ModoDrumってあんまりレビューみないけどどんなドラム音源なんだろう?初心者の私でも使えるのかな?
モデリングドラム音源として注目集めながらもイマイチその実態がよくわからないという印象を持っている人が多いドラム音源Modo Drum
今回は「公式サイトの情報もいいけど使った人の生の声」をしっかりとお届けしたい思います。
この記事を読むことで「自分には必要かどうか?」をしっかり見極められるので購入に悩んでいる人には最後までしっかりと読んで参考にしてください。
MODODRUMとは
Ik Multimediaが世界で初めて開発したモデリングドラム音源です。キック、スネア、タム、は口径の大きさ、深さ、材質、革の貼り方、スティックの当たる場所、などを細かく設定することで「本物のドラムのニュアンスを再現」することを目的とした音源です。
シンバルやハイハットなどの金物といわれるものはサンプリングを使っているので厳密にはハイブリッド音源という言い方が正しいです。
Ik MultimediaではすでにModo Bassというベースのモデリング音源を開発していてこちらは発売以降、リアリティを求めるDTMerたちから絶大な人気を集めています。
動作(使用)環境
- Mac (64-bits)
- 最低: Intel® Core™ i5以降のAVX命令セット対応CPU
- 8GB RAM (16 GB推奨)、 20GBディスク空き容量
- macOS 10.9以降、USB空きポート (USB3.0推奨。
- 対応プラグイン・フォーマット(64-bit): Audio Units, VST 2, VST 3, AAX。
- MODO DRUMは、AVX命令セット対応のCPUが搭載されたMac / PCでのみご利用いただけます。
- Windows® (64-bits)
- M最低: Intel Core™ i5以降のAVX命令セット対応CPU、
- 8GB RAM (16 GB推奨)、 20GBディスク空き容量、
- Windows® 7、Windows® 8、Windows® 10、ASIO対応オーディオ・インターフェース、USB空きポート (USB3.0推奨。
- 対応プラグイン・フォーマット(64-bit): VST 2, VST 3, AAX.
Modo DrumSEとは
ModoDrumSEはModoDrumの中からJazzyとStudioキットのみで構成された簡易番ModoDrumです。(完全は10個のドラムキットです)
価格については後述しますが、完全と比べるとあまり魅力的なものではないというのが私の印象です。
MODODRUMの特徴
ModoDrumの総容量は11.5GBです。
キック、スネア、タム、などの太鼓類はモデリングなので容量はありませんが、金物類はすべてサンプリングなので、その部分が実容量となります。
容量 | |
AD2 | ADpak 1つで700MB以上 |
BFD3 | 55GB(非圧縮時155GB) |
Superior Drummer 3 | 230 GB以上 |
SDD5 | 14GB(DLサイズ) |
ModoDrum | 11.5GB |
10種類のドラム・キット
10種類のドラムキットは、ポップス系、ジャズ系、ロック系まで幅広く対応しています。
1,400種類以上のMIDIパターン
ModoDrumのMIDIパターンはわかりやすく選択しやすいブラウザ画面になっています。
バリエーションも、INTROやChorusなどに分かれていて、すぐにそのキットのポテンシャルを確認することが可能です。
ドラムゼットを自由にカスタムエディット
modo drum の音作りはカスタムエディットで行います。
複雑な音色変化が可能でありながらもGUIは非常にシンプルで初心者から上級者まで触れる設計になっています。
本格的なエディットをしたいのであればドラムの専門的な知識が求められる部分もありますが、まずはどんな変化になるのか触ってみても十分好みの音色にすることが可能です
ModoDrumのキーマップについて
各パーツも好きな鍵盤にアサインできます。
SNARE POSITION CONTROLを使えば、モジュレーション及び好きなMIDI CCにスネアの打面位置を調節できリアルなスネアの打ち込みが可能になります。
またハイハットにも適応できるので(デフォルトはハイハットですが)オープンクローズの調整も可能です。
ModoDrumのメリット・デメリット
ここでは実際触ってみてあらためてわかったことについてお話しています。
ドラムの本格的な音作りを学べる
サンプル音源のドラムでも良いものはたくさんありますが、ピッチやドラムの材質まで設定できるModoDrumを使うこと本格的なドラムサウンドを覚えることができます。
ピッチ変更したことでどんな音色変化が起きるのかは公式サイトの動画ではわかりません。サンプリング音源はピッチを変更すると波形の再生速度を変えるだけなので
音質に影響がでますが、ModoDrumはさすがモデリングだけあってピッチの変更でも音質にはまったく違和感はありません。
金物系はサンプルがだけど幅広いアーティキュレーションがある
ハイハットのアーティキュレーション(奏法の違い)は幅が広く、非常にカラフルなハイハットサウンドでグルーヴを作り出すことができます。
