強さが他のディレイに比べるとキツイ印象です。60を超えたあたりから割りとフィードバックが多めにかかるのですぐに「キーン!」という耳障りな音が発生するのでフィードバックの値はそこまで上げすぎないようにするのが良いでしょう。
軽快なCPU使用率で安定動作
Softube Tube Delayを使ってみて、その安定性に特に注目しました。DTM初心者や中級者にとって、プラグインのCPU負荷は重要な検討点です。高いCPU負荷は、プロジェクトの進行を遅らせたり、DAWの動作を不安定にしたりする可能性があります。しかし、Tube Delayはこの点で非常に優れています。
私の経験では、Tube Delayは他の多くのディレイプラグインと比較しても、CPU使用率が非常に低いです。これは、特に大規模なプロジェクトや複数のプラグインを同時に使用する場合に重要です。実際に、私のプロジェクトでTube Delayを使用しても、DAWのパフォーマンスにほとんど影響を与えませんでした。
また、Tube Delayの動作の安定性も印象的です。長時間の使用や複数のインスタンスを同時に動かしても、クラッシュや不具合が発生することはほとんどありません。これは、特にセッション中にスムーズな作業フローを維持したいユーザーにとって、大きなメリットです。
CPU負荷計測環境
パソコン Macmini2018
CPU Corei7(i7-8700B)6コア
HT使用時12コア 3.2GHz/ターボブースト(TB)使用時4.6GHz
メモリ 32GB
システム OS12.6.1 Monterey
Audio/IF Focusrite RED 8PRE
バッファー 256
DAW LogicPro10.7.7
48kHz/24bit
再生ストレージ SSD
通常 | セール | |
価格 | $97.90 | $42.90 |
Softube Tube Delayの価格分析
Softube Tube Delayを購入する際、多くのDTM初心者や中級者は価格に注目するでしょう。このプラグインの価格は、機能面だけで見ると割高に見えるかもしれませんが、複雑すぎる機能は使い勝手が悪くなる傾向もあり、とくにDTM初心者や中級者であればシンプルな機能と音質面の方が求めるものに近いと思います。
そこから考えると、マキシマイザー的な役割もなるドライブ機能と馴染みの良いディレイサウンド、は必要最低限でありながら十分コストパフォーマンスに見合うものだと考えられます。
私がTube Delayを使ってみた経験から言えば、このプラグインは価格以上の価値があります。その理由は、まずアナログ真空管の特性をデジタルで再現した独特のサウンドにあります。このような高品質なサウンドを提供するプラグインは、通常よりも高価な傾向がありますが、Tube Delayは手頃な価格でこれを実現しています。
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PluginBoutiqueでの具体的な購入方法はこちらの記事が参考になります!
TubeDelayに関するFAQ
- Tube Delayとはどのようなプラグインですか?
-
Tube Delayは、Softubeによって開発されたディレイエフェクトプラグインです。アナログ真空管の温かみと自然な圧縮感をデジタルディレイの多様性と機能性と組み合わせており、ユーザーに独特のサウンド体験を提供します。ボーカル、ギター、ドラムなど様々な楽器に適用可能で、直感的な操作性と高い安定性を備えています。
- Softubeとはどのような企業ですか?
-
Softubeは、高品質なオーディオソフトウェアの開発で知られるスウェーデンの企業です。彼らはプロフェッショナルなオーディオプラグイン、音楽制作ツール、ハードウェアコントローラーを提供し、音楽制作業界で高い評価を受けています。Softubeは、その革新的な技術とユーザーフレンドリーなデザインで知られています。
- Softubeのプラグインにはどのような種類がありますか?
-
Softubeは、Tube Delayを含む多種多様なオーディオプラグインを提供しています。これには、エフェクトプラグイン、ダイナミックプロセッサー、イコライザー、モデリングアンプ、シンセサイザーなどが含まれます。彼らのプラグインは、高品質なサウンドと使いやすさで多くの音楽制作者から支持されています。
具体的なレビュー記事は「softubeプラグイン関連記事を読んで見る」にまとめてあります。
このプラグインは誰におすすめ?
Tube Delayをおすすめする人
- アナログサウンド愛好家: Tube Delayは、アナログ真空管の温かみと質感をデジタルで再現しています。この独特のサウンドが好きな人には特におすすめです。
- クリエイティブなエフェクトを求める音楽制作者: ユニークなドライブ機能やテンポ同期機能を備えており、音楽に個性的なエフェクトを加えたい人に適しています。
- 直感的な操作を好むユーザー: Tube Delayは使いやすいインターフェースを持っているため、複雑な操作を好まない初心者や趣味の音楽制作者にも適しています。
- CPUリソースに制限があるユーザー: 低いCPU負荷で動作するため、パワーに限りがあるコンピュータを使用している人にもおすすめです。
Tube Delayをおすすめしない人
- 非常に低予算でプラグインを探している人: Tube Delayはコストパフォーマンスが高いとはいえ、無料や非常に低価格のプラグインを探している人には向かないかもしれません。
- デジタル特有のクリアなサウンドを好む人: Tube Delayはアナログ風の温かみのあるサウンドを特徴としているため、デジタル特有のクリアで透明感のあるサウンドを好む人には合わないかもしれません。
まとめ
Softube Tube Delayは、アナログとデジタルのベストな要素を融合させたディレイプラグインです。使用してみて、そのユニークなサウンドと使いやすさに魅了されました。以下に、このプラグインの使用感、継続使用によって気づいた点、そしてメリットとデメリットをまとめます。
使用感
- アナログの温かみ: Tube Delayの最大の魅力は、アナログ真空管の特性をデジタルで再現した温かみのあるサウンドです。
- 直感的な操作性: インターフェースは直感的で、初心者からプロまで幅広いユーザーが簡単に扱えます。
- 多機能性: ドライブ機能やテンポ同期機能など、クリエイティブな音作りが可能です。
使用し続けて気がついたこと
- 低CPU負荷: 長時間の使用でもCPUに負担をかけず、安定して動作します。
- 幅広い用途: ボーカル、ギター、ドラムなど、様々な楽器に適用可能で、多様なジャンルの音楽制作に対応します。
メリット
- 独特のサウンド: アナログの質感をデジタルで再現したサウンドは、他のプラグインにはない特徴です。
- 使いやすさ: 直感的な操作性により、すぐに理想的なサウンドを作り出せます。
- コストパフォーマンス: 機能性と品質を考えると、非常にお買い得なプラグインです。
デメリット
- 特定のニーズには不向き: 非常にシンプルなディレイエフェクトを求める人や、デジタル特有のクリアなサウンドを好む人には不向きかもしれません。
- 価格: 低予算でプラグインを探している人には、少々高価に感じられる可能性があります。
総じて、Softube Tube Delayは、アナログの温かみを求める音楽制作者や、直感的な操作性を重視するユーザーにとって理想的な選択です。その多機能性と安定したパフォーマンスは、音楽制作の幅を広げることでしょう。
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