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「一曲仕上げる!」DTM初心者におすすめの曲作りのコツ5選!

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この記事のまとめ

「作曲は簡単!コツさえつかめばOK」といっても音楽初心者は簡単には受けいれらません。なぜなら「作曲は難しいと思い込んでいるから」です。

この記事では作曲初心者でも簡単に覚えられる曲作りのコツを5つ紹介しています。いきなりは理解できなくても、これを読むことで「作曲のハードル」はかなり下げられます。

この記事の難易度
DTM初心者向き
実践のしやすさ
効果

作曲始めてみたいけど何からすればいいのかわからない。やっぱり作曲って難しい?音楽経験がゼロだと駄目?

DTM初心者に限らず「どうやればかっこいい曲が作れるのか?」を気にしている人は多いです。DTMを始めても「思い通りに曲ができない」ということに悩んでいる人は多いですよね。

思い通りにできないと「作曲って難しい」「作曲センスないと駄目か…」って思ってしまう気持ちよくわかります。仮に独学でやっていたとしても「自分のやっている方法が正しいか自信がない」「もしかして間違っているから思った通りに曲ができないのかも…」と思ってしまうかもしれません。

作曲の方法は人それぞれですが、この記事では作曲初心者でも理解できる「曲作りのコツ」について詳しく解説しますね

UG
  • 元ゲーム音楽屋(NintendoDSなど)
  • 作曲歴20年以上
  • DTM記事執筆500以上
  • ショートアニメ、CM、企業PV音楽を制作
  • 詳しいプロフィール
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曲作りのコツは決まった手順にすること!

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初心者用の作曲のコツは慣れてくるまでは決まった手順で作るのがオススメです。

作曲をスムーズにすすめられる人はその人にとって最適なルーティンを持っていることが多いです。

私も今では一番作り込みたい要素から作るようになりましたが、なれるまではドラムから作るようにしていました。なぜならドラムのビートがもっともジャンルを特定しやすいからです。

例えば4つ打ちのドラムを聞いて「ボサノバだね」という人はまぁ少ないと思います。

逆にボサノバのリズムを聞いてEDMだね!という人も少ないでしょう。

それくらいビートはジャンルを決定できる強さがあります。

作曲にルールはありませんが、慣れない間は作りやすい方法で数をこなす方が上達は速いです。

というわけで私がおすすめするのは次の流れになります。

ドラムを作る(選ぶ)

コードを載せる&ベースを作る

メロディを作る(どんな音色かも考える)

音量バランスをとる

この手順は私が今までの経験から得た現在の私にとっての最適の解ですがが、まった同じ必要はありません。一度試してみ自分にとってはこっちの方が良い!と感じたらアレンジしても大丈夫です。

しかし、まずなんと言っても一番大切なのは「どんなものを作りたいのか?」という意識です。ここが明確であればあるほど作曲の進み方に迷いがなくなります。

これらを踏まえて具体的な説明に入っていきたいと思います。

曲作りのコツ0「ジャンルを決める」

ここがスタートです。

EDMならばEDM、ロックならロックと漠然と方向性を決めます。ただし決めたなら基本途中で作り変えるのはやめたほうがいいです。初心者において曲を作り上げるということは100曲の断片を作ることより重要です。

なぜならば多くの人が作り上げるだけの集中力を持っていないからです。そのため途中で飽きてしまい、他の曲を作り始めるこれを繰り返していると段々と曲の断片だけが溜まっていきます。

もちろんこれらもいずれは資産となりますが、今は一つの多くの曲を作り上げることに集中しましょう。

曲作りのコツ①ドラムを作る(必要なら選ぶ)

それでは作曲のコツに入ります。まずはどんなものを作りたいのかということを決めないことには始まりません。今回は「映画やゲームのような迫力のあるリズムと壮大なオーケストラ曲」を作ってみたいと思います。

