DAW使用時の音楽制作に欠かせないのがVSTプラグイン。しかし、その数は膨大でどれを使えばいいのか迷ってはいませんか?私はどれが良いかわからずに気がつけば1000を超えるVSTプラグインを買っては失敗を繰り返し今に至ります。

いくら使ったんだろう

匕・ミ・ツ
本記事で紹介しているのは大量のトライアンドエラーから「これがあればミックスに便利!」「これがない環境は考えられない」と言った使いやすく高機能でなおかつ即戦力のあるプラグインを厳選して15種類紹介しています。
また、「VSTプラグインって何?」という人に向けた基礎知識やプラグインを選ぶときのコツやポイント、インストール時のトラブルシュートなども説明しますので、初心者でもわかりやすい内容になっています。
いままでDAW付属のプラグインだけでやってきたという人や、もうちょっとかゆいところに手を届きたい!という人やそれなりに経験を積み始めた中級者まで紹介するおすすめVSTプラグインを参考にしてみてください。
VSTプラグインについて
VSTプラグインは幅広い意味で使われる言葉です。なのでその言葉の意味を正しく理解しておかないと間違って購入してしまう可能性があるのでしっかりとその言葉の意味を覚えるのが大切です。
VSTプラグインとは?

VSTプラグインとは(Virtual Studio Technology)の略で音楽作成ソフトDAW(Digital Audio Workstation)や映像系ソフトなどでで音声処理をする場合に利用できるソフトウェアであり、DAWを使った音楽制作には欠かせない存在です。
VSTプラグインの種類は特定の周波数を聞きやすくするイコライザーや、音に迫力を出すコンプレッサーやリミッター、さらには歌ってみたなどで必要不可欠なピッチ編集など様々なエフェクトが存在します。
VSTプラグインには主に次の3種類に分類されます。
VST i(iはインストルメント) | ソフト音源と同じく音色を有しているもの |
VST fx(e)(fxはエフェクトeと表記しているものもある) | コンプやリバーブ等のエフェクトプラグイン |
VST MIDIエフェクト | アルペジエーター等のMIDI情報を変化させるもの |

初音ミクなどのボーカロイドもVSTプラグインの一種と言えるよ
VSTプラグインを使うためのDAWとは?

DAW(Digital Audio Workstation)とは、音楽制作を行うためのソフトウェアのことであり、代表的なDAWには、Ableton Live、Logic Pro、Cubase、Pro Tools Studio One Digital Performerなどがあります。
VSTプラグインが一番オーソドックスなフォーマットですが、VSTプラグイン以外には3つフォーマットがありDAWによって使えるものとそうでないものがあります。
- Appleが提唱しているAU(オーディオユニット)プラグイン
- MOTUが提唱しているMAS(モツオーディオシステム)プラグイン
- AVIDが提唱しているAAX(Avid Audio eXtension通称エーエーエックス)プラグイン
Logic Pro | Cubase | Studio One | Live | Digital Performer | Pro tools | |
VSTプラグイン | ✕ | ○ | ○ | ○ | ○ | ✕ |
AUプラグイン | ○ | ✕ | ○ | ○ | ○ | ✕ |
MASプラグイン | ✕ | ✕ | ✕ | ✕ | ○ | ✕ |
AAXプラグイン | ✕ | ✕ | ✕ | ✕ | ✕ | ○ |

Logic ProではVSTプラグインは使えないのか
DAWによって使えるプラグイン規格は異なるのは上記でも説明しましたが、ブリッジソフトと呼ばれるソフトを使うと、例えばLogic ProでVSTプラグインが使えたり、ProtoolsでもAUプラグインやVSTプラグインを使用することが可能になります。
いまでもWindowsのVSTバージョンだけリリースするというケースもゼロではありませんが、リリースされるほとんどのプラグインはVST/AU(AAX)の対応なので心配する必要はありません。

AUしか使えないLogic Proでも安心だよ!
音楽制作に必要なVSTプラグインの種類
ここでは音楽制作/ミックスで使用率が高いVSTプラグインエフェクトを紹介しています。
効果 | |
イコライザープラグイン | 周波数の増減ができる (音抜けや低音の強調など) |
コンプレッサープラグイン | ダイナミクスの増減が可能 (音圧、楽曲の迫力につながる) |
リバーブプラグイン | 余韻を調整できる (ホールのような響きから寝室の響きまで作れる) |
ディレイプラグイン | 音の遅延(遅れ)を作れる (リバーブよりもよりはっきりとした音の余韻を作る) |
モジュレーションプラグイン | 音の揺れや広がりを作れる (音を左右に広げたり、多人数感も演出可能) |
ソフトシンセプラグイン | ギターやストリングスなど楽器を収録 (クオリティの高い音源を使えば楽曲の雰囲気がよくなる) |
アンプシミュレータープラグイン | ギターアンプサウンド等を作り出せる (アンプ特有の鳴り方などを再現) |
ビットクラッシャープラグイン | 音を劣化させる (デジタルノイズ等を使って音をLo-Fiにできる) |
テープエミュレーションプラグイン | アナログテープ等の音質を再現 (音に暖かみを加えられる) |
スペクトラムアナライザープラグイン | 周波数帯域を目視で確認 (各楽器がどんな周波数なのかがわかる) |
ピッチ編集ソフト | 楽器のピッチやタイミングを修正 (ボーカルやメロディ楽器のクオリティアップにつながる) |
イコライザープラグイン

