LO-FI HIPHOPやSynthwaveを作ってはみたもののいまいち音がそれっぽくならない!そういう人は音がきれいすぎるのが問題かもしれません。
そういうときは本物のHIP HOPサウンドを作り出すサンプラーの質感を再現したVSTプラグインBeatSkillzのSampleX V3がオススメです。これを使えば音の太さや質感に定評のある6つのサンプラーの質感を簡単に再現できます。
「でも難しくて高いのでは?」と思うかもしれません。価格はリーズナブルの上に現在セール中でかなりお安くなっています。また一部わかりにくいパラメーターもありますが、それについてもこの記事で詳しく解説しているので大丈夫です。
評価まとめ
音質 | |
機能性 | |
操作性 | |
安定性(CPU負荷) | |
価格(セール価格) | |
総合評価 |


SampleX V3とは
SampleX V3は1987年〜1988年に作られた有名な6つのサンプラーの音質をエミュレーションしているプラグインです。SampleX V3を使うことでLO-FI BeatsやSynthwaveなどに最適なサウンドを簡単につくることが可能です。
SampleX V3は今回バージョン3にアップデートされたことでS900がS950にSP12がSP1200に変更され、ensoniqのEPS-16とCASIOのSK-200が追加されました。
SampleX V3の特徴IR技術による6つのサンプラーエミュレーション機能

SampleX V3では6つのサンプラーをエミュレーションされており、MACHINEと書かれたAからFのボタンで簡単に切り替えることが可能です。
エミュレーション元となる実機のサウンドは次の動画で確認できます。
TYPE A
1987年
ビットデプス12bit
SR 40kHz
TYPE B
1988年
ビットデプス12bit/
SR 7.5kHz-48kHz(可変)
TYPE C
1987年
ビットデプス12bit
SR 26.04 kHz
TYPE D
1988年
ビットデプス13bit
SR 6.25〜52kHz(可変)
TYPE E
1987年
ビットデプス12bit
SR 15kHz-30kHz(可変)
TYPE F
1987年
ビットデプス8bit
SR 10.113 kHz
※SR(サンプリングレート)
こうして見ると1987〜1988年はその後のサンプラーに大きく影響を与える機種が目白押しだったことがよくわかります。
サンプラーエミュレーションは今までもいくつかありましたが、SampleX V3が他の製品と違うのはSampleX V3がダイナミックコンボリューション(畳み込み演算)という技術で作られてる点です。
ダイナミックコンボリューションといえば、近年ではリバーブやギターアンプシミュレーターのキャビネットの空気感の再現等に使われている技術で「リアリティ」という点において欠かすことができないポイントになっています。
それをサンプラーエミュレーションに搭載したということでより実機のサウンドに近づけることに成功しているようです。
ただダイナミックコンボリューションを搭載していない=リアリティがない。という結論は思い込みになります。大事なのは自分が求めている音がそこにあるかという話です。下記で紹介しているサンプラーエミュレーションにもそれぞれ個性があり私も目的に応じて使い分けています。


SampleX V3の使い方
SampleX V3はD/A Sample SectionとMACHINE(コンボリューション)の2つがメインとなり、LOW PASSセクションとHigh PASSセクションでより質感を整え最終的にI/Oセクションによって入出力のバランスを整えます。
D/A Sample Section
D/A Sample Sectionは主にサンプラーのアウトプットの質感の調整になります。

