曲の中でコードを白玉で打ち込んではみたけど、いまいちな垢抜けない雰囲気になってしまう。こんな経験しているDTM初心者や中級者は多いのではないでしょうか?
こんな感じのダンス曲を作ったけれど白玉コードがやぼったい
そんなときはRift 2.0がオススメだよ!
すごい!かっこよくなった!
Rift 2.0は画期的多機能ディストーション エンジンを搭載したVSTプラグインです。白玉に使えばリズミックで複雑な音色変化し、キックに使えば太さや存在感を演出できます。
多機能ながらに、使い方はかんたんなので、初心者でもかんたんに扱えます。
今回はこのRift 2.0の魅力をより詳しく解説していきます。
Minimal Audio Rift 2.0 概要
Minimal Audio Rift 2.0は、30種類のユニークなアルゴリズムを使用して、細部にわたって調整されたディストーションエフェクトを作成できます。また物理モデリングフィードバックと先進的なモーフィングフィルターにより、Riftはマルチエフェクトプラグインというカテゴリにとどまらず、非常に協力なクリエイティブツールになります。
直感的なピッチスナッピング、スケールプリセット、MIDIトラッキングなど、エフェクトと楽器の境界を曖昧にします。柔軟なマルチバンドエフェクトも提供し、ディストーション、フィードバック、フィルタリングを正確にコントロールできます。夜型の方向けにダークモードも搭載しており、400以上のプリセットで無限のバリエーションを楽しめます。
Minimal Audio Rift 2.0 レビュー
Minimal Audio Rift 2.0は、音質の魅力において特筆すべきプラグインです。
30種類のユニークなディストーションアルゴリズムにより、詳細で洗練されたサウンドを生み出します。物理モデリングフィードバックと先進的なモーフィングフィルターは、伝統的なディストーションを超えた新しい次元のエフェクトを提供。これらの機能は静的なサウンドに動きと個性を加える強力なツールとなります。
Minimal Audio Rift 2.0は楽器を選びません。というか選んではいけないタイプのプラグインです。その理由は歪みによって作り出されるアグレッシブさがウリだからです。例えば次のギターのバッキングに使うとどうなるかを聴いてみてください。
Lo-Fi的なアプローチを施してしますが、実にアグレッシブな変化を遂げています。
次に、ヒップホップ的なトラックのオルガンとドラムに使ってみます。
存在感のレベルが一気にかわりました。キックは太く、オルガンはエレクトリックな雰囲気を出しながらレトロな質感も含んでいます。
これらのデモからRiftの音質は、モダンでデジタルな特性を持ち、多岐にわたる音楽制作に適用可能だと感じます。
機能性および操作性
Minimal Audio Rift 2.0には30種類のディストーションアルゴリズムや、400 以上のプリセット、最先端のモーフィングフィルターなど様々な機能がありますが個人的に一押しなのは中央ウィンドウで変更が可能なマルチバンド設定です。
通常は以下のような画面で、選択した歪みの波形が表示され、音声が入力されるとアナライザーが表示されます。
下記画面のようにサイン波のようなタグの右隣のタグをクリックすると、表示画面が切り替わり、電源ONボタンをクリックすると、マルチバンド表示に変更されます。
マルチバンドモードを起動すると、ディストーション、フィードバック、フィルター等を設定したバンドに切り分けられるので、特定の帯域だけブースト/カットできるので、よりピンポイントな音作りが可能になります。
フィードバックとフィルターをMIDI制御できる
Minimal Audio Rift 2.0で最も大好きなのがフィードバックとフィルターをMIDI制御できる機能です。
これは、MIDIキーボードを演奏すると好きなキーでフィードバックを演奏できるという画期的な機能です。
例えばこのようなドラムにフィードバックをかけそれをピアノロールでMIDI制御すると次のような効果が生まれます。
これ設定次第では、ドラムの強弱がフレーズにも反映されるので、かなり面白い音色になります。
またフィルターにかけると、次のようになります。
これもMIDIで制御しているので、レゾナンスをうまく使えばフィルターで音階的なアプローチも可能ですが、
音程によるフィルタリング効果も面白いです。
この他にもGUIのカラーバリエーションを選択できたり大きさを変更できる機能も搭載されています。
Minimal Audio Rift 2.0では、400 以上のプリセットが用意されています。しかし、数が多いプリセットはお気に入りがあっても選びなおすのは一苦労です。
しかしMinimal Audio Rift 2.0ではカテゴリとタグによってプリセットは簡単かつ効率的に管理できるので、お気に入りから、そのシーンにあったものまで簡単に呼び出せます。
また私が最も重要視しているデフォルトプリセットも用意されています!
個人的にはこれだけ高機能なエフェクトなので違うパターンをすぐに比較できるA/Bボタンが欲しかったところです。
CPU負荷について
CPU負荷も低いため、多くのソフトシンセに使えます。
CPU負荷としてはそれなりにあるように感じますが、うまく負荷が分散されているのでそこまでCPU負荷がきになるようなことはありません。
CPU負荷計測環境
パソコン Macmini2018
CPU Intel Corei7(i7-8700B)6コア
HT使用時12コア 3.2GHz/ターボブースト(TB)使用時4.6GHz
メモリ 32GB
システム OS12.6.1 Monterey
Audio/IF Focusrite RED 8PRE
バッファー 256
DAW LogicPro10.7.7
48kHz/24bit
再生ストレージ SSD
まとめ
メーカー | Minimal Audio |
製品名 | Rift 2.0 |
システム | マック macOS 10.9以降 (64ビットのみ) AU、VST、VST3、AAX ウィンドウズ Windows 10以降 (64ビットのみ) VST、VST3、AAX |
認証方式 | シリアル認証 |
認証数 | 2 |
マニュアル | 英語版のみ |
価格 | 141.90ドル |
Minimal Audio Rift 2.0をある程度触ってみると、より複雑で深い音作りができるディストーションプラグインなのがわかります。すべてのパラメーターはモジュレーション機能をアサインすることでオートで変化させられる機能なのもとても便利でユニークだと思いました。