DTMで一番使えるドラム[リズム]マシン音源はどれ?

DTMをやっているといろんな音源にこりたくなってくると思います。たくさんある中でまずはどこからこだわるか?と言われたら私はドラム音源から拘ります。理由はドラムはジャンルであるビートを明確に打ち出すものです音色だからです。

いわばジャンルの顔と言ってもいいほどドラム音源は重要です。ドラムの音にこだわらないとジャンルは貧相な音楽になってしまうことは想像できるのではないでしょうか?

今日はドラム音源の中でも打ち込み音楽に強い「ドラム・マシン音源」の音源をいくつか比較し使い勝手などを調べてみました。

生ドラムと打ち込みドラム音源は用途が違う?

打ち込み音源だから打ち込み系の曲(EDM)とかしか使えないというわけではありません。確かに生ドラムをEDMで使うとよほどクリエイティブな演出をしないと生ドラム音源を活かし切ることができないと思います。なので打ち込み系の曲にはやはりドラムマシン音源の方がしっくりくると思います。

ドラムマシン音源の名前の種類と違い

ドラムマシン音源、リズムマシン音源、VSTドラム音源、ドラム・マシンVSTなど様々な呼び名が存在していて一見すると全部違うように見える人もいると思います。ドラムマシンというのは昔流行ったハードウェアのドラム・マシンをサンプリング(モデリング)したものですそしてVSTという名前が着いているのはプラグインの種類(規格)になります。プラグインの種類(規格)はLOGIC,digital performer、Studio One Liveで使えるAU(オーディオユニット)Cubase digital performer、Studio One Liveまたはwindoesで使えるDAWのプラグインが(VST)となります。Protoolsの場合は特殊で(AAX)という規格でProtools以外では使えません

なので生ドラムの音源であっても「VST 生ドラム音源」という言い方は可能ですが、やはり打ち込み用途的なニュアンスを出したいためかVSTドラム(リズム)音源という言い方をしているケースをよく見受けられます。

ドラム音源の主な種類の違い

ドラム音源もソフトシンセと似ている部分があってドラム・マシンをサンプリングした(ドラムサンプラー)音源とドラム・マシンをモデリングした(モデリングドラム)音源に区別されます。生ドラム音源であるBFDやSDやADなどはサンプリングされた(ドラムサンプラー)ものになります。そして基本ドラム・マシン音源もサンプリングになります。今回紹介する4つのドラム・マシン音源もドラムサンプラーとしての立ち位置になりますが。

ArturiaのSparkだけはモデリング技術も使っているハイブリッド形式です。

Native Instruments Battery4(サンプリング)

Arturia Spark (Vintage Drum)(サンプリング+モデリング)

UVIのBEATBOX ANTHOLOGY 2(サンプリング)

Spectrasonics  Stylus RMX(サンプリング)

それではこれら4つのドラムマシンの特徴と使い勝手についてお話します。

使えるって?どいうこと

オススメドラム音源がすべての人に使えるというわけではありません。生ドラム系がほしい人には以下に紹介するドラム・マシン音源には多少入っているもののBFD3やSD3に比べると力不足です。つまりここでの使えるとはドラムマシン音源とは

(音色)EDMやハウスといったエクトリックドラムサウンドを求めている人(音色)

(音質)ユニークなサウンドやキックに超低域が含まれている

(操作性)レイヤーサウンドにやリバースなどのドラムサウンドエディットが簡単に作ることができる

(デザイン)クリエイティブなリズムを作るGUIが優れている

(値段)

これらが使える定義に入ると私は考えます。

ドラムマシン音源はロードが速い

BFD3などの生ドラム音源は一つのキットが2GB近くになることもあるので、当然速いストレージ(SSD)があった方が、ロード時間の長さにいらいらすることなくストレスフリーな環境になります。一方、エレクトリックドラム・マシンのキットは何GBもの容量のキットは私が知りうる限り見かけません。全体の容量でもBFD3が150GB(圧縮時55GB)に対してドラムマシン音源は5GB程度です。

そして一つ一つの容量が小さいためHDDでもそれほどストレスを感じずにすみます。もちろん、SSDにすればそれなりの恩恵は受けられますが、「どうしてもSSD必要?」と言われたらなくても問題はありません。それでは次からドラムマシン音源を紹介していきます。