ModoDrumの一番の懸念材料とも言われている金物ですが、普通に打ち込むぶんは「十分の音色量」があると言えます。
BFD3でなれていた私ですが、ModoDrumのハイハットのアーティキュレーション困ることはほとんどありませんでした。
チューニングが表面しか扱えない
ドラムキットの選び化は乱暴になりがちとお話しましたが、もっと乱暴なのがチューニングです。確かにドラムのチューニングはめんどくさいですし、そこまえ躍起にならなくても使えてしまう部分もありますが、1ワンク上のクオリティを目指すならばドラムのチューニングは避けて通れません。モデリングドラムの強みの一つはキットことのチューニングにあります。MODODRUMでもチューニングは用意されています。ただ、スネアの画面に関してトップしかチューニングをできないようにしているのは操作性を簡略化するためだったのかわかりません。
スネアの音質は裏面のチューニングで決まるという話もあるので、その辺りまで言及しなかったのはIKさん的に何か意図があったのかもしれません。
どちらにしてもドラムのチューニングを覚える癖をつけるのはよいことだと思います。
ModoDrum CPU負荷について
- パソコン Macmini2018
- CPU Corei7(i7-8700B)6コア HT使用時12コア 3.2GHz/ターボブースト(TB)使用時4.6GHz
- メモリ 32GB
- システム OS10.14.6 Mojave
- Audio/IF Motu896HD
- バッファー 256
- DAW LogicProX10.4.8
- 再生ストレージ HDD
上記の環境で平均50%を超え、たまに75%近くになることもあります。
再生ストレージはHDDと書いてますがModoDrumのインストール先はSSDにしています。
ModoDrumは重たいです。キットの切り替えも次のような感じで切り替わります。
一度読み込ませるとキャッシュが聴いてそれ以降は少しだけ速くなります。
BFD3などのサンプルドラムの代わりになるか?
おそらくそれはないと思っています。ただ、メモリを使わない便利な音源という点では広く使われるようになる可能性はあります。
モデリング技術はマイクでとった空気感を100%再現するわけではなくその個体そのものをモデリングして作るのに長けています。
人間はマイクによってレコーディングされたものを聞き続けてきたのでモデリングによって作られたものに関してはまだまだ「違和感を覚える」部分があるのは当然とも言えますし、その違和感の部分は人間の優れた能力の一つだと思います。
BFD3との比較記事を書いていますので参考にしてみてください
modo drum 価格およびクロスグレードについて
日本の代理店ではおよそ45,000円以上
BeatCloudでは
パッケージ版が47,990円が→35,990円
「MODO DRUM for MODO BASS ユーザー向け beatcloud 特別パッケージ」としてModoBassユーザーならば23,990円が17,990円とお買い得です。
99.99ユーロ以上のIK製品を所持している人はクロスグレード価格として23,990円で購入できます。
購入はこちら↗
また、最初にお話したModoDrumSEは17,790円となっていますが、あまりお買い得は思えません。
IkMultimediaの総合パック音源とも言われるTotal Studio 2 MAXにはModo Drumは入っていないので注意が必要ですが、Total Studio 2 MAXがクロスグレード価格が適用されるのでModoBassもModoDrumも両方ほしい人にはオススメです。個人的にはDTM初心者はKontakt 13よりIk Multimediaの方が使いやすいです。
IK Multimedia/Total Studio 2 MAX【〜11/30 期間限定特価キャンペーン】【ダウンロード版】【オンライン納品】
sampletank4とkomplete12 DTM初心者にオススメはなのはどっち?
さいごに
まとめるとModoDrumは
- 容量11.5GB(キック、スネア、タム、類はモデリング、金物はサンプリング)
- 1400種類上のMIDIパターン(パターン選択は非常にしやすい)
- エディットは本格的!ドラムの知識があればさらにリアルな音に作り込める
- 負荷は高い(起動に時間がかかる)
- ModoDrumの無料体験版および、マニュアルはない
- パラウアウトはステレオだけでモノラルアウトはできない
DTM初心者がドラムのこともよくわからないけどなんだか良さそうな気がするから買う…という買い方はおすすめしません。
しかし、こだわり抜いたドラムサウンドにグルーヴを追求したいのであれば時間をかけてしっかり付き合うことでイメージするドラムを打ち込むことは可能です。
良いドラム音源ほど打ち込みのスキルが問われます。周りの評価で思わず購入してしまったドラム音源を最大限に発揮するためにはまずドラム打ち込みの基礎知識をしっかりと身につけましょう。ドラム打ち込みについてはこちらの記事が「基礎からあまり語られない応用的な話」までしっかりと網羅してい解説しています