ドラムフィルインを作ろうとしても、「どんなパターンを使えばいい?」「どこに入れればかっこよくなる?」と迷うことはありませんか?
フィルインは複雑なフレーズをたくさん覚える必要はありません。
基本となる**「タタタタ」「タタタン」「タンタタ」「タタンタ」**のリズムを理解すれば、音を入れる位置や休符、スネアやタムの組み合わせを変えるだけで多くのパターンへ発展させられます。
この記事では、ドラムフィルインの意味や役割から、基本16パターン、かっこよく聴かせる考え方、入れるタイミング、DTMでの打ち込み方まで、音声と画像を交えながらわかりやすく解説します。
ドラムフィルインとは?
ドラムフィルインとは、基本のリズムパターンに変化を加える短いフレーズのことです。
たとえば、8ビートの途中でスネアを数発加えたり、サビ前にスネアやタムを使ったフレーズを入れたりします。
派手なタム回しだけがフィルインではありません。スネア1発でも、曲の区切りや展開を伝える役割があればフィルインとして成立します。
フィルインの意味
「フィルイン(fill in)」には「埋める」「補う」といった意味があります。ドラムでは基本のリズムに一時的な変化を加えるフレーズを指し、「フィル」と略すこともあります。
ただし、すべての隙間を音で埋める必要はありません。
スネア1発だけでも、途中に休符があってもフィルインになります。
大切なのは音数ではなく、**「どこに音を入れ、どこを休むか」**です。
フィルインの役割
フィルインには、曲の区切りや展開をわかりやすくする役割があります。
4小節・8小節の区切りや、AメロからBメロ、Bメロからサビへ移る直前などに入れることで、次の展開を自然に伝えられます。
また、同じリズムが続く場面に変化をつけたり、サビ前の期待感を高めたりする効果もあります。
つまりフィルインは、単に目立つためではなく、曲の流れをコントロールするためのフレーズです。
フィルインが「オカズ」と呼ばれる理由
日本では、ドラムのフィルインを**「オカズ」**と呼ぶことがあります。
基本となるリズムに変化やアクセントを加えることから、主となるものに添える料理の「おかず」にたとえた呼び方です。
フィルインも料理のおかずと同じように、多ければよいわけではありません。
曲やほかの楽器とのバランスを考え、必要な場所に必要なだけ入れることが基本です。
ドラムフィルイン基本16パターン
ドラムフィルインは、複雑なフレーズを一つずつ暗記する必要はありません。
基本となるリズムの配置を覚え、音を入れる位置・休む位置・叩くドラムを変えるだけでも多くのフィルインを作れます。
まずはフィルインの土台となる4つの基本形から見ていきましょう。
まず覚えたいフィルインの4つの基本形
ここでは16分音符4つ分をひとつのまとまりとして考えます。
| 基本形 | 配置イメージ | 特徴 |
|---|---|---|
| タタタタ | ● ● ● ● | 等間隔に鳴らし、直線的な勢いを作る |
| タタタン | ● ● ● - | 最後に余白を作り、区切りや着地を強調する |
| タンタタ | ● - ● ● | 後半の音数が増え、次へ向かう加速感を作る |
| タタンタ | ● ● - ● | 途中の空白によって引っ掛かりを作る |
「タタタタ」はすべての位置に音があるため、流れが途切れず直線的な勢いが生まれます

「タタタン」は最後を空けることで、直後の1拍目との間に余白が生まれ、次の強拍を目立たせやすくなります。

「タンタタ」は前半に余白があり、後半で音の間隔が狭くなるため、次へ向かって加速するような印象を作れます。

「タタンタ」は途中の音を抜くことで等間隔の流れが崩れ、リズムに引っ掛かりや意外性が生まれます。

つまりフィルインでは、何音叩くかだけでなく「どこに音を入れ、どこを休むか」で印象が変わります。
これから紹介する「タカタン」「タンタカ」「タカタカ」なども、まったく別の考え方ではありません。
この基本的なリズム配置に、音の長さやアクセント、スネアやタムなどの組み合わせを加えることで、さまざまなフィルインへ発展させられます。
パターン1:スネア1発だけのシンプルなフィルイン

