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[2022]実際使って決めたおすすめドラム音源ランキング– 生ドラムもエレクトリックドラムも! –

ソフトシンセドラム 音源

素晴らしいビートを作りたい人や完璧なドラムトラックを作りたい!

ここで紹介するドラム音源を使えば、あなたのトラックにド迫力を加えることができます。

最高級のドラム音源で、次の曲はよりあなたの目指す理想の形に近づきます。

タップできる目次

ドラム音源とは

ドラム音源と呼ばれるものは主に次の2つに分類されます。

アコースティックドラム音源本物のドラムセットをサンプリング/モデリングした音源
エレクトリックドラム音源リズムマシンと呼ばれるタイプの音源をサンプリングしたもの

それぞれのメリット・デメリットは次のようになります。

メリットデメリット
アコースティックドラム音源本物のドラムサウンドを再現
奏法が豊富
容量が大きい
CPU負荷が高い
エレクトリックドラム音源容量が小さい
アコースティックドラム音源にはない音質
リアルではない

アコースティックドラム音源はキックやスネア、ハイハットの細かい演奏情報を収録しているのでDAW付属のドラム音源やマルチ総合音源に収録されているドラム音源と比べるとよりリアルなドラムトラックを作れます。

しかし、その一方で多くの演奏情報やドラムの響きを再現するために収録されているデータが膨大になり、今では総容量が200GBオーバーのドラム音源も珍しくありません。そのためストレージ(保存先HDD/SDD)の容量を圧迫してしまいます。

エレクトリックドラム音源は、リズム(ドラム)マシンと呼ばれる昔のハードウェア音源をサンプリングしたものをソフト音源用にサンプリングしたものです。今よりメモリが高価な時代なのでリズムマシンに収録されている音の長さは1秒程度しかありません。なのでどんなに膨大な数のエレクトリックドラム音源であっても数GB程度になります。

音質という点では本物のスネアやキックにはかないませんが。独特の音色と質感より作られたジャンルは今はEDMとなって大きなムーブメントになっています。

ドラムMIDIパターンについて

アコースティックドラム音源にはプロのドラマーが叩いた演奏データが何百何千と収録されているものが多いです。

そのため、ドラムの打ち込みが苦手な人でそれらをコピペするだけでプロレベルのドラムトラックが完成します。

エレクトリックドラム音源ではMIDIパターンを収録しているものとそうでないものがあります。

MIIDパターン
UVI BEATBOX ANTHOLOGY 2
Battery4
Arturia Spark 2

MIDIパターンはドラムのマッピングさえ同じであれば純粋なビートを再現するのであれば可能です。誰かが作ったMIDIパターンやネットで拾ったMIDIパターンを流用できるということです。

しかし、エレクトリックドラム音源はそれぞれにベロシティや音の長さ、その他いろいろな要因があってグルーヴをもったビートになります。なので、その音源を活かすMIDIパターンは自分でコントロールできるようになるのが一番です。

そのためにドラム打ち込みを時間をかけても良いので理解するのがオススメです。

近年のJPOPではハイブリッドレイヤーと呼ばれる、いくつものパーツを重ねて音を作る手法が一般的です。

アコースティックドラム音源

今回のランキングは

音質、機能性、操作性、安定性、価格の5つとデメリットよりメリットの方が大きいと感じるか?などを比較しながらランキングしています。

評価については大手プラグインメーカーのレビューやSNSでの評判等と好みによる採点で行った結果になります。

1位 EZ DRUMMER3

評価4.2

クリアで存在感も別格な現状でもっとも進化した音質のアコースティックドラム音源です。

音質4.5
機能性(オリジナル性)4
操作性(使いやすさ)4
安定性(CPU負荷)4.5
価格(購入のしやすさ)
総合評価4.2
価格について

定価は¥32,800セールがほぼない音源なので、「今欲しい!」という気持ちをストレートにぶつけられる音源です。

メリット
デメリット
  • 音の粒がキレイ
  • MIDIパターンが豊富
  • オーディオファイルからパターンを抽出
  • マルチアウトがすべてステレオ

メリット

音の輪郭の解像度が今まで聴いてきた中でダントツにキレイです。AD2やSSD5.5と同様に作り込まれているタイプですが、ナチュラルでわざとらしさがありません。

音を鳴らした瞬間一気に世界観を構築してくれるドラム音源といえます。

また同社からリリースされているEZ BASSとも親和性がよく、音質も似ている部分もあるので、合わせて使いたくなります。

デメリット

MODO DRUM,SSD5.5、と同様にこちらもマルチアウトはすべてステレオ出力です。ボタンひとつですべてのパーツをマルチ出力してくれる機能はかなり便利です。

2位 Addictive Drums 2(通称AD2)

