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ドラム打ち込みで知っておきたいベロシティの基準について

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  • ドラムの打ち込んでいるけど「ベロシティの基準」がわからない
  • 教則本に乗っているベロシティの数値ってどういう意味??

ここではドラム打ち込み時のベロシティの基準についてお話します。

この記事を読むことで「呪文のようなベロシティ数値」を理解できよりリアルなドラム打ち込みができるようになります。

ドラムの打ち込みを基礎からしっかり知りたい人はこちらの記事がオススメです。

UG
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  • DTM記事執筆500以上
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ベロシティとは

ベロシティとは強弱のことです。

連続する音に強弱をつけることで前後の違いをビートを明確に認識しやすくなります。

しかし、闇雲にベロシティを細かく打ち込んでも意味はありません。

大切なのはまず拍子について理解をするところが重要です。

拍子とは4/4 2/4 3/4 6/8 12/8といった、一小節に分母の音符がいくつはいるか?という楽譜の一番最初に書いてあるやつです。

例えば、4/4ではあれば4分音符4つで1小節といった具合です。ビートで表現すると4ビートというやつですねジャズなどでよく使われます。

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さて、この状態は目で見れば「4/4」かもしれませんが、ハイハットをこのデータで打ち込んで聞き続けていればどこが拍の頭かわからなくなると思います。(ハイハットだけ打ち込んで2分くらい聴いてみてください)

そこで2拍目と4拍目だけを小さくします。

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明らかに何も変化させていない状態よりは拍(ビート)を感じやすくなったと思います。

これは前後の情報の違いを認識できるようになったためです。

しかし、これをまた2分くらいずっと聴いていても4拍子には聞こえなくなります。

なぜか?

音の変化が2パターンしかないからです。

ここが重要なのですが、ビートは主に「強弱」の2パターンです、あとはそこにさじ加減で強弱の幅をもたせているだけです。

4ビートを感じるためにはどこを「さじ加減で調整するのか?」それは3拍目の強弱です。

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中強

こうすることで異なる2つの拍子パターンができ、それをつなぎあわせることで

4拍子として認識ができることになります。

「でもドラム打ち込みの場合、1.3拍目にキック、2.4拍目にスネアが入るんだから十分にビート感じられそうだけど?」と思いますよね。たしかにそのとおりです。ドラムは周波数の異なる楽器を使ってよりビートを明確に感じられるようになっています。

しかし、8ビートの場合、スネアやキックをを8分音符を鳴らし続けますか?そんなことをしたら8ビートがとんでもないことになると思いませんか?そこで便利なのがハイハットなんです。ハイハットは一定のビートで鳴らし続けてもキックやスネアのように大きなアクセントにはなりません。

だからこそハイハットはビートのガイドになりえるのです。

優しく観光案内をしてくれるバスガイドのお姉さん的なポジションです。

8ビートも16ビートの打ち込みも基本は同じ

上記の説明では4ビートを主体に考えていますが、8ビートでも16ビートでも強弱の考え方は同じです。

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4拍子をベースにしながらその前後の強弱を考えるだけです。

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ベロシティの細かさ=リアル?

音の強弱をつけることで俗に言う「人間らしさ」を付け加えるためという説明が一般的ですが、これにちょっと語弊があります。なぜならめちゃくちゃ上手い人は強弱をつけない叩き方ができるからです。なので「ベロシティ=人間味」とは言い切れません。

テンポによってかわるベロシティの意味

ベロシティの役目は連続する音のダイナミクスを変化させることでビートを明確に打ち出すことと説明しました。

しかし、BPM150のハイハット、8分音符とBPM75のハイハット8分音符どちらが強弱をつけやすいか?と言われたら間違いないBPM75です。

なぜなら速いテンポほど強弱のコントロールは難しくなります。早口言葉が言いにくいのと同じです。

また、速いテンポで細かくベロシティを調節しても前後の音の違いは認識しにくくなります。つまりテンポによってベロシティの強弱は異なると覚えるがリアルな打ち込みテクニックの一つのガイドです。

音色によって変わるベロシティの意味

音源によってはベロシティの効果が変わります。これはベロシティの数値がサンプルが切り替えの役目をもっているものがあるからです。

一つのサンプルしか持たないハイハットの場合ベロシティがコントロールするのは音の明るさであって音色が変わっているわけではないので

細かいベロシティを打ち込んでも機械的に感じるものもあります。

そういう場合はベロシティを細かく調整するのではなく違うサンプルをもってくることでリアルな質感を手に入れることができる場合があります。

まとめ

ドラム打ち込みのベロシティの基準とは

  • 一定のビートを明確にする役割がある
  • 絶対的な数値は存在しない(音色によっても異なる)
  • ハイハットはビートのガイド的な役割が強い

ここまで読んでもらった人にはドラム打ち込みでベロシティの意味が随分詳しくなったと思います。打ち込みドラムのクオリティアップをするためには

まずはビートのガイドとなるハイハットのベロシティの違いを意識すると良いでしょう。

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