最も簡単なのは、スネアを1発だけ入れるフィルインです。
4小節や8小節の最後に「タン」と入れるだけでも、基本のビートに変化をつけられます。
音数が少ないため、Aメロなどの落ち着いた場面や、ボーカルを邪魔せず自然に次の小節へつなぎたいときに使いやすいパターンです。
フィルインは音をたくさん入れるものではなく、必要な場所に必要な音だけを入れることから始めてみましょう。
パターン2:スネア2発で区切るフィルイン(タムと併用するのもあり)

スネアを「タンタン」と2発入れると、1発の場合よりも区切りをはっきり感じさせられます。
4小節や8小節の最後など、曲の流れを崩さずにフレーズの終わりを伝えたい場所に向いています。
派手に盛り上げるのではなく、小さな変化を加えたいときに使いやすい基本的なフィルインです。
パターン3:ンタタタ

最初を休んでから「ンタタタ」と叩くパターンです。
頭からすべてを鳴らさないことで一瞬の余白が生まれ、その後のスネアを印象的に聴かせられます。
休符のあとから動き出すため、フィルインの開始を感じさせやすいのも特徴です。
4小節や8小節の終わりだけでなく、次のセクションへ少し勢いをつけたい場合にも使えます。
少し脱線ですが、では他の例と同じように4拍目だけの頭を抜いた場合はどうなのか?
悪くはないと感る人もいるかもしれませんが、一瞬躓くような印象になりませんか?これはこのデモのテンポ130とあまりあっていないというのが私の印象です。そしてあくまで他の楽器とのアンサンブルを考えたときに、3拍目の裏でブレイクするみたいなアレンジの場合はこのようなフィルは有効ですが、その場合テンポはもっとゆっくりの方がよくなります。そうなると、上のデモでも問題という話になります。
パターン4:タカタン
「タカタン」は、基本形「タタタン」と同じように最後に余白を作るパターンです。音を詰めたあとに休むことで、次の1拍目を強く感じさせやすくなります。
パターン5:タンタカ
「タンタカ」は、基本形「タンタタ」と同じように後半へ音が集中するパターンです。前半の余白から後半へ音数が増えることで、次へ向かう勢いを作りやすくなります。
パターン6:タカタカ
「タカタカ」は、基本形「タタタタ」と同じように音を等間隔に並べたパターンです。休符がないため流れが途切れにくく、次の小節へ向かう勢いを作りやすくなります。
パターン7:スケベドン

「スケベドン」という語呂で覚えられる、アクセントの位置に特徴があるフィルインです。
等間隔に音を並べるパターンとは異なり、音の長さや間隔が変化することで、独特の引っ掛かりやリズム感が生まれます。
単純な連打とは違うノリを出したいときや、フィルインそのものに少し個性を持たせたい場面に効果的です。
パターン8:ンタンタカタン

「ンタン」というシンプルな動きに「タカタン」を組み合わせたパターンです。
前半より後半のリズムが細かくなることで、フィルインの中に自然な盛り上がりを作れます。
Bメロからサビなど、次の展開へ向かって少しずつ勢いを強めたい場面に向いています。
このように、基本となるリズムを組み合わせるだけでもフィルインのバリエーションを増やせます。
パターン9:タンンタタンタン

最初の「ターン」を長めに取り、その後に細かい音を入れるパターンです。
前半に余白を感じさせてから後半を動かすことで、ゆったり始まり、最後に勢いがつくフレーズになります。
最初から音を詰め込まないため、ボーカルやほかの楽器のフレーズを残しながら変化をつけたい場面にも使いやすいフィルインです。
パターン10:タタンタンタタン

短い音と長い音を組み合わせ、一定の連打とは違ったリズムを作るパターンです。
音が鳴る位置と余白が変化することで、フレーズに引っ掛かりやグルーヴを作りやすくなります。
同じスネアを使っていても、音を置く位置を変えるだけで印象は大きく変わります。
シンプルな連打から一歩進んだフィルインを作りたいときに使いやすいパターンです。
パターン11:3連符を使ったフィルイン

