Arturia Comp VCA-65レビュー ベースとキックと相性抜群コンプ

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パラアウトしたドラムに最適のコンプを教えてほしいVCAコンプがいいとか聞いたんだけど…

パラアウトされたものをしっかりまとめることができれば曲のクオリティは上がります。そのまとめる方法の一つがコンプを使うことですが、今回はバスコンプ的な役割も果たせるVST プラグイン、Arturia VCA-65についてお話します。

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 Arturia VCA-65とは

往年のVCAコンプであるdBX165を忠実に再現したのがVCA-65です。165Aは真空管ではありませんが、独特のキャラクターが多くのエンジニアやプロデューサーに好んで使っています。特に70年代の多くのヒット曲は165Aを通った音と言われています。

実機と比べても質感が近いのが特徴です。

システム環境

Arturia VCA-65の特徴

  • 有名なクラシックVCAコンプレッサーの仮想レクリエーション
  • Arturiaの最先端のTAE®アナログモデリングを使用して、VCAやトランジスタを含むオリジナルの電子パスを正確にモデリング
  • 自動モードでのオリジナルの高速アタック&リリースパラメーター
  • オリジナルのピークストップリミッター
  • 元の可変比率形式1:1から1:oo
  • Arturiaのクリエイティブなサイドチェーン機能の追加:
  • コンプレッサーを外部ソースにトリガーする外部サイドチェーンソース
  • 手動で圧縮をトリガーする遊び心のある手動パッド
  • M / S処理を含む7つのクリエイティブ検出モード
  • サイドチェーンパスに先読みまたは遅延が追加されたタイムワープ機能
  • 高度なサイドチェーンEQ
  • 適用されるゲインリダクションの量を制限する圧縮範囲パラメーター、圧縮/歪みのみの音のないFET-76の0dB位置
  • 側鎖信号を直接監視する
  • 並列圧縮用のドライ/ウェットミックスノブ
  • 3つのキャリブレーションモード(-18dBF、-12dBS、-8 dBF)を備えた切り替え可能なアナログVUメーター
  • アナログクリッピングLEDインジケーター
  • プリセットの包括的なセット
  • A / B比較設定
  • 統合されたチュートリアルと独自の動的プリセットのヒント
  • サイズ変更可能なウィンドウ
  • 最先端のTAE®アナログモデリング

VCAコンプは音の圧縮に「アンプの音量を電圧で制御するICチップを使っている」のが大きな特徴です。シンセサイザーに詳しい人ならアナログシンセのVCAを思い浮かべることでしょう。あれと同じです。無理なコンプレッションではなくフェーダー操作のような音量コントロールができるため反応速度が速く、どのコンプより出音がクリーンになります。このクリーンな音量変化がマスターやバスコンプに好まれる理由の一つです。

クリーンを強調していますが、かけ過ぎれば当然歪みますし、その歪みもまた特徴のあるサウンドです。それらを再現したのがArturiaのVCA-65です。

 Arturia VCA-65の使い方

どのバスコンプにも言えることですが、がっつりかけるよりはゲインリダクションを2db程度にする使い方が一般的です。

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例えば上記の画像のセッティングにしてみます。

この場合ゲインリダクション(メーター)の部分は-5から-10くらいまで触れてしまいます。

続いて、スレッショルドを-30にしたセッティングです。

この場合のゲインリダクションは-2から-3程度です。

画像のセッティングではkickの音がかなり奥に押し込まれているのがわかりますか?

かけすぎると低音が弱くなるとはこういう状態です。

もちろんこのサウンドを意図として使うのであれば良いと思います。ROOMだけにこういうセッティングをするといい感じの歪み感が出て音に迫力が出ることがあります。ですが、やはりナチュラルクリーンな効果を得られるのが売りなVCAコンプなのでその効果を最大限に活かすことができる音作りをするのが良いと思います。

VCA-65のユーザーの声

VCAコンプの種類

VCAコンプの代表は

今回紹介するVCA-65のモデリング元

DBX-165

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SSLのBUS COMP

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APIの2500

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などがあります。これらは多くのwavesを始め多くのメーカーからプラグイン化されており、一長一短があるもののどれも素晴らしいバスサウンドを作ってくれます。

関連記事

曲に音圧と迫力を引き出す!バスコンプの正しい使い方講座!

VCA-65音の傾向(アナライザーにて確認)

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kickにVCA-65をかけた状態です。緑がかかっていない状態、赤がかかっている状態です。20hz帯域が締まり、25hz以上から大きく盛り上がります。50hz以上に至っては重心が高くなっていくような感じになっています。駆け過ぎることでLOWが弱くなる傾向があるので、そういった意味でkickやbassには向かないと思っている人もいるかもしれません。

このスペクトラムアナライザーが本物と同じ動きをしているかどうかはわかりませんが、特徴のある低域変化を見てわかると思います。ではもう少し具体的に見ていきます。素材はFET-76の記事を書いた時と同じ素材です。FETー76についてはこちらをご覧ください。

新しい定番の予感arturiaのコンプFET76レビュー

こちらが何もかかっていない状態

VCA-76をkickとsnareにかけた状態

VCAでこんなにsnareをパッツンにする必要はないかもしれませんが、良い感じでスネアの芯が膨らんで心地よいsnareサウンドになりました。kickとsnareのセッティングは以下の通りです

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ただ、入力が小さいと反応が弱いのでLOGICのゲインを使って少し突っ込み気味にしています。

BUSCOMPとしてのサウンド

実に綺麗にまとめてくれています。音のクオリティも申し分ないと思います。セッティングはプリセットのDrum Busを使っています。

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ベースサウンドでの比較

ベースを開放弦Eを一発鳴らした状態です。緑がかかっていない状態、赤がVCA-65をかけた状態

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100hz〜180hzあたりが綺麗に整えられている感じがします。

ベースのフレーズにて

最初の4小節は欠けていない状態、その後がかかっている状態です。ちょっと慣れていない人にはわかりにくいサウンド変化かもしれませんが、上記の画像でいう100hz〜180hzから大人しくなっています。そのせいで不必要な低域の暴れが抑えられて聴きやすいベースサウンドになっています。

CPU負荷について

こちらがFET-76の負荷画像

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VCA-65の負荷画像

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スレレオ3トラック

モノラル12トラック

FET-76より負荷は軽いですね。

こちらもほぼ負荷はなしと考えていいでしょう。

まとめ

私個人としてはオススメバスコンプとして人に勧めることができるクオリティですし、値段も49ドルとコストパフォーマンスもいいです。FET-76とTUBE-ATAとVCA-65のコンプを合わせると99ユーロ

Arturia製品を持っていると69ユーロになったり一番やすい人では49ユーロまで下がります。

ベースサウンド引き締めたいバスコンプとして使いやすいサウンドが欲しい人にオススメです。

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