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ゆるく覚えて役に立つ!超基礎ソフトシンセの使い方

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ADSRを正しく理解!シンセサイザーのエベンロープ攻略!

はこちらでまとめました。

「ソフトシンセの使い方を覚えて、好きな曲のあの音色を再現したい」「自分の曲にイメージどおりのシンセサウンドをいれたい」これはDTM初心者の切実な願いの一つと言っても過言ではありません。

しかし、ソフトシンセの使い方はすぐに覚えられるほど簡単ではありません。ですが、どのソフトシンセがどのような音作りにむいているかを知ることで覚える手間は半分以下になります。

今日はソフトシンセの特徴や使い方について解説します。

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音作りの基本1 パラメーターの名前と音の流れを確認しよう

オーソドックスなアナログシンセサイザーをモデリングした場合のソフトシンセは

  • オシレーター(VCO)
  • オシレーターボリューム MIXER
  • フィルター VCF
  • ADSR(VCA)
  • マスターボリューム

という流れで音を作っていくことになります。

オシレーターVCO

「ピー」とか「ブー」とかいかにもシンセサウンドとうい言われる音はこのオシレーターの音ですですが、アナログ・シンセの場合はVCO(ボルテージ コントロール オシレーター)という電圧によって波形を変化させることでいろんな音を出していきます。

主な波形は

SIN波 Square波 SAW波 PLUS波 ノイズというのが一般的なVCOとして疲れます。

ソフトシンセの代名詞ではないですが、マルチ音源(ピアノやベースが入っている音源)の場合はピアノやサンプルという波形をオシレーターとして使っているので意味としては同じです。あえていうならSO(sample Oscillator)といえます。

音作りの要はどのおシーレーターを選ぶかでほとんど決まります。ピアノの波形からドラムは出来ませんし、ギターの波形でピアノにはなりません。

VCOの場合もSIN波は倍音を含んでいないので素朴な音色になります。多くのバラードなどで使われるリード音でSIN波が多いです。これは倍音を含んでいないために強調しすぎないリードで優しくカウンターメロディを彩ることが目的にあると思います。

SAW波などはEDMなどでおなじにSUPERSAWなどが有名です。本来であれば一つのSAW波を7つ重ねた状態により倍音マシマシのきらびやかな音になります。

倍音が多ければ多いほどきらびやかで派手な印象を受けるのでEDMなどのダンスミュージックにはもってこいですね。

このようにオシレーターの特徴を把握しておくことで音作りに迷いがなくなります。

TUNE FINE(detune)

音を半音単位(ドからド#)で変化させるのがTUNEそれよりもっと細かく音程を変化ささえるのがFINEです。FINEでは音のピッチをわずかにずらすことでコーラス効果を生み出します。初めて音作りする人が1番最初にハマる音の変化かかもしれません。

オシレーターミキサー

オシレーターを一つしか使わない場合は必要ありませんが複数のオシレーターを管理したい場合は好みのバランスを調整するために使います。

例えば、オシレーター1はオクターブ上オシレーター2はそのままオクターブ違いの音色を作ったそのバランスを調整するのに使います。またMOOGのオシレーターミキサーはドライブ機能でアクの強いリードサウンドを作ることができるタイプのものもあります。

マルチ音源の場合はピアノとストリングスを同時に使った場合のバランス調整と言ったところです。

フィルターVCF

音の波形をこもらせたり、特定の周波数だけを強調することでいかにもシンセらしい音の変化が得られる場所です。VCFは(ボルテージコントロールフィルター)の略です。フィルターに低い音程のみに変化が起きるLowpassフィルター

高い音程のみに変化がおこるBandPassフィルターなどいろいろな種類のフィルターがありますが、基本はLowpassフィルターだけ覚えておけば問題ありません。

オシレーターがシンセの顔だとするとフィルターは外見と言ったところかもしれません。MOOGフィルターやARPフィルターなどのメーカーによって様々な特色が見られます。

レゾナンス

特定の周波数だけを強調することで「ミョンミョン」いうあれですwそしてフィルターの音の時間変化であるADSRで音を作ります。音をこもらせたあとどれくらいの時間でその音がもとにもどるのか?

そういうパラメーターだと思ってください。エンベロープVCA(ADSR)

エンベロープVCA(ADSR)

エンベロープとは?

音色が時間とともに変化するためのパラメータです。例えばギターをポーンとならしたら、音は時間とともに減衰していきます。ピアノも同じです。ただこの減衰時間は各楽器によって異なります。

逆にバイオリンは弓を動かし続けている限り音は減衰しません。吹奏楽器も息が続く限り減衰はしません。エンベロープを理解すときは楽器の特性を理解することが大切です。どの楽器はどれくらい音が減衰するのか…?

