IK Multimedia Sinphonica Maestosa Stringsレビュー フルオケから歌ものにも使いやすいストリングス音源

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ストリングス音源選びは、DTMerにとって重要な課題のひとつです。

アタック感や各セクションの音色、ルーム感など、同じ人数編成のストリングス音源でも、その個性は十人十色。実際に曲の中で鳴らしてみると、音源によって得意なジャンルや使いやすさにも大きな違いがあります。

そんな中で、IK MultimediaのSinphonica Maestosa Stringsはストリングス音源選びに新しい選択肢をもたらしてくれます。

実際に使ってみると、音像がはっきりしていてアタック感も速く、本格的なオーケストラから歌ものまでかなり幅広く使える印象です。

また編成は大きいもののアニソン系のアレンジで求められるような、元気で存在感のあるストリングスサウンドとも相性のよさを感じました。

この記事ではPlugin Boutiqueより製品提供を受けて実際に使用して感じた音質や使いやすさ、Morph機能、アーティキュレーション、そして使っていて気になったポイントまで詳しくレビューします。

UG
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IK Multimedia Sinphonica Maestosa Stringsとは

IK Multimedia Sinphonica Maestosa Stringsは、IK Multimediaが開発したストリングス専用音源です。

これまでもMiroslav Philharmonik 2などの総合オーケストラ音源はありましたが、ここにきてストリングスに特化した音源をリリースしてきました。

現在はプレリリース期間となっており、正式リリースは2026年10月8日を予定しています。

Sinphonica Maestosa Strings Complete Collectionの通常価格は86,990円(税込)で、現在は69,590円(税込)の予約特価で販売されています。

また、Complete Collectionだけでなく、Violins I、Violins II、Violas、Cellos、Double Bassesをセクションごとに個別購入することも可能です。そのため、必要なセクションだけ導入して、あとから環境を整えていくこともできます。

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編成構成について

セクション人数
1st Violin16人
2nd Violin14人
Viola12人
Cello10人
Double Basses8人
合計60人

16型編成は大型の部類に入るオーケストラ編成ですが、まとまりもよく、いかにも「これぞ映画音楽のストリングスです!」的なサウンドでもないので、日本の歌ものからサントラまで使いやすいサウンドを目指して作られたように感じました。

新音源ということもあり、ライブラリ容量もMiroslav Philharmonik 2の46.3GBを3倍程度上回る合計133.25GBになりました。

セクションダウンロード容量インストール後
Violin I25.2GB26.94GB
Violin II24.3GB26.06GB
Violas24GB25.74GB
Cellos32GB34.39GB
Basses18.6GB20.12GB
合計124.1GB133.25GB
インストール後は各セクションで約1.5〜2.4GBほど容量が増えました。

容量の内訳は、アーティキュレーションの豊富さだけではなく、収録されているマイクの数も大きく影響している印象です。

IK Multimedia Sinphonica Maestosa Stringsレビュー

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Sinphonica Maestosa Stringsを実際に弾いて感じた大きな特徴は、アタック感の速さと音像の分かりやすさです。

ストリングス音源はリッチな空間に特化したタイプのものと、ドライな空間で汎用性の高いものとがありますが、Sinphonica Maestosa Stringsはどちらもバランスよく作られています。音の輪郭が比較的見えやすいため、オーケストラだけで完結する楽曲はもちろん、ドラムやベース、ボーカルなどが存在する歌ものにも取り入れやすく感じました。

個人的には、Sinphonica Maestosa Stringsの魅力は「とにかく重厚で壮大」という方向よりも、アレンジの中で扱いやすいストリングスという印象です。

というわけで元気でポップな雰囲気のアニメサントラ風の曲を1st Violin 2nd Violin Viola Cellos Bassesを使って作ってみました。使用したアーティキュレーションはパフォーマンスレガート、パフォーマンスショート、トレモロ、です。

