ハープのグリッサンド演奏は、その流麗な響きで音楽に独特のドラマを加えます。
DTM制作において、この繊細な表現を再現するには、適切な音源選択とペダル操作によるコードとスケールの理解が必要です。
本記事では、オーケストラやクラシックに欠かせないハープのグリッサンドを、MIDIコントロールとペダル操作を使ってどのように簡単に、かつリアルに打ち込むかを細かく説明します。さらに、ピアノとの音域の比較、必要なソフトやプラグイン、そして演奏に役立つコツまで、ハープ演奏をDTMで表現するための全てを網羅しています。
ハープグリッサンドとは?
流れるような演奏で音楽をドラマティックにしてくれるのがHARPのグリッサンドです。俗に言う「ポロロローン」です。
HARPの打ち込みは簡単です
やっぱり楽曲を派手に彩りたい!という気持ちではないでしょうか?上昇系グリッサンド下降系のグリッサンドどちらも優しくもありながらゴージャスに曲を演出できるそれがグリッサンドです。
HARPの音域
まずはHARPの基本を軽くお話します。オーケストラで一般的に使われるHARPはグランドハープ(コンサートハープ)と呼ばれ高さが180cmもあります。弦の数は47本の音域は実はピアノの次に広いんです。
HARPはピアノ次に音域幅が広いにも関わらず構造上弦と弦の幅がせまいので、幅広い音域を自由に行き来しやすい楽器です。一般的にオーケストラで使っているのがダブルアクションとペダルハープというものです。47本の弦をペダル操作によって半音を調整しますが、ペダル操作を何もしていない状態だと、音階的には基本はCスケールで音域は6オクターブ半。弦はこんな感じで並んでいます。Cの弦は赤色Fの弦は青色になっていることが多いです。
Symphonic sphereという音源に入っているハープ音源はペダルの操作からできるこだわりです。このペダルを3段階に押しこむ形で調整します。真ん中がナチュラル。一番上が♭。一番下まで踏み込むと♯となります。ここではわかりやすく説明するために一番上を[3]中央を[2]一番下を[1]としますという形でペダルが並んでいますが全部ペダルを[3]あげる[と
D♭ C♭ B♭ E♭ F♭ G♭ A♭
となりD♭ドリアンになります。ではCメジャースケールにするとペダルはすべて[2]のナチュラルにすれば
D C B E F G A
となります。ドは赤い弦なのでそこから弾けばピアノにようにドレミファソラシドと弾くことができます。当然他のスケールでも同様に弾くことができます。さて、これだと適当グリッサンドと何も変わりません。リアルなハープのグリッサンドの打ち込みはペダルによる音階の変更にあります。
つまり頭の中で
音がなり始める場所とペダルの位置さえ理解できればとてもリアルなハープの打ち込みが可能になります。しかし、それには慣れが必要です。なので、とりあえずHARPのテッパングリッサンドをお伝えします。
HARPのグリッサンド一例
見て分かる通りペンタトニックです。マイナーにしたいときは第三音を半音さげてやればそのまま使えます。ちなみにこれをペダルで見ると
D♮ 2 C♮ 2 B# 1 E♮ 2 F♭ 3 G♮ 2 A♮ 2
となります。とりあえず迷ったらこれでグリッサンドです。
絶対不可能なハープのグリッサンド打ち込み方法
絶対やってはいけない打ち込み方法がクロマティック演奏ハープは構造上半音で動き続けることができません。リアルさを追い求める打ち込みをする場合では使ってはいけません。気をつけましょう。
ペダルを意識しながらすると一気にリアリティがますので是非覚えてください。