結論を先に言ってしまうとこの音源あまりクオリティが高いといえません。サンプリング音源と比べるとリアリティにかけるモデリングくささが出てしまっています。最新のPiano V2はPianoteqと同等か好みによってはそれ以上のレベルになっているのですが、今回のV(Ver1)はピアノ音源としては使い所が難しいです。
しかし!実は1音色だけとてつもなくピュアで透明感のあるピアノサウンドがあります。わたしの中でPiano Vはこの音色のためだけに存在していてそれだけの価値がある思っています。
それはクリスタル感あふれる透明なキラキラピアノサウンドです。
とにかくシンセベル?と言いたくなるような透明感あふれる音色がこのPiano Vの強みです。この音色を使えばアイドルソングのカウンターラインに使えたり、ゲーム曲の中でも主張しすぎないメロディラインに使えます。

モデリング音源とは
このブログで何度か出てきていますが、モデリング音源とはサンプルを持たない音源のことすべてパソコンのなかで仮想的に作られている音源のことを物理音源(モデリング音源)と呼ばれています。最近ではIK multimediaのModoBassオーケストラの管楽器を一同に集めたWIVI instrument
モデリング+サンプル音源のハイブリッド音源sample modeling(現在 弦楽器は販売休止状態となっています)modart のPianoteqなどがあります。
ちなみにarutiraの製品はpiano Vを覗いて基本はバーチャル音源です。表現力においてはサンプル音源ではコントロールできる表現の幅が限られるのでそういうときがモデリング音源の出番と思っていただけるとよいでしょう。
バーチャル音源とモデリング音源の違い
技術的には一部似ている部分もあるけど、根本的にはバーチャル音源(バーチャルアナログ)はアナログシンセを再現を目指した技術に対してモデリング音源は生楽器のシミュレートを意識したもの。またモデリングは振動と共振を自由自在に扱えるため3mのバイオリンとか、サックスのリードをトランペットにくっつけるみたいな現実に存在しない楽器を作ることができるのもモデリング音源の特徴といえます。
PIano Vの魅力
arturiaにとってはじめての生楽器のモデリングということもあってまだまだ煮詰めきれていない部分が多い piano Vですが、これだけはすごいと思ったのが今回のメインテーマピアノとベルサウンドの奇跡の融合!透明感のあるピアノです。

美しい!!
Glass Grandという名前ですが、
一見XJPANのYOSHIKIさんが使っていたKAWAIのクリスタルピアノのようにも見えます。

しかし音は完全に別物!まず結論がいうとGlass Pianoはピアノの音ではありませんw完全にシンセサイザーのベル音色ですwでは実際どんな音のなのかというとこんな感じです。
すごいキラッキラ☆☆もう100%FMシンセベルwでもこれが物理モデリング音源で作られたピアノの音ということですwなんだか笑えてきますwもう物理音源で表現力なんて言葉はどこへやった?と強烈につっこみたくなりますねwしながら存在感がなかなかすごい。特に低音の存在感とかすごくないですか?癖がまったくなくどこにでも溶け込んでいけるそれがGlass Pianoです。
私はこれをこそっと使うのが好きですw
実はV-Collection6にしなくてもまた単体でPiano V2を買わなくてもPiano V2を使える方法があります。これは後日にお話させていただきますね。お楽しみに
まとめ
ピアノとベルサウンドの奇跡の融合!透明感のあるピアノはArturiaのPianoVに任せろ!と言ってみましたが、任せられそうですか?結構この系の音は需要があると思います。私も好きです。90年代くらいのハードシンセにはあたりまえのように入っていた音色でゲームBGMで使われまくりましたが、やっぱりこういうキラキラサウンドはいつまで経っても色あせないのかもしれません。