基本的にエクスプレッションは打ち込んでいません。ポルタメントを適用するために必要な箇所ではベロシティを調整していますが、それ以外はほぼベタ打ちです。

それでもある程度それらしく聴かせられるため、ざっくりとしたデモ制作から細かな作り込みまで、幅広く使えるストリングス音源だと感じました。

次に、ショートのアーティキュレーションを比較したいと思います。8小節のループフレーズをスピッカート、スタッカート、スピッカティッシモ、ピッチカートの順番で切り替え、最初の4小節はベロシティ100前後、後半の4小節はベロシティ120で演奏しています、

なお、Basses(コントラバス)にはスピッカティッシモはないので、スタッカートで演奏しています。

個人的にはスピッカティッシモは私の手持ちのストリングス音源にはない歯切れ感なのでかなり重宝するシーンが増えそうです。

ただ、スピッカティッシやピッチカートに関しては、若干音量が小さい気がするので、多数の楽器が同時に発音している場合は、音量調整が必要に思いました。

低弦に濃厚な響きを求める場合は好みが分かれる可能性がありますが、逆に低域が必要以上に主張しないことで、ベースなどと組み合わせる楽曲では扱いやすくなるケースもあるでしょう。

また、ベロシティやエクスレプレッションを使わなてくもそれらしく聞こえてくれる部分もあるので、ざっくりとしたデモから作り込みまで幅広い使用用途が見込めるストリングス音源だと思います。

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豊富なアーティキュレーション

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1st Violinのみのアーティキュレーション

Sinphonica Maestosa Strings beta版ののアーティキュレーションは、次のようになっています。

セクション正式版
Violins I36 articulations
Violins II36 articulations
Violas38 articulations
Cellos37 articulations
Basses37 articulations
Complete Collection41 articulations

カテゴリアーティキュレーション補足
LONGPerformance Long (Legato)Legato
LONGCon Sordino (No Vib)ミュート/ノンビブラート
LONGCon Sordino (Vib)ミュート/ビブラート
LONGCon Sordino (Vib-NV)ミュート/Vib-NV
LONGFlautando
LONGHarmonics Artificial人工ハーモニクス
LONGMolto Vib Rachmaninoff強いビブラート
LONGSul GG線上で演奏
LONGSul Ponticello駒寄りで演奏
LONGSustain (No Vib)サステイン/ノンビブラート
LONGSustain (Vib)サステイン/ビブラート
LONGSustain (Vib-NV)サステイン/Vib-NV
LONGTremoloトレモロ
LONGTrills Half Tone半音トリル
LONGTrills Whole Tone全音トリル
SHORTPerformance Short
SHORTPizzicatoピチカート
SHORTRequiem
SHORTSpiccatissimo
SHORTSpiccato
SHORTStaccato

カテゴリ収録内容画像で確認できる項目数
ARPEGGIOFX Arpeggio Swarm Menu1
BENDINGFX Bending Menu1
GLISSANDOFX Glissando Long Menu / FX Glissando Menu2
GLISSANDO STABSFX Gliss Stabs Bottom / FX Gliss Stabs Top / FX Gliss Stabs Trem Dw / FX Gliss Stabs Trem Up / FX Tenuto Stabs Long / FX Tenuto Stabs Short6
HARMONICSFX Harmonics Menu1
PIZZICATOFX Pizzicato Menu1
SCALESFX Random Scales1
SOLOFX Solo Menu1
TREMOLOFX Tenuto Tremolo 1 / FX Tenuto Tremolo 2 / FX Tremolo Menu3
TUNINGFX Tuning Menu1

アーティキュレーションリストから使用したい奏法を選び、アーティキュレーションスロットへダブルクリック、またはドラッグ&ドロップすることで登録できます。

Performanceは基本的に単音でのレガート演奏を想定しているのに対し、Sustainでは和音を含むポリフォニック演奏が可能です。瞬間的に声部を増やしたい場合にはSustainが使いやすいでしょう。