イコライザープラグインは、音楽制作において非常に重要かつ音作りの基本となる役割を果たすプラグインの一つです。
音楽の周波数帯域を細かく調整可能で、音楽のトーンやバランスを調整に使われます。作編曲時やミキシングの過程で頻繁に使用され、特定の音楽機器の周波数帯域を調整することで、音を聞きやすくしたり太くすることが可能です。
イコライザーはパラメトリックイコライザーとグラフィクイコライザーの二種類です。
グラフィックイコライザー | パラメトリックイコライザー | |
---|---|---|
バンド数 | 15バンド〜 | 3〜4バンド |
周波数帯域 | 固定 | ある程度変更可能 |
補足 | itunesのイコライザー | ギターアンプについているイコライザー |
グラフィックイコライザーは簡単に使用でき、比較的幅広い周波数範囲に対する大まかな調整に使用されます。一方、パラメトリックイコライザーはより精密な調整が可能であり、より複雑なEQ処理に使用できます。

コンプレッサープラグイン

コンプレッサープラグインもイコライザーと同じくらい音楽制作において非常に重要プラグインといえます。
コンプレッサーでは音楽のダイナミクスをコントロールすることがで楽曲の迫力の元となる音圧を作り出せます。作編曲やミキシング、マスタリングまで幅広い製作過程で頻繁に使用され、音楽のサウンドをコントロールするために必要なプラグインの一つです。
コンプレッサープラグインにはデジタルコンプとアナログコンプ(エミュレーション)に分かれています。
デジタルコンプレッサー | アナログコンプレッサー | |
---|---|---|
処理 | 素早く信号を検出しコンプレッションする | デジタルと比べると信号の検出が緩やか |
音質 | 色付けがない | 温かみのある音色になる |
さらにコンプ自体は次の4つに別れています。
特徴 | 有名なコンプ | 主な使用用途 | |
FET式 | アタックの速さ | 1176 | ドラム、ギターベース、ボーカル |
オプト式 | アタックの遅さ | LA2A | ボーカル、ストリングス |
VCA式 | まとまり | dbx160 他 | ドラム、ベース |
真空管式 | 色付け(倍音) | Fairchild 670 | ミックス |
デジタルタイプを使うのかアナログタイプのプラグインを使う場合はその用途を理解したうえで使うのが効果的です。

リバーブプラグイン

リバーブプラグインは、音が部屋や空間内を反射して反射音が加わった残響音を作り出すプラグインです。例えば、コンサートホールや教会のような大きな空間では、音は壁や床、天井などから反射し、複数の音が聞こえるようになります。このような残響音は、音楽や音声の響きを豊かにし、聴き手によりリアルな空間感覚を与えることができます。
リバーブプラグインで作り出せる(残響)の種類は、次の3種類が一般的でそれぞれ用途によって使い分けます。
ホール | ルーム | プレート | スプリング | |
---|---|---|---|---|
特徴 | 残響が長い リッチな響き | 残響が短い まとまりやすい | 残響が金属的で明るい ソロ楽器を目立たせる | 残響がバネのように跳ねる |
主な用途 | ボーカル、ストリングス | ボーカル、ストリングス ドラム、パーカッション | ボーカル、ギター | ギター |
上記のリバーブの種類は次の2種類のVSTプラグインで再現されます。
- コンピュータ内で演算したアルゴリズムリバーブ
- 本物の響きをサンプリング(録音)して使うIR(インパルスレスポンス)
左がIRリバーブ(ロジック標準搭載)
右がアルゴリズムリバーブ(sonibleのSmartReverb)


IRリバーブの方が本物の響きをサンプリングしているという点ではアルゴリズムリバーブよりリアルな質感になります。
しかし、アルゴリズムリバーブでは独特の演算処理でIRリバーブにはない雰囲気を作り出せるのが特徴です。それぞれリバーブの強さや長さなどを調整することで、音の空間感を微調整することができます。

最近のDAWにはIRリバーブが標準搭載されてるよ!
ディレイプラグイン

ディレイ(delay)とは、音を一定時間遅延させることを目的としたプラグインです。
ディレイ時間を調整することで、エコー効果やリバーブ効果を表現することが可能です。遅延時間が短い場合は、明確な反復音として表現され、遅延時間が長い場合は、反復音と元の音との間に明確な区別がなくなり、リバーブ効果に近い音になります。
ディレイのには次の4種類があります。
アナログ | デジタル | テープエコー | モジュレーション | |
---|---|---|---|---|
特徴 | ウォームで温かい | 音がクリア | テープヘッドを使ったディレイ 機器のノイズも含めて温かみのある音色 | ディレイに揺れを作る |
ギターやシンセのアルペジオに使うことでより広がりを演出できたり複雑でリズミックなディレイを作れるものもあります。
モジュレーションプラグイン

モジュレーションプラグインは、オーディオ信号に対して周波数、位相、振幅などの変調を加える音にゆらぎを与える効果を得られるのがモジュレーションプラグインの特徴です。
モジュレーションプラグインは主に次の4種類があります。
コーラス | フランジャー | トレモロ | フェイザー |
---|---|---|---|
オーディオ信号に微小な遅延を加えて複数の音を生成し、より広がりのある響きを作り出す | オーディオ信号に微小な遅延を加え、その遅延した信号と元の信号を重ね合わせ、位相を変化させることで、異なる周波数成分の波形を生成する | 音を周期的に揺らすことで音量が上下に振動するような効果を与える | オーディオ信号に微小な遅延と位相のシフトを加え、異なる周波数成分の波形を重ねう差サウンドをうねらせる |
またこれらはデジタルとアナログによって音質の差を楽しむことができます。
デジタル | アナログ | |
---|---|---|
特徴 | クリアで広がり感が大きい | ほどよい劣化感があり音に温かみがある |
上記の4種類の中で最もポピュラーなのがコーラスエフェクトです。
コーラスエフェクトはハモリなどのトラックに使うことで自然な広がりや他人数感を演出できます。

ソフトシンセプラグイン

DTMで音楽制作をするうえで主に楽器を再現してくれるのがソフトシンセプラグインです。ソフトシンセプラグインは、いくつかの呼び名があります。
- ソフトシンセ
- DTM音源
- ソフト音源
- MIDI音源
- VST(プラグイン)音源
- VST i(iはinstrumentの頭文字)
ただ、VST iは多くのDTMerからはあまり厳密に呼び名が区別されていることはなく、音源の場合は「VST音源」であったり「ソフト音源」と呼ばれています。
またハード音源の名称であるMIDI音源をソフト音源にも当てはめて使っているケースもあります。