日本語で包絡線(ほうらくせん)という意味アタック、ディケイ、サスティン、リリースからなるソフトシンセのパラメーターのことです。(ソフトシンセによってはサスティンがない場合もあります)エンベロープの言葉の意味はざっくりとまとめると次のようになります。

Aアタック音量ゼロの状態から最大音量アタック・レベル(Attack Level)までかかる
時間をアタック・タイム(Attack Time)
Dディケイアタックレベルに達した音が減衰し始める時間をディケイ・タイム(Decay Time)
Sサスティンディケイ・タイム移行の音量変化のない時間の状態をサステイン・レベル(Sustain Level)
Rリリースサスティン以降に音が消えるの時間をリリース・タイム(Release Time)

これらを図にすると次のようになります。

画像

縦軸が音量

横軸が時間

つまり音量が時間によってどう変化するかをコントロールできるのがエンベロープということ例えば、バイオリンのようなアタックがないものはアタックが右よりにになる。逆にアタック強い打楽器系は縦軸にピッタリ張り付くような状態になる。つまり音量がマックスになるのが速いが遅いかその部分をコントロールするのがアタックの部分。

またアタックに関してはアナログシンセをエミュレーションしているソフトシンセによってはアタックの数値が変わることがあります。これを理解せずに「ADSR」はすべてのソフトシンセで共通であると捉えて、音作りをしてしまうと楽曲のクオリティに大きく影響が出てしまいます。

エンベロープのアタックタイムカーブは設定やソフトシンセでも異なるのでそれぞれの特性として理解することが重要です。

SERUMではアタックカーブを自由に変えられます。

ディケイは最大になった音量がどれくいの時間をかけて減衰するかということEDMなんかで最近言われているプラック(Pluck)音はDecayで作られている昔はプラック音のことをDecayと呼ばれてたりしましたw(これ豆知識w)

サスティンはDecayで減衰したあとどれくらい音を伸ばすかということ、ここを切ってしまうと、ピコピコ音みたいな短い音になる。サスティンあとにどくらい音が残っているかという話し。例えばピアノでは鍵盤を押している間はある程度音が出ているけど、話した瞬間音が減衰する。それがサスティンとリリースの関係と思ってもらえればわかりやすいです。

あの浅倉大介もシンセを買ったらADSRで音を作るというくらいエンベローブパラメータの重要性を説いているから音をしっかりつく込みたい人は絶対無視してはいけないところ

表現の意味においてエンベロープはオシレーターより重要

ソフトシンセの多くは「何百のオシレーター(ウェーブテーブル)を搭載していることを売りにしているものが多いですが、実際のところそのオシレーターの生殺与奪を握っているのはエンベロープと言えます。なぜならば、エンベロープが設定されていないオシレーターサウンドには時間軸が存在しないために表現の幅がありません。もちろん機械的な表現を目指したエンベロープを設定しないという意図を考えている人もいますが、そうでないのであれば音色に何かしらの変化を与えることを目的とするならばエンベロープの設定は無視できません。

そのなかで音色の一番最初の特徴を決めるアタックタイムはタイミングにおいても重要です。なぜならば、アタックタイムが適当だと最大音量に到達するまでの時間に意図が発生しないので、音色のメッセージが伝わりにくいものになります。

ADSRをコントロールするときに注意したいこと

音楽は時間芸術です。時間とともに変化していくその時間をいかにコントロールできるかで楽曲のクオリティは変わります。Aメロ、Bメロ、サビ といった展開でその箇所毎に役割があります。その箇所で使われているシンセ音が適当に作られていたら楽曲のクオリティはガタ落ちです。

よくシンセの音色について時間変化を持っている人は少ないかもしれませんが、数秒ときに数ミリセカンドの時間で音は変化しているという意識をもつことが重要です。

例えば、パッド系の音を作るとします。パッド系はどちらかといえばふわっとした印象ですが。どこまでふわっとさせるのかで当然ADSRのAの設定が変わります。そしてそこにリバーブをかけたりするともっとアタックが失われます。

ただパッドだからという理由で音色を選んでしまって曲に使っても「イマイチ」な感じになるのは楽曲によって音色のADSRは変更してなければおかしいのです。なぜならテンポが違うからです。