必要な奏法だけを選んで自分の演奏環境を構築できるため、使わないアーティキュレーションまで常に並べておく必要がありません。

ただし、操作面では気になるところもあります。

アーティキュレーションを選択するとPlay画面へ戻るため、別のアーティキュレーションを選び直す場合には、再びArticulation Listを開く必要があります。

個人的には、アーティキュレーションスロットをクリックした時点でリストが表示され、そのまま入れ替えられる方が操作はスムーズだと感じました。

歌ものストリングスアレンジに便利なMorph機能

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Sinphonica Maestosa Stringsで特に面白いと感じたのがMorphです。

Morphでは任意の2つのアーティキュレーションを設定し、ベロシティやMIDI CCを使って切り替えることができます。

歌もののストリングスでは、オーケストラ作品ほど大量のアーティキュレーションを使わないこともあります。

そのような場合、使用頻度の高い奏法をMorphへまとめておくことで、ストリングスアレンジの作業速度を上げられます。

個人的に使いやすいと感じたのが、

Performance Long(Legato)+Performance Short

の組み合わせです。

ロングとショートという使用頻度の高い奏法をまとめておけば、フレーズに合わせて奏法を扱いやすくなります。

ただしPerformance系はメモリ使用量が大きいため、搭載メモリに余裕がない環境では注意が必要です。

その場合はPerformance Longではなく、Long Sustainなど比較的シンプルなアーティキュレーションを利用する方法も考えられます。

本物らしい響きを作りやすいストリングス配置

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本物らしい響きを作りやすいストリングス配置

Sinphonica Maestosa Stringsでは、各ストリングスセクションの配置があらかじめ設定されているため、一からパンニングを作り込まなくてもオーケストラらしい配置を作りやすくなっています。

もちろん、必要に応じて配置を変更することもできます。

さらに、Sinphonica Maestosa Stringsでは8つのマイキングを使用できます。

ここで重要なのは、単純にリバーブの量を変えて距離感を作っているわけではなく、それぞれのマイクポジションで収録されたサンプルを使用できるという点です。

近距離のマイクでは楽器そのものの輪郭や直接音を捉えやすく、離れた位置のマイクになるほど、楽器からマイクまでの距離やレコーディングルームの響きを含んだサウンドになります。

そのため、リバーブプラグインで後から空間を付加するのとは異なり、実際の収録空間でマイクが捉えた距離感や反射音を含む自然な響きを利用できるのが大きなメリットです。

さらに複数のマイクを組み合わせることで、楽器の輪郭を残しながらホールの広がりを加えるなど、好みに合わせて直接音と空間成分のバランスを細かく調整できます。

もちろん、自分の好きなリバーブプラグインを使いたい場合には、近距離のマイクを中心にして収録空間の響きを抑え、外部リバーブで好みの空間を作るといった使い方もできます。

ただし、使用するマイクが増えるほどメモリ使用量も大きくなるため、複数のマイクを組み合わせる場合はメモリ消費に注意が必要です。

実際のところこのマイクのメモリ使用量は無視できないレベルです。

ではどれくらい変わるのかを調べてみました。

測定条件:Violin 1st/Performance Legato+Performance Short

使用マイク(順次追加)総メモリ使用量
Lead3.09GB
+ Decca L+R5.14GB
+ Close Main7.19GB
+ Close Alt9.24GB
+ Decca C10.79GB
+ Outriggers12.84GB
+ Sides14.89GB
+ Conductor16.43GB

すべて使用した状態でのメモリ使用量は16.43GBになりました。他のセクションがすべてこの数値になるわけではありません。

個人的にはここまでの必要性は感じず、LeadとDecca L+Rで十分な気がしました。

PALCO Technologyについて

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Sinphonica Maestosa Stringsには、各ストリングスセクションの配置を変更できる「PALCO Technology」が搭載されています。

Sinphonica Maestosa Stringsの制作では、オーケストラをひとつの編成に固定して収録するのではなく、レコーディングルーム全体をマッピングするという方法が採用されています。

PALCO Technologyでは、この空間情報を利用して、ViolinsやViolas、Cellos、Bassesなどの各セクションをステージ内の任意の位置へ配置できます。

