DTM初心者のためのイントロフレーズの作り方と増やし方

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イントロってどうやって作ったらよいかいわからない。というイントロ難民は結構多いです。よくあるのがイントロからサビ始まりにする方法ですが、もし自分のオリジナル曲をすべてサビイントロにしたら飽きてしまいますよね。そこで今回はすぐに使えるイントロフレーズの作り方と考え方を紹介します。

書いてあることを参考にすればしっくりと来るイントロが作れるようになると思います。

UG
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イントロの役割

イントロとは曲の始まりをわかりやすくする1つの演出です。いきなりAメロから始める曲もあり、それはそれでインパクトがあるのですが、「さぁ今からはじまりますよー」みたいな雰囲気をわかりやすく伝えるものがイントロです。

歌ものではわかりやすいイントロをつけるのがわりかし定番ですが、ゲーム音楽などでは演出の目的がイントロを必要としないものが多いので、下手にイントロをつけることでBGMらしさがなくなることがあります。

イントロらしさとは?

イントロとは言ってしまえば対比(比較)によってその存在が明確になります。例えばボーカルのメロディでAメロとサビだと音程が高いのはサビになります。これは音程が高い方が盛り上がるからです。(他にもサビらしさの要因はあります)

もしサビから作ったののであればサビよりAメロの音程が低くないとサビらしさが出にくくなります。これが比較によって何をもってサビとするか?という話です。これもイントロに当てはまります。

サビイントロではなく普通のイントロで考える時にイントロとそれに続くAメロの関係を考えたときにどちらにエネルギーを与えるのか、その違いを明確にすることで「イントロらしさ」を表現できます。

イントロの作り方

サビ始まり

使い古された感はあるものの、サビ始まりによってその曲のハイライトから始まるわけですから、耳に残りやすいです。またサビを最初に聞かせることでリスナーの頭に入った「サビ感」はある程度維持され、を本サビで迎えた時の「キタキター」という気持ちよさに繋げられる効果があります。

サビ歌なし

サビの歌を抜いてギターやシンセなどでボーカルメロディをなぞる方法もオーソドックスな方法です。これも上記と同じく、期待を膨らませつつ、サビでボーカルが聴けたときのしっくり感を得られるので、この方法もわかりやすいインパクトがあります。

上記のサンプルではサビのコード進行でベースでメロディ的な動き方をしています。

サビの最後イントロ

サビの最後だけをイントロにしてイントロ2につなげる方法です。多くの場合はボーカルの1フレーズから始まります。

他にもAメロをサビで使ったりするパターンもあります。

ベースとフレーズによるイントロの作り方

なんとなくのコードは決めたけどフレーズをどうやってつくたらよいかわからないという場合は次のようにすることでイントロらしさを作れます。

  • ベースとフレーズを反行
  • ベースを上行(下行) フレーズは変化なし
  • ベースを変化なし フレーズ(上行下行)

ベースとメロディを反行①

ベースとメロディ(を反行させるようにします。反行とはお互いが反対の方向に向かう動きのことです。反行によりメロディとベースの距離感が離れていく(または近づくこと)でベースとメロディのラインがわかりやすくなるため、ドラマティックな印象を作ることができます。

次の例はコードを分解して、ベースと反行させるように動かしたものです。

オーソドックスな方法ですが、広がりをもたせる方法としてはアルペジオを絡ませながらメロディを上行させるのは効果的です。また最後のEでは下行しています。これはAmに対してのドミナントの関係で作ったフレーズです。

トニック、ドミナント、サブドミナント、というお話は別の機会に詳しくさせてもらいますが、AmのときにE(E7)を弾くとまたAmに戻りたくなる。戻ったときにしっくり来るというのがドミナントの性質です。

ここでは上がりっぱなしになって「どこまでいくねん!苦しいわー」となった人をツッコむむ場所がドミナントだと思ってください。そうすることで「せやせや、何の話やったっけ?」と元の話(Am)に戻ってこれます。

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ベースとメロディを反行②

今度はベースを上行させメロディを下行させるパターンです。

お互いが持っているエネルギーが集約されるような印象が強くなるので、力強さを感じるような印象になります。このコード進行でいうとAのところがベースとメロディがもっとも近づくことになります。FGAという地味な進行ではありますが、その後繰り返しのメロディのパターンに行くためにメロディを跳躍させやすいのでより音程の動かし方をダイナミックにしやすくなります。

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ベースを上行(下行) フレーズ変化なし

ベースは上行させますが、上のフレーズはほとんど動かしません。なだらかなコード進行でも刻むことで派手になりすぎない程度に勢いを感じさせることもできますし、白玉にすれば、優しく切ない雰囲気も出せます。

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ベースを変化なし フレーズ(上行下行)

フレーズ(コード)の塊だけが動く方法です。上モノが動くことで派手な印象を与えることができますが、ベースが一定なので、落ち着きながらも彩りのある雰囲気を作れます。

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まとめ

いくつかオーソドックスでよく使われるイントロのメロディとベースを紹介させていただきましたが、一例でしかすぎませんし、これが絶対的な正解ではありません。コードの動かし方や音色によってもイントロ感は作れます。そのうえでイントロのあとに続くAメロやサビとの対比などを考え「どうすればイントロらしく聞こえるか?」という視点で考えること大切です。

そしてそのイントロの目的(意図)を明確にすることです。「なぜそのイントロにしたいのか?」説明できるようになれば説得力があがります。

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