3連符は、1拍を3つに分けて演奏するフィルインです。
8分音符や16分音符を中心としたフレーズとは音の間隔が変わるため、それまでとは違った流れを作れるのが特徴です。
スネアだけで叩いても使えますが、スネアからタムへ移動させることで、より大きな動きを作れます。
通常のリズムから3連符へ切り替えるだけでも、耳を引くフィルインになります。
パターン12:ド定番これぞタム回し

これぞ定番中の定番のドラムフィルです。
ハイタム、ロータム、スネアを組み合わせることで、音色や音程感に変化が生まれます。スネアだけで叩く場合よりも、フレーズに動きや広がりを出せるのが特徴です。
ちなみに、3,4小節に16分音符で埋め込むとより派手な印象になります。
パターン13:タンタカの前にゴースト・ノートフィル

後半で音数を増やすフィルインです。後半にリズムが細かくなることで加速感が生まれ、次の小節やセクションへ勢いよくつなげられます。
とくに3小節目の前においている細かい音がポイントです。
パターン14:広い音域を使ったフィル

ハイタム、ロータム、フロアタム、キックを使ったカラフルなフィルです。
高い音から低い音へ順番に移動することで、大きな流れと迫力を作れるのが特徴です。
サビ前や曲の大きな転換点など、しっかり盛り上げたい場面に向いています。
存在感が強いため、曲の盛り上がりに合わせて使うことがポイントです。
パターン15:ハイハットを使ったファンク系の鉄板フィル

ハイハットを使った、ファンク系では定番のフィルインです。
聴いただけではリズムの形が少しわかりにくいですが、ピアノロールで確認すると、**スネアとキックによる「タタンタ・タタン」**というリズムになっています。
ポイントは、オープンハイハットをキックと同時に鳴らしていることです。これによってキックのアタックが強調され、フィル全体にアクセントが生まれます。
さらに、オープンハイハットをフットハイハットですぐに閉じることで音を短く切り、ファンクらしいキレとスピード感を作っています。
パターン16:ファンクでソリッドなフィルイン

キック、スネア、リムを細かく組み合わせたファンク系のフィルインです。音を複数のドラムに振り分けることで、単純な連打とは違う細かなアクセントとグルーヴが生まれます。最後にハイタムを入れることで音程にも変化がつき、次のフレーズへ向かう勢いを作っています。
「どこに音を入れるか」「どこを休むか」「どのドラムを叩くか」**を組み合わせることで、覚えたパターンをそのまま使うだけでなく、自分でフィルインを作れるようになります。
フィルインはいつ入れる?タイミングと考え方
フィルインはどこに入れてもよいわけではなく、曲の区切りや展開が変わる場所に入れるのが基本です。
特に初心者は、4小節・8小節の区切りや、AメロからBメロ、Bメロからサビへ移る場所から試してみると、自然なフィルインを作りやすくなります。
フィルインには「つなげる」と「終わらせる」役割がある

