- ヘッドホンのイヤーパッドがヘタっていてつけ心地が良くない
- ヘッドホンのイヤーカバーが経年劣化で黒いゴミがボロボロと落ちて困っている。
- 純正外のイヤーパッドってなんかあんまりよくなさそうだけど実際はどうなのかな?
作編曲DTMに限らずヘッドホンを使って音楽を聞くときのポイントはヘッドホンの性能もさることながら付け心地にあります。
いくらハイレゾ性能があって高音質をうたっているヘッドホンでもつけ心地が悪いと耳が疲れてしまって長時間楽しんで音楽を聞くことはできません。
またイヤーパッドの経年劣化により煩わしい問題も発生します。
今日はSONYのMDR-Z1000のイヤーパッドを純正以外のイヤーパッドに交換した結果のレビューをお届けまします。
MDR-Z1000ってどんなヘッドホン?
- 型式 密閉ダイナミック型(耳覆い型)
- ドライバー 50mm、ドーム型(HD、OFCボイスコイル)
- 感度 108 dB/mW
- マグネット ネオジウム
- 再生周波数帯域 5-80,000 Hz
- インピーダンス 24 Ω (1KHz)
- 最大入力 4,000 mW
- コード長 約3 m/1.2 m 7N-OFCリッツ線
- コードタイプ 着脱式
- 入力プラグ 金メッキL型ステレオミニプラグ(1.2mコード)、金メッキステレオミニプラグ(3mコード)
質量 約270g
再生周波数が驚きの5Hz〜80,000Hzというのがポイントです。
販売終了になってしまいましたが、SONYが誇る高級ヘッドホンの一つであり、音楽リスニング用にも使えますが作編曲時のバランスなどシビアに音をチェックしたい場合に効果を発揮するヘッドホンです。
在庫が少なくなっているので狙っている人はすぐにゲットすることをおすすめします。
チェック用とえばSONYのMDR-CD900STが有名ですが、それの後継機種的な位置づけです。
個人的にはMDR-CD900STよりMDR-Z1000の方がレンジ感が広く低音の量感や中域のほどよい肉厚感が好みなのでこちらを多様していました。しかしMDR-CD900ST同様にイヤーパッドのクッションが薄いので付け心地はあまり良くはありません。
経年劣化したイヤーパッドの弊害
画像でもわかるように、合成皮?らしき部分が割れてしまってめくれています。そしてその割れた革は
こんな感じでボロボロと落ちます。これが地味にやっかいで、服についたりすると取れにくく掃除機などでもうまく吸えなかったりします。
そこでこのボロボロとこぼれ落ちるゴミ対策としてこのようなカバーをつけました。
詳しい内容についてはこちらが参考になります。
しかしこのイヤーカバーも完璧ではなくなにかの拍子にとれてしまうことがありその取れた先にはやはり黒いゴミが散らかってしまうんですよね。
「これは根本的な解決が必要だ!」と思いイヤーパッドの交換を考えてイヤーパッドの値段を調べてびっくりです。
お値段4,420円、2つじゃありません1つの価格です。イヤーパッドは2ついるわけですから
両耳用揃えると8,840円
強気すぎます。さすが天下のSONYさんです。まぁこのクッションも含めてのサウンドチューニングなのでそれ以外を使うことを推奨はしていないのですが8,840円は高いです。
それにやっぱりクッションが薄いのが気になります。そこで非純正のもので安くて良いものはないかと探したらありました。
お値段ペアで2,000円!
安い普通に安い!クッション性もいい感じです。
さっそくポチりました。
Gotor MDR-Z1000 イヤーパッド交換
イヤーパッドの交換方法はイヤーパッドの中に指を入れてグイッと引っ張り上げるだけでかんたんに外れます。取り出している最中からボロボロとこぼれ落ちる革、写真では一部ですが、かなり飛び散っています。
こういうときにおすすめというか必需品がコロコロです。掃除機で吸い取りきれないゴミもこれで一発です。
Gotor MDR-Z1000 イヤーパッドはこんな感じです。一つの袋に2つのイヤーパッドが入っています。
やすいので予備用にもう一つ買っています。
中国製ということで「怪しい種」を期待しましたが入っていませんでしたw
高さを比較すると1.2倍くらいGotor MDR-Z1000 イヤーパッドのほうが高い(分厚い)です。
クッションの硬さも程よく付け心地が期待できます。
イヤーパッドを取り外したMDR-Z1000はこちら
この1番外側の溝にイヤーパッド赤線の部分を入れ込んでいく形で取り付けます。ネットでは難しいという話もありますが、上から溝に入れていき最後は引っ張って収めるみたいな感じです。
作業時間は一つあたり10分程度でした。完成形はこんな感じになりました。
付け心地はイヤーパッド交換による音質の違いは?