Native Instruments Battery4

容量4.6 GB143のキット値段199ドル(単体で買う場合) 多くのユーザーがKompleteシリーズを購入時についてきているを使っている可能性が高い基本的なドラムマシンはほぼ網羅シックで落ち着いたデザイン生ドラムも収録されていますが、あまり使い勝手がよいものではありません。EDMに特化したプリセットがArena Kitはダンス系のジャンルにマッチしたサウンドが多いです。

音色の時間変化のパラメーターADSRの調整、コンプや、フィルターもすぐに操作できるのでサンプルエディットがしやすいです。エフェクトは下にあるタブから、コンプやサチュレーション、EQ、トランジェント、など基本的なものは揃っています。

サンプルを逆再生できるリバースボタンはボリュームのすぐとなりにあるのが使いやすくて便利です。音質的には全体的にメリハリが聴いていてすでに加工された感が強いですがわりかし使いやすい音が多いですが、ループ系のサウンドはありません。

音の作り方が1つの音色を作り込むこともできます。また基本的にすべてのパッドには最初からMIDIキーが割り当てられていますが、Key Rangeですべて同じキーでパッドに割り当てたサウンドをならすこともできます。最近流行りの帯域別サウンドレイヤーアタック、ボディ、超低域と言ったレイヤーサウンドを作るのには便利です。方法はこの画像ではA1のマトリクスにキックはC1にアサインされていることを意味します。つまりMIDIキーボードのC1をおせばA1のキックが発音するということです。他のパッドでは当然C#2になったりD2になったりします。A1A2B1BC1CD1D2がキックの音色です。

ここでたとえばA2のキックをC1を押したときに反応するようにするためにはA2を選択し赤で囲ったところのMIDIマーク(C1の左にある○)をクリックしてCの鍵盤を押せば、Cにアサインされ、A1のキックと同時に発音されます。この方法を使えばレイヤーエディットをすることができるようになります。

現状はDAWからのドラッグ&ドロップによる音色の貼り付けができないので、そのあたりができるようになると、使い勝手さらに向上すると思っています。EDM系のドラム「Arena Kit]で簡単なデモを作ってみました。

ドラム以外にもこういうシンセ系が入っていたりするので楽しめますw

 

実はBattery3までは生ドラム系の音が多かったのですが、Battery4になってからはほどドラム・マシン系の音がメインになりました。Battery3のサンプルを読み込ませるにはちょっとしたコツが必要でNIさんのHPにその方法が書かれています。

BATTERY 4でBATTERY 3ライブラリにアクセスする方法

評価
音色
(4.0)
音質
(4.0)
操作性
(4.0)
デザイン
(4.0)
値段
(3.0)

Arturia Spark (Vintage Drum)

基本モデリングドラムなので具体的な容量は公開されていません。値段は16160円 ビンテージドラムからかなりEDM系まで幅広く網羅していますが、残念なほどVintageDrumの中に入っている909が壊滅的にイケていないですwそれ以外のビンテージ系ドラムマシンの音も無難なレベルで正直どうなのか?という部分もありますが、Spark2になってからEDM系の音も充実し十分戦力になるレベルの極太系の音が増えました。

お家芸のモデリングの一つであるフィルターによる音の変化が素晴らしくなめらかなフィルターサウンド変化を楽しむことができます。音はサンプルベースとモデリングベースの2つのエンジンから成り立っていてかなり細かく作り込むことができます。

(モデリングベース)

サンプルベース

ただモデリングは自由度が高すぎて初心者には少し難しく感じる要素があります。SPARKはビートマシンとしてリアルタイム加工を得意としており真ん中の灰色のところをグリグリとするとビートスライサーやフィルターによるビートメイクを簡単にできるので、リズムを有機的に変化させることができます。全体的に音の癖が強いで人と違う「ビートメイク」をメインでしたい人に向いているかもしれません。

デモ

こちらもEDM系のキット「Astral Allilance」でそれっぽいデモを作ってみました。

 

ループ再生ではかなりこだわり抜いたループを聞くことができますwまたSparkは専用のハードがるのでそちらで外部コントロールするほうがより楽しくビートメイクできます。

評価
音色
(4.0)
音質
(4.5)
操作性
(4.5)
デザイン
(4.5)
値段
(4.0)

