- リズムマシン音源の音はどれもこれも派手でもう少し落ち着いたリズムマシン音源が欲しい
- でも音作りもしっかりできて、音色もいっぱい入っているのがいい
ドラム音源の中でもリズムマシンに的を絞ったBEATBOX ANTHOLOGY 2を使えばその望みが叶います。
BEATBOX ANTHOLOGY 2は決して派手ではないですが、楽曲の中で安定した太いビートを作ってくれます。
BEATBOX ANTHOLOGY 2とは
UVI Falcon及びUVI WorkStationで使えるリズムマシン音源です。数多くのビンテージリズムマシンからサンプリングされたリズムマシン総合音源です。
BEATBOX ANTHOLOGY 2の特徴
- 膨大な量のビンテージリズムマシンサンプルを収録
- 直感的に操作できる3つのオシレーターによる音作り
- シーケンス機能
BEATBOX ANTHOLOGY 2は容量3.1GB 250のキットからなるリズムマシン音源です。
Battery4などと比べると少し容量が見劣りするかもしれませんが、Battery4は同じ909でも多くのバリエーションがあるのでその分容量が増えている部分もあります。
BEATBOX ANTHOLOGY 2はADSR、フィルター、ピッチ、ボリューム、ディストーヨン、コンプ、など一つ画面内に収まっているので直感的にどこを触ればよいか一目瞭然です。
シーケンス機能ではPOP,ROCK、FUNK、DISCOなどポップなビートが用意されていて、それらを簡単に変更したりDAW上でMIDIデータとしてエクスポート可能です。
使用環境対応システム:
- Mac OS 10.9 Mavericks ~ macOS 10.15 Catalina(64bit)
Windows 8 ~ Windows 10(64bit)
- 4GBの空きディスク容量
- ハードドライブ:7,200回転仕様のHDDまたはソリッドステートドライブ(SSD)推奨
- 4GB RAMメモリ (大容量のUVIサウンドバンクは 8 GB以上を強く推奨)
フォーマット Audio Units AAX VST スタンドアロン
BEATBOX ANTHOLOGY 2の使い方
BEATBOX ANTHOLOGY2の音作りのやりやすさはとにかくイージーオペレーションです。
すべての音色において3つのオシレーターをかけ合わせて音色を作ることができます。
キックで言えば
①に909のkick
②に808のkick
③はサブシンセでさらに超低音を作る
そして右端のTrackの中のエフェクタCompからイコライザや空間系処理をして音を作ることができます。
3つのオシレーターを使う理由
各帯域をイコライザーで上げるよりもそこに異なった波形があることでよりダイナミックで存在感のある音作りが可能です。
基本的にはAttack、Body、Toneに分けて音を作り、それらを一つの音色として作ります。
BEATBOX ANTHOLOGY 2のメリット・デメリット
音の太さは正義!ビンテージ感漂う音質が魅力
音は本当に太くて芯がある音です。聞く人によっては抜けが足りない?と思う人もいるかもしれませんが、この微妙な質感はビンテージリズムマシンの質感を思わせてくれます。
派手ではないけどしっかり地に足がついたキックは曲の中で揺るがない柱になって上モノをしっかりと支えてくれます。
とにかく直感的なGUIで一瞬の思いつきを離さない
やはり全面に音作りの重要なほとんどの機能が揃っているというのは魅力です。
「ちょっとピッチを変えたい」「ちょっとコンプを強くしたい」「ちょっとフィルターで…」こんなちょっとした部分にフォーカスをあてユーザービリティを高めるGUIになっているのは本当にありがたいです。
BEATBOX ANTHOLOGY 2の価格
定価は149ドルです。
たまにセールをすることもあるのですが、しっかりとしたリズムマシン音源があれば曲作りにも大いに活かせます。安くなるまで待つか…というよりは
「これがあるから速く曲が書けた!」という存在になってくれるそれがBeatBox Anthology 2です。
まとめ
BEATBOX ANTHOLOGY 2は
- 世界で評価されているビンテージリズムマシンを多数収録したリズムマシン総合音源
- 3つのオシレーター機能を使って直感的な音作りが可能
- シーケンス機能ではDAWにMIDIエクスポート可能
耳をつんざくような派手なリズムマシンではないですが、中低域には独特の特徴がありその音質は確実に楽曲の柱となるものです。
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