ドライバ変わったレベルの音質の違いは感じません。厳密にはクッションによる音質差はあると思うのですが、「明らかに全然違う」というほどの変化はありません。
付け心地が快適な結果、全体的な音が聴きやすくなりました。これなら長時間つけていても疲れません。
クッションの分厚さがちょっとした開放型のヘッドホンのような効果があるのか音の広がりが増しています。正直なところ900STを使っている人はすぐにこのタイプの分厚いクッションに変更することを強くおすすめします。側圧による耳の披露はかなり軽減されます。
MDR-CD900STおすすめのイヤーパッド
多くのクリエイターがおすすめしているのがYAXIのイヤーパッドです。こちらもクッション性が高いので似たような効果が得られると思います。
MDR-Z1000もYAXIのイヤーパッドがあればこっちを購入していました。
ヘッドホンは長時間使うものなので快適な環境を整備することで集中力が持続しその結果よりクオリティの高い楽曲制作やミックスにつながると思います。
Gotor MDR-Z1000 イヤーパッド交換のデメリット
今の所デメリットらしいものは感じません。ヘタっているイヤーパッドを使う方がデメリットが大きいと感じます。
- ただクッション性をどれくらい維持できるのか?
- 純正と同じように経年劣化により革がボロボロ落ちるようになってしまうのか?
などは今後の使用ではっきりしてくると思います。
また、どうしても純正フォーマットにおける音質を重視する場合はやはり純正のイヤーパッドを使った方がよいかもしれません。
MDR-Z1000の音質改善にはリケーブルもおすすめ
純正のケーブルは購入することも可能ですがこちらも強気なお値段10,898円です。
Gotor MDR-Z1000 イヤーパッドによって装着感がよくなり音の変化を感じられたらリケーブルに挑戦するのもありです。
私はOYAIDEのHPSC-35 1.3m を使っていますが、下手な味付けもなくスッキリとしながらもはっきりとした音色です。
純正のケーブルは少し柔らかめですが、OYAIDEのHPSC-35 1.3mは程よい硬さで絡みにくいのもポイントです。
ヘッドホンを使っていて1番困るのはいきなり音が鳴らなくなったというトラブルですから、予備は合ったほうがよいと思います。
HPCケーブルの特徴
優れた信号伝送と究極のフレキシビリティを両立するため、PCOCC-A導体をリッツ線とし、絶縁被膜を薄くすることで、ケーブルを極限まで細くしました。リッツ線の中心部には、引張り強度に優れたアラミド繊維を配置し、エラストマー樹脂で被覆。さらに最外装をテトロンスリーブで保護し、優れた耐久性を実現。ミニプラグには、ストレート型とL型の利点を併せ持ち、使い勝手に優れた“カーブドプラグ”を採用。狭いポケットや鞄に押し込まれても、ケーブルの根元に掛かるストレスをカーブドプラグで受け流すことができるなど、耐久性にも優れています。
ただ、HPCケーブルは高域に特徴がありそれを嫌う人も中にはいます。そういう人は
プラグの根元にあるCリングをマイナスドライバーで外すと邪魔なローレット部分が簡単に抜けたので、PRO2900に使ってます。HPCシリーズを使っていた時は高音の刺さりに悩まされましたが、Z1000ケーブルに変えたところ高音は刺さらずクリアな音になりました。値は張りますが、純正では満足出来ないけどHPCシリーズは合わないという方にはオススメです。
楽天ショップの感想より
このような改造方法もあるみたいなので参考にしてみてはいかがでしょうか?
Gotor MDR-Z1000 イヤーパッドを使えば開放型ヘッドホンの付け心地になる?
私がメインで使っているのはゼンハイザーHD598です。付け心地も音の開放感も良いので疲れにくく多様しています。ですが、今回のGotor MDR-Z1000 イヤーパッドを取り付けたことでクッション性のよさでMDR-Z1000でもいくぶん開放型のような付け心地と音質になっている感じがあります。
その理由はクッションが高くなり耳までの距離ができたことと関係があるのかもしれません。
まとめ
- Gotor MDR-Z1000 イヤーパッドの付け心地は純正のイヤーパッドよりも気持ちが良い
- 音が開放的になった印象がある。
- より音質の違いを求めるならばリケーブルをする方がよい
イヤーパッドをかぶせるものよりこちらの方を先に購入しておけばよかったです。しかしGotor MDR-Z1000 イヤーパッドは買ってよかったと思える商品です。
とにかく疲れが軽減できるのが1番の報酬です。
値段は2つで2,000円 MDR-Z1000ユーザーにはおすすめです。
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