UVIのBEATBOX ANTHOLOGY 2

サンプル容量は3.1GBの282キット値段18,360円厳密には専用のドラム音源ではなくUVIの拡張音源になります。4つの中で一番新しいドラム・マシン音源です。UVIお得意のフルサンプル音源ループパターンを再生しながら音色を確認できます。ドラムマシンで思うのはやっぱりループ再生は大切だと思います。サウンドの傾向は良くも悪くもUVIクオリティの音質です。つまり好き嫌いが分かれる音質でもあるということ。

これはどの音源にも言えることとだったりもしますけどUVIの音源は「うーん、どうしてそこはそうなった?」的なものが結構見受けられます。その部分に納得できないと「使いにくい」という印象を持ってしまいます。

なぜそういう音になってしまうのか?なにか大人の事情でもあるのでしょうか?w

音は派手に加工されているものもありますが、ナチュラルな傾向にあると思います。ドラムマシン特有の?しっかりとした低音を聞かせてくれます。良い意味でも音の荒々しさがあるのもいい感じです。

デモ「Ace1」というキットのプリセットループです。

音の加工は最近流行りのアタック、ボディ、超低域この3つを要素を掛け合わせる方式です。

この方式は本当に音が作りやすく、完成形のイメージもしやすいので気に入っています。BatteryやSparkでもできないことはないですが、一つのGUIの中で完結できるのはBEATBOX ANTHOLOGY 2の最大のメリットととも言えます。

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音色
(4.0)
音質
(3.0)
操作性
(4.5)
デザイン
(3.0)
値段
(4.0)

Spectrasonics Stylus RMX

厳密にはドラムマシン音源というよりはドラムループマシンとにかく簡単にかっこいいビートを再生できる音源しかし、とにかく多用されまくりのため音のネタバレが目立ちますが、そのあたりもエディット次第でまだまだ現役を突っ走れる頼りになる音源です。ループ専用マシンと思われがちですが、MIXER画面に行ってKitを選択することで単体の音を発音できるドラムマシンとしても使えます。パラアウトも可能なので、DAWでより音を作り込むことができます。

デモ

Stylus RMXの魅力は拡張音源にあるので、できれば拡張パックを手に入れることをオススメします。熱々の生ドラムからクールなドラムループまでいろいろと存在していてどれもこれも使えるものばかりです。

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音色
(3.0)
音質
(3.0)
操作性
(4.5)
デザイン
(3.0)
値段
(2.0)

ドラムマシンの負荷

Sparkはモデリングエンジンを積んでいるので多少負荷が高いですが、それ以外はほぼ負荷はありません。

できれば実機を触ってほしい

909や808などの定番リズムマシンに触れる機会があればぜひ触っておくべきだと思います。おそらく実機の音をそのまま聞いたら「えっ?こんな音のなの」とちょっと肩透かしを食らうかもしれません。実はドラムマシン音源の音は結構加工されている事が多くいので、本物の音と比較することでよりパワフルでかっこいいリズムサウンドを作ることができます。

東京では

えちごやミュージック

などに行けば、おいてある可能性が高いと思います。

大阪では

インプラント4

においてありますし、店員さんに言ったらすぐに音出しをさせてくれます。私もたまに行かせていただきますが、アットホームな良いお店です。

UG的オススメのドラムマシン音源は?

色々と触ってきましたが、個人的にはBattery4が一番触りやすいというか意図とする音を作るのが早い気がしています。左のウインドウから音を聞きながら選んでマトリクスにペタっと貼って、そこからエンベローブやエフェクトで音を加工する流れがサクッとできます。ドラムの音作りは時間がかかってしまいます。だからこそ、できる限り時間を短縮できるUI(ユーザーインターフェース)がある音色がそれなりでも使える音源だったりします。

キックに特化した音源

ドラムのすべての音色ではなくキックだけに特化した音源もあります。キックに特化したパラメーターが多く、「この一発でKOさせやる!」と言えるくらいの音圧や存在感を得られるので、キック専用音源を使ってみるのもありだとは思います。

KICK 2とPunchBox使いやすいキック音源はどっち?

さいごに

どれも個性にあふれているので一長一短はありますが、やはりBatteryが一番わかりやすいかもしれません。初心者から上級者まで対応できるサウンドクオリティにエディット画面はやはり老舗ならではのセンスがあります。個人的にビートメイクに拘るのならSparkもいいです。サブ的な使い方からメインでならすものまでドラムマシンは多様性があります。

みなさんも自分好みのドラムマシン音源を見つけてかっこいいリズムトラックを作ってください。

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