深夜の2時間DTMって一体何?作曲経験とかない素人でもできる?
と思っている人は多いです。実は今もっともDTMを楽しめるサービスなんです。それもプロ・アマとわず今日DTMを始めた人でもOKです。私もやったことがるんですが、とても楽しく「いいねやリツイート」ももらえるのでテンションも上がりました。
気になる開催日程や参加の方法そして、DTM初心者でも覚えられる本当に2時間で曲が作れてしまう方法論についてお話します。
深夜の2時間DTMについて
深夜の2時間DTM 次回5/11(777th)@2hoursDTMさんが作った企画です。プロなのかアマの方はわかりません。多くの人が気軽に作った曲を上げることができるサービスとして注目されています
参加の方法
22:00~24:00の2時間で、お題に沿って作曲をする企画です。お題は開始時間より一時感早い21:00頃に発表されます。
出題後の2時間での作曲なら、上記の時間帯でなくても参加可能です。
基本的には#深夜の2時間DTM のタグをつけることで、タグを伝って誰かが聴いてくれてそれにいいねやRTをする流れです。
深夜の2時間DTM開催日程
深夜の2時間DTM 次回5/11(777th)@2hoursDTMさんのトップ画像にカレンダーがありオレンジ色の曜日が開催日になっています。基本は周日のペースで開催されています。
月によって変わるので月替りには確認するようにしましょう。
参加したい人だけ参加できる
作曲で参加したいひと聴くのだけでもやりたいひといろんな楽しみ方ができるそれが深夜の2時間DTMの楽しさです。テーマが発表されるのでそのテーマを聴いて
「これはやってみたい」「これはやりたくない」という安易な気持ちで出来るのはよいですね!
2時間で作らないとだめ?
2時間というのは一応の目安。最初はそのルールは厳守だったのかもしれませんが、今では次の日になってタグを付けて参加される人もいます。ガツガツとルール絶対!じゃないところがこれまたみんなが楽しめるポイントだと思います。
本当に初心者OK?
まったくOKです。上級者になるとプロの人もこっそりと遊んでたりします。
深夜の2時間DTMコミュニティのメリット
2時間で作ることを目的とするのはとても創作においてメリットが高いです、それは多くのことができないからです。つまりもっとも良い音楽を作るための思考を鍛えられることになります。
最初は上手くできないかもしれませんが、「どうすれば出来るようになるのか?」という視点を持ち続けることで時間的な問題はクリアでき、そこからもっと良い曲を作るためには何が必要なのか?という視点を持てるようになります。
曲の拡散といいね
ハッシュタグをつけて曲をアップすると深夜の2時間DTM 次回5/11(777th)@2hoursDTMさんからリツイートがもらえます。この拡散効果は大きく、少なくてもアップして数時間以内に数百〜数千の人に曲を聴いてもらうことができます。
そして、それを来てくれた人がまたいいねやRTをしてくれることで瞬間的に曲が拡散していきます。これは自分の曲をたくさんの人に聴いてもらうチャンスです。
私も一度だけ参加しましたが、知らない人のいいねは「自分の曲の思いが伝わった」という気持ちになれます。
2時間という縛りがスキルアップにつながる
守る守らないは参加者の自由ですが、一応形式的な2時間のしばりを守ることで短時間での曲の書き方を学んで行くことができます。「曲を短時間でかけるようになりたい」という気持ちを持っている人にとってちょっとしたゲーム感覚で楽しめます。
レベルの高い人と一緒にコミュニティにいることの意味
初心者から上級者までいろんなDTMerがいます。プロのバイオリニストの松本一策Pさんが次のようなつぶやきを残しています。
たしかに一気にレベルアップ!とはいきませんが、上手い人と一緒にいると良くも悪くも自分のクオリティとの差を感じて切磋琢磨するきっっかけになります。上手くなりたいと真剣に思っている人にとってはいろんなことを吸収するチャンスです。
誰一人として制作に慣れていない人間を笑わない
これとっても初心者には嬉しいところです。みんな好きでやっているので「あの曲かっこ悪い」みたいな非難中傷ありません。なので安心して曲をアップしてそれを他の人に聞いてもらうことができます。
拙い曲であっても「頑張って!」という応援もしてもらえます。自分ひとりでも楽しむのも悪くないですが、安心して誰かに聴いてもらえるのはスキルアップにとってとても有用なことです。
深夜の2時間DTM以外の作曲グループは?
