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Tone Empire TF-72a レビュー 驚異の音質とコストパフォーマンス!

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混沌としたミックス作業で特定のトラックに「あと少しだけ存在感があればこのミックスはもっとよくなるのに!」と考えたことはありませんか?

ミックスでは意図せず埋もれていくトラックもあります。それらがドラムトラックやベーストラックであった場合その曲は柱のない家になり、不安定なものになるでしょう。

そのようなトラックをクリアで一本芯が通ったような音にさせることができるのがアナログサチュレーションの質感をエミュれーレートしたVSTプラグインTone Empire TF-72aです。

Tone Empire TF-72aはアイコニックなドイツのチューブプリアンプの真の響きを最新のニューラルネットワークとAIによる独自解析で再現したサチュレーション系のVSTプラグインです。

このプラグインは、初心者からプロまで、あらゆるレベルの音楽制作者にとって、MIXの悩みを解決する強力なツールです。TF-72aの力を借りれば、あなたの音楽は次のレベルへと飛躍します。今すぐこの変革的なプラグインを試し、あなたの音楽制作に革命を起こしましょう。一度使えば、もう手放せないこと間違いなし!

UG
  • 元ゲーム音楽屋(NintendoDSなど)
  • 作曲歴20年以上
  • DTM記事執筆500以上
  • ショートアニメ、CM、企業PV音楽を制作
  • 詳しいプロフィール
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Tone Empire TF-72a 概要

メーカーTone Empire
製品名 TF-72a
特徴Telefunken V72aのサウンドを高品質に再現
システムMAC OSX – VST3/AU/AAX – 64 ビット

WINDOWS – VST3/AAX – 64 ビット

PC/MAC: Windows 10 以降*

MacOS 10.13 以降 (Intel/M1/M2- ネイティブ サポート)

最小システム要件:
Intel i3 / AMD Ryzen または同等の

VST3、AU、または AAX 64 ビット ホス
バージョンv1.0.0(2023-07-26)
認証方式シリアル認証
認証数3
容量201.1MB
マニュアルなし
価格79ドル→セール39ドル
備考体験版あり(15日間期間限定)

Tone Empire TF-72aはTelefunken V72aをTone Empire独自のモデリング技術であるニューラルネットワークと深層学習(ディープラーニング)によって丹念に作成された最先端のオーディオプラグインです。

CPU負荷は気持ち高め

画像
Tone Empire TF-72aをオーディオトラックのドラムステムに1つだけ挿した状態のCPU負荷
CPU負荷計測環境

パソコン  Macmini2018

CPU  Intel Corei7(i7-8700B)6コア 

HT使用時12コア 3.2GHz/ターボブースト(TB)使用時4.6GHz

メモリ 32GB

システム OS12.6.1 Monterey

Audio/IF Focusrite RED 8PRE

バッファー 256

DAW   LogicPro10.7.7

48kHz/24bit

再生ストレージ SSD

Tone Empire TF-72a サウンドレビュー

Tone Empire TF-72aはブーストノブを操作することで5種類の音質を切り替えられ、その音の特徴はそれぞれで異なるため幅広い音作りが可能です。変化の度合いとしては1がクリアで5が最もドライブ感あふれる音色になります。

なので、一粒で5度美味しいマイクプリアンプエミュレーションです。

どのモードも20〜40Hz付近の超低域が強くないです。よく言えばスッキリ、悪く言えばスポイルされている印象をもつ人もいるでしょう。設定次第では超低域もカバーできますが、個人的には超低域を抑えスピード感を求める要素で使っていくのが良いように感じます。

機能性および操作性

Tone Empire TF-72aでは、5つの音質設定を変化させられるブーストモードがあります。それぞれの音質の違いは音質の項目で比較しましたが、ここでは、どのような音質になっているかを画像で確認していきたいと思います。

上記の画像はPluginDoctorを使ってTone Empire TF-72aのBoostモード1〜5をそれぞれ可視化したものです。

この図が何を説明しているかはかんたんに説明するとイコライザーで同じような周波数ををブーストすることで似たような音質になるというものです。

これらを見ると、ちょっとわかりにくい部分もありますが。50Hz付近から下が18dB/octのカーブで削られているのがわかります。

18dB/octのカーブとは

このカーブとは(減衰率)は、フィルターの「急さ」を示し、カットオフ周波数からどれだけ迅速に信号が減衰するかを示します。18dB/octの減衰率は、比較的急な減衰を示し、フィルターがカットオフ周波数から急速に信号を減衰させることを意味します。

つまりかなりガッツリと低域(超低域)がなくなっています。ローカット警察と呼ばれる人からすれば、これを使うのをためらうかもしれません。ですが、ツールは適材適所、大切なのはイメージする音を得られるかどうかなので、最初にもお伝えしましたが、スピード感があって元気がでるようなロック系の曲にはよいのではないかと思います。

パラメーターの変化度合いに注意が必要

Tone Empire TF-72aの要の機能であるブーストモードは音質の違いを楽しむのに最高ですし、それぞれ異なる特色をもっているので使用用途も幅広いです。しかし、各パラメーターの設定によってゲインの量が大きく違うために、モードを切り替えるたびに各トラックのバランスを整え直す必要があります。

個人的にはモードの量感をもう少し整えるか、またはオートゲインを採用するかなどをした方が使いやすい印象がありました。しかし、それらも含まえてオリジナルのプリセット化をすることで解決できますし、量感の違いを認識することでミックスツールとしてさらに深い知識を得られたので、ネガティブな要素ではあってもそれを大きなプラスに変えていけます。

まとめ

TF-72aを使ってみた感想をまとめます。

音質:ブーストモードによって多種多様な音質を得られるということ、Boost1では高域が特徴的で、音の速度感が強調される印象、Boost2はフラットな方向性が得られるので音作りのスタートとしてはBoost2がよいかもしれません。超低域がスポイルされていしまう傾向があるので、使用する場合はその点で注意が必要です。

機能性:Boostモードが要になりますが、HPFやLPFなども音作りとして十分に使えるレベルですし、DRY/MIXを使ってパラレル的な処理をうまくすると、ナチュラルな音質にもできます。

ちなみに、次のような画像の設定にすると非常にナチュラルで使いやすい音質になるのでオススメです!

画像

操作性:パラメーターによって変化の度合いが大きいので慎重な操作性が求められるシーンもありましたが、慣れの問題で解決できるでしょう。

安定性:CPU負荷は高くもなく低くもない印象です。

価格:Tone empire の企業努力なのか、79ドル→39ドルという素晴らしいコストパフォーマンスが得られるので、購入して損した!というほどの気持ちにはならない価格設定です。

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