Arturia Rev PLATE-140レビュー 他のリバーブと比較!

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ボーカルにリバーブを使ったら音は響くけど抜けが悪い、もっと明るくかっこいいリバーブがほしい!と思ったらArturia Rev PLATE-140がおすすめです。オケの中でもボーカルが埋もれることがなく、響かせることができるので1ランク上のボーカルトラックにすることができます。

この記事ではArturia Rev PLATE-140の使い方やちょっとしたテクニックなどを紹介しています。この記事を読めばArturia Rev PLATE-140の魅力だけではなく、他のリバーブでも役立つので是非活用してください。

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Rev-PLATE-140について(使い方)

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EMT140のサウンドを忠実に再現しただけではなくハイパス・フィルター、プリ・ディレイ、コーラス、ポストEQという最近のArturia製品のエフェクトではこういうちょっとしたプラスの機能がついています。

(ハイパス・フィルター、プリ・ディレイ、コーラス、ポストEQについては右上の矢印ボタンで開閉できます。)

使い方は迷う方が難しいほど簡単です。

左からDriveで真空管の入力量を決めます。右に回しきると歪みますがそれほど強く歪むわけではありません、真空管特有の太さを得られますがこの歪に関しては好き嫌いが分かれるサウンドだと思います。

ちなみに私は1時くらいのサウンドが好みでした。

リバーブタイム自体は真ん中のパネルで操作します。

MODELでキャラクターを決めDECAY TIMEで調整します。

MODEL1がPuncy

MODEL2がClassicEMT

MODEL3がModen

個人的にはMODEL2でDECAYTIMEを2〜〜にするのが好みでした。

最後はDRYとWETを決めるBLENDとステレオ感の調整ができるWIDTHです。

WIDTHはかなり広がります。

ルーム感が足りないドラムのルームに使用するのも面白かもしれません。

リバーブについてもう少しかんたんに理解を深めたいという人はこちらの記事が参考になります。

Rev-PLATE-140プリディレイの使い方

リバーブを使うときはプリディレイを設定します。

こうすることでRev-PLATE-140を使ったトラックが埋もれるのを防いでくれます。

これはプレートリバーブだけではなく他のリバーブにも使えるので覚えておくと便利です。

プリディレイとは音がなったとき(原音)にどれくらい遅れてリバーブがなるか?ということです

0msだと原音と同時にリバーブがなると音が埋もれるのは音のアタック音(トランジェント)に

リバーブが乗っているためです。これを回避することでリバーブをかけても埋もれず前に出せるようになります。

奥行きは出したいけど音を埋もれさせたくない!というときにプリディレイを見直すとよいです。

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設定方法はざっくり決める人は50ms〜70msくらいでもいいですが、

ここでポイントなのはmsというのは時間です。

そして音符はすべて時間です。

ということは…音符の長さをプリディレイに入力してやれば、よりタイトな

リバーブタイムを作り出すことができます。

計算式は

60(秒) ÷ BPM = 4分音符の長さ(秒)

BPMが120の場合は

60÷120=0.5秒

音符の長さはmsなので500msになります。

4分音符が500mなので

8分音符は250ms

16分音符は125msになりますね。

Rev-PLATE-140のプリディレイはMAXが250msなので

BPM120のときは8分音符遅れてリバーブタイムがかかるということになります。

これはディレイの計算も同じ方法で出来ます。

あとはとなりのHPFでリバーブをどくれい明るくするかを決めることでこもりがちなリバーブ音が明るくできます。この辺りは普通のEQでも大丈夫です。

困ったら魔法のディレイ189msにするという手もありますが、この辺りは楽曲と相談です。

ちょっとした裏技

BLENDをDRYにしてDRIVEをあげることで真空管のエミュレーターとしても使えます。

先程もお話したように好みの分かれるサウンドではあるので、

微調整程度に使うことで荒々しさと太さをプラスしてくれます。

Rev-PLATE-140サウンドチェック

ほんとはUADとか持っていたらUADのEMT140も試してみたいのですが、

手持ちにあるのは

Nector3とOXFORDREVERBなのでそれらと比較します。

設定は以下の通り

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前半4小節はOFF

後半4小節はギター・ソロとアコギのストロークにかけています。

Driveを入れているので良い意味で前に出てきてくれます。

負荷について

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それほど負荷が高いとも思わないですね。

Macmini2018

CPU Corei7 3.2GHz 6コア

メモリ32GB

ちなみにIzotopeのNectar3にもEMT140をエミュレートしたリバーブが内蔵されているので

そちらも比較してみます。

Nector3のEMT140サウンド

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完全に同じ設定にできないので厳密な意味での比較にはなりませんが、