参加している者同士で新しいDTMコミュニティがいくつも生まれています。その中で頑張っていると思うのが
DTMリスペクト会
こちらは菊花ゆいさんが代表を務めるコミュニティでTwitter上ではなくDiscordというアプリを使ったコミュニティです。
コンセプトは作った曲を持ち込んで意見をしあってリスペクトしよう!というもの、私も参加していますが、とてもアットホームでちゃんとリスペクトしあっています。このほんわかさは菊花ゆいさんの人柄なのでしょうね。
大勢の人に聞かれたくない!でもやっぱり誰かには聴いてほしいという人のはこちらのコミュニティはいいと思います。
深夜の2時間DTMをホントに2時間で作り上げるための方法!!
時間がオーバーしても怒られるわけでもない深夜の2時間DTMですが、「よしちょっと頑張ってみるか!」と思った人には今からの内容はかなり使えるものになります。実際プロがコンペなどに受けるときのアプローチと似た部分もあるので今後の作曲方法としても十分に使えるものになっています。
テーマからジャンルを決める
これがもっとも重要です。ジャンルが決まるということはリズム隊が決まるということを意味します。
「どういうこと?」って思いますよね。例えばダンスと言えば?と言われたら多くの人は4つ打ちキックをイメージする人が多いです。「ロックと言えば?」テンポにもよりますが、基本は8ビートのリズムにRockらしさを感じる人が多いです。ジャズだったらスウィングみたいな感じです。
つまりジャンルはリズムパターンによって作られる部分が大きいのです。ここを最初に決めることで「ジャンルどうしよう」という悩みがなくなります。
なのでまずはジャンル決めです!!
コードを決める
人によってはメロディから作る人もいますが、それよりは世界観の伝わりやすいコード進行をから作る方が圧倒的に速く作れます。その理由は次の画像を見てくだい
荒野を走っている画像ですが、この荒野を消したらこのひとはどこを走っているように思いますか?もしこの先に大量のゾンビが写っていたらまったくイメージは変わりますよね?この先が戦場だったら…と考えてもまた違います。そうなるとこのひとはなんで「短パンでスニーカーでこんなところ走っているの?」という疑問にもなるかもしれません。
つまりメロディとコードの関係は映画の主役と世界観になるわけです。2時間で作曲をするときにどんな主人公にするか?を考えるより、どんな世界観にするかの方が良くも悪くも選択肢が限られます。その1つが長調/短調、メジャーなのかマイナーなのかということです。
また自分の好きなコード進行にイメージを持っているならば、そのコード進行を使うことで「自分の中で〇〇をイメージした」という世界を作ることができます。
世界観が明確であれば、そこにどんなキャラクターを配置するかでさらに曲のテーマがはっきりしていきます。
音色を決める
世界観的な音色
EDM系ならばSuperSaw,ボサノヴァならナイロンギターやピアノ、シンセウェイブならアナログシンセ、といったようにこれもジャンルに特化した音色が必ず1つや2つ存在します。なので音色もリズム同様にとてもジャンルを決定する重要な要素です。映画のトレイラー系なら派手なオーケストラサウンドや迫力のあるパーカッションなどもそれにあたります。
メロディ的な音色
メロディがなくても世界観だけで音楽は成り立ちます。ですが、メロディにどんな音色を与えるかで主人公のキャラクターがかなり決まります。例えば、サックスとフルートどちらが男性的ですか?と聴かれるとフルートの方が女性的なイメージがあるかもしれません。これは楽器が持っているキーの要素、つまり音程が高いまたは細い音などの情報から性別を判断することができます。