フィルインには、大きく分けると次の展開へつなげる役割と、フレーズを終わらせる役割があります。
ただし、「つなげるフィル」「終わらせるフィル」という決まったリズムパターンがあるわけではありません。
同じフィルインでも、音を入れる位置や前後の曲展開によって役割は変わります。
上の画像では、左側のフィルは後半に細かい音が続き、最後までリズムの動きが残っています。そのため勢いが途切れにくく、「まだ先へ進む」感覚を作りやすいフィルになっています。
一方、右側は後半の音の配置に区切りがあり、最後まで連続的に埋めていません。途中に余白が生まれることで、「ここでひと区切りついた」と感じさせやすいフィルになっています。
さらに、同じフィルインでも、サビの直前で使えば次の展開へ「つなげる」役割になり、8小節の区切りや曲の終わりで使えば「終わらせる」役割を持たせることができます。
つまりフィルインは、音をどこに入れ、どこを休ませるかだけでなく、**「次へ進ませたいのか」「ここで区切りたいのか」**まで考えて作ることがポイントです。
4小節・8小節の区切り
多くの曲では、4小節や8小節をひとつのまとまりとして展開していきます。
その最後にフィルインを入れることで、聴き手に**「ここでひとつのまとまりが終わる」**ことを自然に伝えられます。
小さな区切りならスネア1〜2発程度、大きな区切りならスネアやタムを使うなど、曲の変化に合わせてフィルインの大きさを変えるのがポイントです。
AメロからBメロなどセクションが変わる場所
AメロからBメロ、Bメロからサビなど、曲のセクションが変わる場所もフィルインを入れやすいタイミングです。
ここではフレーズを終わらせるだけでなく、「これから次の展開が始まる」ことを知らせる役割があります。
変化が小さければ短いフィル、大きく展開するなら少し長めのフィルというように、次のセクションに合わせて使い分けると自然です。
サビ前で盛り上げたい場所
サビ前では、フィルインを使って期待感や勢いを高めることができます。
スネアの連打やタムを使ったフィルなどで徐々に音数を増やすと、サビへ向かう流れを作りやすくなります。
ただし、重要なのはフィルそのものを派手にすることではありません。
サビの1拍目へ気持ちよく着地できるかを意識すると、シンプルなフィルでも十分に盛り上げられます。
曲の終わり
曲の終わりでは、フィルインによって**「ここで曲が終わる」という着地感**を作ることができます。
最後に大きなフィルを入れて強く終わらせる方法もあれば、短いフィルだけでシンプルに終わらせる方法もあります。
ここでも大切なのはフィルの形ではなく、曲をどのような印象で終わらせたいかです。
フィルインを入れすぎないことも重要
フィルインは曲に変化をつけられる一方、入れすぎると基本のビートが落ち着かず、忙しい印象になってしまいます。
4小節ごとに必ずフィルを入れる必要もありません。
ボーカルやほかの楽器が大きく動いている場所では、あえて基本のビートを続けたほうが効果的なこともあります。
**「ここにフィルを入れられるか」ではなく、「ここにフィルが必要か」**と考えることが、自然なフィルインを作るポイントです。
かっこいいフィルインを作るコツ
かっこいいフィルインというと、速いフレーズや派手なタム回しをイメージするかもしれません。
しかし大切なのは難しさではなく、曲の流れを崩さず、次の展開を気持ちよく聴かせることです。
ここでは、シンプルなフィルインでもかっこよく聴かせるためのポイントを紹介します。
音数を増やしすぎない
フィルインは、音数を増やすほどかっこよくなるわけではありません。
音を詰め込みすぎるとフィルだけが目立ち、ボーカルやほかの楽器を邪魔してしまうことがあります。
スネア1〜2発だけでも、入れる位置が適切なら十分に効果があります。
まずは少ない音数から作り、必要に応じて音を足していくとまとまりやすくなります。
他のパートを意識する
フィルインのイメージはドラムだけと思っているかもしれませんが、ギターやベース、キーボードにもフィルイン的な解釈のフレーズはあります。
つまりドラムのフィルインを聞かせたいのに他のパートもフィルインをしているとごちゃごちゃしてしまいます。
ドラムのフィルインを聞かせるのであれば、他のパートは動かさない。これは楽曲アレンジの基本的な考え方でもあります。
休符を使って余白を作る
フィルインでは、叩く音だけでなく叩かない場所もリズムの一部です。
「タタタタ」のようにすべてを埋めるだけでなく、「タタタン」「タンタタ」のように途中や最後を休ませることで、フィルの印象は変わります。