例えばこんな感じです。

いかにも「それっぽい」感じだと思います。DTM初心者であってもこんな感じの曲は今回の曲作りのコツを覚えてしまえば作り方のイメージは身につきます。

まずはドラムから作ります。なぜドラムなのか?それはわかりやすい要素だからです。今回の曲は一回聞けば多くの人がリズムの派手さに耳が行くと思います。

なので、このような曲の場合は「曲の要素」としてはリズムを作ってやればある意味で大まかな雰囲気は作れたも同じです。

こういうときに役に立つのはKompleteシリーズのダメージという音源です。一発でそれっぽい音色でリズムを作ってくれます。

しかし、もっていない人はどうすればよいか?ここは創意工夫です!たしかに同じ迫力にはなりませんが、この音色のポイントは「低音の響き」「金属的な音」が特徴ではないかとあたりをつけます。(もちろんこれ以外にもあるとは思います)

そこでそれに代用できる音色を考えます。(音が大きいので注意です)

前半はLogicに付属のドラム音源です。後半はそれにを1オクターブピッチを落としてリバーブを足したものです。こういう工夫をするだけでもそれらしくなります。

または最近のDAWにはループ系がたくさん入っているのでそこからそれらしいループを探すのもありです。

「それってパクリじゃない?」と思うかもしれませんが、作曲のプロセスは数百年前に先人が作り上げたものをなぞっているにすぎません。それに今は「パクリ」よりまえに「作曲ってこういうものなのか…」というプロセスを覚えるときなので気にせずにパクれるものはどんどんパクってください。

でもパクリすぎたら個性がなくなるから不安

という人もいるかもしれませんが「パクり方にも個性が出ます」そしてパクり続けた中から研磨されたものがオリジナルと呼べるものなので何も心配はいりません。

「コツ」とは誰でもできる一番簡単な要素です。不安がらずにコツの身につけてしまってください。

簡単作曲のコツ②コード&ベースを作る(選ぶ)

「映画やゲームのような迫力のあるリズムと壮大なオーケストラ曲」という曲からコード進行は底抜けに明るいよりはどちらかといえばマイナー系の方が雰囲気にはマッチしやすいです。

コードについてまだよくわからないという人は好きなバンド・スコアやゲーム曲をピアノアレンジした本などがあるのでそこからお気に入りのコードを拝借しましょう。

「これもパクリでは」って思うかもしれませんが、先程もお伝えしましたが気にすることなく、パクってしまいましょう。ちなみにコード進行をパクリと言ってしまうと世の中の90%の曲は何かの曲のパクリです。

というわけで今回はこのようなコード進行を当てはめてみます。

Cm A♭ E♭ B♭ Cm A♭ E♭ B♭ G

ピアノだけだとイメージがわかりにくい、という人はストリングスや他の楽器でもOKですよ。

より「映画らしく」するためにストリングスに変更してリズムと一緒に鳴らしてみます。

もっとそれっぽくなってきましたね。音色がいかに世界観に影響できるかがわかっていただけたのではないでしょうか?この時点「そうそうこういうのがやりたかった」と思う人もいるかもしれません。

コード+リズム+音色=世界観

コードとリズムが決まれば舞台が見えてきたように思います。穿った見方をしない限りは「映画のような世界観を感じているとは思います。ここからさらに舞台を作り上げていきましょう。

さて、このコードにベースを作ってみます。とはいえベースの世界は奥が深いです。しかしベースとは言ってしまえばコードの一番低い音がベースとしての役割を果たせますなので、Cm A♭ E♭ B♭ Cm A♭ E♭ B♭ Gをそのままベースにしてしまうところから始めるのがオススメです。

私は「ストリングスがだぁーとなっているだけでは迫力が足りない」と感じました。ストリングスもリズムを刻めばもっと迫力があるのでは?と考え刻んでみました。

どうでしょう?より勢いがましたように感じないでしょうか?