ややこしすぎる

もうちょっとシンプルに呼び名が決まればいいのにね
さらにこれらはアナログシンセサイザーをモデリングしたバーチャル音源と呼ばれるものや近年のEDMでよく利用される(FM音源やウェーブテーブル音源)生楽器の再現に特化したサンプラー音源などがあります。
各楽器に特化した音源(ドラム音源、ギター音源、ベース音源、ピアノ音源)などをまとめてシンセサイザープラグインと呼ばれています。
昔のハードウェアで呼ばれていたMIDI音源という名称を使うこともあります。
アンプシミュレータープラグイン

アンプシミュレータープラグインは、ギターなどの楽器のアンプやキャビネット、エフェクトをソフトウェアで再現するためのエフェクトプラグインです。
これらのプラグインは、プラグインとして使用する方法とスタンドアローン(DAWを使わずにソフト単体で動かすこと)の2種類があります。
使用方法はオーディオインターフェイスにギターやベースなどの楽器を直接入力し、その楽器がアンプとキャビネットに接続されたときのような音を再現することができます。
(実際録音するのは別として)かっこよくリアルなギターはこのアンプシミュレーターなしでは作れないと考えて間違いありません。
アンプシミュレータープラグインは、モデリングとIRと呼ばれる2つのタイプがあり、モデリングはコンピューターで響きを演算したもの、IR(インパルスレスポンス)は本物の空気感をサンプリングしたものです。
モデリング方式 | IR方式 | |
---|---|---|
特徴 | コンピューター内部で響きを再現 | 実際の響きをサンプリングしたものを使用 |

さっきのリバーブのIRと同じ?

空気感をサンプリングしているという点で同じだね!
IRの方が本物の響きを使用するという点においてはモデリングよりリアルな空気感を出すことができますが、IRのクオリティが好みでない場合はモデリングの方がしっくりと来る可能性もあります。
どちらにしてもギターやベースの打ち込みにおいてより本物らしさを追求したい場合、かなり重要度が高いプラグインであることに間違いはありません。
ビットクラッシャープラグイン

ビットクラッシャープラグインは、オーディオ信号のビット深度やサンプリング周波数を減らすことでざらついたローファイなサウンドを作り出すプラグインです。ビットクラッシャープラグインを使用することで往年の明記と呼ばれたハードウェアサンプラーの質感を再現できるようになります。
また、ビットクラッシャーの中にはサンプラーの音の質感を決めるAD/DAコンバーターをエミュレートできるものもあり、よりハードウェアの質感をリアルに作り出せるものもあります。
エレクトロニックミュージックやヒップホップなど、ダンスミュージックの制作において広く使用されています。
テープエミュレーションプラグイン

アナログテープレコーダーの音質を再現するためのプラグインで、テープレコーダーの特性をシミュレートすることで、テープ特有のサチュレーションやコンプレッション、ノイズなど質感を再現し、ウォームなサウンドを作り出します。
DAWではどうしてもデジタル臭くなってしまう問題を解決しようとした経緯から生まれたのがテープエミュレーションであります。ロック、ポップス、ジャズ、またテクノなどテープサチュレーションによるアナログ質感を求めている現場で使用されています
サチュレーションプラグイン

サチュレーションプラグインはアナログ機器(ハードウェア)の特性をシミュレートするプラグインです。
テープエミュレーションはテープすべての挙動(テープフラッタによる揺れやテープ自体の質感)を再現し、そのうえでテープデッキ及び録音時のテープコンプレッション等によるサチュレーション(アナログ的な歪み)が得られのに対して、
サチュレーションは特定の機能による飽和感のみを再現しているのがサチュレーションプラグインになります。
機能の違い | 音の違い | |
テープエミュレーション | テープの機能すべてをエミュレーション (フラッタやテープの質感、デッキの特性) | 音色変化が多彩 (歪みやモジュレーション効果) |
サチュレーション | 特定の機能部分によるサチュレーション (トランスやマイクプリアンプ入力時のサチュレーション) | 音色変化のが少ない (歪みのみ) |
サチュレーションは素材にピンポイントで味付けするのに対してテープエミュは素材全体にざっくりとした味付けをするイメージです。
スペクトラムアナライザープラグイン

スペクトラム・アナライザープラグインは、オーディオ信号の周波数スペクトルを可視化するためのプラグインです。
使用用途としては次の2つです。
- エフェクトの適用前後の周波数スペクトルを比較
- 各楽器の帯域を視覚的に確認できる
周波数範囲、解像度、ピークホールド、リアルタイム表示機能などを使いユーザーはオーディオ信号の周波数特性を詳しく調べられます。
最近のDAW付属のイコライザーにはスペクトラム・アナライザー機能が搭載されているものがありますが、専用のスペクトラム・アナライザープラグインを使うと、楽器毎に色を分けて表示できるなど視認性が向上し、さらに細かいレベル表示やハイレゾに対応したものもあります。
スペクトラム・アナライザープラグインは、音楽制作やオーディオ編集において不可欠なツールの1つです。音色の持っている周波数の特徴に慣れない間はスペクトラムアナライザーを使ってしっかりと覚えるのがオススメです。

