かんたん!arturia[MODULAR V]で覚えるパッチシンセの音作り入門 

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Arturiaのパッチシンセ式VAソフトシンセMODULAR Vはシンセは難しい印象をもつ人もいますが、それは思い込みです

。簡単で理論的に学べる素晴らしいVAソフトシンセです。そして出てくる音の太さを知ってしまったら極めたくなるほど、奥が深く扱いやすいです。これはパッチシンセと呼ばれるもので、自分で音の流れを作ってやって音を作るシンセのことです。

UG
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MODULAR Vの仕様

9 オシレーター、6 エンベロープ、ミキサー、ステップシーケンサーエフェクト(ディレイ 、リバーブ モジュレーション系)となります。

画面は三分割されて 一番上からフィルターモジュレーション関係のセクション12段目オシレーター アンプ、エンベローブ関係のセクション2 3段目ステップシーケンサー/エフェクト関係のセクション3 4段目の簡易エディット 発音数設定 キーボード画面の セクション4から成り立っています。

難しそうな画面ですが、構造を理解すれば全然難しくありません。しかしデフォルトで立ち上げた状態はよくわからないと思うので、まずはケーブルをすべて抜きます。プリセットの中にデフォルトのプリセットがあるのでそれを使うとまっさらな状態になります。ここから音作り…と言いたいところですが、このシンセを理解するためにもMini V3を使って音の流れを確認してみましょう。こうすると構造の理解がすすみます。

オシレーター

シンセサイザーは[オシレーター]→[ミキサー]→[フィルター]→[アンプ[(出力)の順で音がでるようになっています。

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この流れをMODULAR で作ればよいだけの話です。さて、全ての線を外してもっともシンプルな形にしましょう。1VCO 1VCF 1VCAの形になるようにします。

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MODULAR Vの9つのオシレータにはサイン波 三角波(Tri) ノコギリ波(saw) 矩形波波(Square))の4つがあります。画面では上から三番目のSAW波がSOFT CLIPと書かれているジャックにつながっているのがわかります。この部分がミキサーになります。

つまり、全部のオシレーターをこのジャックにつなぐことで音を出すことができるようになります。VOLと書かれたノブがボリュームとなります。これが一番左の状態だと音はでないので注意が必要です。

2つ以上のオシレーターを使う場合はSOFT CLIPと書かれた上のLINKという項目があります。ここをクリックすることで点灯し、オシレータがミキサーに入ります。

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一つ注意が必要なのが三角波(tri)はDRIVERと書かれたPULSE WIDTHが左に振り切れていると音が出ません。三角波を出力したい場合はかならずPULSE WIDTHを右に回してこのみの音色になるように設定します。

ここまでの確認をします。シンセサイザー(MODULAR V)にかぎらず、音が流れる順番はオシレーター ミキサー フィルター(エンベローブ) アンプ(出力)です。MODULAR Vのおけるアンプ(出力)はVOL。流れとしてはわかりにくいが、MODULAR Vはフィルターもエンベローヴも通さなくても音が出せる。

MODULARは9つのオシレーターに4つの波形が入っていてそれをミキサーにパッチングすることで発音する。2つ以上のオシレーターを使場合はリンクボタンを点灯させる。

フィルター

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セルリアンブルーの線でつながっているのがフィルターです。ミキサーのした(VOL)と書かれているしのたAM OUTと書かれているジャックからフィルターインに結線します。なんとなく流れがわかってきたかもしれません。

フィルターの種類はLOW PASS HIPASS COUPLER MULTIMODE の4つを選択し、それを3つ同時に使うことができます。一番オーソドックスなのはやっぱりLOW PASSフィルターです。非常に良い切れ味をしています。

エンベローブ

さて次はこのフィルターに通った音をエンベローブに通します。MINIMOOGでいうところのフィルターの下の段にいくイメージです。やり方はフィルターのOUTをセクション2の右端にあるENVのVCAにパッチングします。これで一般的なシンセサイザーの流れが完成です。1VCO(SAW) 1VCF 1VCAの流れです。