簡単作曲のコツ③メロディを作る

さて、いよいよメロディです。もちろんここまでのプロセスでメロディが思いうかんだ人がいるかもしれません。その時点で入れても全然問題はありません。できあがったものがよければそれでよいのです。さて、メロディの入れ方のコツは色々とありますが、コードのどの音を入れるかによって主人公の感情面が表現できると考えてください。

メロディを入れるときのコツは「どの音程が一番長く存在しているか」です。それによって主人公のキャラクターが確立します。コードは主に3つの和音から成り立ちます。

Cmで例にあげると

C(ド)E♭(ミ半音低い)G(ソ)

このEが半音低いとマイナー(暗い)そうでなかければ明るいコードになります。

ルートをCの音を使うと、コードの一番低い音またはベースと同じ音になります。人にもよりますが、「力強さ」などを感じやすい音です。E♭を使うとそのコードの明暗を分ける音色を使うことになりますから、感情面がよりはっきりです。つまり明るいか暗いかが主人公の顔を見ればわかるみたいな感じです。

Gを使う場合、ルートと5度の関係になり、音は固く尖ったような印象に感じるかもしれません。

私は主人公の感情がわかりやすく出てほしいと思ったので出来る限り各コードの三番目の音が一番影響力がでるようにしてみました。

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長い音は基本そのコードの三度の音になっています。さて、メロディで主人公の感情は見えてきました。最後は「どんな主人公にするか」です。もちろんここでの要素は「音色」です。男性か女性か?力強いのか弱いのか?常に要素を深堀りしていきます。

ここでは「男性で力強さを出したい」と思ったのでトランペットを選びました。

このあたりの判断に難しさを覚える人もいるかもしれませんが、映画やアニメにドラマなどで「なんでメロディはこの音なのか?」ということを考えながら見ることでセンスを養っていけます。

「映画やゲームのような迫力があって壮大なオーケストラっぽい雰囲気」伝わりましたか?

まだまだいろいろな余地はあります。もう少し主人公んの心情を表現したい!この主人公は「強いだけではなく優しさもあるはず」と考えてみました。「強い主人公=トランペット」では「優しさ」とはなんでしょうか?

後半繰り返しのメロディにストリングスでなぞってみました。主人公の繊細さを感じてもらえたでしょうか?

今回は、映画のような世界観でしたが、これが「可愛くて、キュートな感じの女の子が走っているイメージ」でもやることは同じです。用は分析してそれを当てはめる。最初は思うようにできなくても、数をこなせば誰でもできるようになります。プロとアマの曲のクオリティの差はこの分析の精度とそれを具体化できる能力の差です。その2つを意識しながら作り続けければ「作曲できない」状態からは開放されます。

一つだけメロディを作るポイントを付け加えるとすると伴奏が細かく動いているときはメロディは細かく動かないということこれで主人公が「どっしりと構えている」という姿が見やすいです。

簡単作曲のコツ⑤ バランスを考える

音量バランスは難しく「あちらを立てればこちらが立たず」になってしまいます。なのでまずは「一番大きくしたい音を選ぶ」ことから始めます。もちろん音が割れないようにしておくのは基本ですが、最初からうまくやる必要はありません。プロであっても失敗の階段を一段も登っていない人は誰もいません。

とりあえず「これを一番聴かせたい!」というパートを大きくしてみましょう。そのうえで一つだけ伝えておきたいのは「多くの人はメロディの美しさに心が奪われる」ということです。

つまりメロディが小さいとどんなに良い曲であっても感動を与えることは難しいという事実です。

作曲のプロセスを理解しよう!

