SubBoomBass 2レビュー:物理モデリング機能も搭載した重低音ベース音源

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SubBoomBass 2ってどんな音源なの?最近よく聞くけど

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シンセサイザー型のベース音源だよ。特に重低音や太いサウンドに強いんだ。EDMやヒップホップにはピッタリだね

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なるほど、プリセットとかも多いの?

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めちゃくちゃ多い!しかもKarplus-Strongみたいな特殊なアルゴリズムもあって、普通のベース音だけじゃなくてユニークな音作りも楽しめるよ。

メリットデメリット
深いローエンドとするどいアタック
感直感的な操作性
1900種類のプリセット
ベースの挙動を再現する物理演算システムの搭載
デザインの好みが分かれる
よくも悪くもRob Papenの音
Rob Papen
UG
  • 元ゲーム音楽屋(NintendoDSなど)
  • 作曲歴20年以上
  • DTM記事執筆500以上
  • ショートアニメ、CM、企業PV音楽を制作
  • 詳しいプロフィール

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SubBoomBass2

SubBoomBass 2は、Rob Papen社の重低音特化型ソフトウェア・シンセサイザーで、ダンスミュージックや現代音楽の制作に最適です。

通常であればこのようなソフトシンセは「ベースに特化した音源」というカテゴリに分類されることが多いのですが、SubBoomBass 2はベースだけではなく、パーカッション的な音色等もあるので、通常のベース音源とは一味違います

新たにスペクトル波形や高品位サンプルを追加し、物理モデリング技術であるKarplus-Strongシンセシスを採用しています。さらに、ユーザーインターフェースの改良や、複数パラメーターを同時制御可能なXYパッドを搭載し、直感的な操作性を実現しています。

Karplus-Strongシンセシスの採用

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ヴァイオリンやギターなどの擦弦楽器の物理モデルを用いることで、リアルな弦ベースのニュアンスを再現可能です。

ただ、IK Multimediaようなベースを再現することに特化したようなものではなく、あくまでベースの挙動の部分のエミュレートレベルの機能にとどまります。

しかしながら、「こだわりの強いベースサウンドを作りたい」という人にとって他のベース音源よりはるかに音色作りの幅は広がる機能であることに間違いはありません。

XYパッドの搭載

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Rob PapenといえばXYパッド!というほど多くのRob Papenに搭載されているXYパッド各パラメーターをアサインして自在にコントロールできるXYパッドを備え、複雑な音色変化を直感的に操作できます

パターンモードを搭載したシーケンサー

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Rob Papenといえばシーケンサー!さきほどのXYパッドと同じくらいRob Papen製品の主軸機能です。

通常のアルペジエーターの延長線のようなシーケンスではなく、ユニークなのは、オシレーターの波形まで変更できる強力なシーケンサーです。

パターンエディタ上で各シーケンスの組み合わせ、ピッチ、ベロシティを調整することができます。

Rob Papen

SubBoomBass2 レビュー

メリット
  • 深いローエンドとするどいアタック感
  • 直感的な操作性
  • 1900種類のプリセット
  • ベースの挙動を再現する物理演算システムの搭載
デメリット
  • デザインの好みが分かれる
  • よくも悪くもRob Papenの音

アタックとローエンドがふくよか

SubBoomBass2は中低音域に特化した音源あり、豊富な波形とサンプルで作られたプリセット数は約1,900種類になります。

その音色の多くに共通する傾向としてローエンドのアタックが強いことです。埋もれがちになるベースがこれでもかというくらい前に出てきます。もちろんエンベロープでADSRの調整は可能なので、自分のタイム感にハマる音色作りも可能です。

いくつかデモを用意しました。数小節毎に音色を切り替えています。

最後のパーカッションループは本来ベース音源ではありませんが、このような音色も出せるということです。

このようなパターンもシーケンサー機能でかんたんに作り出せるのはSubBoomBass2の隠れた魅力の一つです。

重低音用音源というカテゴリですが、ピッチをあげれば普通のソフトシンセ音源としても使えるので、リード系からプラック系シンセとして使うのも効果的です。

こんな感じのシンセ音も実は得意なんですよ!

ただ、Rob Papen製品すべてに言えることですが、どの音源を聞いても「Rob Papen色」が強いので、使い方次第では良くも悪くも似たような音色になりがちです。

シンプルかつわかりやすいインターフェイス

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シンセエンジンの構造としてはアナログモデリング+弦楽器の挙動を再現する物理モデリング、そしてサンプリング音源が用意されています。

シンセサイザーとしては2OSC-2FILTER-1ENVというシンプルな構造なので、アナログモデリング的なソフトシンセに触ったことがある人ならそこまで操作が難しいという印象は受けないと思います。

また、個人的にはFILTERとAMP(エンベロープ)には最初からベロシティというノブが用意されています。これはベロシティの強弱によってFILTERとAMPの挙動を変更できるものです。

多くのソフトシンセはこの機能を手動で設定しなければいけませんが、SubBoomBass2は最初からノブとしてこの機能があるというのは実はかなり便利で実用的な機能になります。

他の製品との比較

SubBoomBass2Spectrasonics Trilian
価格$108.90$299

SubBoomBass2は重低音に特化したベース音源ですが、そのようなカテゴリの音源は少なく、あえて比較対象として近いのがSpectrasonics Trilianです。

Spectrasonics Trilianはリアルなサンプリングベース音源としても有名ですし、アナログシンセのベースサウンドも得意とします。

リアルなベースという点においてはSpectrasonics Trilianの方が表現力から見ても圧倒的に優れているといえますが、音色の作りやすさやインターフェイスの操作性などは決して負けていません。

また、Karplus-Strongシンセシスの採用でギターの挙動をゼロから構築できるシステムを持っているため、シンセでもないリアルでもない、Virtualな新しいベースサウンドを作り込めるのはSubBoomBass2の魅力です。

まとめ

メーカーrob papen
システムWin
Windows 7/ Windows 8/
Windows 10 (32 ビットおよび 64 ビット)
VSTI
AAX (注: PT 12 以上の場合は PC AAX)
NI NKSシステムと互換性あり

Mac
OS-X 10.9 – 10.15 (64 ビットのみ)
AU
VSTI
AAX
NI NKSシステムと互換性あり
認証方式シリアル
認証数2
マニュアル英語
価格$108.90
CPU負荷計測環境

パソコン  Macmini2018

CPU  Intel Corei7(i7-8700B)6コア 

HT使用時12コア 3.2GHz/ターボブースト(TB)使用時4.6GHz

メモリ 32GB

システム OS12.6.1 Monterey

Audio/IF Focusrite RED 8PRE

バッファー 256

DAW   LogicPro10.7.7

48kHz/24bit

再生ストレージ SSD

豊富な波形とサンプルで作られた約1,900種類のプリセット、ローエンドが埋もれないアタック感。Karplus-Strongシンセシスによる物理演算音源システムの採用。

SubBoomBass2は非常に魅力的なベース音源であり、使い方によってはベース以外の使い方も十分戦力になるレベルのソフトシンセです。

音色の傾向がRob Papenというところで好みも別れますし、インターフェイスも独自性が強いのでその部分で評価が分かれる人もいるかもしれませんが、音色の特徴や操作性など使い勝手がよく、世界観の強い音色は創作の刺激になることが期待できます。

楽曲の土台となるベースにこだわりを持ちたい!操作性が難しくないものがほしい!というユーザーは試す価値が大いにあります。

Rob Papen
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