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H9 Plug-in Series Bundleレビュー世界のPOPサウンドの秘密がここに

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あまり人が使っていないけどめちゃめちゃクオリティの高いエフェクトプラグインって無い?

そんな人におすすめしたいのがEVENTIDEの「H9 Plug-in Series Bundle」です。EVENTIDEはギター用のエフェクトを作っている会社ですが、決してギタリストだけにとどまらずミュージシャン、プロデューサーが最新の音楽を作るために必要不可欠と言わしめるほどのポテンシャルを秘めています。

そのEVENTIDEのエフェクト11種類を一つにまとめたのが「H9 Plug-in Series Bundle」です。これがあれば世界レベルのPOPサウンドのエフェクトプリセットが手に入ります!

UG
  • 元ゲーム音楽屋(NintendoDSなど)
  • 作曲歴20年以上
  • DTM記事執筆500以上
  • ショートアニメ、CM、企業PV音楽を制作
  • 詳しいプロフィール

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H9 Plug-in Series Bundleとは

H9 Plug-in Series Bundleは最高峰の空間系サウンドを備えるペダルエフェクター。EventideのH9のアルゴリズムをプラグイン化したものです。

H9 Plug-in Series Bundleは全部で11のプラグインからなります。

リバーブテールにパラレルピッチシフターを備えたリバーブです。

特徴

  • リバーブテールにパラレルピッチシフターを備えたユニークなリバーブ
  • 4度、5度、1オクターブの完璧なピッチ
  • 完璧な間隔で利用可能なMicroPitchチューニング
  • 4オクターブのピッチシフト(2オクターブ下から2オクターブ上へ)
  • ピッチ信号を最大1秒遅らせる、もしくはDAWとのテンポ同期が可能
  • FEEDBACKは、リバーブの入力にフィードバックされる遅延信号の量を決定します
  • 低、中、高のクロスオーバーネットワークがフィードバックされる周波数を決定します
  • RIBBONにより、複数のパラメーターを一度にリアルタイムで変更できます
  • HOTSWITCHにより、1つのプリセット内の2つのパラメーターセットを瞬時に切り替えることができます。
  • FREEZEは、リバーブの現在の状態を不鮮明なテクスチャに保持します

使ってみた思ったこと

リバーブテイル(残響)にピッチシフトをつけることで想像もしてなかったような残響になるのが面白い!ディストーションギターではオクターブ上の音程つくことで独特の音の明るさが生まれる。幻想的な世界を作りたい人に向いている。

MangledVerb

リバーブとディストーションを組み合わせたエフェクト

使ってみた思ったこと

綺麗すぎるリバーブはときに浮いてしまうことがあるけれど、少し歪ませることで楽曲にうまく馴染んでくれる。しかしMANGLEDVERBはそんな上品な使い方ではなくもっと破壊的な使い方が得意楽曲に与えるインパクトはかなり大きい。でもインパクトが強いせいで使い所を間違えたり、使いすぎるとすぐに飽きてしまう恐れがある。

Blackhole

実機にもなっているBLACK HOLE

特徴

  • 50以上のプリセットで驚くほどの使いやすさ。 多くのプリセットはEventideアーティストによって作成されました。
  • 鍵盤楽器を際立たせるのに便利な、極めて音楽的なエフェクトを作成する機能。
  • 抽象的な空間エフェクトとドローンのための超自然的なセッティング。
  • アンビエントウォッシュとトラックハイライトの微妙な設定。
  • 独自の「Gravity」コントロールは、リバーブのディケイ(減衰)を反転させることにより、時間の向きを反転させます。
  • キルスイッチは入力をミュートして、リバーブだけ聞こえるようにします。これは、自動化されたときにいくつかの信じられないほどの効果をもたらします。
  • ミックスロックを使用すると、ウェット/ドライミックスを一定に保ちながら、プリセットまたは設定をスクロールできます。
  • 完全に柔軟なモノラルおよびステレオオプション。モノラル楽器にステレオイメージングの新しい領域をもたらします。
  • 革新的なリボンとホットスイッチにより、パラメータの任意の組み合わせを同時に変更できます。
  • Native InstrumentsNKSエフェクトシステムの完全サポート。

使ってみた思ったこと

リバーブのエフェクトパラメーターの多くは反射音との関係性が大きいけれど、独自の「Gravity」コントロールでその関係性をとっぱらってしまったのが実に面白い。ブラックホールと言っているけれど実際は新しい世界に飛び出していける「ワームホール」と名付ければよいのではと思った。

