CubaseProとlogic pro のどちらのDAWを使えばいいのか悩みますよね。そこでこの記事では値段、性能、使いやすさ、使用アーティストに焦点を絞って両方の魅力について詳しくお話しています。
個人的に価格を抑えたいならMac限定になりますが価格を抑えたいならばLogic Pro、ユーザー数の多さ
この記事ではLogic Pro とCubaseの性能、価格、などを比較して購入検討の参考になれるようにまとめています。
比較①Cubase ProとLogic Pro 価格の違い
価格面でみればLogic Pro の方が安いです。
Logic Pro 11 | Cubase Pro 13 |
¥30,000 | 62,900円 |
購入方法の手軽さとメリットについて
Logic ProはAppleストアのみ、Cubase ProはECサイトおよび大手量販店での購入が可能、そのためCubase Proは例えば楽天やアマゾン、量販店のポイントを利用して安く購入できる場合がある。
Cubase Pro 11 | |
ヨドバシ | ¥76,230(ポイント7,623)実質¥68,607 |
ビックカメラ | ¥76,230(ポイント6,966)実質¥68,607 |
ジョーシン | ¥69,300(ポイント693)実質¥68,607 |
ただ、Logic Proも裏技的な方法を使えば最大で¥7,000近く安く購入できます。
以下は主なECサイトの価格は次のようになります。
| Amazon | 楽天 | Yahooショッピング | サウンドハウス |
Cubase Pro 13 | ¥61,874 | ¥62,600 | ¥62,700 | ¥61,874 |
ポイント | | 1,764 | 1,500 | 6,186 |
CubaseProもアカデミック割引が存在しますが、これでもまだLogic Proよりは高いです。
CubaseProアカデミック価格
Cubase Pro 13 | ¥44,000 |
Cubase Artist 13 | ¥24,200 |
両者のランニングコストについて
バージョンアップ代金により長期で見た場合の価格差を比較します。
結論から言えば、Logic Proは今のところバージョンアップ代金はかかりませんが、Cubase Proはそれなりのバージョンアップ代金が必要になります。
6年間でDAWに支払うコストを比較してみました。
どのDAWを選ぶかによって、その後のコストは大きく変わりますね!
良いオーディオインターフェースが1台買えてしまう。。。
現在のLogic Pro の価格は¥23800ですが、それでも安く感じます。 pic.twitter.com/SkrmKNVHsY— ひびき – Hibiki Eikyo (@otoneta_hibiki) May 5, 2019
ひびきさんのツイートに興味深いデータがありました。
6年間でDAWに支払うアップデートにかかる金額の差が93,640円になるとのこと、
Cubaseはマイナーアップデートであっても5,480円〜10,800円かかっています。俗にいうお布施ってやつですね。
CubaseProはバージョンアップを見送って使うことも可能です。実際友人の作曲家はwindows環境ですが未だにバージョン7を使っているとのことDAWの新機能のアップデートにお布施を出すのよりも「仕事を終わらせることが目的」という理由からバージョンアップをとめているとのこと。
実はプロの人たちは安定している環境を使うことが第一優先なので、結構前のバージョンを使っている人も多いらしいです。この辺りがプロの世界なんだなーと思います。しかし6年で10万弱とはちょっと驚きです。おっしゃるようにちょっといいオーディオインタフェースが買えてしまいます。
CubaseProとLogic Pro ソフト認証方法の違い
LogicProXは1つのAppleIDで最大5台まで認証できるのに対してCUBASE PROは一度にアクティベートできるコンピューターの数は3台までとなっています
比較②CubaseProとLogic Pro 機能面の違い
CubaseとLogic Pro ってどっちが高機能?