D/A Sample Sectionは次の5つのパラメーターによって設定することが可能です。
BITSについて
これはサンプリングフォーマットのビットデプスではなくあくまで出力になります。コンボリューションでエミュレーションされているビットデプスは固定(実機と同じ)です。サンプラーでは12bitで取り込んだ音でも処理的には16bitになっている機材もあるので、その部分を再現したい場合はBITSを調整します。
もちろん下げれば普通のビットクラッシャー的な音色にもなります。
SAMPLE RATEについて
2kHzから最大で96kHzまで可変可能なサンプリングレートです。ここの数値はDAWで設定した録音フォーマットが元になります。もしDAWのフォーマットが48kHzの場合は96kHzとは表示されないので注意が必要です。
BITSとSAMPLE RATEの設定は実機のスペックを参考にしながら設定するとニュアンスが近づきます。
実機SAMPLE RATE | 実機 BITS | SampleX V3の設定BITS | |
TYPE A | 40kHz | 12bit | 12〜16bit |
TYPE B | 7.5kHz-48kHz | 12bit | 12〜16bit |
TYPE C | 26.04 kHz | 12bit | 12bit |
TYPE D | 6.25〜52kHz | 13bit | 16bit |
TYPE E | 15kHz-30kHz | 12bit | 16bit |
TYPE F | 10.113 kHz | 8bit | 16bit? |
SampleX V3の設定BITSは12bitでサンプリングしても処理は16bitによって行われている場合もあるのでそれらをエミュレーションしています。あくまで私の解釈によるところなので最終的には自分の耳で調整するのが一番よいでしょう。
SHIFTについて
次にSHIFT機能ですが、SHIFTは公式サイトには次のような説明があります。
ヴィンテージサンプラーからこれらの「エイリアス/リング」サウンドを取得するための重要なプロセスは、サンプルのピッチを下げることでした。
公式サイトの説明より
ヴィンテージサンプラーによって引き起こされる効果がここでエミュレートされ、ユーザーはサンプルのピッチを実際に変更することなく、聞きたい正確なエイリアシングサウンドを「ダイヤルイン」できます。
SHIFTによって得られる効果はサンプリングされたものをサンプラー側で再生速度を落としたときに得られるノイズ感を調整することができます。ここはSAMPLE RATEで密接に関係してくるので、わかりやすい効果が欲しい人はサンプリングレートを2000HzにしてSHIFTを上下することでノイズの質感を実感できます。
また808系のリリースの長いキックを入れることでさらにわかりやすくなります。
SHIFTに関しては多くの動画を確認してもあまりピンと来ていない人が多いパラメーターです。(私もその一人です)
その理由は公式動画でさえさらっとパラメーターを動かして終わってしまっているからです。(もうちょっとわかりやすい音にすればいいのに)
なので、SHIFTに関しては憶測でお話をしますので、詳しい方がいれば詳細を教えていただければ嬉しいです。専門的な話にもなるので「難しいことはいいやー」って人は読み飛ばしてもらっても大丈夫です。
SampleX V3のSHIFTの使い方及び考察について
サンプリング時のエイリアスノイズは主に次の2つ
- 低サンプルレートによるエイリアスノイズ
- ピッチ変更した場合に起こるエイリアスノイズ
SHIFTで扱うエイリアシングサウンドはサンプル元のピッチを上げてサンプラーに取り込み元のピッチに戻したときに発生するエイリアスノイズのことです。
エイリアスノイズは(繰り返しノイズ)とも呼ばれており、サンプリング時におけるエラーみたいなものです。理由としては以下のようなものとなります。
音楽には高周波成分が含まれていることがあるが、人間の耳には聞こえない。それを低すぎるサンプリング周波数で標本化し、デジタル-アナログ変換回路を通して音楽を再生した場合、高周波がアンダーサンプリングされて低周波の折り返し雑音になったものが聞こえることがある
ウィキペディア 折り返し雑音(エイリアスノイズ)より引用
これらはノイズですから本来は音楽をありのままに再生するという点からみると好ましくないのですが、当時のサンプラーではメモリや技術等の問題でどうしても制度の低いサンプリングしか行なえませんでした。
そして一番の問題はメモリが少ないためにサンプリングできる時間が圧倒的に少ないということです。しかし、当時のクリエイターは33回転のレコードを45回転にしました。これは鍵盤でいうところの8音が上がっている(ピッチが高くなることで再生速度が速くなる)状態です。それをサンプリングしサンプラー側で-8音低くすることで元のピッチになります。録音時間の問題を軽減しました。
しかし、早く再生したものをサンプラーで元のテンポで再生しようとすると波形は間延びした状態になります。そこに上記のエイリアスノイズが発生したわけです。しかし時代の流れもそのノイズすらも「音楽」として捉えられていました。
話をSHIFTに戻します。
SHIFTは±24ということでこれは1オクターブが12音であることから±で2オクターブのピッチ変更を行った場合に起きるエイリアシングをシミュレーションしているものだと思われます。
つまり、ここを-8にすれば、上記で説明した45回転で再生しピッチを上げてサンプリングしたものを元のピッチで再生したときのエイリアスノイズを再現できるというわけです。
しかしここで注意が必要なのは、サンプルレートです。このSHIFTはサンプルレートと対となって動くパラメータです。仮に48kHzで設定されている場合、-8にして音色にもよりますが、あまり効果は感じられません。
DRIVEについて
DRIVEはサチュレーション的な作用になり簡単に音圧を稼ぐことが可能です。サンプラーなどではゲインを稼ぐパッドがなどが搭載されていることがあります。SampleX V3でのパッドによるゲイン調整は後述するINPUTによるところであり、DRIVEはマキシマイザーのような効果が得られます。
INPUTを上げていけば音は割れますがDRIVEはあくまで飽和的な上がり方が気持ちよくつい使いすぎてしまうことがあるので注意したいところです。
WIDTH
M/Sによる音の広がりをコントロールするパラメーターです。上にあげれば広がり、一番下でモノラルになります。
MACHINE Section
ここでは上記で紹介した6つのサンプラーエミュレーションを選択します。左隣りにあるスイッチをオフするとエミュレーションはバイパスされます。バイパスされたSampleX V3はビットクラッシャーとして機能することになります。
TYPE A | MPC60 |
TYPE B | S950 |
TYPE C | SP1200 |
TYPE D | EPS16 |
TYPE E | S550 |
TYPE F | SK200 |