ピッチ編集ソフト

ピッチ編集ソフトはボーカルや楽器などのピッチを修正するソフトです。国内外問わず歌もののすべては何らかのピッチ編集ソフトで音程やタイミング等の編集が行われています。
ピッチとタイミングが正しく整ったボーカルトラックは編集していないトラックとは比較できないほどクオリティに差が出るのでDTMでボーカル録音等を行いよりクオリティの高い楽曲に近づけたい人に絶対必要なソフトと思ってください。
おすすめVSTプラグイン15種
多数あるプラグインの中からここでは私が実際使ってよかったVSTプラグインを厳選して15+1種類紹介していきます!
+1というのは最後のGainMatchがそれに当たります。なくても困りませんが、あればプラグインの理解につながるものです。
今使用しているのがDAW付属のプラグインならば今回紹介するプラグインを使うことで「クオリティの高いミックスってこれを使えばよかったのか!!」「求めていた処理ができるようになった!」と思えるものを選んでいます。
定番人気度合い | プラグイン名 | メーカー | カテゴリ |
Music Production Suite5.2 | iZotope | ミックス・マスタリング総合 | |
Eventide SplitEQ | Eventide | イコライザー | |
Material Comp | Voosteq | コンプレッサー | |
Toraverb-2 | D16 Group Audio Software | リバーブ | |
Stardust 201 Tape Echo | Cherry Audio | ディレイ | |
RC-20 | xlnaudio | サチュレーション | |
MMultiAnalyzer | Melda Production | アナライザー | |
TriceraChorus | Eventide | モジュレーション | |
Native Channel strip2 | SSL | チャンネル・ストリップ | |
Reelight PRO | Tone Empire | テープエミュレーション | |
SampleX V3 | BeatSkillz | ビットクラッシャー | |
Melodayne | celemony | ピッチ編集 | |
FX2 Elite | Positive Grid | ギターアンプシミュレーション | |
INTENSITY | Zynaptiq | マスタリング | |
HY-Filter4 | HY-Plugins | フィルター | |
GainMatch | LetiMix | エフェクト後の音量調整(おまけ) |
iZotope Music Production Suite5.2
音質 | 4 |
機能性(オリジナル性) | 4.5 |
操作性(使いやすさ) | 4 |
安定性(CPU負荷) | 3.5 |
価格 | 4 |
総合評価 | 4 |
iZotope Music Production Suiteは、iZotope社が提供する、音楽制作に必要な様々なツールを1つのパッケージにまとめた音楽制作用のVSTプラグインソフトウェアスイートです。
クオリティの高い音作りやミックスを目指すならもっとも近道だと言えるのがiZotope Music Production Suiteです。
エフェクト、音声処理、マスタリングなど、音楽制作に必要な機能が網羅されています。

Nector3 Plusはボーカル専用のチャンネルストリップでイコライザー、コンプ、ディレイ、ディメンション、ピッチ編集、ハーモナイズ処理、リバーブ、ゲートなど、ボーカルに必要なすべての処理を可能にします。またピッチ編集ソフトメロダインの簡易版もついているので、とりあえずボーカルトラックに関してはこれで多くのことを学べます。

Neutron4では、ボーカルはもちろんのこと、ギターやドラムベースなどの各楽器の音作りが可能です。また、Relayを使うことですべての音量バランスを自動で調整してくれる機能があり、ミックスに不慣れな人でもプロレベルの音量バランスがかんたんに行なえます。

OZONE 10ではマスタリング処理を行います。マスタリングアシスタント機能を使うと自然なサウンドからアグレッシブにせめたマスタリングサウンドまで自由に行なえます。

RX 10 Standardではクリーンアップに特化したツールを多数装備し不要なノイズ等を取り除くことができます。ホームレコーディングではどうしても外部からのノイズが入ってしまうことが多いでしょう(車の音、犬の名超、選挙演説、オカンから飯やで呼ばれる声など)
本来レコーディング時にマイクに入り込んだ雑音を取り除くことはできませんが、それを可能にしたのがRX10です。
また、MusicRebalanceを使えばボーカル、ドラム、ベース、ギター、その他のインスト楽器のボリュームを調整できます。わかりやすい例で言えばボーカルをオフにしてカラオケ状態をカンタンに作れますし、それぞれの楽器をソロ状態(厳密には若干他のトラックの音などが混ざりますが)にして耳コピの練習にも使えます。

izotope Neoverb は最近AIアシスタントプラグインで注目されているizotopeが作ったアルゴリズムリバーブです。間違われやすいのが素材にあった最適なリバーブを用意してくれるのではなく、リバーブを使うことでサウンド同士の周波数が干渉しサウンドが濁る問題をAI最適化してくれるというものです。
ですが、リバーブ自体の質もよく、音作りもわかりやすいので、リバーブサウンドの処理に悩んでいるという人にはオススメです。
この他にもボーカルにエレクトリックな処理を施せるVocal Synth2やizotopeのアナライザーソフトInsight 2、RAプラグインから、キックを増強できるプラグインや、アナライザープラグイン、など多くのソフトがバンドルされているので、ミックス処理のクオリティを上げたい、ミックスについてお手本となる技術を学べるプラグインは何がよいか?言われたらiZotope Music Production Suite5.2をオススメします。
もし資金に余裕がある場合は、RX10 Standardがパックになったizotope MSP5.2がオススメです。
もし、過去のセールやプレゼント規格でElementやizotopeの製品を一つでもを持っている人は楽天での購入が一番安く購入できます。
Eventide SplitEQ (イコライザープラグイン)
音質 | |
機能性(オリジナル性) | |
操作性(使いやすさ) | |
安定性(CPU負荷) | |
価格 | |
総合評価 |

Eventide SplitEQはトランジェントとトーナルを分けて使うことができるイコライザーVSTプラグインです。
トーナルとは音の周波数のことで、例えば音抜けを良くしたいと思って8kHzをブーストするというのはトーナルの部分です。しかし、音にはアタック成分という部分があり、もし8kHzに特定のアタック音(バチっというよなノイズ的な成分)があった場合、抜けはよくなるかもしれませんが、アタック成分のせいで耳に痛い音になってしまいます。
つまりアタック感は出したくないけれど音を明るくしたい(逆に暗くしたい)という場合に素早く確実に処理できるのがEventide SplitEQになります。
ドラムだけではなくギターやベースボーカルなど素材は選びません。イコライジングして意図した結果にならないというときはEventide SplitEQを試すと目的の音に近づける可能性が高くなります。
izotopeのNeutronやsonibleのSmartEQシリーズのようなAIプラグインを所持していても機能がかぶることがなく使い分けが可能です。
外科的な処理を得意とするチートイコライザーとしてオススメです。

