DTM初心者でもできる!わかる!楽曲分析の方法

作曲がうまくなるには楽曲分析が大切です。「分析?なんだかめんどくさそうな感じがする」と思う人がいるかもしれませんが、大丈夫です。分析といっても特別な理論などは必要ありません。

小学生でもできるほど簡単な方法ですが、その効果は絶大です。なぜならAm7を理解するのに3年もかかった私がその方法を続けたおかげでプロの作曲家になれたからです。

MEMO
初心者からできる作曲の分析方法の方法をサクッと覚えられる

楽曲分析に必要な考え方

かんたん、むずかしい、どちらのイメージを持ちますか?おそらく後者の方が多いと思います。

しかし、分析は「かんたん」です。「嘘だ!絶対分析は難しい!」と思っている人は少なくありません。たしかに、複雑な音楽を分析しようと思うと、それなりの知識が必要になるケースもあります。しかし、JPOPのような歌ものを分析する場合には、難しい知識は必要ありません。

分析に必要なのは「くらべる」と「疑う」だけです。

ピアノの低い音と高い音の差はどうやってわかると思いますか?それは2つの音を「比べる」(比較)から判断できます。対象が1つしかない場合、それがどういう状態のものかを判断する材料がないので分析ができません。

つまり2つの音の違いを比べる(高いか低いか)ことができるこれが分析のスタートです。

そして、2つの対象を知ったきそれ以上に高い音はないのか、低い音はないのか?とい考え始めることでより深い分析が可能になります。世の中ではこれをメタ認知という言い方をします。

分析をすることで今まで見えなかったことが見えるようになります。真っ暗な道でライトを付けるような感覚です。この「真っ暗な道でライトをつける」という感覚がものすごく重要なのです。ライトをつけたことでそこがどんな道かわかります。

真っ暗でどこかもわからないと思っていたけれど、明かりがあればどんな場所に自分がいるのかがわかります。つまり「見える」ようになります。

分析はこの「見える」ポイントを増やすことに意味があります。一言でいえば「視点」を持つこと、そして視点の幅を広げること。そのためにライトの光量を増やすことが大切です。

つまり分析の正体は光量を増やして何がそこにあるかを見て判断をする。ということです。視点を持つことの大切さはわかったけど、

そもそもの光量となるライトはどっから出てくるの?と思う人はすごく柔軟な視点を持っています。

答えは簡単です。「知りたい」と思う気持ちです。それが分析に必要なライトになります。最初は明かりが弱くほとんど見えません。しかし、視点という電池をいれることでどんどん明るくなっていきます。

分析とは何をすることか?

最初にもお話しましたが、作曲の分析は「何も真っ暗でわからない音楽にライトをあてて理解できる視点を増やす(明確)にする」これが分析の意図です。

分析には次の意味があります。

  • 「いくつかの要素に分ける」
  • 「その要素、構成、などを細かい点まではっきりさせること」
  • 「複雑な内容をはっきりした要素に分解すること」

これらが分析に欠かせない需要なポイントなので覚えておくことをオススメします。

では、どうやって上記の内容を意識しながら音楽を分析すればよいのでしょうか?

分析ポイント「要素にわける」

音楽はメロディ、リズム、ハーモニーが3大要素です。つまりこれらの要素を捉えることが分析の目的になります。いきなり楽曲のすべてを分析することは不可能ですし、その必要もありません。

なぜならば、そもそも「楽曲の何を分析する必要がやるのか?」という視点が欠けているからです。

何度も言いますが、最初もっているライトはそれほど明るくありません。楽曲全部を見渡せるほどの明かりはありません。これを知らずに全部を見渡そうとすると、真っ暗な道の中でどこに行けばよいのかわからずに歩き回らなければいけません。

躓いて転んだり、穴があったりしたら落ちてしまう可能性もあります。もはや、真っ暗な道で歩き回るモチベーションはなくなるでしょう。そこでまずは「メロディ」に焦点を絞ります。こうすることで、対象を限定すれば分析はよりシンプルになっていきます。