時間変化の要は楽曲のテンポにあります。楽曲のテンポとエンベロープADSRは常に意識することでしっくりくる音色を楽曲に使うことができます。

ADSRの捉え方について

例えばロックなシンセベースを楽曲に入れたいとします。そのときにエンベロープの設定はどうすればよいか考えて見ます。

画像

この状態はサスティンとリリースがゼロの状態なので音が短く発音してすぐに終わります。

こにサスティンを加えます。

画像

するとこんな感じになります。

ちなみにどちらもデータ上ではデュレーションはマックスまでのばしている状態です。

画像

エンベロープはこのデュレーション(音の長さ)の中で起きている音色変化と言い換えればよりわかりやすいかもしれません。データ上ではレガート(伸ばしきっている状態)でも実際発音されているデータはADSRによっては半分以下になっていたりもするわけです。でどちらがロックかという話しですが、サスティンをつけた方が生ベースのミュート奏法のような印象を受けると思います。

オシレーターの音の時間変化を作るものです。ADSRにはフィルター専用のものもあります。フィルタータイプのADSRはフィルターの開閉をコントロールします。つまり時間がすぎるにつれて音が暗くなっていく(こもっていく)みたいな作り方です。

通常のADSRは音色自体の時間変化です。立ち上がりが緩やかなストリングスやパッドオルガンのようにアタックがマックスがから始まる音色音がすぐに減衰するプラック音などはADSRで作られていると思ってください。

ADSRはすべてのシンセの基本なのでパラメーターの位置などは違いますが基本どのソフトシンセにも搭載されています。

Arturia MiniV3

画像

OSCILATOR BANKの中にあるノブは左から音程を決めるノブチューニングを決めるノブ波形を決めるノブの3つで音を選びます。

それら独立したオシレーターが3つあると思ってくださいそれを中央のMIXERでバランスを整えます。それらをFILTERで加工して音量時間調整であるMODIFIERS(ADSR)を通り最終的な音量を整える流れです。

①VCO→MIXER

②VCF(VCF ADSR)

③VCA(ADSR)

④OUT PUT (マスターボリューム)

これが音の流れになります。音作りでわからない人はまずこれだけはしっかり覚えましょう。アナログシンセの良いところは音の流れがひと目でわかるところです。では違うソフトシンセでこれを見てみます。

ELEMENT

画像

OSCは1と2があるのでオシレーターは2つ2,4,8,16,32というのが音程(オクターブずつ変わります)Tuneと書いてあるのが半音単位の音程変化FINEと書いてあるのが細かいチューニングつまりピッチをわずかにずらすデチューン効果を得られます。その2つのオシレーターのバランスはオシレーターの下のほうにMixと書かれたバーがあります。

この画像の状態ではオシレーター1のみが音量MAXという状態です。これを中央にすればオシレーターが2つ同じ音量で出力されることになります。

つぎにフィルターを通ります。Moogと違って、フィルターの数やフィルターのADSRで出来ることが増えています。ですが、まずここは触りません。次にVCAをDASRをに向かいます。ADSRというのは

  • Aアタック
  • Dディケイ
  • Sサスティン
  • Rリリース

A アタック音の立ち上がりを決めるのがストリングスやパッドのふわっとした音色はアタックによって決められます。

Dディケイはプラック音のような音の発音時間の長さをきめます。

Sは短くしたあとに音を伸ばしたいプラックの要素とパッドの音の長さを兼ね備えた音色を作ることができるそんなイメージだと思ってください。

Rリリースは鍵盤を離しても音が消えるまでの余韻を調整できます。

そしてElementoの場合はこの次にイコライザーがありますが、無理時にいじる必要はありません。そしてOUT PUTでゴールです。

OMNISPHERE

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はい!同じですね。OMNISPHEREの場合ABCDとあるので4オシレータになります。OSCILATORの画面をクリックして波形を選びます。

ただmoogやElementoと違って何百という量の波形があるので選ぶの人苦労です、まずは好きな波形を選ぶところから始めましょう。

デフォルトではアナログのDAW波形が選択されています。次にフィルターですが、OMNISPHEREをはじめいくつかのソフトシンセはフィルター部をパイパスできる使用になています。

FILTERの横に電源ボタンがあるのでクリックすることで点灯しFILTERを使うことができるようになります。

つぎのエンベローブつまりADSRで音を作りAMPと書かれたマスターボリュームで調整です。これらすべての音量バランスを整える場合はMAINボタンを押して

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左下のゲインバーで調整します。

まとめ

大切なのは音の流れと何を触れば音が変わるのか?というパラメーターの意味をしっておくことです。音色を決める オシレーター音色に表情をつくる フィルター音色の時間的変化を作る エンベローブ(ADSR)

この他にもLFOがあったりしますが、まずはこの3つさえ抑えておけば音作りの基礎はOKです。

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