DTMをやっている人の中には副収入的な稼ぎを得たい!という人も多いですが現実は厳しいです。そんなにかんたんに売れません!私自身も月に数万の売上を作るのに数年以上かかりました。
DTMで副業はやっぱり無理なのか?と思うかもしれませんが大切なのは戦略です。
結論から言えば目的と製作コストの管理です。
あなたが聞きたい曲ではなく、みんなが聞きたい曲をどこまで意識して作れるか?
そして、そのためにどれだけの制作コストを捻出できるか?
この二点です。
この二点がDTM副業の基本中の基本です。
これを意識せずに作ってしまうと音楽経験者であっても副業にはなりません。絶対です。
今回の記事を読めば、DTMを副業として稼げるか基礎と行動方法を学ぶことができます。
DTM副業は明確な目的のうえで初めて成り立つ
まず大切なのは、いくら稼ぎたいのか?ここを明確にします。ここがスタート地点です。
なぜならば、そこで曲の単価が決まります。つまり100万稼ぎたいというのであれば、1曲いくらにすればいいのか?という算出方法です。
もしあなたの曲を100万で買いたいという人が現れたら1曲書けばOKです。単純です。
ですが、そんなうまい話はそうそう転がっていません。では、「1曲10万ではいかがでしょうか?」たしかに100万よりハードルは低そうですが、あなたが見ず知らずの人の曲を10万で買いますか?という話です。
おそらく買いませんよね?
なぜか?普通に考えると10曲入りのCDアルバムは大体3000円です。シングルであれば1枚2曲入りで1000円程度、最近の配信であれば一曲300円程度です。
一般的なプロの相場でこれです。
では、一曲1000円ではどうでしょうか?確かに購入しやすい金額ではあります。しかし、1曲1000円で100万を稼ごうと考えると、1000曲売り上げる必要があります。
1〜2曲なら売れるかもしれませんが、1000曲売るとなるとかなりハードルは高いといえます。
これが最初から売上目標を設定しておかないと行けない理由です。
片手間で売るというのはそうそうかんたんな話ではないのです。
現実はきびしかった…
でも、これに気づけたのは大きいよ!
何を提供できるか?
今の自分の環境で提供できるものをまず考えます。さすがに何十万もするようなストリングス音源とDAW付属のストリングス音源ではクオリティの差は比べるまでもありません。なので「今の自分の環境でどうすれば商品(音楽)を作れるか?」と考えるのが収益をだすDTM脳です。
自分が好きな音楽を作って売れるのが一番幸せかもしれませんが、収益を出したいと考えるならば「それが出しやすい方法」を考えるのは重要です。
ビジネスとして割り切る
作り方については簡単につくれる方法はいくらでもあります。ドラムやベースのフレーズが入った音源がたくさんあり、それらを並べて作曲する方法もあります。「ゼロから作らないんだったら作曲家じゃないよ」という声の人は副業DTMをするべきではありません。
稼ぐ必要があって稼ぐ方法があるのにそれを実行しないのはビジネスではありません。
より一円でも多く早く稼ぎたい!このビジネス感覚を副業DTM生活に落とし込める人間は稼ぎ始めることができます。
1曲作るのに必要な時間
続いて1曲あたりどれくらいで作るのか?という話になりますが、これも重要です。
作曲販売サイトとして有名なAudioStockこれはある一定のクオリティを満たしていればプロアマ問わず誰でも入り1曲2000円〜3000円で販売することができます。
この2000円で販売した40%が売上になります。数が売れるとともにこの売上数値が上がるのでたくさん売れれば売れるほど収入があがります。
2000円の40%なので800円です。
この800円を作るのにどれだけの時間を消費するかを計測していないと副業DTMとしては成り立ちません。仮に5時間で作ったとして場合800÷5=160 時給換算160円です。
ちなみに5時間で作るというのは慣れている人でもまぁまぁ速いほうだと思ってください。800円という金額だけで考えるとマクドナルドのバイト時給の方が高いです。
もちろん自分の曲が800円で売れる事自体はすごいことです。誇ってもいいです!
ですが、それなりの収入を作っていこうとするならば作曲速度をあげて作曲数を増やし、少しでも多く買ってもらえるようにするのが一般的な方法論です。
ちなみにAuiostockで月に5万くらい目標にした場合一概に言えませんが、ストックは何百という単位が必要になります。
またしても現実は厳しい…
そうです。現実はめちゃめちゃ厳しいです。だからこそ戦略が必要になります!