思ったよりは難しくなかったと思います。色々出来すぎるシンセなので、とりあえずはシンプルにするところから始めるとよいでしょう。自力で全部のぱっちんぐをゼロにしてもいいですが、Arturiにはシンプルなテンプレートが用意されています。これを選べば先程作ったものと同じものを呼び出せます。

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そうすると先程のわかりくいケーブルだらけのシンセがこんなにすっきりします。

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早くいってよーという気持ちでしょうが、できるのあれば、一つ一つ確認した方が身につきやすいです。でもわからなければまずそのテンプレートを読み込んでシンプルな状態にしましょう。次からは具体的な音色を作っていきます。

音色の種類

リード

ベース

ブラス

プラック(パーカッシブ系など)

パッド(ストリングス)

シーケンス(アルペジエーター)

まずは定番のリード作りから言ってみましょう。

Templateの2 Osc Monoを使います。

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このテンプレートでは最初からオシレーターのデチューンがかかっていて

これだけでも結構それっぽい音色です。

デチューンの変更はOSCノブを右クリックすることでデチューンを操作できます。

そのまま回すとチューニングになります。音程操作になります。

一番右に回すことで1oct上に左に回しきると1oct下になります。

デチューンの聞いたオシレータをフィルターのカットオフとレゾナンスで音作りをして

ENV(エンベローブ)で時間変化を作るのがこのテンプレートですが、

さすがにこれだけだと面白くないので

フィルターにENVを通します。

やり方は

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ENV1のアウトとFILTER 1のMOD INにパッチングします。3つのうちのどこでもOKです。

モジュレーションのかかり具合

ポイントはMOD INのジャック部分がオレンジ色に光ります。写真ではちょっと右側にふれています。これはモジュレーションのかかり方で右に回せばプラスに左にすればマイナスのかかり方になります。

百聞は一見にしかずさわれば「なるほど」と思ってもらえると思います。このときできればカットオフは閉じてしまった方がフィルターENVの効果を確認しやすいと思います。フィルターのENVも普通のVCAのENVもADSRという考え方は同じです。後はdelayなどの空間処理をすれば、

moog系リードの完成です。

ねっ?全然簡単でしょ?しかし、これじゃどこにでもある普通の音色ですから、ここれはやっぱりみんなだいすきSUPER SAWの作り方に行ってみましょうw

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オシレーターは4つ

当然すべてSAW波をミキサーにつないでアウトからフィルターへそしてフィルターにENVをつなぎます。

この時フィルターのENVは何もしなくても実は少し効果があって、

それが高音域の抜けを作り出してくれます。

ノイズジェネレーター

そして、注目はノイズジェネレーターをフィルター2に入れてアウトをENV2に送ります。

ノイズジェネレーターにもフィルターが入っているので、直接ENVに送ってもOKです。

私はフィルターのHIPASSフィルターの味がよかったのでフィルターを通しました。

あとはステレオ効果を作りたいので

コーラスをうっすらとかけています。

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さて、これで完成……

なんかもう一つ感ありますよね。

ここで必殺技

ユニゾン

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本来はモノフォニックですが、MINI VもMODULAR Vも同時発音数を32まで増やせます。そしてこれをユニゾンにすることによってSUPER SAW的なゆらぎを出すことができます。

しかし、これはCPUをバカ食いしますので、12くらいが限界です。そうやって出できた音色がこちら

それらしくなりましたね。かなり肉厚なSUPER SAWです。ラスボス感ただよう音色ですwDAW側で少しだけリバーブをかけています。空間処理はお好みで行ってください。

まとめ

モジュラーシンセを使うときの最大のポイントは音の流れです。[オシレーター]→[ミキサー]→[フィルター]→[アンプ[(出力)これさえ理解できていれば実はそれほど難しくはありません。次回は音色エディットです。正直私も全部使いこなしているわけではありませんが、一般的な音色ならパッチングシンセでつくることができます。

モジュラーシンセを理解できると音作りの幅がめちゃくちゃ広がりますので是非オススメです。

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