Material Comp(コンプレッサープラグイン)
音質 | |
機能性(オリジナル性) | |
操作性(使いやすさ) | |
安定性(CPU負荷) | |
価格 | |
総合評価 |

Material Compは日本で作られた純国産100%のコンプレッサーVSTプラグインです。
このコンプにはFET,オプト、真空管、デジタルとあらゆるコンプがエミュレートされているのでDAWに付属のコンプが一種類だけのものの場合、いっきにコンプのカラーバリエーションが増えあらゆるコンプのダイナミクスサウンドを手に入れられます。
さらに、プリアンプの挙動やアナログフレーバーと呼ばれる色付け機能、さらにはバスコンプとして使えるGlue magicなどの機能が搭載されているのもポイントが高いです。
D16 Toraverb 2
音質 | |
機能性(オリジナル性) | |
操作性(使いやすさ) | |
安定性(CPU負荷) | |
価格 | |
総合評価 |

D16 Toraverb 2は、複雑な残響をコントロールできるデジタルリバーブエフェクトVSTプラグインです。
Toraverb 2はリバーブの時間や減衰、Wet/Dry、初期反射および後期反射の調整より深く細かく調整でき、エフェクティブなリバーブを作り出せます。
DAW付属のリバーブで同じことをやろうと思うと複数のプラグインをオートメーションで細かく調整しなければいけませんが、Toraverb 2ではそれを一つのプラグインでかんたんにできます。
一風変わったリバーブで聞く人に強いインパクトを与えたい!という人におすすめです。

Stardust 201 Tape Echo(ディレイプラグイン)
音質 | |
機能性(オリジナル性) | |
操作性(使いやすさ) | |
安定性(CPU負荷) | |
価格 | |
総合評価 |

Stardust 201 Tape Echoは、オーディオエフェクトの一種であるテープエコーをシミュレートするVSTプラグインです。
Stardust 201 Tape Echoは、64ビットプロセッシングと高品質のサンプリングにより、非常に高い音質を実現し、なおかつユーザーが使いやすいパラメーターを直感的に操作しながら温かみのあるエコーサウンドを作り出せます。
Logic ProにはTape Echoと呼ばれるディレイがありますが、それっぽいニュアンスをなんとなく作っただけの印象で音の広がりディレイなどStardust 201 Tape Echoと比較するとおもちゃレベルです。

XLN Audio RC-20(サチュレーションプラグイン)
音質 | |
機能性(オリジナル性) | |
操作性(使いやすさ) | |
安定性(CPU負荷) | |
価格 | |
総合評価 |

XLN Audio RC-20は、レトロなテープレコーダー、ビニールレコード、ラジオ、VHS、カセットテープなどのアナログ機器の特性を再現するサチュレータープラグインで一般的に汚し系と呼ばれるVSTプラグインです。
即戦力となるローファイなサウンドを作るために用意された6つのパラメーターはウォームなサチュレーション、ノイズ、ハム、チョップなどを追加し、自由にサウンドメイクできます。
DAW付属のプラグインを相当駆使すれば似たようなニュアンスに近づけるかもしれませんが、RC-20と同等の音質を作り上げようと思うと数日はかかります、なのでLo-Fi サウンド時短ツールとしても非常に有用です。
シンセサイザーからエレキギター、ボーカル、ドラムなど、素材を選ばずにあらゆる音源に使用可能です。また分かりやすくシンプルで使いやすいインターフェイスが特徴なので初心者でもかんたんに扱うことができます。

MMultiAnalyzer(アナライザープラグイン)
機能性(オリジナル性) | 4 |
操作性(使いやすさ) | 3.5 |
安定性(CPU負荷) | 4 |
価格 | 4 |
総合評価 | 3.8 |

MMultiAnalyzerは、オーディオ分析ツールです。リアルタイムで音声スペクトル、レベル、相関、周波数応答などを表示し、音声信号の詳細な解析が可能なVSTプラグインです。
各トラックに挿したMMultiAnalyzerを一つの画面内で同時に表示することで、ベースやキック、ピアノにボーカルなどをアナライズ結果をリアルタイムで表示でいるため楽器同士がどの周波数で干渉しているのがひと目でわかります。
干渉している周波数をさけて音作りをすすめることでミックスクオリティが格段にあがります。音楽制作において、マスタリングやミキシングに使用されることが多く、プロオーディオエンジニアにとって重要なツールの一つです。

TriceraChorus(モジュレーションプラグイン)
音質 | |
機能性(オリジナル性) | |
操作性(使いやすさ) | |
安定性(CPU負荷) | |
価格 | |
総合評価 |

TriceraChorusは、アナログ調のコーラスエフェクトVSTプラグインです。三角波LFOによって駆動される独自の3チャンネルシステムを使用し、複数のコーラスエフェクトを同時に適用することが可能です。
DAWにもコーラスプラグインは搭載されていますが、広がり方や美しいコーラスの音質はさすが有償レベルであり、ギターやエレピ、シンセにかけるとその美しい広がりは病みつきになります。
シンプルで使いやすいグラフィカルユーザーインターフェースは簡単に操作しやすいので素早く自分が求めるコーラスサウンドを作り出せます。

SSL Native Channel strip2(チャンネル・ストリッププラグイン)
音質 | 4 |
機能性(オリジナル性) | 4.5 |
操作性(使いやすさ) | 4 |
安定性(CPU負荷) | 4 |
価格 | 3.5 |
総合評価 | 3.9 |