それぞれのエミュレーションにノイズを通して音の変化を確認すると次のようになりました。(アナライザー表示は高域がわかりやすく見えるように96kHzで計測しています)






これらの結果が実機と同じになるかはわかりませんが、それぞれに個性があるのがわかります。個人的にS-550のエミュレーションであるTYPE Eですが、過去にS-760で遊んでいたビットクラッシャーの質感と近い雰囲気を感じます。
またSP-1200は13kHz付近にピークがありますが、果たして実機でもこのようなピークがあるのか興味があります。
FILTER section
フィルターセクションではLOW PASSとHIGH PASSフィルターをコントロールできます。フィルターの種類はmoogタイプのラダーフィルターを再現しています。そこで他のmoogフィルターを再現したプラグインとサウンド比較を行ってみました。エミュレーションしたのはSynth WarmerとLegend FXです。



正直おまけ程度のフィルターと思っている人が多いかもしれませんが、moogのラダーフィルターを再現しているだけあってなめらかであり使いやすいサウンドです。積極的な音作りも可能ですが、サンプラーの質感をうまく補助する用途で使うと威力を発揮しそうな感じです。
ポール幅は24dBとなっていますが他のフィルタープラグインと聴き比べてみたところ個人的には16dB〜18dB程度に感じます。
SampleX V3プリセットサウンド比較
SampleX V3には豊富なプリセットが揃っています。その中から個人的に使い勝手と音質、それにユニークさという視点から選んでみました。
まずはSampleX V3を通していない状態がこちらです
TYPE A MPC60エミュレーション プリセット EMP60 Break A
TYPE B S950エミュレーション プリセットES950 Magic B
TYPE C SP1200エミュレーション プリセットESP2400 Retro Break A
TYPE D EPS16エミュレーション プリセットE-EPS16 Crunch A
TYPE E S550エミュレーション プリセットRS550 A Little 01
TYPE F SK-200エミュレーション プリセットZCA-CIO SK200 Bottom A
どのプリセットもそうですがローパスフィルターの使い方がよりビンテージらしさを出す鍵になりそうな感じでした。
SampleX V3のメリット
的を絞りながらも個性があるサンプラーチョイス
サンプリングエミュレーションプラグインは色々とあります。しかし、その多くが、E-muのSP-1200、AKAI S950やMPC60あたりを再現しています。もちろんこれらはサンプラー史上もっとも親しまれたものなのでここを抑えておくのはわかります。
TYPE A | MPC60 |
TYPE B | S950 |
TYPE C | SP1200 |
TYPE D | EPS16 |
TYPE E | S550 |
TYPE F | SK200 |
しかしSampleX V3ではEnsoniq のEPS16にROLANDのS550やCASIOのSK-200のエミュレーションを搭載しています。このチョイスに私はメーカーの「王道を抑えながらも他とは違う」という強い意気込みが感じられました。
もちろん音質もニヤッとさせられるクオリティになっています。
サンプリングエミュレーションプラグインでROLANDのサンプラーが入ったのはSampleX V3が初めてではないかと思います。
パラメーターの数値をダブルクリックでテンキー入力が可能
かなり地味なことですが、色々なソフトシンセを使っていてふと思うのが「ノブを動かすときに思った数値で止まってくれない」ということ。これ地味なことなんですが0.1の次が0.4とかになる。これ私にとってはイライラしますw
しかし、SampleX V3ではパラメーターの上の数値をダブルクリックするとテンキーによる数値入力が可能になります。こういう小さなところに気が回るというのはメーカーのユーザービリィティへのこだわりが感じられます。
また、すべてのパラメーターはダブルクリックでデフォルト値になります。これも地味ですが、動かした過ぎたパラメーターを手動でゼロにするのとそうでないのとでは作業時間に大きな差が出てきます。
遊びの心をくすぐるインターフェイス画面でクリエイティブマインドを刺激!
ボタンはなんのためにあるのか?それは押したいという好奇心を満たすためである。 UG
という言葉があるように(ないない)フロッピードライブのイジェクトボタンを押すとなんとフロッピーディスクが顔を出します。これによりバイパスを切り替えることが可能です。左上にあるバイパスボタンを押せばいいだけという話なんですが。こういう小さいなところに遊び心を入れているのが素敵です。

