マスタリング時に「ディザリングをかけると音がよくなるらしい」という話を聴いたことはあるかもしれませんが、具体的にはそれが、どういうものかイマイチよくわからないですよね。
「ディザリングをオンとオフにしてもその差がわからない」こういう人も多いと思います。しかしそのディザリングの質感を学ぶのにうってつけのプラグインがビットコンバーターDECIMORT2です。
「ビットコンバーターってこのブログでよく出てくるハードウェアの質感がどーのこーのっていうアレ?」と思った人。正解です。
今日はビットコンバーターとしても高いクオリティを誇りながら、マスタリングのディザリングについても学べてしまう。DECIMORT2についてお話したいと思います。
DECIMORT2とは

- フィルター(LP、HP、BP、BR、レゾナンス)
- ビットコンバーター(1bit〜16bit)
- サンプルレーターコンバーター(44Hz〜44.1kHz)
- プリアンプモデリング(0dB〜48dB)
を内蔵したビットコンバータープラグインです。
このブログでも何度もビットコンバータープラグインについて触れてきていますが、ビットコンバータープラグインは往年のハードウェアのサンプリングの質感を再現するのに効果的です。このDECIMORT2は上記の機能を完璧な精度で組み合わせることで今出ているビットコンバータープラグインの中でもっともクオリティが高いです。
ディザリングについて
ビット変換をしたときに変換における劣化を緩和するために微量のノイズを加えることをいいます。おもに高い解像度(24bit)から16bitにダウンコンバートするときに使います。
DECIMORT2のメリット
ティザリングについて語るのが今回のテーマですが、あまりにもビットコンバータープラグインとして優秀なので少しだけDECIMORT2について語らせてください。
ビットコンバーターを使うと最近はやりのLofi−HipHop系の音を作ることができるというのがこのブログでもよくお話しています。DECIMORT2は多くのビットコンバーターの中でもクオリティの高いビットダウンサウンドを再現できます。
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プリセットの多さとモデリング元
プリセットの数は114と非常に多く、またモデリング元が非常にマニア心をくすぐる内容です。
その一部ですが次のような名機の質感を再現できます。
- MPC60(AKAI)
- ASR10(ENSONIQ)
- EPS(ENSONIQ)
- Emax(E-mu)
- SP-1200(E-mu)
- FZ(CASIO)
私が大好きなASR10もあり、その質感もなかなかのものです。
PREAMPで太くできる
0dB〜48dBまで変化させるプリアンプです。
下手なプリアンプモデリングを使うならばDECIMORT2を使った方がその質感と太さを堪能できるほど音の太さを演出できます。
ビットコンバーターとサンプルレートコンバーターが優秀
44.1kHz〜44Hzまでを調整できるFREQUENCYの効きがものすごく滑らかです。私が気にっているTAL-audioのビットクラッシャーであるTAL-DACは質感は良いのですが、このFREQUENCYの効きがかなり大雑把でいきなり大きく質感が変わるところがあります。しかし、DECIMORT2はそういう部分がなくなめらかにざらつきの変化を楽しめます。
そしてそれと同じくしてビットコンバーター(RESOLUTION)の効きがとても自然です。というのも、多くのビットコンバータープラグインはこのbit RESOLUTIONを下げたときの音の歪みが極端で8Bitにするとかなりノイズがわざとらしく乗ってしまいます。しかし、DECIMORT2は8bitにしても単に歪が増えただけのノイズが乗るのではなく、しっかりと8bitの質感を維持しています。
DITHERING(ディザリング)の効果について
DC SHIFTとDITHERING(ディザリング)によって低ビットによっても音の滑らかさを保てるのがDECIMORT2の特徴です。ディザリングはマスタリング時に使う24Bitを16Bitにダウンコンバートしたときに音が劣化しないようにするあのディザリングです。
24bitから16bitでのダウンコンバートしたときに差がわからない人でも、6BitにしてディザリングをMAXにした場合「あーディザリングってこういうことしていたのか?」とわかります。
というわけでディザリングの効果について確認してみたいと思います。
オフの状態を24bitと想定して、ONの状態を16bitとした場合に音が途切れてしまっているのがわかるとお思います。
ディザリングをMAXにするとノイズが入り音のつなぎ目がスムーズになったのがわかると思います。これがミックス時にマスタリングで行われていディザリングです。
今回はその効果を分かりやすくするために1bitまで下げました。24bitから16bitにするとこのような音の間引きが行われれてます。これを補正するのがディザリングです。
サウンドデモ
ディザリングの話が終わったので、ここからは引き続きDECIMORT2のサウンドについてお話します。
SP-1200の質感を再現してみたものです。オンとオフでは質感の違いは当然ながら、キックの張り付き具合がよいので音の存在感が強調されます。
またエレピもBPフィルターをかけることでさらにLofiな質感を簡単に作り上げることが出来ています。
またRX950とTAL-DACとの聴き比べをしてみます。
設定は12bit 11kHz インプット10dB程度です。
質感の変化は好みによるところもあると思いますが、TAL-DACが一番音が暗く、RX-950には音の太さがあり、DECIMORT2には低ビットにしても音の解像の高さを維持したままです。
現状でビットコンバーターを持っていない人であれば音の幅広さとクオリティからDECIMORT2を選択するのが良いでしょう。
さいごに
ディザリングを内蔵しているおかげで、より幅広いビットダウンコンバーターの質感を幅広く堪能できるプラグインです。
現在、このDECIMORT2を含むD16のプラグインは40%OFFのセールをしています。
DECIMORT2は定価5,916円が3,550円です。それ以外にもSUPERSAWを作らせたらこれぞ本家RolandクオリティといえるLu-SH-101などが17,748円が10,649円
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キック専用最強音圧音源と言われるPunchBoxが9,143円が5,486円です。
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D16のソフトシンセはどれもクオリティが高いので、もっておいて損はありません。

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