コツとしてはドラムから作った方がよいという話ですが、ここでは改めて作曲について解説してみます。

音楽が作られる工程は次の通りです。

  1. メロディを作る
  2. メロディに対して音楽的な肉付けをする
  3. 音楽を聞きやすいようにそれぞれのバランスを整える
  4. ミックスしたものをさらに微調整し聞きやすくする

多くの人はこれらすが「作曲」と思い込んでいますが違います。作曲とはずばりメロディを書くことです。鼻歌で曲を作るといのも作曲です。メロディに意図する世界観を構築するのが「編曲」という作業になります。

例えば歪んだギターやベース、ドラムで演奏すれば「ロック風」になりますよね。ストリングス(バイオリン、ビオラ、チェロ)などで演奏すれば、どことなくクラシカルな雰囲気になります。つまりメロディに対してどのようなアプローチを施すか?これが編曲なわけです。

DTMの場合は作曲と編曲を同時に進行させ、おまけにミックスやマスタリングまで一人でできてしまうので「DTMで作曲する=全部の工程を一人でやらなければいけない」と考えてしまいがちですが、作曲はあくまで「メロディ」を作ることです。

プロの世界ではメロディを専門に作る人のことを「トップライナー」といいます。

昭和の時代はアコギ一本とメロディだけで作り、それを編曲家に渡すという流れがありました。今でもその流れはありますが、例えば作曲コンペなどの場合はそのままリリースしても問題ないレベルまで作り込むのが普通になっています。

作曲にとって一番大切なのはイメージ!!

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作曲に必要なのは具体的なイメージです。これがないと始まりません。今回の「壮大なゲームや映画のような曲を作りたい」というイメージがあった場合

「何が「壮大で映画のような曲」になるのかを考えます。

  • 音色なのか?
  • コード進行なのか
  • リズムなのか
  • メロディなのか

アカデミックな視点で考えると「作曲とはメロディを書くこと」になりますが、ここではあなたにとって一番必要なポイントを知ることです。今回のコツの話ではリズムが一番誰でもわかりやすい要素として説明していますが、これは人によって変わります。その中でもっとも一般的に「作曲を実感しやすい」とまとめたのが今回の「コツ」にあたるわけです。

作曲の主役とは?「メロディ」です。しかし、先程も言ったようにメロディ一本から考えるのは実は初心者にとってかなりハードルが高いです。なぜなら、単音のメロディから情報を感じる能力が高くないからです

情報とは世界観のことだと思ってください。例えば、バイオリンで演奏すれば繊細な主人公トランペットで演奏すれば力強い音色と音程によってその主人公のキャラクターはある程度イメージできます。

しかし、その主人公がどんな舞台(背景)に立っているか?全く伴奏のないソロ演奏だけで世界観を感じとるにはそれまでどんな音楽とどれだけの音楽と接してきたのかによって見える世界が変わってきます。

ピカソの絵を見て感動できるのと「なんだこりゃ」と思う人はそれまで触れてきた知識の差があるからですね。音楽も同じです。メロディだけで主人公を決めるのが難しければ先に舞台(背景)を作ってしまう。この考え方をしてみましょう。この世界観を担当するのが「リズムとコードです」では次からは具体的に作っていくプロセスを順番に考えていきましょう。

UG流作曲のコツ

なんとなくのイメージができたら私は常に次のことを考えるようにしています。こうすることでより音楽に陰影がつきそれによって音楽に説得力が生まれるからです。

考えるコツは「反対を思い浮かべること」です。

  • リズムがある⇔リズムがない
  • 音程が高い⇔音程が低い
  • 音が明るい⇔音が暗い
  • 音が重い⇔音が軽い
  • こういう形で今あるものと反対を比べていくことで
  • 「迫力」の定義を深堀りできます。

これらの要素をいきなりすべて理解して身につける必要はありません。なのでこの中のどれか一つだけ心がけるのがオススメです。

まとめ

作曲のコツは

  • ドラムを作る(選ぶ)
  • コードを載せる&ベースを作る
  • メロディを作る(どんな音色かも考える)
  • 音量バランスをとる

シンプルな方法ですが、これが一番作曲初心者であっても作曲のプロセスを実感できるコツになります。もちろん順番を変更してもらっても大丈夫です。

すぐにできなくても大丈夫です。「へーこんな感じでもいいんだね」ってくらい軽く捉えてください。作曲を難しく考えないといけない理由はなにもありません。最初からDTM作曲のハードルを高くしても面白くありませんから。

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