音を詰め込みすぎていると感じたら、音を追加するのではなく、ひとつ抜いてみるのも効果的です。
スネアとタムを使い分ける
同じリズムでも、どのドラムを叩くかによって印象は大きく変わります。
スネアだけならリズムをはっきり聴かせやすく、タムを使えば音程の変化によってフレーズに動きや広がりを作れます。
たとえば、スネアからハイタム、ロータム、フロアタムへ移動すると、高い音から低い音へ流れるフィルを作れます。
まずリズムを決めてから、どの音をスネアやタムに振り分けるかを考えるとバリエーションを増やしやすくなります。
叩く強さに変化をつける
すべての音を同じ強さで叩くと、フィルインが平坦に聴こえることがあります。
強調したい音を強く叩き、その間の音を弱くすることで、同じリズムでもアクセントが生まれます。
特に細かいフィルでは、すべての音を強く叩くのではなく、どの音を目立たせたいのかを意識するとリズムの流れが伝わりやすくなります。
DTMで打ち込む場合は、この叩く強さをベロシティで調整できます。
次の1拍目への着地を意識する
フィルイン単体がかっこよくても、次の小節へ自然につながらなければ曲の流れが途切れてしまいます。
特にサビ前などでは、フィルの最後だけでなく次の小節の1拍目までをひとつのフレーズとして考えることが大切です。
最後まで音を詰める、直前に休符を作る、タムを低い音へ移動させるなど、着地までの作り方はいくつもあります。
「フィルをどう終えるか」ではなく、**「次の1拍目へどう着地するか」**を意識すると、フィルインが曲の流れになじみやすくなります。
有名ドラマーのフィルインから学ぶのもおすすめ
フィルインの引き出しを増やしたいなら、有名ドラマーが実際の楽曲でどのようなフィルインを使っているのかを聴くのもおすすめです。
たとえば、リンゴ・スターは曲を邪魔しないシンプルなフィル、ジェフ・ポーカロはグルーヴを保ちながら自然につなぐフィル、スティーヴ・ガッドはアクセントやゴーストノート、休符を活かしたフィルが参考になります。
フレーズをそのままコピーするだけでなく、**「どこで入れているのか」「何拍使っているのか」「次の1拍目へどう着地しているのか」**にも注目してみてください。
フィルイン単体ではなく曲全体の中で聴くことで、かっこいいフィルインの使い方が見えてきます。
DTMでドラムフィルインを打ち込むコツ
ここまではドラマーにもDTMにも共通するフィルインの考え方を紹介しました。
DTMで生ドラムらしいフィルインを作る場合は、リズムパターンだけでなく、タイミングや音の強さ、実際に演奏できる動きも意識すると自然に仕上がります。
すべての音をグリッドに揃えすぎない
DTMではMIDIノートを簡単にグリッドへ揃えられますが、すべての音を完全に揃えると機械的に聴こえることがあります。
まずはグリッドに合わせて基本のリズムを作り、聴いて不自然に感じる部分だけタイミングを調整する方法がおすすめです。
ただし、自然にするためにMIDIノートをランダムにずらす必要はありません。
リズムの芯を残したまま必要な部分だけ調整することがポイントです。
プロでも行うちょっとした裏技としてフィルインだけリアルタイムで演奏するという方法があります。速いテンポの場合は半分程度にしても大丈夫です。この方法はドラムだけに限らず他のシンセやギターでもよく使われるので、おすすめです。
ベロシティを均一にしない
すべての音を同じベロシティにすると、フィルインのアクセントがわかりにくくなります。
強調したい音は強く、その間の音は少し弱くすることで、同じリズムでも流れや強弱を作れます。
特に16分音符を連続させるフィルでは、すべてを同じ強さにするよりも、どの音をアクセントにするのかを意識すると自然です。
ベロシティもランダムに変えるのではなく、実際にどう叩くかをイメージして調整しましょう。
タムの音程と配置を意識する
タムを使ったフィルでは、MIDIノートを適当に配置するのではなく、音程の流れを意識するとまとまりやすくなります。
たとえば、ハイタムからロータム、フロアタムへ移動すると、高い音から低い音へ下降する流れを作れます。
そのまま次の1拍目のキックやクラッシュへつなげれば、フィルから次の小節への着地も作りやすくなります。
リズムだけでなく音程の動きも含めてフィルを考えるのがポイントです。
生ドラムでは叩けないフレーズに注意する
DTMではMIDIノートを自由に配置できるため、実際のドラマーでは演奏できないフレーズも簡単に作れます。
たとえば、両手を使ってスネアとタムを叩いている瞬間に、同じ手でハイハットやシンバルを鳴らすような配置です。