SSL Native Channel strip2は、Solid State Logicが開発したプラグインチャンネルストリップVSTプラグインです。
SSLの伝統的な4バンドEQ、ダイナミックセクション、フィルター、ゲインコントロール、などが含まれ、SSLのオリジナルのコンソールと同じ音質を実現します。
基本的にはチャンネルすべてに挿してあります。ざっくりとこれで音作りをして足りないものを他のプラグインを足すというのが私の使い方です。チャンネル・ストリップの魅力は一つの画面でイコライザーやフィルター、ダイナミクスを調整するため他のVSTプラグインの画面に映る手間を省けます。
集中料は有限であり不要なことを省ける高音質なチャンネル・ストリップは便利です!
ボーカル、ドラム、ベース、ギターなど、あらゆる音源に使用可能で、デジタルエフェクトを使用することなくSSLサウンドを実現できます。

Tone Empire Reelight PRO
音質 | 4.5 |
機能性(オリジナル性) | 4 |
操作性(使いやすさ) | 4.5 |
安定性(CPU負荷) | 3.5 |
価格 | 4 |
総合評価 | 4.1 |

Tone Empire Reelight PROは、アナログテープエミュレーションプラグインの一つです。
テープの特性を再現し、サチュレーション、ディレイ、フィードバックなどのエフェクトを加えることができます。
Tone Empire Reelight PROは元となるテープをAIによる解析で行っているため、他のメーカーと比べると必要以上の味付けがなく、自然でナチュラルなテープサウンドを与えてくれます。
CPU負荷も高くないのでトラック毎にさしてDAWをマルチトラックアナログテープレコーダーとして使うのも面白いです。

BeatSkillz SampleX V3(ビットクラッシャープラグイン)
音質 | |
機能性(オリジナル性) | |
操作性(使いやすさ) | |
安定性(CPU負荷) | |
価格 | |
総合評価 |

BeatSkillz SampleX V3は、レトロなサンプリング音源の魅力的なサウンドを再現するためのVSTプラグインです。
BeatSkillz SampleX V3の最大の特徴はMPC60、S950、SP1200、EPS16、S550、SK200といったハードサンプラーの代表機種のサウンドをAIにより解析し再現しています。
ヒップホップ等を作るときにはこれらのサンプラーの質感は無視できないほど重要で、それらをカンタンに再現できてしまうのがBeatSkillz SampleX V3です。プロの間でも使っている人が多く、サンプラーのエミュレーションだけではなく、馴染みにくいトラックに使えるなど、音作りからミックス用途まで幅広く使えます。

celemony Melodayne

Celemony Melodyneは、音楽制作におけるメロディとハーモニーのピッチタイミング等の編集を可能にする革新的なVSTプラグインです。
ピッチ編集ソフトの代表格でこれなしでは仕事にならないというほどの精度と使いやすさを兼ね備えたピッチ編集ソフトです。
Melodyne Editorではソロ楽器だけではなくハーモニー楽器の編集やそれぞれの倍音調整も可能なので、より楽曲にフィットしたトラックを作成できます。
DAW付属のピッチ編集もそれなりの機能を持っていますがやはり専用のソフトは修正後の音色の自然であったり、修正自体がとてもスピーディに行えます。
izotopeのNectar 3 Plusを購入すると、簡易機能のみのMelodyne エッセンシャルがもらえますが、かゆいところに手が届きにくいのでやはりMelodyne Editorはもっておきたくなると思います。
楽曲制作だけではなく、歌ってみたや歌ってみたのミックスなどでは必要不可欠なツールといえます。
Positive Grid FX2 Elite
音質 | |
機能性(オリジナル性) | |
操作性(使いやすさ) | |
安定性(CPU負荷) | |
価格(セールバリュー) | |
総合評価 |

Positive Grid FX2 Eliteは、音楽制作においてギターのトラックをプロレベルクオリティに引き上げてくれるVSTプラグインです。使いやすさと音質についてはプロから初心者まで多くの人に定評があります。
有名なアンプメーカーのシグネチャーモデルから、モダンなデジタルエフェクト、ヴィンテージのコンプレッサーやEQなまで、そのどれもが単体レベルで売られていてもおかしくないレベルです。
そのリアルさはDAW付属のアンプシミュレーターから乗り換えると二度とDAW付属のアンプシミュには戻れません。ロック系などのギターがメインの曲作りにおいてリアルなアンプシミュはどのプラグインより重要です。
またGuitarmatch機能を使うとストラトやレスポールPRSなどの音質に置き換えることが可能なのでGuitar一本しか持っていなくても多彩なギターサウンドをコントロールできます。
Zynaptiq INTENSITY
音質 | 4.5 |
機能性(オリジナル性) | 4.5 |
操作性(使いやすさ) | 4 |
安定性(CPU負荷) | 4 |
価格(セールバリュー) | 3 |
総合評価 | 3.2 |

Zynaptiq INTENSITYは、音声信号処理技術を利用して、音声のクリアネスと明瞭度を向上させることができます。このVSTプラグインは、マルチバンド・ダイナミック処理とスペクトルシェイピングの2つのアルゴリズムを使用して、音声信号を強化します。
使ってみるとサウンド全体のピントが整い音が明るくはっきりとします。使い方は基本は大きなノブを2つ回すところからスタートしますが、より細かい音の作り込みも可能なのです。
izotopeのOzone10を持っているならば急いで購入する必要はないかもしれませんが、全体のピント感ははまるとOzone10では得られない気持ち良さがあるので、使い分けが可能です!
HY-Plugins HY-Filter4