評価3.8

ドラム音源の中でももっとも軽くて使いやすいと言われてるのがAddictive Drums 2です。

音質3.5
機能性(オリジナル性)4
操作性(使いやすさ)4
安定性(CPU負荷)4
価格(セールバリュー)3.5
総合評価3.8
価格について

定価はパックによって異なりますが、一番シンプルなパックでメーカー価格は$169 すべてのキットをバンドルしたパックは$869になります。セール時には最大で40%程度の値下になったこともあります。

メリット
デメリット
  • 軽い
  • わかりやすいGUI
  • 豊富なMIDIパターン
  • Addictive Drums 2カラーな音質

メリット

本当に軽く、BFD3が一つのキットに1.5GB程度使ったとしてもAddictive Drums 2は600MBくらいになります。しかし軽いから使えないということはなくわかりやすい音質と操作性でプロの作家でも愛用している人が多いです。

GUIはとてもわかりやすく、パラメーターの配置も見やすいのでイメージする音に近づけやすいです。

各ドラム音源の基本とも言えるMIDIパターン。Addictive Drums 2ではオーソドックスなパターンから複雑なドラムパターンまで幅広く収録されています。

デメリット

便利で軽くて使いやすい万能アコースティックドラム音源ではありますが、音質の面でいうと少し加工感が強く一度聞けばAddictive Drums 2だとわかる程ある意味で癖が強いので、ドラムの音質にこだわりを持っている人は使い続けるのには多少割り切るところが出てくると思います。

3位 steven slate drums 5.5(通称SSD5.5)

評価3.8

音質4
機能性3.5
操作性3.5
安定性4
価格4
総合評価3.8

価格について

定価は$119.99ドラム音源の中では安い部類に入ります。セール時には最安$45を記録したことがります。

SDD5は迫力のあるルーム感が特徴的なアコースティックドラム音源です。

メリット
デメリット
  • 作り込まれたサウンド
  • マイクが多い
  • マルチアウトがすべてステレオ
  • エフェクト類はない

メリット

Addictive Drums 2をさらにガッツリとロックテイストに作り込んだ印象があり全体的に迫力のあるサウンドです。

スネアもどっしりとしたものも多く、迫力のあるドラムトラックを作りたいときは役立ちます。

デメリット

MODO DRUMに引き続きこちらもマルチアウトはすべてステレオ出力になります。

アコースティックドラム音源の多くには音源内にエフェクトを搭載していますが、SSD5.5にはエフェクト類はありません。このあたりはDAWで音作りをすれば問題ないので、そこまでデメリットではないかもしれません。

4位 BFD3

評価3.5

音質4.5
機能性(オリジナル性)4
操作性(使いやすさ)3
安定性(CPU負荷)2
価格(購入のしやすさ)4
総合評価3.5

老舗のドラム音源と呼ばれるほど古く、アコースティックドラム音源の先駆者的な立ち位置で多くのファンを魅了しています。

価格について

定価は¥56,201、2022年度セール時に数量限定で最安¥9900になりました。セール意外では半分セール価格みたいなものが定価になりつつあり、¥15,900〜25,000程度が相場になっています。

メリット
デメリット
  • 作られていないリアルな音
  • アンビエンスが豊富
  • レイヤーサウンドが得意
  • アーティキュレーションが豊富
  • 不安定

メリット

BFD3の特徴は無加工な音にあります。多くのアコースティックドラム音源はある程度作り込まれているものも多いです。求めている音がそれならば問題はありませんが、イメージする音と違った場合は作り込まれているだけにそれをゼロに戻すことは不可能なので、諸刃の剣といえます。