こちらの方がデジタル的な印象があり、柔らかい印象です。

荒々しさが少ない気がするのですが、使い分けをするとまた面白いかもしれません。

OXFORDREVERBのEMT140サウンド

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OXFORDにもEMT140のエミュレーションが入っています。

こちらには真空管的なサチュレーションを足せる項目がないのですが、

イメージ的にはRev-PLATE-140とNector3の中間のようなサウンドをしているように感じます。

PLATE-140とは

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1957年にドイツのElektromesstecknik社(略してEMT)によって作られたアナログリバーブです。

それまでのは部屋の残響を利用した「エコーチェンバー」をするのが一般的でしたが、

EMT140はそれを装置化しました。

しかし、エコーチェンバーの部屋的な響きとは違う明る響きが特徴的なため現代でも

エコチェンバーとプレートリバーブは明確な使い分けがされています。

原理的には鉄板に音を共鳴させることで得られる残響効果のことをプレートリバーブとよびます。

今みたいにデジタルな世界ではなくものすごくアナログ(物理的な装置)を使って響きを作り出していました。

その走りとなったのがEMT140というプレートリバーブです。

大きさは畳一畳分より大きいとか、

EMT140プレートリバーブの重量は600ポンド

1ポンドは453グラムなので重さはざっくりと270キログラム

マツダの軽自動車キャロルが610キログラムなのでざっと

2台強分の重さですw

ちなみに中古では242,870円くらいで落札されたケースがあります。

もっと高いのかと思っていましたが、そこまででもないんですね(感覚ずれてる?)

このあと1972年にEMT140は世界初のデジタルリバーブの開発をすすめEMT144というリバーブを作りますが、

これが能力的にも使えるものではなくほとんど売れませんでした。

黒歴史化したいのかどうかわかりませんが、情報がほとんど残っていませんw

そこからさらに開発を進めデジタルリバーブEMT250が発売されます。

真空管タイプとソリッドタイプ

EMT140の初期はモノラルタイプしかありませんでした。

ステレオ化したのが1958年

当時ラジオがモノラルでありラジオがステレオ化したのが1962年

それに合わせてステレオ化を可能にしたと言われています。

ステレオとモノラルタイプをわけるために当時の広告には

EMT140の横にSTと付け加えられています。

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また初期のEMT140は真空管タイプでしたが

最終的に真空管アンプをより静かで信頼性の高いソリッドステート回路に置き換えれています。

EMT-140をモデリングするときに「チューブ機能」や「サチュレーション機能」を装備している

ものはすべて初期タイプのモンデリングといえると思います。

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1976年頃ちなみにそのときのお値段は20,000ドルでした。($25,000という話もあります)

1976年の円相場は1ドル293ですから、586,000円ほど、ものすごく高価な畳ですw

ちないにEMTシリーズは

EMT 156, EMT 244, EMT 248, EMT 257, EMT 250, EMT 251, EMT 258, EMT 259, EMT 260, EMT 261, EMT 266, and EMT 444.

とこれだけあると言われていますが、有名になったのはEMT140と250の2つだと思います。

まとめ

後発だけあってArturiaのRev-PLATE-140はよく出来ているように思います。と言っても実機を知っているわけではないので、「そのよく出来ている」は私の主観的なものでしかありません。

しかし、いろいろな実機のリバーブ音を聞いてプラグインを試したりしてきた結果、

サウンドの密度と明るさを一番気持ちよくしてくれるのはRev-PLATE-140だと思います。定価は99ドルなので、おそらくこれを見つけてデモを試したら買っていてたと思います。

それくらいお気に入りのリバーブです。

付属のDAWのリバーブをもう1ランクあげたい!気持ちのよいプレートリバーブを使ってみたい人にオススメです!

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