EDMのサウンドの特徴はいくつかありますが、フィルターの使い方にアーティストの個性が現れます。
この記事ではちょっと変わったフィルターテクニックを使ってEDMっぽい世界観を作れるテクニックを紹介します。特別なプラグインは必要なく使うのはDAW付属のイコライザーとオートメーションだけなので誰でもすぐにできるのがおすすめのポイントです。
フィルターサウンドメイキングの方法
ローカット編
LCローカットにオートメーションを設定することでこういうサウンドになります。
ビフォー
アフター
ハイカット編
ローカット編とは反対のハイカットを動かし
音をこもらせる方法です。
この2つが一般的なフィルターサウンド・メイキングになります。
これらはシンセサイザーのフィルターの発想ですが、
だったらもう一つあるじゃないか!
というのが私の意見
それが
バンドパスフィルター
BPFです。
バンドパスフィルターは特定の音のみを残すフィルターで
ハイパスとローパスが同時にかかっいるけれど
かかっていない場所を取り出す。
そういうイメージだと思ってください。
そしてここで考えるのは
ロートハイを同時に動かし
低音と高音が同時にでてくるようにするというもの
やり方は簡単です。
LCとHCを同時に広げる方向性でオートメーションを書くだけです。
ちょっと見にくいですが、
上がHC下がLCです。
イコライザーでみるとこんな感じです。
押し広げながら開くような印象です。
最後はちょとテープをとめるようなイメージで急激にHCを入れています。
これだけでも面白い効果になりますが、
ここにFXでリバーブを入れてフィルターに合わせてリバーブ量を足していくとこんなかんじになります。
リバーブ種類と量のバランスをとることでもっとアグレッシブな変化をつけることができます。
BPF+リバーブ+ディストーション
さらにアグレッシブにするために
ディストーションを使ってみます。
ディストーションを使うのにも理由があります。
BPFは特定の周波数帯域だけを抜き出している
つまり言い方をかえれば「強調している」ことになります。
そこにディストーションをかけることでその帯域を
よりアグレッシブにすることができ
そして時間とともにディストーション量をへらすことで
開放感を演出するというわけです。
こんな感じにサウンドになります。
まとめ
一歩先行く斬新なフィルタサウンド・メイキングーテクニック!
いかがでしたか?
LCを動かす方法と
HCを動かす方法がある
ならばこれらを2つ同時に出来ないか?
それがシンセについているBPFだ!
それをEQで再現しよう
こういう感じです。
DTMで個性的なサウンドの作り方をするときは
手間を一つ増やせば実は思いもよらなかった
サウンドが出てくることがあります。
音作りでめんどくさいなーと思ったら
そこに新しいサウンド・メイキングのチャンスがあるかもしれません。