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Zynaptiq UNVEILレビュー最強のリバーブ 除去&調整プラグイン

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ZynaptiqのUNVEILは、先端の人工知能技術を活用してリバーブ成分をリアルタイムで除去または強調するプラグインです。

この独自のMAPテクノロジーにより、ナレーションやライブ録音のクリアなサウンド再現が可能になります。ユーザーは、FOCUSノブを調整することで、残響の量を自在にコントロールでき、ミックスの質を大幅に向上させることができます。

VST、AAX、RTASフォーマットに対応し、幅広いDAWで利用可能。音楽制作、ポストプロダクション、ライブサウンドの課題を解決するための必須ツールです。

UG
  • 元ゲーム音楽屋(NintendoDSなど)
  • 作曲歴20年以上
  • DTM記事執筆500以上
  • ショートアニメ、CM、企業PV音楽を制作
  • 詳しいプロフィール
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Zynaptiq UNVEILの概要

メーカーZynaptiq
製品名UNVEIL
特徴録音素材の残響成分を減衰
ナレーション/セリフや現場収録音から残響成分を除去
リバーブの効いたビンテージのドラムループを
ドライな素材に変化させる(逆も可能)
システムマック
macOS 10.12 以降
2 コアの Intel CPU; i7 以上を推奨
Apple Silicon Mac Rosetta 2 経由でサポート
AU、VST 2.4、VST 3 または
RTAS/AAX 互換のホスト ソフトウェア

注: 10.8.5 以降の macOS バージョンは
動作する可能性がありますが、
社内でテストされておらず、
公式にサポートされていません。

ウィンドウズ
Windows 7 以降
(32 / 64 ビット)
少なくとも 2 コアの Intel CPU; i7 以上を推奨、
VST 2.4、VST 3、または
RTAS/AAX 互換のホスト ソフトウェア
バージョンv1.8(2022-09-18)
認証方式iLokアカウント認証
容量302MB
マニュアル英語版のみ
価格$349(メーカー価格)
備考体験版あり
30 日間の無料試用

Zynaptiq UNVEILについて

ミックス・シグナル内のリバーブ成分を減衰またはブーストできる デミックスベースのリアルタイム・プラグイン。モノ・ソースなどその入力音源のチャンネル数は問わず、知覚的に重要でないシグナル要素を減衰またはブーストすることにより、オーディオの特長的な部分を際立たせたり、目立たないよう背景へと移動させたりできます。

UNVEILは、MAPMixed-Signal Audio Processing:ミックスシグナル・オーディオ・プロセッシング)テクノロジーに基づく独自の人工知能技術により、使い物にならなかった現場収録のオーディオやナレーション/セリフの修正、ライブ演奏の明瞭化、リバーブやエコーおよび不明瞭な成分の除去、そしてクリエイティブなサウンド・デザインを可能とします。

同社のINSENSITYは顔認識技術、UNVEILは人工知能技術音楽とは関係ないような技術で音楽(音響)のクオリティを向上させるというのはまさにイノベーションの塊のようなメーカーです。

INSENSITYと比べると操作するノブが多いですが、基本はピンクのFOCUSをいじるだけで12時の段階から右に回せばリバーブ成分が少なくなり、左に回せばリバーブ成分が強調されます。実にユニークなのは左に回した際にリバーブ成分が強調されるという点です。

音源の残響調整だけではなく、ボイスドラマなどで収録時に入ってしまった残響調整にも役立つと思います。ボイスドラマのクオリティはやはり音質だと思います。部屋の響きが多く入り込んでいては聞いている人が世界に入り込めません。

できる限り無響な部屋でとれるといいのですが、なかなか難しいので、そういうときはこのUNVEILを試してみるのもよいかもしれません。

Zynaptiq UNVEIL レビュー

音質4.5
機能性(オリジナル性)4
操作性(使いやすさ)3
安定性(CPU負荷)3.5
価格(セールバリュー)3
総合評価3.6
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音質