SampleX V3のデメリット(ちょっと残念なところ)
圧倒的なデメリットというよりは使ってみて「あーなんでこれができないのだろう…」と思った個人的な意見です。決して「このデメリットによってSampleX V3は購入に値しないという話ではなく、価格面や機能面絡みても優れているプラグインであることに間違いはありません
MIDI Learnができない
MIDI LearnとはMIDIキーボード等のつまみを使ってソフトシンセのパラメーターをコントロールする技術です。
SampleX V3の良さの一つとしてフィルター専用プラグインに匹敵するレベルのフィルターを搭載しています。これがMIDIキーボードのつまみでコントロールできないのが本当に残念です。リアルタイムで動かしたい気持ちにさせられるほどよくできたフィルターです。
しかし、オートメーションとしては普通に動くのでDAWで使う分には特に問題はありません。
再生中にサンプリングレートパラメーターを動かすとグリッチノイズが発生するときがある
これはすべてのDAWで確認できるものかはわかりませんが、Logic Pro10.6.3ではたまに再生しながらパラメーターを動かすとグリッチ的なノイズが発生することがありました。
しかし最近私の使っているオーディオインターフェイス(APOGEE Symphony Ensemble)とMac OSがあまりうまく連携できないことがあるのでそれが原因の可能性もあります。
V1やV2のサンプラーエミュレーションを残してほしかった
今回多くのサンプラーエミュレーションが追加されました。どれもクオリティが高く実用的なサウンドになりますが、過去のバージョンにはAKAIのS612やS900がありました。ただV3の新機能としてダイナミックコンボリューション技術が使われたので、過去のエミュレーションをV3に乗せるという簡単な話ではなかったのかもしれません。
SHIFTがわかりにくい
SHIFTを動かすとエイリアスノイズが付加されるところとそれ以上に動かすことでエイリアスノイズが軽減されるポイントがあります。専門家であればこのあたりの原因を説明できるのかもしれませんが、私には理解できませんし多くのユーザーが動画ではこの部分に詳しく触れていません。
このあたりの動作の仕方がSHIFTをわかりにくくしているような気がします。
フィルターは数値入力できない
D/A セクションのパラメーターは数値をダブルクリックすることでテンキーによる入力が可能ですが、フィルターセクションやI/Oセクションができないのが少し残念です。
SampleX V3のCPU負荷
CPU負荷の計測環境は次の通りです。
パソコン Macmini2018
CPU Corei7(i7-8700B)6コア HT使用時12コア 3.2GHz/ターボブースト(TB)使用時4.6GHz
メモリ 32GB
システム OS10.14.6 Mojave
Audio/IF APOGEE Symphony Ensemble
バッファー 256
DAW LogicPro10.6.2
48kHz/24bit
再生ストレージ HDD
今回はLogic ProのDrum kit Designer(ソフトシンセ)にかけたことを想定して計測しました。