Spring

サーファーサウンドやロカビリーサウンドの特徴となった「ビヨンビヨン」というはねたような音が特徴のスプリング・リバーブ

特徴

  • Matt Lange、Nick Hook、Nu-Trixによるアーティストプリセット。
  • DAWにテンポ同期リバーブ減衰
  • スプリングの数と減衰周波数を変更して、オリジナルのサウンドを作成します。
  • スプリングタンクのサイズを選択して、全体的な共鳴を変更します。
  • リバーブの前後にルーティングできるチューブアンプスタイルのトレモロ
  • 変調レベルを変更してコーラスのような効果を作成する。
  • リボンコントローラーにより、複数のノブを一度に動的に変更して、設定間で簡単にモーフィングできます。
  • プログラム可能なホットスイッチにより、ボタンを押すだけですぐに別のサウンドにジャンプできます。
  • iOSバージョンは、スタンドアロンアプリ、AudioUnit v3エフェクト、またはアプリ間オーディオエフェクトとして機能します。
  • Mac / WindowsプラグインバージョンはVST、AU、AAXとして機能します。

使ってみた思ったこと

スプリング・リバーブを再現しているリバーブはたくさんあるけれど、バネの数を変更できるスプリングリバーブはかなり珍しい。実際、そこまでビヨンビヨン言ってほしくないスプリング・リバーブは多かったりするので、この機能は本当に嬉しいます。とりあえずスプリング・リバーブが好きな人はもっておくことをオススメ!

UltraTap

究極のマルチタップディレイ

特徴

  • インスピレーションを与えるように設計された150以上のプリセット。クリス・カーター、コリン・ニューマン、サーシャなどによるアーティストのプリセットが含まれます。
  • リボンを使用してリアルタイムでエフェクトを操作し、コントロールの任意の組み合わせの2つの設定間をシームレスに移行します。
  • 革新的な「Slurm」コントロールを使用して、タップをスミアするかモジュレートして、真にユニークなリバーブを作成します。
  • HotSwitchを現在の設定の代替バージョンに割り当てることにより、効果とサウンドに大幅な変更を加えます。
  • 最大64タップを使用して、単純なリピートを作成したり、コーラスとリバーブにディレイをモーフしたりします。
  • Spreadノブを使用して、タップ間のリズミカルなスペースをスピードアップまたはスローダウンします。
  • オンボードのLFOとエンベロープを使用して、音源を途切れ途切れのリズムに切り刻みます。
  • タップのステレオイメージを制御して、ハードパンとモノラルを切り替えます。
  • 長さやチョップLFOの速度をDAWセッションに同期します。
  • ウェットドライミックスを一定に保ちながら、ミックスロックを使用してプリセットをスクロールします。
  • リボンとタップテンポのMIDIコントロールでライブ使用に最適化され、オンザフライですばやくメタコントロールできます。
  • iOSではAuV3プラグインおよびスタンドアロンアプリとして利用できます。

使ってみて思ったこと

音は本当に素晴らしい、今まで使ってきたディレイの中で一番良い意味でデジタル的でクリアなサウンド、しかしこのディレイの最大の売りはリアルタイム操作にある。なのでDTMで使う場合はリボンベンドをオートメーション細かく書くことでより本領を発揮するように思った。

TriceraChorus

リッチなBBDスタイルのトライコーラスエフェクトプラグイン

特徴

  • TriceraChorusは3ボイス、バケツリレースタイルのステレオ・トライコーラス(Tri-chorus)です。
  • CHORUSモードでは、クラシックなコーラスストンプボックスにインスパイアされたコーラスエフェクトを生成します。
  • CHORALEモードでは、クラシックなラックマウントトライコーラスユニットにインスパイアされた、豊かで渦巻くコーラスを生成します。
  • DEPTHは、LFOからの3つのボイスに適用されるモジュレーションの量を制御します。
  • DETUNEでは、左右のチャンネルを同時に+/-40セントの範囲でデチューンすることができます。
  • DELAYは、コーラス効果の遅延量を設定します。信号を太くしたり、フランジを作成したり、スラップバックサウンドを作成したりするために使用します。
  • SWIRLは、サイケデリックなフランジのようなフレーバーのステレオ周波数シフトを追加します
  • TONEでは、信号のハイエンドとローエンドを調整することができます。濁った低周波数を除去、または高周波数をロールオフして、よりダークなサウンドにします。
  • RIBBONを使用すると、2つの異なる設定間で効果をスイープできます。