BFD3はマイクで取った意外には何ら加工していないまさに「素の音」なので音質にこだわるエンジニアなどはBFD3で本物以上に本物らしい音を作り上げることができます。

また、その本物をより際立たせるための要因としてアンビエンスがOHやROOMに限らず、モノラルマイクを距離違いで収録したアンビエンスを多く取り揃えています。ここまでアンビエンスにこだわったアコースティックドラム音源はBFD3だけです。

キックやスネアにはそれぞれ3本ずつマイクを立てた状態のトラックが立ち上げることが可能で、それらをフェーダーで音量バランスを取ることで音作りができます。しかし、そこにまた別のスネアやキックをレイヤーすることでより複雑で自分だけのオリジナルパーツを作成できます。

アコースティックドラムを打ち込むうえで重要なのは奏法(アーティキュレーション)です。BFD3ではスネア一つにしても多くの奏法を収録しているので生々しい演奏をシミュレートできます。

デメリット

BFD3はお世辞にも安定しているとはいいにくい挙動をすることがあります。例えば登録していた音源が読み込まなくなったり、使っている最中に落ちてしまったりという具合です。

ただこれは使っているDAWやプラグインの規格によって変わってくる部分でもあるので、すべての環境で不安定とは言えません。

しかし、多少の不安定さがあっても使ってしまいたくなるほど唯一無二に近いアコースティックドラム音源です。

5位 MODO DRUM

評価3.5

音質4
機能性(オリジナル性)4
操作性(使いやすさ)3.5
安定性(CPU負荷)3
価格(セールバリュー)2.5
総合評価3.5
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モデリング方式で作ったドラム音源であり、どのドラム音源よりも細かく奏法をコントロールできます。

価格

MODO DRUM 1.5 Upgrade from MODO DRUM 1.0:€79.99 | ¥10,550(税込)

ODO DRUM 1.5:€299.99 | ¥39,590(税込)

MODO DRUM 1.5 Crossgrade:€199.99 | ¥26,390(税込)*

MODO DRUM 1.5 SE:€149.99 | ¥19,790(税込)

MODO DRUM 1.5 CS:無料

* Crossgrade版は、€99.99以上のIK Multimedia製品登録ユーザーが対象

メリット
デメリット
  • 物理音源によるドラムサウンド
  • ドラムの材質から選べる
  • クオリティの高いエフェクト
  • マルチアウトがすべてステレオ
  • DLに制限がある
  • 馴染めない人は馴染めない

メリット

物理演算によりキック、スネア、タムをリアルタイムで作り上げるドラム音源です。すべての皮物は材質からスティックの材質、ビーターの種類、皮のハリ具合、どこをどれくらいの範囲で叩くのかなどとにかくヒューマナイズに特化した音作りが魅力です。

またエフェクトには同社のTRシリーズ同等のエフェクトを搭載しているため音の作り込みに妥協はありません。

デメリット

個人的にデメリットと感じるのがマルチアウトをしたときにキックやスネアは本来モノラルで処理すべきところをすべてのトラックがステレオで出力されます。

このあたりは気にしないで良い環境の人は良いのかもしれませんが、私はあまり好きではないのでステレオファイルをモノラルにします。この作業は地味にめんどくさいので好きにはなれません。

また物理モデリングによる音色はどうしてもリアルではあってもどこか機械的なニュアンスを感じる音色なので、そこが一度気になってしまうとずっと耳に付きます。

MODO DRUMに限らずIK Multimediaの製品はDL期間制限が設定されているものがあり、期間を過ぎたものをDLしようとすると料金が発生します。なので一度DLしてファイルは消さずに保存しておくのがおすすめです。

OMNIDRUMS

BFD3やAD2等有名どころのドラム音源と比べると少しマイナーですが、出てくる音はある意味で唯一無二です。

メリット
デメリット
  • 良い意味で音が荒い
  • 曲を選ぶ
  • サンプル処理が甘い

メリット

音質はリハーサルスタジオでドラムを録音しような音。というイメージです。とにかく音が良い意味で荒く、BFD3とは違う生々しがあります。

ドラムの音がキレイすぎる!という人には一度使ってみる価値があるアコースティックドラム音源です。

デメリット

キック、スネア、ハイハットなどすべてのパーツの存在感が「濃い」のがOMNIDRUMSですが、サンプル処理があまりパーツがありたまに人の声が聴こえたりします。その辺の詰めの甘さを許容できないと使いにくい印象をもつかもしれません。