DAWを使って作曲をするという基本的な機能に関してはどちらもそこまで変わりません。ただ、両者にそれぞれ個性的な機能があり、それらにどのように価値を見出すのかがポイントです。
Logic Proの特徴「AIマスタリング機能」
Logic Pro10.8から実装された、izotopeのozoneのようなマスタリング機能がLogic Proに搭載されました。
マスタリングに不慣れな人でもこれがあればある程度の音圧調整が可能になります。このような機能がDAWに搭載sあれたのはLogic Proがはじめてになります。
Cubase Proの特徴「作曲支援機能」
両者の違いは色々がありますが、最初にも書いたようにDAWで作曲する機能はピアノ・ロール、ミキサー、アレンジウィンドー、スコア機能 になりますが、ほとんどのDAWも多少見た目が違うだけで同じです。
個人的にCubase Proにしかない機能という作曲支援機能のコードトラック機能は魅力的です。
またオーディオアライメントはボーカルなどをダブリングしたときに歌の終わりなどが少しずつ長さが違うデータを揃えてくれるかなり便利な機能です。それらの機能についてはこちらの動画が参考になります。どちらも作曲機能というよりは「作曲支援機能」という言い方が適切のように思います。
Cubase Proにはコード支援機能等など初心者に便利な機能があるがLogic Pro にはそのような機能はないね
レコーディング機能について(音質の違い)
Logic Pro 11 | Cubase pro 13 |
32Bitフロート | 64bitフロート |
数値が高いほど細かい精度で録音できるということで覚えておくとよいのですが、音質に関してはDAWの音質よりも機材のスペックの違いの方が大きく関係します。
DAW自体の再生音にはそれぞれ異なる音質はありますが、やはり再生音もスピーカーやオーディオインターフェイスのスペックで変化するので、Cubase Proだから音がよいという話で考える必要はありません。
比較③Cubase10とLogicProX内蔵音源の違い
Cubase10とLogicProX内蔵音源どっちがクオリティ高いかと言われれば、間違いないくLogic Pro の方がクオリティも数も上です。
詳しくは各DAWを比較したこちらの記事をご覧になることをおすすめします
- LogicProXの場合はEXS24(10.5ではSamplerという名前に変わり機能面ともにグレードアップ)
- CubaseProの場合はHAlion SE
音の傾向としてはEXS24の方が少し暗いような印象を受けHAlionの方は明るい感じではありますが、音の細さが目立ちます。
LogicProXにしかない音源
CubaseProの比較に限らずLogicProXにしかない音源があります。それがAlchemyです。
とにかくこれがすごいです。具体的には
- VA(バーチャルアナログ)
- 加算方式(FM的な音作り)
- スペクトラル方式、
- グラニュー方式、
- サンプリング方式、
と考えられるシンセ方式を一つまとめた音源です。
またスペクトラル方式ではizotopeのirisでおなじみの画像ファイルを読み込んで音を変化させるイメージキャプチャーモードがなんとAlchemyにはついています。
これが画像を読み込ませてる状態です。この画像をスペクトラム解析し音を変化させることができるというわけです。有料級の機能をサクッと付属音源につけているところがすごいです。
Logic Alchemyを使えばMASSIVEが必要ないってホント??
Alchemyはもともと有料だったので当然DAWのおまけレベルではなく、本当に使えるソフト音源。
比較④CubaseProとLogicProXのプラグイン規格の違い
Cubase Pro とLogic Pro 同じプラグイン使える?
使えるものもありますが、それぞれのフォーマットがあります。
- LogicProXはApple社が提供するAU(オーディオユニット)
- CubaseProはSteinberg社が提唱するVST(ブイエスティ)
LogicProXではVSTプラグインを使うことができませんし、CubaseProではAUプラグインを使うことができません。ただVienna ensemble Proというソフトを使うことでLogicProXでもVSTをCubaseProでもAUを使うことができます。
一時期フリープラグインはVSTのの方が多かったのですが、最近はAUも増えてきたのでチェックしておくことをオススメします。また市販で売られているソフト音源やエフェクトプラグインはほとんどAU/VST対応なのでフリー以外で心配する必要はありません。
Alchemyはもともと有料だったので当然DAWのおまけレベルではなく、本当に使えるソフト音源。
またプラグインの規格の違いとしてVST3とAUでは出力の違いがありましたが、LogicProX10.4.5のバージョンアップで出力に関しては拡張されました。
しかし、それまで8ステレオX8モノラルを拡張した代わりに今まではマルチアウトに対応している音源のモノラルはBFD17だったのがBFD25にずれたことにより、Mono1〜4を使うとステレオ8に割り当てられるためBFD3のMono1〜4は左側チャンネルにしか出力されません。これはLogicProXかBFD3のバージョンアップで対応されることを祈るばかりです。
比較⑤使用できるオーディオインターフェイスについて
両者は同じ基本的にオーディオインターフェイスが使えます。これはCubase Pro Logic Proに限らず、ほとんどのDAWで同じオーディオインターフェイスを使用できます。
Macであればコアオーディオ、WindowsであればASIOと言ったフォーマットに対応しているオーディオインターフェイスであればどちらも動きます。
おそらくよほど古いものでもない限りここ10年以内に販売されているオーディオインターフェイスはすべて動きます。
よくSteinberg USB3.0 オーディオインターフェイス UR22Cは「Cubase専用?」というイメージを持っている人もいますが、そんなことはありません。
UR24Cのメリットである32bit録音にLogic Pro が対応していないだけでLogic Pro でも動作します。
また、こちらもLogic専用というわけではありませんが、APOGEEというメーカーのElementやSymfonyDesktopいうオーディオインターフェイスを使うとLogic Pro の中でオーディオインターフェースを直接コントロールできるようになどのメリットがえられるものもあります。
また、未検証ではありますが、Elementを使うとCPU負荷が軽くなるという話もあります。
SymphonyDesktopは165,000円とかなり高額ですが、一度買ってしまえば当分は乗り換える必要がないハイスペックなオーディオインターフェイスです。
Elementはほとんどのパーツを取り払ったシンプルなモデルですが、頑丈が売りです(そもそも壊れるパーツがない)安いオーディオインターフェイスを使うと
「なんか音がガリガリ言うようになった」「音が悪い気がする」というトラブルとは無縁のオーディオインターフェイスです。
ただ、URシリーズと比べると価格が高いの入門用として購入できる人は限られるかもしれません。
比較⑥使用アーティストについて
どんなアーティストが使っているのか知りたい!