分析に必要な3つの視点

よしメロディだな!AもBもサビも2Aも全部分析だ!!と意気込む人もいると思いますが、分析癖がない人にとってはメロディだけに焦点を絞ったとしても十分ではありません。なぜならば、人の頭は「慣れていないことをすると通常の倍ちかいエネルギーを使うと言われています」

つまり、慣れていないメロディの分析を一気にやってしまうと、脳はすぐに疲れて「もやめたー」となってしまいます。一気に出来るならばまだいいのですが、おそらく途中で諦めます。そして「やはり難しい」と思ってしまいます。

なので、まずはサビからです。さらに対象を絞ります。

分析したい曲の譜面があればそれを見ながらであってもOKです。もしない場合は、耳コピができればメロディを拾うのもOKです。「ん?さっき耳コピしなくてもいいって言わなかった?」と言いました。

そういう場合は、ココナラや能力のある人に頼むのがポイントです。耳コピは訓練すればある程度は身につくので頑張る価値はありますが、大事なのは耳コピ力をつけたいのか、それとも分析をしたいのかです。

このプロセス自体も分析です。なので目的が明確であれば最適な手段を選ぶことでより速く確実に結果を得られます。

作曲をしたいのであれば、別に耳コピは必須ではありません。プロの知り合いに耳コピができない人はたくさんいます。

  • 音を拾う能力=作曲能力が高いわけではなく
  • 音楽分析の能力=作曲能力が高い人なのです。

では分析するうえでどういう視点をもてばいいのかそれは「長い短い」「高い低い」「硬い柔らかい」の3点です。

分析ポイント①メロディの長さ

ではサビだけの分析に戻ります。このとき、まず考えるべきポイントは音の長さです。つまり譜割とテンポです。

同じ譜割であってもテンポによっては速く感じたり遅く感じたりもします。テンポは絶対的な時間の支配者です。その中でどういう譜割なのかを考えます。譜割が音楽にどういう影響を与えているかを考えます。

例えば、メロディが大きい(長い)場合はどんなイメージになるかです。おそらく、世界観が大きい印象の曲になっているものと思われます。バラードなどメロディが大きい理由はロングトーンによるビブラードなどでの表現力がつけやすいためとも言えます。

逆に譜割が細かい(短い)場合は、どうでしょう?大きい譜割と比べてそれより小さくなればなるほど、どういう印象があるのかです。一例に過ぎませんが、ふわりが細かくなれば勢いが出てきます。全音符のギターより8分音符で刻まれるギターには勢いがあります。これはテンポが強調されたことで「高揚感」が出るためです。これはすぐに次の展開が出てくるので意識がずっとその音に集中するためです。

どのくらいのテンポでメロディの譜割はどれくらいのか?これだけを意識しながら好きな曲のサビだけを聴くと今まで聞き流していた多くの曲からすごい情報量が得られます。

分析ポイント②メロディの高さ

基本サビではメロディが一番高い音が出てきます。サビは一番聞かせたいところです。一番高い音を魅力的に使えれば、それだけ聞き手の感情を揺さぶることができます。高い音には人を高揚させ低い音には落ち着かせる(安心感)効果があります。

これは先程の譜割とテンポの話にも通じるところがあります。

つまりテンポが遅く長い音で低い音だと安心感があるテンポが速く短く高い音だと高揚感があるもちろんこれをさらに分割することで逆の要素や中間的な要素も出てくると思います。

どちらにしてもサビの中で「どこが一番高い音のなのか」どこが一番低い音なのかを意識することでそのサビの聞かせたいポイントが見えてきます。そしてその前後、「高い音や低い音の前後1小節はどんな感じなのか」という視点をもてば、その音の向かう方向の意味が見えてきます。