HY-Plugins HY-Filter4は39のエフェクトユニットに10のモジュレーションユニット装備しそれらをシーケンスで管理できるマルチフィルターFXプラグインです。
DAW付属のフィルターは基本LPF,HPF,といった基本的なフィルターが多く、それらをフィルター効果を楽曲活かそうとするとオートメーションによる管理が基本となりますが、HY-Filter4では内蔵シーケンスに合わせてフィルターを直感的に設定でき、玄人が聴いたら「これ難しいことやってるな!」と言ってもらえるような効果を作れます。
EDMやエレクトリックな曲の中で活用するのがめちゃくちゃオススメなプラグインです。

GainMatch(ゲインコントロール調整プラグイン)

GainMatchは音を変化させるプラグインではありませんが、音の善し悪しについて深い見識が得られるようになるプラグインです。
これがないと作編曲できない!というレベルのものではないので作編曲ではそこまで必要ではないかもしれませんが、ミックスやもしダイナミクス系のプラグイン音質差について学びたい!という人には重要なVSTプラグインになります。
GainMatchはダイナミクス系のプラグインで持ち上がってしまった音量をボタンひとつで使用前に戻してくれるプラグインです。コンプを使ったから良くなった!という話ははボリュームが上がったことによる部分が大きいです。
その音量によるバイアスを外してコンプ本来の挙動から音質をチェックしていくのに役立つのがGainMatchというわけです。

VSTプラグイン 無料と有料の違いについて
VSTプラグインには無料版と有料版があります。それぞれのメリット・デメリットについて解説します。
VST 無料(フリープラグイン) | VST 有料 | |
メリット | 費用がかからない | クオリティがある程度確保されている サポートを受けられる |
デメリット | 開発が打ち切られる(有料に変わる可能性もある) 最新環境等で使えなくなる 安心感が得られない | 費用が高いものもある |
VSTプラグイン 無料プラグインの場合最大のメリットは費用がかからないということでしょう。クオリティの面では近年のVST無料プラグインの質は高く、数年前の有料VSTプラグインのレベルを超えているものもあります。
しかし、VST無料プラグインの場合、開発が打ち切られそれ以降使えなくなるという問題が発生するリスクがあります。
また、過去には無料プラグインのダウンローダーにウイルスが混入されたという話もあり、安心感の面で不安があります。
VST無料プラグインの場合は自己責任の元で使う割合が多いので、「タダだから得」というものでもないということだけ覚えておきたいところです。
また近年は少なくなりましたが、VST無料プラグインではwindowsでしかものもあるのでMacユーザーは注意が必要です。
VSTプラグインの選び方のコツ
ここでは具体的なVSTプラグインの選び方について説明します。「ただ欲しい!」という気持ちも良いですが、購入後しっかりと使いこなせるようになるための秘訣にもつながる大切なことを記載しています。
必要なプラグインかどうかを慎重に検討する

私が有償のVSTプラグインを選ぶ前に大切にしているのは必要なプラグインかどうかを意識するということです。
そのためには日頃からより多くの曲作り&ミックスをする必要があります。
多くの人が陥りやすい点として「必要だから買うのではなくみんなが勧めているから買った」という理由で選んでしまう経験をしたことある人は私だけではないでしょう。
なので常日頃から必要なのかどうかを考えるために「どうすればもっと良い音にできるのか?」という疑問を明確にする癖をつけるのがVSTプラグインの選び方のコツの一つだと私は考えています。

これは今の自分に本当に必要なんだろうか?
VSTプラグインの デモやレビューの確認
多くのVSTプラグインには機能限定であったり試用期間が決まっているものの無料で試用できるトライアルバージョンがあります。それらを使って見て本当に自分が求めているものかどうかを確認することで不要な出費を抑えることができます。
またプラグインのいくつかはメーカーがデモ動画を作っていることが多いです。またデモ動画がなかったとしても有志によるレビュー動画があるのでそれらを参考にするとよいでしょう。

でも英語だとよくわからないよ

そういうときはYoutubeでは翻訳機能がオススメだよ
SNSとくにTwitterではプラグインのレビューツイートが多く見つけられるのでオススメです。ただTwitterではプロアマ問わず「これは買い!」というような購入を煽るツイートがあるのでその煽りに正しく反応できるようなメンタルが必要だと強く感じています!
ちなみに私UGのアカウントはUG(@96bit_music )です。フォローしてもらえると嬉しいです。

しれっと宣伝してるw
VSTプラグインの価格と予算のバランス

VSTプラグインは、無料のものから数万円のものまで価格が様々です。
セール時には50%オフになるものやすごいものでは90%オフになるプラグインもあります。
安いときには先程もの紹介したTwitter上ではちょっとしたお祭り状態になるので、その祭りに参加したく買ってしまうことがありますが、熱が冷めてみると「これいる?」とちょっと後悔してしまうことはプロ・アマ問わずよくある話です。
もちろんそれらは後々に使えることも多いので先行投資として割り切ることもできますが、VSTプラグインの購入の目的が明確でない人からすると「ただ安いから」という理由で購入してしまうことのメリットはあまりありません。
それよりは一曲でも多くの曲を書くほうが目的にあっているのではないかと思います。

本当に欲しい物が買えないつらさ

みんな一度は経験するんだよw
VSTプラグインのインストール方法
ここではVSTプラグインの購入から入れ方(インストール)について解説します。
ここではPluginBoutiqueを例にお話します。PluginBoutiqueついて詳しい情報はこちらの記事が参考になります。

購入したプラグインをダウンロードします。購入サイトによっては購入確認ダンロード先をメールで知らせてくれるものもあるのでメールをチェックしましょう。中には数日遅れで連絡が届く場合もありますが、もしとどかない場合は購入先に連絡します。

