かっこいいEDMを作曲したいけどどうやればいいかわからない。そんな人はまずドラムの音色から作っていくのがオススメです。実はドラムだけでもEDMらしさは十分にでます。なぜならEDMのドラムには特有の音色の癖があるからです。この記事ではその音色の作り方について説明しています。難しいことは何もありません。この記事のことを覚えると逆にどんなドラムもEDMっぽくなってしまう可能性があるのでそれだけは注意してくださいね。
EDMドラムの音色の特徴
EDMというジャンルの音色は
「過度な帯域ブーストによる音色作り」とういうことが言えます。
これは70年代に生まれたダンスミュージックというジャンルを
よりアグレッシブに進化させ続けてたどり着いた結果とも言えます。
来でれば、必要のない帯域を削るミックス技術をむしろ
反対にとったような方法とも言えます。
例えば、スネアですが、
80年台のドラムマシンでよく入っていたいかにもドラムマシンのスネアです。
これだけでもそれっぽくは聞こえますが、ちょっといじるとこんな感じ
EDMっぽいスネアになります。
これは本来あまりブーストする必要がないところをめいいっぱいブーストしています。
大げさに強調することでEDMらしいサウンドになります。これにベースサウンド入れてやればこんな感じ
使ってるトラックはKICKとSNとベースだけこれだけでも十分にEDMらしさを感じることができます。なぜなら、EDMに必要な要素を満たしているからです。
作曲やアレンジでつまるとこの理由はなんでも感でもやってしまおうとするところから始まりますEDMであれば何をどうすればEDMになるのか?という視点を持つのと同じくらい過去のダンスミュージックとの違いはなにか?と考えてれば音色の傾向、コード進行、いろいろな要因が見えてきます。
そのなかで私がEDMらしいと感じるのが必要以上のブーストにあると思いました。ブーストする理由は簡単です。より盛り上げたいからという理由です。つまり盛り上げたいという意識があればどうすればよいか
- 音量を上げる
- パンを広げる(空間を大きく見せる)
- フレーズを上昇させる
- 音色をきらびやかにする
などの要素が見えてくるように思います。これらを踏まえ作ってみるとこんな感じになります。
やっていることは、スネアロールにリバーブを徐々にかけて大げさに空間を広くする。ライザー系の音で大げさに盛り上げにかかるスネアロールのあとにシーケンスを入れることで新しい展開を見せるベースを多少動かす。音色的にはシーケンス以外ほとんど増えていません。
トラックもこんな程度です。
でもEDMらしさはあると思います。アゲアゲな世界は音色もアゲアゲで作られているんだなーという思いました。
まとめ
今回はドラムメインで考えてみましたが、基本は「どうやったら盛り上がるか?」という視点もって「これをやったら変になる」と思わずやりきってしまうことです。アゲアゲな曲はぶっ飛びの向こう側にあることが多いです。参考にしてみてください。