その戦略を考えていきます。
DTMで稼ぐためのマーケティング視点
楽曲を購入する人は映像制作者や所謂「音楽を買う必要がある」人たちです。ということはそこに必ず「ニーズ」が存在していることになります。
例えば、ビールに合う曲を作ったとします。その曲を必要としているのは誰でしょう?
テレビやラジオのビールのCMや映画やドラマでビールを飲んでいる後ろのBGMとして使いたい人などなどそのシーンもより見せるための演出としてBGMを必要としている人です。
ではビールを1番飲まれるのはいつでしょう?やっぱり暑い時期だと思います。
そうなると夏にかけてビールに似合う曲というのはマーケティング的に求められる可能性が高くなるということになります。こういうマーケティング感覚でBGMを作ることが副業DTMとしては求められます。逆にこの部分の認識に強い人は楽曲のクオリティがそれほど高くなくても、売っていけるプロデュース感覚の強い人といえます。
DTM副業を成功させるための技!
需要と供給の問題です。いくらあなたがかっこいい曲を作っても求められていない曲では収入をあげることは難しいです。とくにオーディオストック、dova、ニコニコ動画はクライアント有りきなので相手が求めているところを考える必要があります。
映像系で使われることを目的とした音楽にポップスのような展開の多い曲は求められません。
逆に派手なCGを多用したゲーム音楽のOPのような場合はストーリーに合わせた壮大展開を曲に求められるケースもあります。
季節ネタ時流ネタ
オーディオストックの場合例えば5月であればゴールデンウィークがあり旅行計画をねっている人もいると思います。クライアントがTV局だったりする場合はその旅行特集で流せるような旅行にピッタリのイメージの曲を探しています。
個人が旅行先の動画をyotubeなどで上げるためクオリティの高い曲を求めている可能性もあります。
そういう人むけに「旅」をイメージした曲を作ることができれば楽曲を提供できれば収入をつくることができます。6月なら結婚、7月なら海の日(海岸)という形でイベントを意識した曲を作りましょう。これだけでも聴いてもらえる確率はぐっと上がります。まずは時流に乗るこれがポイントです。
他にもハロウィンなどは地域イベントも多く、ハロウィンらしい音楽には一定の需要があります。
売れ路線(ジャンル)をチェックする。
オーディオストックが一押ししているのが和風曲。最近は海外むけのコンテンツとして和風曲を使う頻度が増えているらしいので和風曲には人気が集まります。しかし、人気があつまるということはそれだけ競合が多いのも事実なので、簡単に収入を得られるジャンルかと言われたら難しいかもしれませんが、よりクオリティの高い楽曲を作ることができれば収入が得られやすくなります。ちなみに私の売れている楽曲の大半は和風曲です。
ニッチなジャンルを意識する。
逆に競合がいないジャンルに自分の活路を見つけるのもいいでしょう。お片付けが10倍捗る音楽こんなジャンルはありませんが、これを欲している、また掃除をテーマに何かを考えているクライアントがいればあなただけの市場になります。
営業をする
街に出るとありとあらゆるお店があります。DTMで作った曲で稼ぎたいと思うならば営業は強い武器です。いきなり大きなお店にいって「私の曲使ってください」というのはちょっと無理があるので、小さな個人店で「私作曲していますのでよかったら一曲だけでも使っていただけませんか?」
的な営業をかけます。こういう地道なことも副業DTMで稼ぐための方法としては有効です。
そしてここだけのお話をします。最強の営業方法があります。かなりの確率で成約できます。それは異業種セミナーに参加することです。異業種セミナーは起業家やこれから起業を考えている人たちの集まりですから、自分のビジネスを成功させるためのきっかけ作りを探しに来ています。
そういう場所で自分の作った曲のCDを名刺にして100人にばらまきます。作曲量を1曲5000円とし場合でも5人から契約を取れれば25,000円です。一曲50,000で成約とれたら250,000円です。「そんなに簡単に上手くいくかな?」と疑っている気持ちわかります。
私が以前まったく同じ状態の人だったんでw
100人いて100枚CDを渡せば5人くらいからは必ず返事ができます。
まとめ
副業DTMは稼げるのかどうかは行動と考え方です。作曲技術やセンスだけで楽曲は売れません。私がオーディオストックにあげている曲は決してクオリティが高いものではありませんが、それなりに売れています。
副業DTMとして稼ぐためにはなんでも使ってやる!ぐらいの意気込みがあれば副業として十分な収入になり、本業へ変わっていくきっかけになる可能性も十分あります。
目指している人頑張ってください。