使ってみて思ったこと

DAW付属のものと比べると透明度がまったく違う。とにかくこれを使ってからDAW付属のコーラスは使えなくなった。ブラスセクションや、コーラスセクション、などにうっすらとかけることでよりゴージャスな印象を作ることができます。エレピでも良い結果を与えてくれます。

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普通のChorusに戻れない!中毒者続出のTriceraChorusの魅力

MicroPitch

高解像度デュアルボイスピッチシフター

特徴

  • ピッチシフトされた2つのボイス、1つはユニゾンから-50セント、もう1つはユニゾンから+50セント、それぞれ最大2秒の遅延
  • クラシックなステレオ拡散効果
  • より長い遅延時間を使用したスラップバック効果
  • ミックスに完全に収まるように声を微調整するTONE
  • シフトされた各ディレイ間のバランスを設定することで2つのボイスを重ね合わせるPITCH MIX
  • 各ボイスのコーラス効果のためのMOD DEPTHとRATE
  • ピッチダイブ/ライズエフェクトのフィードバック
  • 使いやすい直感的なUI
  • 同期されたユニークなディレイエフェクトのテンポ
  • MicroPitchエフェクトの象徴的な使用に基づくプリセット
  • RIBBONを使用すると、リアルタイムでエフェクトを「PLAY」でき、選択した設定間を前後にモーフィングする動的かつ流動的な制御を提供します。
  • MIXLOCKは、プリセットを試聴するときにMIXコントロールを一定に保ちます。
  • MacおよびPCでVST、AAX、およびAUプラグインとして利用可能

使ってみて思ったこと

ステレオ効果が実に面白い、シンセに使って自然に広げるのもいいけれど、エフェクティブな設定にする方が楽しめる。パラメーターをリアルタイムで変更することでK-POPなどで使われるピッチが下がっていくようなサウンドを作れる。

Crystals

リバースピッチシフター、リバースディレイとリバーブの組み合わせで作られたエフェクトプラグイン

特徴

  • 上下2オクターブ、合わせて4オクターブの範囲のピッチシフターを2つ搭載。
  • 個別に調整可能な2つのディレイ(それぞれ最大4秒)とそれぞれに個別のフィードバック。
  • 100秒までのディケイ(減衰)を伴うリバーブ。
  • 各声を4度(500cent)、5度(700cent)、またはオクターブ(1200cent)でマイクロピッチングして音楽的に。
  • 各音声に最大4秒の遅延を適用することにより、遅延の粒子を滑らかにします。
  • RIBBONにより、リアルタイムでエフェクトを”プレイ”でき、選択した設定間で前後にモーフィングできる動的で流動的なコントロールを提供。
  • FLEXはボタンを押すだけで両方のボイスを1オクターブ上にシフトします。
  • MIXLOCKは、プリセットを試聴するときなどにMIXコントロールを固定します。
  • MacおよびPCでVST、AAX、およびAUプラグインとして利用可能。
  • Audio Units AUv3プラグイン、アプリ間オーディオ、スタンドアロンアプリとして利用可能。

使ってみて思ったこと

上下2オクターブ、合わせて4オクターブの範囲でリバーブをピッチシフトは今まで聞いたことない音。シンセに使ってもボーカルにエフェクティブな結果をもたらすために使っても面白かった。個人的にはこれにエンハンサーがあればさらに「クリスタル」という名前を強固なものに出来たような気がした。

Undulator

魔法の変調トレモロ

特徴

  • MIXを上げて、ドライ/エフェクト比を上げます
  • 複数のモジュレーション波形の形状とソースを利用して、リズミカルなフィーリングを変更します
  • SPREADを使用して、遅延の微調整を微妙に調整します。
  • フィードバックを追加して、遅延を強調したり、無限ループを作成したりします
  • セカンダリLFOは、深度と速度のモジュレーションがターゲットを「小刻みに動かす」速度を決定します
  • SYNCを使用してトレモロをテンポにロックします
  • より予測可能な効果を得るために、wavformの上部でRETRIG
  • RIBBONを使用すると、エフェクトをリアルタイムで「再生」でき、動的で流動的な制御を提供して、選択した設定間で前後にモーフィングできます。
  • SLOW / FASTボタンは「SlowLFO」モードをオンに切り替えます。「BRAKE」まで押し続けると、リリースされるまでLFOが一定の速度で一時的に遅くなります。
  • TAPボタンを使用してリアルタイムでトレモロ速度を更新します
  • MIDIを使用して、リボン(CC#1)、アクティブ/バイパス(CC#2)、低速/高速(CC#3)、またはタップ(CC#4)を制御します。
  • MacおよびWindowsでVST、AAX、およびAUプラグインとして利用可能
  • App Storeで入手可能なiOSバージョンは、スタンドアロンアプリ、AudioUnit v3プラグイン、またはアプリ間オーディオエフェクトとして機能します

