DTMマイクプリアンプの必要性と接続方法をわかりやすく解説!

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DTMでマイクプリ使った方がいい?でもどうやって使ったらいいの?オーディオインターフェースやマイクプリアンプで見かける「クラスAプリアンプ搭載」って何?クラスAはBよりいいの?

マイクプリを使うとなんとなく「音がよくなる」というイメージがあるかもしれません。特に「クラスAアンプ」とかっていかにもよさそうな雰囲気ありますよね。

結論から言えば、オーディオインターフェイスにもマイクプリは搭載されているのでとくに別途マイクプリアンプが必要ということはありません。

では、どのようなシーンであればマイクプリアンプは必要なのか?というなぜ必要になるのかについて解説していきます。

UG
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マイクプリとは?

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マイクで収音した非常に微細な信号を、ラインレベルまで増幅するためのアンプのことです。

考え方としては普通のアンプと同じように音量を大きくしていくものです。マイクプリには真空管タイプ、コンデンサータイプのものがあり、それぞれで音色が異なります。真空管はよく言われる「暖かい音」と形容される音が得意でコンデンサーは音の速さに特徴があると言われています。

使用目的によって使い分けるのが録音の常套手段です。

DTMにマイクプリの役割

マイク自体はとても出力が小さいのでそれを大きくするために使用するのがマイクプリです。ミキサーのトリムを上げれば入力は上げられます。(DAWではゲインプラグインですね)

小さい信号で録音したボーカルを大きくすればそのまま他のノイズも大きくなります。なので最初からある程度大きな音で録音しておくのがセオリーです。音質さえ気にしないのであれば、どんなマイクプリであろうと出力を大きくすることは可能です。

しかし、専用のマイクプリはより歪が少なく高音質な出力が可能です。そこかがマイクプリを使うメリットであるとも言えます。

マイクプリの必要性について

マイクプリアンプの必要性について

最近のオーディオインターフェイスのマイクプリの質は10年前のものと比べるとかなりクオリティが上がっています。なので外部マイクプリの必要性はそれほど高くありません。

どうしてもマイクプリ特有の色をつけたい場合はあってもいいかもしれませんが、最近はマイクプリのカラーをオーディオインターフェイスで再現できるタイプが増えていますし、プラグインでも往年のマイクプリの質感を再現できるプラグインはたくさんあります。

どうしうても必要であるならばその価値を見出した上で購入するので問題はないと思いますが、ただあっ

マイクプリの使い方と注意点

マイク→マイクプリアンプ→オーディオインターフェイス→パソコンという順番に接続します。

あとは音割れしないしない程度にゲインを調整します。

マイクという名前から「マイクしか使ってはいけない」というイメージをもつ人もいますが、ギターやベース、ドラム、何にでも使われます。

ただ、ギターやベースの場合はインピーダンスがことなるでDI機能を持ったマイクプリを使う必要があります。

私が過去に使っていたものISA ONE使いやすく音もよく、何よりも面構えが男前です

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マイクプリを使うときは、インターフェイス側のプリアンプをバイパスするのがポイントです。ライン入力に切り替えられる場合はラインに設定し、そうでない場合はゲインを上げないようにすればOKです。

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DTM初心者の人で「DTMでマイクプリアンプは必要なのか?」という疑問についてここまでの記事で問題はありません。ここからはマイクプリアンプの種類や効果について解説していきます。

マイクプリアンプのクラスとは?

かなりざっくりと説明します。クラスにはA〜Dまでの4種類があります。このプリアンプのクラスというのは製品の優劣ではなくてアンプの「増幅能力別」を示しています。

アンプで音を増幅させるのは真空管やトランジスタそれをどう働かせているか?能力とは「アンプの働き方」音に対してアンプがどのように音量を上げるか、そういう見方です。

クラスAアンプは高品位な音になりますが、出力が低い、また消費電力が多いクラスBアンプは歪みやすいが出力が大きい 消費電力がAより少ない音がよいぶんエネルギーを多く使ってしまうもののそのエネルギーを効率よく使えないのがクラスAアンプの特徴といえます。