生ドラムらしさを求める場合は、**「このフレーズを人間が実際に叩けるか」**を考えながら打ち込むと自然になります。
ただし、エレクトロニックな楽曲などでは演奏可能性にこだわる必要はありません。求めるサウンドに合わせて使い分けましょう。
コピー&ペーストだけで済ませない
気に入ったフィルインをコピーして何度も使うと効率的ですが、毎回まったく同じでは展開が単調になりやすくなります。
基本となるフィルはそのまま使いながら、最後のスネアをタムに変える、音をひとつ抜く、フィルの長さを変えるといった小さな変化を加えるだけでも印象は変わります。
すべてのフィルを一から作る必要はありません。
基本パターンを使い回しながら、曲の展開に合わせて少しずつ変えることで、効率よくバリエーションを増やせます。
ドラムフィルインに関するよくある質問
ドラムフィルインについて、初心者が疑問に感じやすいポイントをまとめました。
- ドラムのフィルインを入れるタイミングは?
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基本的には、4小節・8小節の区切りや、曲のセクションが変わる直前に入れます。
たとえばAメロからBメロ、Bメロからサビへ移る場所は、フィルインを入れやすいタイミングです。
ただし、必ず4小節ごとに入れるというルールはありません。曲の流れを聴きながら「次の展開を知らせたい場所」に入れると自然です。
- 初心者でも簡単に使えるフィルインは?
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初心者には、スネアを1〜2発だけ使った短いフィルインがおすすめです。
フィルインというと複雑なタム回しを想像しがちですが、スネアを「タン」「タンタン」と入れるだけでも十分に曲へ変化をつけられます。
まずは4小節や8小節の最後に短いフィルインを入れ、慣れてきたら16分音符やタムを使ったパターンへ広げてみましょう。
- フィルインは何小節ごとに入れる?
-
フィルインを入れる小節数に決まったルールはありませんが、4小節や8小節をひとつの目安にすると考えやすくなります。
ただし、4小節ごとに必ずフィルインを入れると、かえって単調に聴こえることがあります。
小さな区切りでは何も入れず、大きな展開だけフィルインを入れるなど、曲の構成に合わせて使い分けることが大切です。
- フィルインとオカズの違いは?
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ドラムでは、フィルインと「オカズ」はほぼ同じ意味として使われます。
どちらも基本となるリズムパターンに変化を加えたり、次のセクションへつないだりする短いフレーズを指します。
「フィル」「フィルイン」「オカズ」など呼び方は異なりますが、ドラムの会話では同じような意味で使われることが多いと考えて問題ありません。
- フィルインがかっこよくならない原因は?
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フィルインがかっこよくならない原因のひとつは、フィルイン単体のフレーズだけを考えてしまうことです。
音をたくさん詰め込んでも、曲の雰囲気や次のセクションにつながっていなければ、フィルインだけが浮いて聴こえることがあります。
音数を減らす、休符を入れる、叩く強さに変化をつける、スネアとタムを使い分けるなど、シンプルな工夫から試してみましょう。
特に重要なのは、次の1拍目へどう着地するかを意識することです。フィルインそのものの派手さよりも、曲全体の流れの中で気持ちよく聴こえることを優先しましょう。
まとめ
ドラムフィルインは、基本のリズムに変化を加え、曲の区切りや次の展開を伝えるためのフレーズです。
複雑なパターンをたくさん暗記する必要はありません。
まずは「タタタタ」「タタタン」「タンタタ」「タタンタ」のような基本形を覚え、音を入れる位置と休む位置によって印象が変わることを理解してみましょう。
そこからスネアやタムを使い分けたり、音数やアクセントを変えたりすることで、さまざまなフィルインへ発展させられます。
また、フィルインは単体のかっこよさだけでなく、次の展開へつなげるのか、そこで一区切りつけるのかを考えることも重要です。
最初はシンプルなパターンから試し、曲の流れに合わせて少しずつ変化を加えてみてください。
かっこいいフィルインとは、派手なフレーズではなく、曲に必要な場所で効果的に使われるフィルインです。

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