使ってみて思ったこと

ただのトレモロ効果だけではない自由なトレモロサウンドを作り出せる。味気ないアナログシンセサウンドもこれがあれば最新の音楽ジャンルで活躍できる音色になる。

ちなみにUndulatorの意味は「ほぼ光速に加速した自由電子を、磁石を多数並べて何回も蛇行させ、放射光を発生・増幅する装置」ということ、関係ないけど名前と意味がかっこいい。

電子に磁場をかけて急に曲げることで、より高いエネルギーや高強度の放射光を発生させる装置をウィグラーというらしい。この名前今後EVENTIDEのエフェクトに採用されそうな予感

Rotary Mod

レスリーキャビネットをシミュレートするロータリースピーカーエフェクト

特徴

  • ROTORとHORNの速度を個別に変更し、2つの組み合わせを調整して、パルス効果と特別なビブラートを生成します。
  • 選択可能なモジュレーションソースを備えたセカンダリLFOを使用して、ROTORとHORNの速度に周波数変調を加えます。
  • キャビネットのサイズ(STANDARDまたはGIANT)を選択して、トーンのキャラクターを変更します。
  • 付属のHICUTコントロールによる音作り
  • TAP TEMPOを使用して、エフェクトを曲のBPMに同期
  • 非常に使いやすい付属プリセット
  • 革新的なRIBBONコントロールにより、パラメーターの任意の組み合わせを同時に変更できます。
  • MIXLOCKを使用すればウェット/ドライのミックスを一定に保ったままプリセットを変更できます。
  • MacおよびPCでVST2/3、AAXおよびAUプラグイン、スタンドアロンアプリとしても利用可能です。

使ってみて思ったこと

リアルなロータリーシミュレーターというよりはロータリー効果を得られるエフェクトプラグイン的なサウンド、しかし、決して「質が悪い」というわけではない。ボーカルやエレピに使うことでトーレ・ヨハンソン的なサウンドになる。北欧ポップスが好きな人にはこの質感がハマりやすいと思う。

CrushStation

Eventide H9ストンプボックスに搭載されているオーバードライブ/ディストーション

特徴

  • 浅い微妙なブーストから深いオーバードライブディストーションといったドライブまで、すべてのベースをカバーするように綿密に調整された35のプリセットドライブ音。
  • GRITとSUSTAINがファズ音に作用。
  • SAGは、アナログギアの音の失敗経験に触発されました。電源が落ちると、アンプがスパッタリングを開始し、切断されて「壊れた」ような音に聞こえます。
  • 上下のOCTAVESをミックスしてから、DRIVEとSUSTAINを上げて、それらを押しつぶして巨大な新しいテクスチャーを形成します。
  • ローエンドでザラザラしたチャッギングサウンド用GRIT
  • トーンを形成する3バンドEQ
  • 信号を遮断してアグレッシブなディストーション出力を制御するか、高い値のゲーティングとドライMIXを使用してアグレッシブにし、パラレルゲートクランチRIBBONを使用すると、エフェクトをリアルタイムで「再生」でき、選択した設定間で動的かつ流動的な制御を提供します。
  • HOTSWITCHにより、ボタンを押すだけで、同じプリセット内の2つの異なる設定を瞬時に切り替えることができます。
  • MIXLOCKは、プリセットを試聴するときにMIXコントロールを一定に保ちます。
  • MacおよびPCでVST、AAX、およびAUプラグインとして利用可能。

使ってみて思ったこと

歪みの幅は大きい。歪にピッチシフトというのが個人的には新しいサウンドだと思えた。個人的にファズよりのサウンドが好き。音がかなり太く存在感が増してくる。

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まとめ

H9 Plug-in Series Bundleを使ってみて思ったのはピッチシフトの使い方がポイントだということ、そしてリボンベンドでリアルタイムにコントロールすることがH9 Plug-in Series Bundleすべてに共通するポイントです。

アニメソング等にドハマリするか?と言われたらNOです(私が知らないだけかもしれませんが)しかし世界的なポップスサウンドを目指すならH9 Plug-in Series Bundleは協力な武器になると思います。

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