4.5

昨日と同じBFD3のドラムを使ってチェックしますが、よりわかりやすくするために昨日のファイルよりBFD3の(ROOM感)を増やしています。

エフェクト無し

画像

エフェクト有り(リバーブ成分除去)FOCUSを右へMAX

画像

エフェクト有り(リバーブ成分)強調FOCUSを左へMAX

画像

残響カットのクオリティが自然です。ドラムのアンビエント成分だけを消し去っています。BFD3はもともとアンビエンスを調整できますが、他のドラム音源で「アンビエンス多すぎるなー」という音色にはUNVEILで調整すると好みの音色になる可能性があります。

2mixファイルに使うとこんな感じです。

エフェクト無し

エフェクト有り

微妙なところではありますが、リバーブ成分を調整したことで音が前に出てきて、埋もれてたサウンドも聞こえやすくなった印象があります。まぁこのあたりは音作りの段階で処理しておくべきところでもありますが…

こちらの記事ではボンゴのルーム感をUNVEILで調整しています。

こちらの記事ではizotopeの残響カットソフトとの比較もやっていますのでどちらのクオリティが好みかチェックできるのでオススメです。

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機能性

4

リバーブの調整に特化したパラメーターを装備

画像

基本すべてのパラメーターは原音ではなくリバーブ成分のみに働きます。

音の変化の雰囲気
FOCUS BIAS特定の周波数のみにすべてのパラメーターを反映
TRANSIENT THESHトランジェントを摘出
FOCUS右に回すとトランジェントが強くなる
t/f LCOALIZEリバーブの距離感とナチュラル感を調整
t[REFRACT]ピーク時からのリバーブがどれくらい早く切れるのかを調整
t[ADAPTION]リバーブの箱鳴りの大きさ感を調整
PRESENCEリバーブの高域を強調

パラメーターの音の雰囲気はまとめると上記のようになります。

これにOUTPUTでは、BYPASSモードとIO DIFFがあります。IO/DIFFではリバーブ成分だけを抽出可能になります。

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操作性

FOCUSパラメーターだけでも効果がわかる!

見慣れないパラメーターが多く並んでいますが、一番効果がはっきりとわかるのはFOCUSパラメーターです。

FOCUSを右に回すとリバーブの成分が弱くなっていきます。これ以外のパラメーターは正直なところ初心者でもわかるような音質とは言いにくい部分がありますので、まずは、FOCUSを基本パラメーターとして覚えるのがよいでしょう。

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安定性

3.5

CPU負荷がBUSとトラックで異なる

あまり意味のない使い方になるかもしれませんが、UNVEILをAUXに立ち上げるのと必要なトラックに直接挿すのとでCPU負荷が大きく異なります。

ソフトシンセを立ち上げた状態でUNVEILを使用するには負荷が高いです。すべてオーディオに書き出してからの作業が現実的です。

CPU比較環境

パソコン  Macmini2018

CPU  Corei7(i7-8700B)6コア HT使用時12コア 3.2GHz/ターボブースト(TB)使用時4.6GHz

メモリ 32GB

システム OS10.15.7 Catalina

Audio/IF APOGEE Symphony Ensemble

バッファー 256

DAW   LogicPro10.7.3

48kHz/24bit

再生ストレージ HDD

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価格

3

$349(メーカー価格)

正直な印象としてかなり高いです。昔はUNVEILでしかできなかったことが今ではOZONE10でも可能です。しかし、音質的な面で言えばUNVEILが一番自然で効果的な雰囲気があります。

クオリティの高いリバーブ調整を求めるのならUNVEILの価格は十分に元が取れます。

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Zynaptiq UNVEILは誰におすすめ?

  • 残響による濁りが気になる人
  • 不必要な残響を取り除きたい人
  • ドライな質感を求める効果音職人(フォーリアーティスト)
  • ラジオドラマやyoutubeなどの実況で部屋の残響が気になる人

とくにYoutuberは部屋の残響があると離脱率を高める原因にもなるので残響は気にした方がいいかもしれません。

まとめ

メリット
デメリット
  • リバーブのカットブーストが可能
  • 世界品質クオリティ
  • 使い方がかんたん
  • CPU負荷が大きい
音質4.5
機能性(オリジナル性)4
操作性(使いやすさ)3
安定性(CPU負荷)3.5
価格(セールバリュー)3
総合評価3.6
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残響をゼロにできるわではないのですが、使い方によっては不必要なリバーブを抑えることができると思います。

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