一例で言うと、一番高い音のあとは必ず音が下がります。なぜならば、ボーカルがもっとも出せう高い音ですから、それ以上は出ません。そして最高の盛り上がったあとはその盛り上がりに余韻を残すかのように音が下がっていくことで感動を味わえる。こういう捉え方ができます。

ボカロなどでずっと高音域が続く曲もあるので、この考え方はボカロ系には当てはまらないケースもあります。しかし、逆を言えば「ボカロらしさとはそういう一面の要素がある」という視点を持つことができます。

ここでの重要なポイントは特定の音程「ド」とか「レ」ということを意識しなくてもOKです。もちろん正確であればよいのですが、サビのなかで一番高いと思ったところ、低いと思ったところで問題ありません。なぜならばここでは絶対の正しさではなく「今自分がそのポイントに意識が向いているかどうか」の方が重要です。この分析は「分析に苦手意識を持っている人が分析癖をつける」ためです。

分析ポイント③音の柔らかさ

これはサビではメロディの音はどんな印象なのか?を考えます。一言で言えば「音色」です。歌ものの場合はボーカルのもっている声の性質にもよりますが、AとBと比べると声は大きく固くなる傾向があります。硬いという表現より「ハリが出てくる」という印象もいいでしょう。高いくハリがある音は抜けもよくなります。

なぜ、サビで音が高いのかは音域と同時にハリのある声が出すためとも言えます。ここまでの分析のポイントは「固有の音程を考えなくてよい」ということです。何が「ド」なのか「レ」なのか考えなくてもこれだけの分析が可能なのです。

ここまで来るとかなりクオリティの高い分析ができているのと同じです。

間違った分析方法

耳コピだけに満足しない

耳コピができると達成感があります。なので、これは耳コピができる人に多いのですが、ただ音を拾って終わりにしてしまうのは分析とはいいません。上手な模写です。数をこなすことで、見えてくるものもありますが、それならば、分析の意図を明確にすることの方が重要です。

なれない間は4小節や8小節と短くする

なぜならば全部を一気にしようとすると「うわー全然すすんでない(進まない)というイメージになりモチベーションが下がってしまう。重要なのは「楽しめる範囲の量」をすること分析は苦行であってはいけません。

「でも、たくさんやった方がいいのでは?」と思う人もいますよね。このあたりは個人のスキルにもよるので一概に正解は言えませんが、一日に一曲やって次の日にやらない。次の日はハーフだけというバラバラでやるより短い量を続ける方が成長をより強く実感できます。大切なのは一ヶ月振り返ったときに「こんなにもやれたんだ」という実感をもてば、それが自信に繋がります。なので、長い間を続けられた実感を作ることが大切です。

100点を目指すけど完璧主義になってはいけない

さきほど「音の高さ」において正しくなくても良いという話をしました。それと矛盾するようですが、誤解している人が多いのですが、100点を目指した結果50点であっても問題はありません。50点しかとれない理由があればそれを改善すればいいだけの話なのです。どんなことでも絶対はありません。

しかし、50点でいいと思ってしまったら、得られる結果はMAXが50点です。下手をすれば0点になる可能性もあります。運が良くて55点をとったらすごく満足してしまいますよね。しかし、そういう人は瞬間の喜びに満足してしまいます。

つまり、慣れない間は主観の100点を目指すことが大事です。そもそも客観的な答えを出せる段階でないのであれば、主観を大事に進むことの方がよっぽど重要です。

さいごに

音楽分析に理論はいらない。分析に大切なのは「視点」とライト(光量)です。少しは「へーそうなんだ!ちょっとやてみようかな」と思えたらこの記事を書いた価値がありますw

作曲をするのに音楽理論は必要ありません。でも、その曲がなぜ心地よく聞こえるのかを知ることがわかれば自分でもその気持よさが再現できるようになります。結果、作曲家として求められている曲を作るのに必要なスキルが身につきます。そのスキルは音楽を分析しそれをベースに作っていくことで鍛えられます。