このような音色による影響を意識すると「〇〇の音は柔らかいから優しい女性」というイメージが作れるようになるので、より曲作りが速く確かなものになります。
また、有りもの(完成されたリズムやギターのリフなどのオーディオデータ)を使うことに拒否感を覚える人もいます。「そんなの選んで貼り付けているだけなんて作曲じゃないよ」と思ってしまうからです。しかしDJは好きなアーティストやかっこいいアーティストの1フレーズをサンプリングして曲を作ります(最近は著作権的に難しい部分もあるのでプロの界隈ではされていないかもしれません)しかし、フリーの素材やAppleLoopsなどDAWに付属しているオーディオデータは使っても問題ありません。
それに例えばバンドで深夜の2時間DTMを挑戦するとなったとき、すべての楽器を一人で演奏するのか?となるとおそらくドラマーにはビート叩いてもらうことになりますよね。つまりあなたがもっとも得意とする部分のみに2時間という時間を有効的に使う工夫をすることが大切になります。
メロディの作り方
世界観が決まっていれば乗せられるメロディの幅は良くも悪くも狭まります。例えばコードでC(ドミソ)の場合に意図的なことが無い限り半音でぶつけてくるようなことはしないと思います。つまりキーがCの場合使える音はドレミファソラシという7つの音になります。そして最初の音を決めてあとどの程度音程が離れるとどんな印象になるのかを考えると、もっとも世界観にあったメロディが作れるようになります。
例えば、ドからソに飛び上がるメロディがあっとします。これはドとミのメロディより地味か派手か?と聴いたときに多くの人はより音程が離れている方がダイナミクスがあり派手な印象を受けます。みなさんが好きな曲を聴いて「どれくらい音程が離れているのかな?」という前程できくことで、メロディの作り方はとてもシンプルでわかりやすいものになります。
ミックスは最低限のバランスだけ
ミックスに時間をかける必要はありません。最低限のバランスだけを取るくらいの気持ちで音がわれない程度になっていればマスターにマキシマイザーをつなげばそれなりに聞けるミックスになります。というかむしろ「マキシマイザー1つできける程度のミックス」になっていないとバランスがおかしいのです。
マスタリングという作業の話にもつながりますが、音圧を上げることより聞きやすいか?もっと聴きたくなるか?というのはバランスによってきまります。それを忘れて「コンプの次はイコライザーで…」みたいなプラグインのつなげ方に時間をかけていては2時間で収まりません。
ではざっくりとしたバランスとはどういうものか?それはキックとベースはDAWのフェーダー出力を-10dBにする。これを基準にします。これより大きくなるのは、メインのメロディくらいだと思ってください。これを守るだけでも、かなりバランスは整います。
次回の深夜の2時間DTMをさらに速くする方法
作曲を速くするためのコツは、準備時間を減らすことです。つまり作業環境の効率化です。いかに悩まずにすぐに創作に取り書かれるか?この環境を構築することが重要です。そのためにはDAWのテンプレート活用が必須です。テンプレートとは予め楽器や使うプラグインを決めておくプロジェクトのことをいいます。
音色決めにはとにかく時間がかかります。その手間をへらす、ミックスに必要なプラグインも必要最低限のものだけスタンバイしておく。これらの準備をしておくことで考える時間を無駄にせずにすみます。
まとめ
深夜の2時間DTMはたくさんのDTMerに楽しまれながら、各々のレベルをあげていくきっかけにしています。テーマについてもどんなジャンルでアプローチするのもOKインスト系が多いので歌もので参加してきたらかなり注目されると思います。
さぁみんなもの深夜の2時間DTMを始めよう!