そのため、一般的なオーケストラ配置を再現するだけでなく、楽曲に合わせてセクションの位置を変更し、通常とは異なるストリングス配置を作ることも可能です。

単純にパンニングで左右の位置を変更するというより、収録された空間を利用しながら、各セクションの位置関係や距離感を調整できるのがPALCO Technologyの特徴です。

実際に使ってみたところ、筆者の環境ではDecca L+Rを使用したときにPALCOによる位置の変化が特に分かりやすく、ほかのマイクでは効果がやや分かりにくく感じる場合もありました。

なお、PALCOを操作しても筆者が確認した範囲ではメモリ使用量に変化はありませんでした。ただし、これだけを根拠にPALCOの内部処理方式まで判断することはできないため、アルゴリズムリバーブのような処理であるとは断定できません。

Sinphonica Maestosa Stringsの注意点

Sinphonica Maestosa Stringsは音質や機能面で魅力的なストリングス音源ですが、実際に使ってみるといくつか注意したいポイントもありました。

特に、発音タイミングやメモリ使用量は、楽曲制作を始める前に知っておきたいポイントです。

タイトな楽曲では発音タイミングの調整が必要になることがある

Sinphonica Maestosa Stringsを使っていて注意したいと感じたのが、MIDIノートのタイミングです。

オーケストラ音源では、サンプルに含まれる演奏の立ち上がりや部屋のレコーディング環境等によって、MIDIノートをジャストに配置しても実際に聴こえるタイミングが少し後ろになる場合があります。

Sinphonica Maestosa Stringsでも、タイトなドラムやベースと組み合わせると、このズレが気になる場面がありました。

先ほど聞いてもらっスピッカートの演奏にメトロノームをあわせてみました。

これにMIDIディレイを適用したものが以下のサンプルです。

ただ一律でMIDIディレイを適用させれば問題が解決するかと言われるとそうでなく、奏法やベロシティ、マイクの選択等によって求めるタイミングも変わってくると思うので、気になる人はピアノロール上での微調整が必要です。

今回のマイクはLeadとDecca L+Rのマイクのみを使用しています。

上記のサンプルですと以下のようなMIDIディレイに設定しています。

  • Basses -75ms
  • Cellos -45 ms
  • Viola-30ms
  • Violin-30ms

筆者の環境では、フレーズによって、

  • Basses:-30〜-70ms程度
  • Violinsなど:-10〜-30ms程度

MIDIディレイを使って前にずらした方が合わせやすいケースがありました。

ただし、この数値はSinphonica Maestosa Stringsで常に必要となる固定値ではありません。

アーティキュレーションやフレーズ、テンポなどによって適切な値は変わるため、実際の楽曲を聴きながら調整する必要があります。

また、これはSinphonica Maestosa Stringsに限った話ではなく、多くのストリングス音源でも起こり得ることなので、タイミングを細かく追い込まない場合は、そこまで大きなデメリットにはならないかもしれません。

一方で、サンプルの発音タイミングがあらかじめ揃えられているストリングス音源に慣れている人は、MIDIノートの位置を調整する必要があるぶん、若干使いにくさを感じる可能性があります。

Morphのアーティキュレーションのメモリ使用についての注意

Morphと通常のアーティキュレーションスロットはメモリは別で管理するため、例えば同じアーティキュレーションをMorphとキースイッチにアサインすればその分メモリ使用量も増えてしまいます。

Morph機能にアーティキュレーションをセットしたことを忘れてキースイッチにもアーティキュレーションをセットしてしまうと必要以上のメモリを消費していまいます。特にPerformance系を複数使用する場合には注意が必要です。

ロングとショートではダイナミクスの扱いが異なる

打ち込みを始める前に理解しておきたいのが、ダイナミクスのコントロール方法です。

確認した範囲では、ショート系はベロシティによるレイヤー切り替えに対応していますが、ロング系のレイヤーは基本的にMIDI CC(モジュレーションなど)でコントロールします。