以下に、マイクプリアンプのクラスAからクラスDまでの特徴と能力をまとめた表のエビデンスとなる情報源を示します。

クラス特徴音質の傾向効率用途
A常に全トランジスタが動作し、リニアな増幅を提供非常に透明で温かみのある音、低歪み低効率(約25-30%)ハイエンド・スタジオ、プロ用マイクプリアンプ
ABクラスAとBのハイブリッド、低消費電力ながらリニアリティを確保クラスAに近いが、やや歪みが増える中程度(約50-70%)プロ用、ハイエンド〜ミッドレンジのマイクプリアンプ
B2つのトランジスタが交互に動作し、非動作時は電力を消費しないクロスオーバー歪みが発生しやすい高効率(約70-80%)コスト重視のオーディオ機器
C通常オーディオには使われず、高周波増幅向け高歪みで音楽用途には不向き非常に高効率(約80-90%)無線通信、放送機器
Dスイッチング増幅方式(PWM)で電力効率を最大化クリーンだがアナログ的な温かみは少ない非常に高効率(約90%以上)ポータブル機器、デジタルオーディオ機器

では、ここから少しマニアックになりますが、クラスAタイプのマイクプリアンプが音のよい理由について解説していいます。

ギターアンプはクラスAorB?

ビンテージアンプと呼ばれるものはクラスAアンプとなります。Tweed Fender ChampなどクラスAの特色は先にも説明しましたが、音が歪まないことにあります。歪むということは音の立ち上がりが遅くなっていることを意味します。

クラスAはその歪みがないぶんクリアな音質を確保できますが、クラスAでは出力不足になります。またアンプの能力をフルに使い切ろうとするので真空管などにダメージが与えてしまうことにもなります

クラスBのアンプは高出力で効率のよい電飾消費が可能なのです。

そこでAとBの良いところ取りをすればよいという発想で生まれたのがA/Bを混ぜ合わせたハイブリッド型となります。チューブ・アンプ、MesaBoogie Marshall、Fender、Voxなどハイゲインアンプはこの方式をとられています。

ディスクリートについて

オーディオインターフェイスでは「ディスクリート方式」を採用しているものもあります。

有名なところで言えばAntelopeのオーディオインターフェイスはディスクリート方式です。

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「ディスクリート(Discrete)」は、「個別の」「離散的な」という意味を持つ英単語ですが、オーディオや電子回路の分野では 「個別の電子部品(トランジスタ、抵抗、コンデンサなど)を使用して構成された回路」 を指します。

特に「ディスクリート回路」と言う場合、IC(集積回路)を使わずに、個々の部品を組み合わせて作られた回路 を指します。

ディスクリート型とIC(オペアンプ)型マイクプリアンプの比較表

ディスクリート型とIC(オペアンプ)型マイクプリアンプを比較すると次のような違いになります。

項目ディスクリート型マイクプリアンプIC(オペアンプ)型マイクプリアンプ
回路設計ICを使用せず、個別の電子部品で構成オペアンプ(IC化された増幅回路)を使用
音質温かみがあり、倍音成分の再現性が高いクリーンで透明感のある音
音の特徴厚みがあり、ヴィンテージ感のあるサウンドフラットでクセが少ないサウンド
コスト高価(部品点数が多く、製造コストが高い)低コスト(IC化により部品点数が少ない)
サイズ大きくなりがち小型化しやすい
用途プロフェッショナル向け、レコーディングスタジオホームレコーディング、コスト重視の環境

結論として、マイクプリアンプは「機能」、ディスクリートは「回路設計の方式」 を指します。つまり、ディスクリート型のマイクプリアンプもあれば、IC(オペアンプ)型のマイクプリアンプもあるということです。

まとめ

いまさら聞けないDTMの疑問マイクプリのクラスAって何?いかがでしたか?なんとなくでもわかっていただけましたか?

とりあえずクラスAは歪に強くクリアな音質を保てるものという認識でクラスBはクラスAより歪みがあるが音は高出力という覚え方をしました。

正直私も勉強中のところです。もっとわかりやすい理解の仕方があったら教えてください。

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