左の画像Drum kit DesignerのみのCPU負荷でほとんどないと言っても問題ありません。次に真ん中の画像はSampleX V3を指したトラックを選択している状態でかかる負荷です。
最後に一番右の画像はオーディオトラックなどの何もないトラックを選択している状態での負荷です。この状態では負荷は分散しマルチコアが有効に使われます。
次にAD/DAエミュレーションのRX950とdecimort2とのCPU比較をしてみます。両方ともシングルCPU負荷の結果です。


SampleX V3は他のサンプラーエミュレーションと比べて少し高負荷なのがわかります。また本来であれば、トラックの再生をやめるとCPU負荷も解放されますが、SampleX V3はDAWが停止している状態でも解放されずに負荷が発生します。
コンボリューション技術が何かしら高負荷の原因なのかもしれません。
SampleX V3の価格について
価格は基本69ドルです。往年の6つのサンプラーをコンボリューションテクノロジーで再現しているわけであり、その6つの実機をすべて購入しようとしたら何十倍の価格になるでしょう。
また他のサンプラーエミュレーションと比較すると次のようになります。
音質に関しては人それぞれですから何をもってよいとするかは主観によるところでしょう。しかし、音質の追い込み方に関してはSampleX V3が一番やりがいを感じます。
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5月の無料特典はなんとMoogのCluster Flux

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PluginBoutiqueでの具体的な購入方法はこちらの記事が参考になります!


SampleX V3 口コミ
D16は全体的にカラッとしてるし細かい設定ができるけど、SampleX V3は音楽的に破綻しにくい印象。prodigyみたいなビートを作るならサンプルのリズムループでEのRolandで12bitにしてfilterでハイ削るとそれっぽい質感になりました。両方使っていこうと思います。
— ADSRX (@adsrx) July 11, 2021
これには私も同意見で、D16(Decimort2)は全体的に音が明るく良い意味でHI-FI感があります。しかしそれゆえにどこかデジタルすぎる感じがあるので多彩なプリセットの中でも使うものが自然と限られてきます。
その点でSample V3はアナログ的な音色になるので、土臭い泥臭いような雰囲気のあるビートを作りたい人はSampleXの方がハマりやすいと思います。
BeatSkillz SampleX V3https://t.co/VFRx2RxXI1
— DJ TECHNORCH (MOKUM/BEMANI/MxCx/Cock Rock Disco) (@technorch) July 23, 2021
こっちは間違いなく大当たりだ、文句の付けようがない。 pic.twitter.com/VcqTpgC1eP
SampleX V3のシステム要求環境
Mac
- macOS 10.14 Mojave or later (macOS 10.15 Catalina & macOS 11 Big Sur Supported) (64-bit only)
- VST3 / AU / AAX Format
- Intel i5 or later / AMD Athlon 64 or equivalent
- Screen Resolution: 1024×768
- 2 GB RAM
- 300 MB HD Space
Windows
- Windows 10 or later (64-bit only)
- VST3 / AAX Format
- Intel i5 or later / AMD Athlon 64 or equivalent
- Screen Resolution: 1024×768
- 2 GB RAM
- 300 MB HD Space
BigSurをサポートしているのは嬉しいところです。しかしM1Macに対応かどうかはわかりませんのでM1Macをお持ちの方はこちらからトライアルバージョンを試してみることをオススメします。
まとめ
過度な期待は禁物。これでハードサンプラーの音質が100%再現できるわけではありません。しかし、他のサンプラーエミュレーションと比べてSampleX V3はアナログ感あふれる音色でほどよい太さとハードサンプラー特有のザラつきを簡単に得ることができます。
もし、あなたが誰よりもトラックメイクにこだわるのであればSampleX V3は頼もしい味方になってくれると思います。その強い味方が69ドル!それが期間限定で49ドルのわけですからお買い得です。
