ロックオルガニストの最高峰といえばジョン・ロードです。ロックオルガンの音はジョン・ロードを目指してこそ!です。この人ほどオルガンとロックの融合に商業レベルで成功させ2012年に亡くなった今でもオルガンプレイヤーといえばジョン・ロードと答えられるプレイヤーは他にいないです(いたら教えてください)
そんなジョン・ロードを夢見た少年DTMerの私は昔からオルガンの音を作るのが大好きでした。SY99のFM音源でオルガンの音とローターシミュレートをひたすら研究していた高校生の夏が懐かしいですw
話それました。今日は所持しているオルガン音源を改めて聴き比べ久々にジョン・ロードになれるオルガン音源を探してみたいと思います。
Arturia B-3V
最近私のブログで連続登場するArturiaのB3モデリング音源B-3Vです。ドローバーはフルオープン。ロータリーシミュレートOFF→Slow→Fastコード弾き→アルペジオ
えっジョン・ロードっぽくないって?そこはスルーですよw
特に歪み系は足していませんが非常に野太い音です。他の音源となじませるためにはミックスでのエフェクト処理が必要になりそうです。
ただB-3V他の音源とちょっと違うのがロータリーシミュレートのスイッチをオフにするとロータリー機能はオフでスピーカーシミュレートの機能だけが働きます。ロータリー機能はSTOP/RUNでホーンが周りロータリー機能が動き出します。
この機能が必要かどうかは微妙ですが、実はこのスピーカー機能によってエアー感が加えられます。これが結構キモになります。
好みはあると思いますが私は常時OFFで使います。
Sampletank3 Full Drabars A
今回聴き比べている音源の中では新しい部類なので非常に抜けがよくクオリティの高いサンプリング音源といった感じです。
シーンを選ばずに使用できるクオリティだと思います。またロータリーシミュレートは必要最低限の設定しかできませんが、こちらもツボを抑えた音質です。
ただ、こういうキレイな音源は逆に汚しにくいという弱点もあります。
Sampletank3の内蔵エフェクタで歪を足してみたりもしたのですが、いまいちでした。歪の相性がありそうですね。
Kontakt 5 Tonewheel Organ B3
Kontact5のオルガン音源です。歪は切っています。Arturiaとsampletank3の中間のような音です。芯があり適度な歪感もあるせいか歪をたさなくてもロックな感じがあります。
あまりフューチャーされないKontact5の中の音源ですが、使い勝手はいいと思います。
Omnisphere Hiwatt Hammond 1
肥満音源のOmnisphereですw
非常に完成された感のある音源です。ただこれはロータリーSlowとFastの音源をモジュレーションで切り替えるというタイプの音源です。
しかし切り替えは実に自然!さすがOmnisphereです。歪であるエフェクトはOFFにしてあります。
HALion 5 All Bars
比較音源のなかで一番音を作り込めるモデリング音源です。オルガン音源使用頻度としては私の中で一番です。
シンセマニピュレーターがの氏家さんのDVD氏家克典直伝! 弾けない人が生演奏のように打ち込むキーボード演奏法 2 美バッキング&リフスタイル [DVD]で使っているのがこの音源です。
非常にリアルです。プロが即戦力として使える音源だと思います。
Xpand!2 Full Bars
DTMerの強い味方我らが100円音源Xpand2のオルガン音源です。
いやいや、ロータリーシミュレートは変更できません。モジュレーション・ホイールでSlow音源とFast音源を切り替えているのかそれとも見えないロータリーエフェクトを動作させているのか非常にロータリーエフェクトを切り替わり方が自然です。
まとめ
やってみてわかったんですが、オルガンの音ひとつとってもメーカーによって随分音の幅が感じられます。結局私をジョン・ロードにしてくれる音源はどれになったかというとやっぱり一番使い込んだHALion 5 All Barsでしたが、ここにきてArturiaのB-3Vの音質が好みだということも気が付きました。
地味な音源レビュー「オルガン編」みなさんのお気に入りのオルガンはなんですか?よかったら教えてください。