そのため、ロング系を単純にベロシティだけで打ち込むのではなく、MIDI CCによる強弱の変化を作ることが重要です。

特に歌もののバックでストリングスを鳴らす場合、CCを使ってボーカルとの強弱関係を作ることで、より自然なアレンジに仕上げやすくなります。

ポルタメントはベロシティの範囲によって切り替わる

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アーティキュレーションのパフォーマンスではグリッサンドやポルタメントの速度をベロシティによって変更可能です。Legato Velocity Mapping ウインドウを開くと、グリッサンドやポルタメントの速度の違いについてベロシティの値が示されています。

ただ、この数値の違いはグリッサンドの速度の幅という解釈ではなく、この数値の間であれば反応するというものになります。

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実際の音の変化は次のようになりました。

ラウンドロビンの再生について

Sinphonica Maestosa Stringsも他のストリングス音源同様にラウンドロビン(同じ音が連続しないようにすること)が可能です。ラウンドロビンの音源は同じ音でも違う波形が再生されるので、書き出すたびに毎回違う波形が表示されるものもありますが、Sinphonica Maestosa Stringsでが毎回同じ波形になります。

波形だけなのかな?と思い逆位相チェックをしたところ音が消えたので毎回同じ音が出力されているようです。

ただ、コントラバスのみランダムに書き出し波形が異なることがありました。これは現在のベータ版のバグの可能性もあるので正式版がリリースされたら再度チェックをしたいと思います。

Sinphonica Maestosa Stringsのインストールが止まってしまう場合の対処方法について

Sinphonica Maestosa Stringsに限らずIK multimediaの製品は基本IK Products Managerを使用します。しかし私の経験上一回でインストールが成功したことがありません。

今回のSinphonica Maestosa Stringsでも、DL再開機能ですぐに復旧できる場合は問題ありませんでした。しかし、夜寝ている間にインストールを終わらせようとすると、途中で止まってしまうことが何度かありました。

さらに、その状態を長時間放置していると完全に停止してしまい、DL再開機能でも復旧できなくなることがあります。こうなると、再度インストールを実行しても何も反応しない状態になってしまいました。

そのような場合ですが、次のような解決方法があります。すべてが上手くいくかどうかはわかりませんが、私の場合はインストールに失敗した指定フォルダを削除して再度インストールすることでうまくいけました。

ただそれでもこの工程を5〜6回は繰り返しています

  1. Finderを開く
  2. 「書類(Documents)」を開く
  3. 「IK Multimedia」フォルダーを開く
  4. 「IK Product Manager」フォルダーがある場合は削除する
  5. 新しく「IK Product Manager」フォルダーを作成する
  6. IK Product Managerを起動する
  7. 右上の「歯車アイコン」をクリックする
  8. 「Downloads Folder」の「…」をクリックする
  9. 「書類 → IK Multimedia → IK Product Manager」を指定する
  10. 右上のユーザー名をクリックする
  11. 「Clear Download Cache」を実行する
  12. 再度ダウンロードして、問題が改善したか確認する

スペック及びCPU負荷について

Sinphonica Maestosa Stringsの使用環境は以下のようになります。

Mac

  • Apple M1またはIntel Core i5
  • 16GB RAM
  • macOS 10.15以降
  • 250GB以上の空き容量
  • AU / VST3 / AAX

Windows

  • Core i5相当
  • 16GB RAM
  • Windows 10 64bit以降
  • 250GB以上の空き容量
  • VST3 / AAX

今回私が試した環境はMac Studio M4 Max メモリ64GB ストレージ1TB Logic Pro 12.3.1(48kHz24bit Buffer64)という環境になります。

最初のアニソンサントラ系のCPU負荷が左になり、バイオリンだけ再生したものが右の画像になります。

ちなみにバイオリンだけの負荷の画像の意味は、最高負荷が50%ということであり、25〜50%の間で再生している感じでした。ちなみにバイオリンのトラックを選択したままですとCPU負荷は50〜95%近くまで跳ね上がる印象でした。

