SoftubeのWasted Spaceってどうなんだろう?ローファイのあるリバーブが出せるってのが気になっているんだけれど
Wasted Spaceはローファイからデジタルリバーブ黎明期の密度の高いリバーブサウンドも出せるよ!
パラメーターが少なくて音作りができない不安があるよ
パラメーターは少ないけれど、その分音を素早く決めてしまえるのがポイントだよ!
メリット | デメリット |
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素材を際立たせるローファイなリバーブ感 直感的な操作 | クリーンな残響感は得られない ジャンルを選ぶ可能性がある |
Wasted Space
2022年6月23日に発売されたWASTED SPACEはSoftubeが誇るダーティーでローファイ感ただようリバーブプラグインです。
クリーン系ではなく、ローファイ的な音質が特徴的であり、ボーカルはもちろんのことシンセサイザーやドラムの音色と相性がよく、80年代のシンセサウンドを再現したい人にはマストなアイテムです。
AD/DAコンバーターエミュレーター
(2.4kHz〜24kHz)と、12dB/24dB/48dBのエイリアシング・フィルターを搭載しておりこのリバーブプラグインの音作りの要となっています。
中央の赤いスライダーによってサンプルレートを変更でき、ざらついたサウンドを作り出せます。
Softube Modular 、Amp Roomとの連携
同社からリリースされているモジュール音源を使っての音作りが可能なSoftube Modularとギターアンプシミュレーターを統合するAmp RoomにWasted Spaceを組み込むことで一つの画面内でWasted Spaceを利用できます。
4つの比較機能とゲインマッチ
最近のSoftubeすべてに共通する機能ですが、4つの比較機能とゲインマッチ機能が搭載されています。(プラグインによって若干機能が異なります)
入力パネル(左側):入力メーターと入力レベルコントロールを含み、ピークやRMSメーターを表示します。
コントロールパネル(右側):基本的なオーディオツールを含み、ABCDステートの切り替えやバイパス機能などを提供します。
出力パネル(右側):出力レベルとメーターを表示し、ピークやRMS、LUFSメーターの設定が可能です。
ゲイン差メーター:入力と出力のレベル差を表示し、適切なゲインステージングをサポートします。
LUFSターゲット値:ラウドネスの目標値を設定し、音量の一貫性を維持します。
Wasted Spaceレビュー
- 素材を際立たせるローファイなリバーブ感
- 直感的な操作
- クリーンな残響感は得られない
- ジャンルを選ぶ可能性がある
それではレビューしてきます。
密度と広さを兼ね備えたローファイリバーブサウンド
Wasted Spaceの質感はとにかく良い意味でローファイです。
クリーンなリバーブをサウンドを求める人であってもこのようなローファイリバーブを一つ持っておくことで使い分けが可能でよりミックスに深みとユーザーの意図するサウンドを作り出せます。
では実際に使ってみます。以下のような楽曲全体にWasted Spaceを使ってみました。
いかがでしょうか?古き良き80年代のリバーブサウンドといった感じになりました。
では、もう少しTimeを下げてサンプルレートとフィルタータイプを少し調整した、ダークでタイトなリバーブサウンドを作ってみました。
いかがしょう?デジタル的なありながらも独特のリバーブ空間サウンドを楽しむことができます。
シンプルな操作性
使用できるパラメーターが少ないため、音の細部まで作り込むことはできませんが、それでも問題はなく、むしろこのパラメーターだからこそ、イメージしている音にすぐに近づけます。
価格比較
価格 | |
Wasted Space | $64.90(セール価格$37.40) |
Waves Lofi Space | $99.00 (セール価格$32.14) |
80s Spaces v2 | $192.86 |
ローファイリバーブで比較すると上記の内容になります。それぞれで用途は異なる部分もありますが、機能性とシンプルな操作性と価格のバランスはWasted Spaceが一番お手頃で満足度が高いです。
まとめ
メリット | デメリット |
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素材を際立たせるローファイなリバーブ感 直感的な操作 | クリーンな残響感は得られない ジャンルを選ぶ可能性がある |
SoftubeのWasted Spaceは、ローファイリバーブの独特な世界観を追求するクリエイターに最適なプラグインです。その特徴的なサウンドは、1980年代のデジタルリバーブを彷彿とさせる質感で、音楽にノスタルジックな雰囲気や実験的な要素を加えることが可能です。
ローファイと連呼してますが、AD/DAconversion機能のパラメーターをマックスの値にすれば、古き良きクリーンなデジタルリバーブサウンドにもなります。
シンプルなUIでありながら、フィードバックやダート(ノイズ)の調整など、多彩なカスタマイズが可能で、初心者からプロまで幅広く使いやすい設計となっています。