セールでArturiaのソフト音源を買った人は多いかもしれません。
数あるArturiaのソフト音源の中で一番汎用性があるのがAnalog Lab4です。「あーあのよくわからないけれどいっぱい音入っているやつだね」
という認識しか持っていない人がいますが、実にもったいにです。Analog Lab Vは音色の多さもさることながら、本当の魅力はクオリティの高い追加音源を手軽に購入できるところです。今日はAnalog Lab Vの使い方や、追加音源の購入方法についてお話します。
Analog Lab V Arturiaとは
現在Arturiaが開発しているすべてのソフト音源から汎用性の高い音色を6500音色選びそれらを簡易にエディットできる
Arturiaの総合音源それがAnalog Lab Vです。
Arp 2600 V | Buchla Easel V | CMI V | CZ V |
Mini V | Modular V | Prophet V | SEM V |
S-80 V | Solina V | Jup-8 V | Synclavier V |
Matrix-12 V | Synthi V | Mellotron V |
ピアノ
Clavinet V | Piano V | Stage-73 V | Wurli V |
オルガン
B-3 V | Farfisa V | Vox Continental V |
簡易エディットでも本格的な音作りが可能
Analog Lab Vの便利なところは、単体でソフト音源を持っている場合、それをAnalog Lab Vからフルエディットすることも出来ます。
もし持っていない場合はAnalog Lab V内のパラメーターで音作りをすることが可能です。Analog Lab V内のパラメータといってもそのパラメーターは個別のソフト音源のパラメーターを簡略化したものであって、性能は単体機と同じです。
またこれらをArturia純正のキーボードKeyLabシリーズを使うことで直感的なエディットが可能です。
デュアルレイヤー方式での音作りが可能
単体でレイヤー構成のサウンド作るためにはDAWでインストルメントトラックを増やす必要がありますが、
Analog Lab Vはマルチモードという2つのレイヤーを使って音作ることができます。
ソフト単体にはないエフェクトを内蔵
ソフト単体にもエフェクトが内蔵されていますが、Analog Lab4はより多くのエフェクトを搭載しています。
MultiFilter ParamEQ Compressor
Distortion Chorus Flanger
シンセ
Phaser StereoPan Delay
Reverb
Analog Lab V cpu負荷について
アナログモデリングを1つにまとめて音作りをするので、負荷はそれなりにあります。
- パソコン Macmini2018
- CPU Corei7(i7-8700B)6コア HT使用時12コア 3.2GHz/ターボブースト(TB)使用時4.6GHz
- メモリ 32GB
- システム OS10.14.6 Mojave
- Audio/IF Motu896HD
- バッファー 256
- DAW LogicProX10.4.8
Mini Vをレイヤーで2つ読み込ませて状態です。ちょっと負荷が高いです。
Analog Lab V SoundStoreがすごい
個人的にAnalog Lab Vをすごいと思うのがストアモードから音色プリセットを購入できることです。
右端の上をクリックすることでストアに飛べます。
大量のプリセットが販売されていて、それをすぐに購入できます。
個人的には映画炎のランナーやブレードランナーの音楽を作ったCS-80の使い手であるVangelisのプリセットが目を目を引き買ってしまいました。
気に入ったものがあれば、プリセットの上にあるAdd Cartに入れるだけすると右上のカートボタンに今入れたプリセットが表示されます。
あとはCheckoutをクリックします。ネット環境にもよりますが、しばらくすると決済画面が出てきますので、そこでカード情報を入力してお会計でおしまいです。
サイトから購入した場合
ArturiaのHPでも同じようなプリセット集が販売しているページがあります。Analog Lab Vとの違いは、サイトページの場合デモ音源の視聴になり、そこでも同じように購入することができます。
Arturiaのソフト音源はArturia Software centerでDLするのが一般的ですが、追加のサウンドバンクはそういうことはなく、購入後は、Analog Lab4を立ち上げて、サイトストアをクリックすると購入したものをダウンロードできるようになっています。
Analog Lab Vの値段と購入の仕方
細かいエディットにこだわらないのであればAnalog Lab4でも全然使えます。
Analog Lab V本来は199$ですが、現在50%オフのセール中なので、100$で購入できます。そして当然ながらプリセットもすべて50%オフです。
元々Analog Lab Vのプリセットは高くても30$ または15$、そしてその多くが8$程度高いものではありません。しかし、それらもすべて50%オフになっているので、気にはなっていたけど買うのをためらっていた人はこのセールで買ってしまうと良いです。
Analog Lab Vを300%使い切る方法
専用キーボードKeyLabシリーズががあるとAnalog Lab4はより使いやすくなります。単体でのソフトはNative InstrumentsのKKシリーズでも認識しますが、Analog Lab4は認識しません。
まとめ
Analog Lab Vの魅力は膨大な音色の簡易エディット、そしてストアでお気に入りのプリセットを素早く購入できることにあると思います。とくに今回私が購入したVangelisのプリセットは使っていた機材をそのままモデリングしているので出てくる音はほとんど同じクオリティ、音を鳴らした瞬間からニヤニヤが止まりません。
随時プリセットは更新され最近では、Pigmentを使ったプリセットも販売されています。
お気に入りの音色がサクッと探せてサクッと買えるAnalog Lab Vは本当に便利です。