使用環境的にはIntel Core i5でも動作するとのことですが、中々厳しい動き方するのではないかと感じてしまいます。

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Sinphonica Maestosa Stringsと人気ストリングス音源を比較

Sinphonica Maestosa Stringsと、用途や編成が近い人気ストリングス音源を比較しました。

今回は、同じ60人編成のSpitfire Symphony Orchestra(Strings)に加えて、日本のアニメ・ゲーム・ポップスとの相性を重視したTokyo Scoring Strings 2.0、小編成ながら存在感のあるHollywood Strings 2、大編成とDivisiを特徴とするLA Scoring Strings 3を比較対象としています。

音源編成人数容量通常価格マイク主な特徴向いている用途
Sinphonica Maestosa Strings60人(16/14/12/10/8)133.1GB86,990円(税込)8大編成、Morph、PALCO、5種類のTrue Legatoアニソン、歌もの、映画・アニメ劇伴、オーケストラ
Spitfire Symphony Orchestra(Strings)60人(16/14/12/10/8)約368GB※1$629※14175以上のストリングス・アーティキュレーション、9種類のLegato、AIR Studios収録映画・ゲーム劇伴、本格的なオーケストラ
Tokyo Scoring Strings 2.0 Complete25人(8/6/4/4/3)213.7GB$4494+3ミックス室屋光一郎ストリングス、日本収録、7種類のLegato、俊敏で明瞭アニソン、アニメ・ゲーム劇伴、J-POP
Hollywood Strings 221人(6/4/4/4/3)約160GB―※26小編成、超近接マイキング、タイトで存在感のあるサウンド映画・ゲーム劇伴、ポップス、ロック
LA Scoring Strings 360人規模―※3$499―※3Divisi収録、Auto Divisi、大編成ながら細かなボイシングに対応映画・テレビ劇伴、本格的なストリングスアレンジ

※1 Spitfire Symphony Orchestraは現在ストリングス単体ではなく、ブラス、ウッドウインド、パーカッションなどを含む総合オーケストラ音源として販売されています。そのため約368GBの容量と$629の通常価格は製品全体のものです。

※2 Hollywood Strings 2は販売価格がセールや販売形態によって変動するため、比較表では固定価格を記載していません。

※3 LA Scoring Strings 3については、現行公式情報から比較条件を統一できる容量・マイク数を確認できなかったため、推測値は掲載していません。

同じ60人編成でも方向性が異なる

Sinphonica Maestosa StringsとSpitfire Symphony Orchestraのストリングスは、どちらも16人/14人/12人/10人/8人の合計60人編成です。

ただし、Spitfire Symphony OrchestraはAIR StudiosのLyndhurst Hallで収録された本格的なシンフォニックサウンドを特徴とし、ストリングスだけでも175以上のアーティキュレーションを収録しています。

一方、Sinphonica Maestosa Stringsは41種類のアーティキュレーションに加えて、Articulation MorphingやPALCOなど、演奏や音像をコントロールするための機能が充実しています。

実際に使ってみると、60人という大型編成ながら、いかにも「ハリウッドしています!」という押しの強いサウンドではなく、まとまりがよく、日本の歌ものやアニソンにも合わせやすい印象です。

アニソン・アニメ劇伴ならTokyo Scoring Strings 2.0も有力

Tokyo Scoring Strings 2.0は、1st Violin 8人、2nd Violin 6人、Viola 4人、Cello 4人、Contrabass 3人の合計25人編成です。

日本の室屋光一郎ストリングスをSound Cityで収録しており、小規模なストリングスセクションならではの俊敏性と明瞭さが特徴です。

そのため、アニソンやアニメ・ゲームのサウンドトラックを中心に作る場合は、Sinphonica Maestosa Stringsと比較しておきたい音源です。

SinphonicaはTSS2よりかなり大きな60人編成なので、より厚みのあるストリングスサウンドを作りながら、日本の歌ものやアニメ系にも使いたい人に向いていると感じます。

