どうもUGです。

今日は最近arturiaが出したVCA-65についてのお話です。

 

ミックス時には複数のトラックをステレオアウトにまとめると思いますが、

まとめたステレオを聞いて「なんか音がまとまっていない」「一つ一つ分離しすぎている」「迫力がない」

 

などで悩む人がいるかもしれません。

そう言うときはVCA-65を使うことで悩みを解消できる可能性があります。

 

VCA-65は最近Arturiaが出したコンプでVCA動作で動くコンプをモデリングしています。

そしてこのVCAコンプというのがトラックをまとめる際に使うバスコンプとして優秀なのです。

 

では具体的にどうやって使えばいいのか?

他のコンプとはどう音が違うのか?

 

そのあたりを詳しくお話したいと思います。









VCAコンプとは

他のコンプとVCAの違いはコンプのかかり方にあります。

もちろんコンプは各々のかかり方に特徴があり、それが個性となっていますが、

VCAコンプの場合は「アンプの音量を電圧で制御するICチップを使っている」のが大きな特徴です。

無理なコンプレッションではなくフェーダー操作のような音量コントロールができるため

反応速度が速く、どのコンプより出音がクリーンになります。

このクリーンな音量変化がマスターやバスコンプに好まれる理由の一つです。

クリーンを強調していますが、かけ過ぎれば当然歪みますし、その歪みもまた特徴のあるサウンドです。

 

VCAコンプの種類

VCAコンプの代表は

今回紹介するVCA-65のモデリング元

DBX-165

SSLのBUS COMP

APIの2500

 

などがあります。

これらは多くのwavesを始め多くのメーカーからプラグイン化されており、一長一短があるものの

どれも素晴らしいバスサウンドを作ってくれます。

 

基本的な使い方

Kick Snare HH TOM OH ROOMをBUSにまとめたチャンネルに使う方法であったり、

ステレオアウトにも使うことがあります。

 

Kick単品やbassにはかけない方が良いという話を見たことがありますが、

そんなことはなく、kick、bass、vocalにとなんでも使うことはできます。

多くのエンジニアがベースに165を使っている記事もよく見かけます。

何より、昔から165とbassとの相性が良く多くのbassトラックに使われています。

 

なんでもそうですが、「基本コンプの使い方としてこれがダメ」ということはありません。

その特徴をしかしたサウンドをどう活かすか?がエンジニアであったりクリエイターに求められる部分です。

 

VCA-65のサウンド

こちらもFET-76と同じく実機を超えた操作ができる下の2Uの部分でサイドチェインの設定や、バンドEQを扱うことができます。

こちらも本当にGUIのレベルが素晴らしいです。

音の傾向(サウンドレビュー)

kickにVCA-65をかけた状態です。

緑がかかっていない状態、赤がかかっている状態です。

20hz帯域が締まり、25hz以上から大きく盛り上がります。

50hz以上に至っては重心が高くなっていくような感じになっています。

 

駆け過ぎることでLOWが弱くなる傾向があるので、そういった意味で

kickやbassには向かないと思っている人もいるかもしれません。

 

このスペクトラムアナライザーが本物と同じ動きをしているかどうかはわかりませんが、

特徴のある低域変化を見てわかると思います。

ではもう少し具体的に見ていきます。

素材はFET-76の記事を書いた時と同じ素材です。

FETー76についてはこちらをご覧ください。

新しい定番の予感arturiaのコンプFET76レビュー

こちらが何もかかっていない状態

 

VCA-76をkickとsnareにかけた状態

VCAでこんなにsnareをパッツンにする必要はないかもしれませんが、

良い感じでスネアの芯が膨らんで心地よいsnareサウンドになりました。

kickとsnareのセッティングは以下の通りです

ただ、入力が小さいと反応が弱いのでLOGICのゲインを使って少し突っ込み気味にしています。

BUSCOMPとしてのサウンド

実に綺麗にまとめてくれています。

音のクオリティも申し分ないと思います。

セッティングはプリセットのDrum Busを使っています。

ベースサウンドでの比較

ベースを開放弦Eを一発鳴らした状態です。

緑がかかっていない状態、赤がVCA-65をかけた状態

100hz〜180hzあたりが綺麗に整えられている感じがします。

ベースのフレーズにて

最初の4小節は欠けていない状態、その後がかかっている状態です。

ちょっと慣れていない人にはわかりにくいサウンド変化かもしれませんが、

上記の画像でいう100hz〜180hzから大人しくなっています。

そのせいで不必要な低域の暴れが抑えられて聴きやすいベースサウンドになっています。

CPU負荷について

こちらがFET-76の負荷画像

VCA-65の負荷画像

スレレオ3トラック

モノラル12トラック

FET-76より負荷は軽いですね。

こちらもほぼ負荷はなしと考えていいでしょう。

VCA-65の具体的な使い方

どのバスコンプにも言えることですが、

がっつりかけるよりはゲインリダクションを2db程度にする使い方が一般的です。

例えば上記の画像のセッティングにしてみます。

この場合ゲインリダクション(メーター)の部分は-5から-10くらいまで触れてしまいます。

続いて、スレッショルドを-30にしたセッティングです。

この場合のゲインリダクションは-2から-3程度です。

画像のセッティングではkickの音がかなり奥に押し込まれているのがわかりますか?

かけすぎると低音が弱くなるとはこういう状態です。

 

もちろんこのサウンドを意図として使うのであれば良いと思います。

ROOMだけにこういうセッティングをするといい感じの歪み感が出て

音に迫力が出ることがあります。

 

ですが、やはりナチュラルクリーンな効果を得られるのが売りなVCAコンプなので

その効果を最大限に活かすことができる音作りをするのが良いと思います。








さいごに

arturiaのVCA-65はおすすめバスコンプとして使えるか?

どうでしたか?

 

私個人としてはオススメバスコンプとして人に勧めることができるクオリティですし、

値段も49ドルとコストパフォーマンスもいいです。

FET-76とTUBE-ATAとVCA-65のコンプを合わせると

99ユーロ

Arturia製品を持っていると69ユーロになったり一番やすい人では49ユーロまで下がります。

 

ベースサウンド引き締めたい

バスコンプとして使いやすいサウンドが欲しい

 

こういう人にオススメです。

Arturia