PluginBoutiqueの場合、windows/Macを選択肢、Downloadボタンをクリックすると自動的にDownloadがはじまります。
ダウンロードファイルはzip、pkg、dmgのどれかであることが一般的ですが一番多いのはzipフォーマットです。
zipファイルを解凍するとdmgファイルが開く場合とpkgファイルが開く場合、直接プラグインが開く場合の3パターンがあります。
dmgファイルが開く場合
dmgファイルはmacで使われる仮想ディスクイメージでwindowsでいうisoと同じです。ダブルクリックすることで専用のインストーラー(アンインストーラー)が解凍されます。


pkgファイルが開く場合
pkgはMac専用のインストーラーでダブルクリックするとインストールプロセスに移行します。ただメーカーに寄ってはダブルクリックをすると次のような画面になり開けない場合があります。

このような警告画面が出た場合はインストーラーアイコン上で右クリックし「開く」を選択すると同画面に「開く」というボタンが表示されてインストーラーを開くことができます。
直接プラグインが開く場合
zipファイルを解凍するとプラグインアイコンが表示される場合もあります。この場合使用したいフォーマットのアイコンにドラッグアンドドロップをすることでインストールが完了します。


まれにフォルダにドラッグアンドドロップをしてもうまく行かない(弾かれてしまう)場合があります。
その場合プラグインアイコン上でコマンド+Cでコピーしてインストール先のフォルダをダブルクリック開き、コマンド+Pでペーストすればインストールができます。
DAWが開いている状態ではインストール作業を終えることができても認識はされません。一度DAWを終了させるか、それでも認識できない場合は再起動することでDAW起動時中にプラグインを認識します。
1.プラグインをダウンロードする
購入したプラグインをダウンロードします。購入サイトによっては購入確認ダンロード先をメールで知らせてくれるものもあるのでメールをチェックしましょう。中には数日遅れで連絡が届く場合もありますが、もしとどかない場合は購入先に連絡します。

PluginBoutiqueの場合、windows/Macを選択肢、Downloadボタンをクリックすると自動的にDownloadがはじまります。
VSTプラグインのライセンス認証方法
VSTプラグインはシリアルナンバー方式とiLok認識の2つが一般的です。
シリアルナンバー入力方式
PluginBoutiqueの場合SerialNumberと書かれた灰色の部分(画面では消しています)そこにシリアルナンバーが記載されます。DAWで無事にプラグインが読み込まれ、起動するとオーソライズ画面が表示されるのでそこで必要な情報(メールアドレス、パスワード、シリアルナンバー)を打ち込むと起動できるようになります。

iLok認識方式
iLok認証方式は少し前までは物理的なUSBメモリをキーとして使用するものもありましたが、最近はiLokCloudと呼ばれるネット認証が可能になったため物理キーは必要なくなりました。
iLok認証方式についてはこちらで詳しく解説しています。
PUNISHのオーソライズ手順について(iLok認証方式について詳しく解説)
VSTプラグインインストール後の確認方法

もし一覧の中に表示されていない場合、正しくインストールできなかった可能性があります。
そのような場合、各DAWにはプラグインインストールされてかどうかを確認できる機能があります。
Logic Proの場合ファインダーのLogic Proを選択、設定→プラグインマネージャーを選択するとインストールされている一覧がでてきます。互右の互換性のところに「検証がクラッシュしました」と表示されているとそれはインストールされていません。
画面下にある「選択項目をリセットして再スキャン」ボタンを押すとインストール手順が開始されます。ほとんどのインストール不具合はここで解決できますが、それでも解決できない場合はDAWのバージョン、プラグインのバージョン、OSのバージョンをチェックしてみましょう。

VSTプラグインに関するFAQ
- Macのvstプラグインフォルダはどこですか?
-
コンピュータ/ライブラリ/Audio/Plug-insの中にあるVSTにありますが、VST2や3で(無印は1)で別れているので注意しましょう。なお、ComponetsにはAUが収納されています。
- VST2とVST3の違いは何ですか?
-
VST3は、VST2よりも高度な機能を備え、より効率的なプラグイン処理を提供できます。また、VST3は、MIDIデータやモジュレーションなどの制御情報をVSTホストに直接送信することができます。
- VSTプラグインはどのように動作しますか?
-
VSTプラグインは、DAWソフトウェアに組み込まれているVSTホストによって読み込まれ、DAW上でエフェクトやシンセサイザーとして使用されます。しかしギターアンプシミュレーターなどのVSTプラグインや一部のインストゥルメントVSTプラグインではスタンドアローン(単体)で立ち上がるものもあります。
- VSTプラグインはどのような種類がありますか?
-
VSTプラグインは次の三種類です。
VST i(iはインストルメント) ソフト音源と同じく音色を有しているもの VST fx(e)(fxはエフェクトeと表記しているものもある) コンプやリバーブ等のエフェクトプラグイン VST MIDIエフェクト アルペジエーター等のMIDI情報を変化させるもの - VSTプラグインの使い方のコツはなんですか?
-
VSTプラグインの基本的な使い方は挿していく順番に大きな意味があります。
これらはプラグインチェインと呼ばれるものでVSTプラグインの基本的な使い方になりもっとも重要度が高い操作方法とも言えます。
- vstプラグイン 保存場所 変更方法は?
-
新規のフォルダを作り任意のプラグインを取り出し、新しく作ったフォルダに移動させれば変更できます。ただし、保存フォルダから取り外した場合はそのプラグインは一時期に使用できなくなります。
まとめ
今回は、音楽制作に欠かせないVSTプラグインについて、96bit-musicのVカテゴリーの中から厳選した15種類のおすすめのVSTプラグインを紹介しました。
今回のプラグインの選択の割合は作編曲7ミックス3という割合です。私の本業は作編曲なので使って楽しかったもの、何かしら創作意欲を掻き立てられたものを基準にしている部分もあります。
なので「こんなものどこがオススメなんだよ!わかってないな!」と思う人もいるかもしれませんが、「あーUGさんはそういう視点なのね」と思ってもらえれば嬉しいです。
今回の紹介したVSTプラグインはゴールではなく一つのスタート地点です。この記事を参考にしながらみなさんにとってよりベターなVSTプラグインを選択するきっかけになれれば嬉しいです。
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