Hollywood Strings 2は小編成ならではの近さが特徴

Hollywood Strings 2は21人編成と、今回比較した中ではもっとも小規模です。

3種類のCloseマイクを含む6マイクを収録しており、奏者との距離が近く、タイトで存在感のあるストリングスサウンドを作りやすいのが特徴です。

Sinphonicaとは編成規模が大きく異なるため、単純な優劣ではなく、「60人の厚みを取るか、21人の近さやディテールを取るか」という選び方になります。

LA Scoring Strings 3はDivisiを重視する人向け

LA Scoring Strings 3は、大編成のストリングスを複数のDivisiセクションに分けて収録していることが大きな特徴です。

そのため、単純にストリングスのコードを鳴らすだけではなく、各声部を細かく分けた本格的なオーケストレーションを行いたい場合に強みがあります。

Sinphonica Maestosa Stringsは、Divisiを中心とした設計よりも、MorphやPerformance系アーティキュレーションなどを使って、演奏表現を直感的に作り込める点に特徴があります。

比較まとめ

比較すると、それぞれに明確な強みがあります。アニソンやアニメ・ゲーム音楽を中心にタイトで俊敏なストリングスを求めるならTokyo Scoring Strings 2.0、奏者との距離が近い生々しいサウンドならHollywood Strings 2、細かなDivisiを重視するならLA Scoring Strings 3、大きなホールで鳴る王道のシンフォニックサウンドならSpitfire Symphony Orchestraが魅力的です。

一方、Sinphonica Maestosa Stringsは60人編成の厚みがありながら音像が明瞭で、アニソンや歌ものからアニメ・映画のサウンドトラックまで幅広く対応できます。特定の用途に特化するよりも、1つのストリングス音源で幅広いジャンルをカバーしたい人にはSinphonica Maestosa Stringsがおすすめです。

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Sinphonica Maestosa Stringsはこんな人におすすめ

実際に使用した印象では、Sinphonica Maestosa Stringsは編成こそ大きいものの「壮大なオーケストラを作りたい人」だけを対象としたストリングス音源ではないと感じました。

特に相性がよいと感じるのは、

  • オーケストラだけでなく歌ものにもストリングスを使いたい
  • 音像のはっきりしたストリングスが欲しい
  • LongとShortを素早く使い分けたい
  • 自分で細かくマイキングを調整したい
  • あらかじめ整えられたオーケストラ配置から音作りを始めたい

という人です。

一方で、CellosやBassesに濃厚で艶やかな重低音を最優先で求める人や、大量のアーティキュレーションをロードした状態でメモリ消費をできるだけ抑えたい人は、自分の制作環境や求める音の方向性と合うか確認した方がよいでしょう。

まとめ

Sinphonica Maestosa Strings を実際に使ってみて印象に残ったのは、アタックの速さ、明確な音像、豊富なアーティキュレーション、そしてMorphによる演奏性の高さです。

特にMorphでLongとShortを組み合わせられる点は、複雑なオーケストレーションだけでなく、スピードが求められる歌もののストリングスアレンジでも便利に感じました。

8つのマイキングやあらかじめ設定されたストリングス配置も、音作りを一から始めなくてもオーケストラらしい空間を構築しやすいポイントです。

一方、タイトなリズムと組み合わせる際の発音タイミングや、複数のアーティキュレーションを読み込んだ場合のメモリ使用量には注意が必要です。

また、CellosやBassesについては、筆者が期待していたような艶やかで重厚な低弦とは少し方向性が異なりました。

オーケストラだけでなく、歌ものの中で扱いやすいストリングス音源を探している人にとって注目したい製品というのが、現時点でのSinphonica Maestosa Stringsに対する印象です。

あと、現段階ではストリングスに特化した音源になっていますが、このあと、金管楽器や木管楽器にも特化したものが出てくるのではないかと想像しています。

誰でも手にすることができる価格ではないかもしれませんが、汎用性が高いストリングス音源を探しているのならば、購入価値は大いにあるように感じました。

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