Logic Pro を使用しているアーティスト
- 冨田ラボ
- 星野源
- サカナクション・山口一郎
- 宇多田ヒカル
- 浅倉大介
- 冨田ラボ
- コーネリアス
Cubase Proを使用しているアーティスト
- 中田ヤスタカ
- 蔦谷好位置
- 神前暁
- 石野卓球
- 鈴木Daichi秀行
- 田中隼人
- 岡崎体育
憧れのプロと同じものを使っているだけでもモチベーションは変わってくるので、どのアーティストがどんなDAWを使っているのかチェックするのも楽しいです。
プロの人達はその時々で一番よいDAWを選択することがあるので、気がついたらDAWを変えているということになっても驚かないようにしましょうw
最終的にLogicProXとCubaseProどっちがいいの?
Logic Pro とCubase Proどっちがオススメ?
価格であればLogic Pro
ぶっちゃけてしまえば「その瞬間にほしい方」が答えです。このブログはそのために必要最低限の情報を書き出したまでにすぎません。大事なのあ何を使うかではなく、選んだものをどう使うかです。選んだものを色々と考えながら、触っていくことで自分の武器にしていくわけです。
「いや、そんな暇ないから、簡単に理解できてかっこいい曲を作れるDAW教えてよ」と思うかもしれません。ですが、DTMは非常に面倒くさい行程を楽しむものです。その部分に簡単さを求めてしまうと、作られた音楽に深みはありません。深みはいらない!という人もいるかもしれませんが、DTMに限らず拘ればそこに深みが生まれ、「なぜ自分はこれをしているのだろう?」という哲学にまで発展することもあります。
なんだか難しそうな話に聴こえるかもしれませんが、決してそうではなく、そこから続けることの大切さ、学べることの多さ、楽しさ、それがDTMにあり、その役目を果たしてくれるのがDAWです。この記事を読んで「なら私はこっちかな?」と思う程度でいいのです。
ひょっとしたら数年後には使っているDAWが変わっている可能性もあります。「もっと早くこっちのDAWを触ってオケばよかった!」と思うかもしれません。でもそれは経験したから気づくことです。なので、どっちが得で損した。という視点ではなく。始める動機になるのはどっちのDAWか?という視点で選んだ方が少しでも早くDTMを始められるようになり、その分成長も早くなります。
私がこれからDTMを始めるならば…
DAWの音源の中で一番の弱点はギターです。こればかりは専用音源でないと出せないクオリティがあります。なので、LogicProXとギター音源を買う方が「なんかかっこいいロックな音楽作ってるなー」っていう実感は得られます。
Cubase61,500円、LogicProXが23,800円ですから、4万円弱の金額をギターに回すと相当クオリティの高いギター音源が手に入ります。
まとめ
LogicProXとCubase Pro 13の値段の違い
- Logic Pro の方が安い。LogicProX¥30,000
- CubasePro13 ¥62,600。Cubase10は学割を使うことで44,000円になる。
- LogicProは割引はないが、ituensカードを安く買うことで20%くらい実質割引価格で買えるまた教職員用サービスを使うことでLogicや動画編集ソフトを含むパックを22,800円で購入できる。機能面については基本的には同じだが作曲支援機能においてはCubaseProがユニークな機能が多い
内蔵音源については両者ともそれぞれよく悪くもなく各々の個性がある音源が搭載されているプラグインの規格はLogicProがAU CubaseProがVSTになり、それらを同時に使うことができないDAWによる再生音としての違いはあるが、それ以上の違いはないとされている。
LogicProとCubaseProの違いをまとめてみました。購入の参考になれば幸いです。