シネマティック音源とかいってフワフワしたパッドだけが大量にあるだけの音源は飽きた!
確かにシネマティック音源って鳴らした瞬間はかっこいいですけど、
その音色は実用的か?
と言われると「うーん」ってなりますよね。使えるけど使いにくい…なんならシネマ音源だけどEDMやポップスに使えるものが欲しい!そんな人はMosaic Tapeがオススメです。鳴らした瞬間の音の良さもいいのですが、それ以上に音作りの幅が広く、本格的なシンセサイザー?と思わせてくれるシネマティック音源です。
「でも、本格的っていうくらいだから音作りとか難しいのでは?」と思うかもしれませんが、Mosaic Tapeはノブ一つ回すだけで音色がダイナミックに変化するので音作りに苦労することはありません。
Mosaic Tapeとは
Mosaic Tapeはクオリティの高い音源をリリースし続けるHEAVYOCITYが開発した容量2.5GBのシネマティックテクスチャ音源です。
HEAVYOCITYといえばパーカッション総合音源のDamageが有名ですが、このMosaic TapeもDamageに負けないほどのインパクトと音のよさを兼ね備えた音源です。
使用環境
System Requirements
- Powered by the Kontakt 6.4.2 Engine
- Kontakt 6.4.2 (Player) or later
- Komplete Kontrol integrated (NKS-ready)
Minimum System Requirements
- macOS 10.12, 10.13 or 10.14 (latest update), i5
- Windows 7, Windows 8, or Windows 10 (latest Service Pack), Intel Core i5 or equivalent CPU, 2 GB RAM
- Kontakt6.4.2エンジンを搭載
- Kontakt 6.4.2(プレイヤー)以降
- Komplete Kontrol統合(NKS対応)
Mosaic Tapeの特徴と使い方
プリセットの読み込み
Mosaic Tapeを立ち上げたら、メインウィンドウ上のプリセットネームがある隣の矢印をクリックすると
プリセットを読み込むことができます。
Arp、Mosaic Tape init Playble Rhyhmicというカテゴリになっていて、アルペジオやリズムバッキングではない演奏に適した音色はPlaybleに収録されています。
一聴するとどことなく90年代のPCMシンセを彷彿とさせるものが多いので、往年のデジタルハードシンセの音色が好きな人には受け入れやすいのではないかと思います。
3chマルチティンバー音源
Mosaic Tapeは3つの音色を一つのプリセットとして使ういわばマルチティンバー音源です。
シネマティックということで多くの人はパッド系がメインに収録されているのでは?と思うかもしれませんが、
シンセ系でアタックのある音色も多いので、ベルからプラック系まで幅広く作ることが可能です。
これら一つ一つのマルチティンバーに独立したEnv(エンベロープ) EQ(イコライザー) Filter(フィルター)、Drive(ドライブ)、Gate(ゲート)、Space(スペース空間系処理)を搭載しています。
HEAVYOCITY独自のテープエフェクト
普通テープエフェクトと聞くと「飽和したサウンドかな?」と思うかもしれませんが、HEAVYOCITYそんな安っぽいことはしません。
Env EQ Filter Drive Gate SpaceこれらをTapeと書かれた中央の大きなパラメーターで一気に操作するというのがMosaic Tapeの特徴です
テープエフェクトはMacroSEQを使ってコントロールします。
縦横無尽の音作りが可能になるHEAVYOCITYのTapeはかなり使い勝手がよいように思います。
マルチチャンネルアルペジオを搭載
ソフトシンセに搭載しているアルペジオの多くは、一つだけですが、Mosaic Tapeはマルチティンバー毎に一つのアルペジオが使えます。つまり3つのアルペジオを搭載しているということです!
聴いてもらうとわかるのですが、かなり、複雑なパターンを作ることも可能です。
味気ないアルペジオをドラマティックできるのは魅力です。
またマスターエフェクトにはReverb、Delay、ステレオ調整ができるAGING Master EQ、そしてHEAVYOCITYの伝家の宝刀ともいうべきPUNISHもついています。
Mosaic Tapeのメリット・デメリット
Mosaic Tapeエフェクトはマジで最強!!!
色々なパラメーターを中央のテープノブ一つで管理できるのはかなり面白いです。単調になりがちな音色もTapeさえあればダイナミックな音色変化を楽しめます。
このあたりはシネマティック音源だから他のジャンルでは使いにくいはず!と思っていると損をします。
なので思い切ってEDMからポップスまで使ってみることをオススメします。
CPU負荷が高い??
パラメーターが多機能なので多少負荷が高いです。
- パソコン Macmini2018
- CPU Corei7(i7-8700B)6コア HT使用時12コア 3.2GHz/ターボブースト(TB)使用時4.6GHz
- メモリ 32GB
- システム OS10.14.6 Mojave
- Audio/IF Motu896HD
- バッファー 256
- DAW LogicProX10.4.8
- 再生ストレージ HDD
上記の環境ですが1トラック50%近くまで上がります。
「えっ?こんなに高いの?」と思うかもしれませんが、これはリアルタイムで弾いたときの反応で
DAWで打ち込んで使用するぶんには負荷分散もあって
3トラック程度打ち込んで再生すると以下のような負荷になります。
複数のトラックでも十分に使えるCPU負荷だと思います。
まとめ
Mosaic Tapeとは
- クリエイティブなテープ処理による音作り
- モダンなスコアリング用に特別に設計されたシグネチャーサウンドとテクスチャの膨大なライブラリ
- Heavyocityチームによって巧妙に作成された100を超える感動的なプリセット
- 3.2 GB非圧縮(NIロスレス圧縮を使用したディスクでは2.43 GB)
- 1 NKI、106スナップショットプリセット、113の異なるソース(23のオーケストラ、30のキーとチューニングされたPerc、10の合唱団、36のノイズレイヤーと14のアタックレイヤーを含む1,264のサンプル)
- 直感的なサンプルブラウザ
- 複雑でリズミカルなアルペジオを構築するためのARP
- ダイナミックマルチパラメーターコントロール用のMACROノブ
これらをもったソフト音源です。
シネマティックという言葉だけで評価してしまうのは非常にもったいないほど多機能で有機的です。
隠し味として使うにもOKですし、もちろん全面に出して使うのもあり!
決してアナログモデリングシンセのように「太い音」という形容詞はあてはまりませんが、
一日中遊び続けられる音源であることは間違いありません。
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