エレクトリックドラム音源

UVI BEATBOX ANTHOLOGY 2

往年のリズムマシン(ドラムマシン)を丁寧にサンプリングして作られた音源です。

メリット
デメリット
  • 古今東西のドラムマシン音源を収録
  • 音が太い
  • レイヤーによる音作りも可能
  • サンプリング機能はない

メリット

とにかく収録されているドラム音源の数が多いです。音の太さもしっかりと収録されているので、楽曲の中で埋もれることもありません。なのでこれ1つあればドラムマシン系の音色で困ることはありません。

また近年流行しているシティポップやシンセウェイブ系とも相性が抜群なので、そちらのジャンルをしたい人にも非常にオススメです。

デメリット

デメリットは特に感じません。非常に良くできたエレクトリックドラム音源です。

UVIシリーズはあくまでプレイバックサンプラー的な立ち位置なのでオリジナルの波形を読み込んで使うことはできません。

Battery4

使いやすさ、収録数、ともに高い満足度を得られます。

メリット
デメリット
  • 音作りを素早くこなせるGUI
  • 様々なサンプル
  • エフェクトも豊富
  • サンプリングがやりやすい
  • ドラッグアンドドロップはできない
  • 生ドラムサンプルはない

メリット

マトリクス上で管理するドラムサンプルは見やすく、単体パーツへのパラメーターへのアクセスもかんたんなので、音作りに迷うことがありません。

往年のドラムマシンから作り込まれたEDM系まで幅広いジャンルに対応しています。b

キットを読み込まなくても任意で自分の好みの音を読み込ませることができるのでオリジナルキットの作成も素早く行えます。

デメリット

個人的には、DAWのオーディオファイルをドラッグアンドドロップで読み込みができると操作性が高まると思うのですが、残念ながらできません。

また、多くのサンプルキットを収録していますが、生ドラム系はありません。

Arturia Spark 2

往年の名機と呼ばれるシンセサイザーを独自のモデリング技術で再現していくArtuiaが作っています。

メリット
デメリット
  • GUIがスッキリしている
  • 音の作り込みがすごい
  • プリセットの幅が広い
  • 実は物理モデリング音源
  • 専用のデバイスが使える
  • 音数が少ない

メリット

ローランドのTRシリーズ(昔のドラムマシン)を思わせるパッドの配置と、中央にはパッドにはフィルター等のエフェクターを操作できます。

Spark 2の最大の武器は音作りの深さにあります。サンプルの波形のADSRやピッチ、フィルター、そしてモジュラー式パッチシステムでより複雑な音作りが可能です。

さらにはMODO DRUMで採用される初めて採用されたと言われる物理モデリング方式を一部採用しています。

物理モデリングはエディットができませんが、リアルなアコースティックドラム系のスネアを鳴らしてくれます。

デメリット

デメリットとしては音源がアサインされているMIDIノートは16個までになります。これはパッドで演奏することも考慮したのかもしれませんが、少し少ないのが残念です。

パーカッション音源

Heavyocity DAMAGE 2

映画音楽のような壮大で大迫力のあるパーカッションとして世界中のクリエイターが信頼しているのがHeavyocity DAMAGE 2です。

メリット
デメリット
  • それぞれの距離感が細かく調整
  • 和太鼓も豊富
  • PUNISHノブでハリウッドサウンド
  • Completeに付属されなくなった

メリット

最大で36のパーカッションを同時に演奏できる。またそれらのパーカッションの距離化は中央のGUIで奥行きやパンニングを細かく調整可能。究極のパーカッションアンサンブル環境を実現

DAMAGE 1のときはハリウッドよりな金属系の打楽器が多く用意されいましたが、DAMAGE 2では和太鼓系を多く取り揃えているのが特徴です。

デメリット

DAMAGE 1はNative InstrumentのバンドルセットCompleteに収録されていましたが2からは収録されなくなりました。

ドラム音源一覧