iZotope Ozone Imagerの使い方&使えない場合の対処方法

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iZotopeのOzone Imager V2は、DTMや音楽制作におけるステレオイメージを簡単に調整できる強力な無料プラグインです。

このイメージャーを使用することで、モノラルの音源も含め、あらゆるトラックを左右に広げて、音楽に立体感を与えることができます。WidthとStereoizeモードの調整により、自然な広がりと位相の正確な処理を実現。

Vector scopeとCorrelation meterで視覚的にもフォローでき、プロフェッショナルなマスタリングが手軽に。iZotopeの技術をフリーで体験し、あなたのミックスを次のレベルへと引き上げましょう。

UG
  • 元ゲーム音楽屋(NintendoDSなど)
  • 作曲歴20年以上
  • DTM記事執筆500以上
  • ショートアニメ、CM、企業PV音楽を制作
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iZotope Ozone Imagerとは

音の広がり(ステレオ感)を調整できるプラグインです。

iZotope Ozone Imagerは、iZotope社が提供するステレオイメージングプラグインです。

オーディオミックスのステレオ幅を調整し、音像を広げたり狭めたりする機能を持っています。

主にマスタリングやミキシングの段階で使用され、特定のトラックやミックス全体のステレオフィールドを操作することができます。インターフェースは直感的で使いやすく、ビジュアルフィードバックも充実しており、音の広がりを視覚的に確認しながら調整できます。

また、フリーモードと有料版があり、基本的なステレオイメージング機能は無料で利用可能です。

Ozone Imagerの使い方と機能の違いについて

恐ろしくシンプルで単純です。Widthを上にやれば広がり、下にやれば中央(モノラル)になります。あとはAmountでその量を決めるみたいな感じ。あとは右側のVectorscopeでかかり方が表示されます。一つ注意が必要なのは「stereoize」のボタンをおさないと何も反応しないということ

つまり最初はOFFの状態になっているということ。なんでこういう仕様にしたのかちょっと疑問です。

ギターを左右に広げる際の定番の方法は、同じフレーズを弾くことです。しかし、DTMではギター音源を2本用意して左右にパンを振り、同じフレーズをコピペしても、ステレオ感は得られません。発音タイミングをずらすなどのテクニックもありますが、自然な広がりにはなりにくいです。こうした場合に、Ozone Imagerを使うと、ギターの音をナチュラルに広げることができます。

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Ozone9のImagerは

  • Band Widthを4つ調整できる
  • 発音のディレイを調整できる。
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左下のBandWidthで任意の周波数のかかる度合いを決定できます。周波数の変更は上部のウィンドウのスライドバーを動かします。

このメリットは、例えば150Hz以下はモノラルにしたいという場合に有効です。

しかし、下手に周波数をいじると逆に音像がおかしくなることもあるので、Ozone Imager 2を使う方が

よい結果につながると思います。

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フリーでありながらバージョンアップも行われ現在はOzone Imager2が最新になっています。

もちろんこれもフリーで使うことができます。

iZotope Ozone Imager Ver1との違い

Ver1との違いはステレオイメージャータイプの種類が1つ増えて好みでステレオ感を選ぶことができるようになりました。

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ozone imager が広がらない場合について

ozone imagerが広がらない可能性として、Modeの選択によって広がり方が異なります。モノラル素材の場合はModeを2より1にしたほうがわかりやすい広がり方をします。

また、Width幅を調整しながら、Polar Sampleで広がっている状態を確認してみましょう。

サウンドデモ

  • ギターV-Metal
  • ベース SR5
  • ドラム MIR2

ギターだけにかけてみたいと思います。まずはかかっていない状態完全にモノラルです。

次にかけた状態

どうですか奥さん!って感じの広がり方ですwちなみにWidthをMAXにするとこんな感じ

あとはAmountの量ですが、10〜14くらいの間がくらいが好みですが、マックスにしてもそれほど破綻しないのがすごいです。こういうステレオイメージャーはやりすぎると気持ち悪くなってしまうのですが、iZotope Ozone Imagerはかなり優秀です。

おそらくM/S処理とsimple delayの合わせ技みたいな感じもするのですが、いままで聴いてきたステレオイメージャーとは次元が一つ違います。さすがiZotope Ozone です。いい仕事しています。とにかく広がり方がめちゃめちゃ自然で驚きます。

本来、このような広がりを作るのは同じフレーズを引くことで広げていくわけですが、それらの手間を省けるのがZotope Ozone Imagerの特徴とも言えます。

よくある質問 Stereoize機能について

Ozone ImagerのStereoize機能は、モノラル(モノ)信号をステレオ信号に拡張するためのプロセスです。この機能を使用すると、モノラル録音や狭いステレオフィールドを持つ音源に対して、より広がりのあるステレオ感を加えることができます。

主な特徴

  1. ステレオ幅の拡張:
    • モノ信号をステレオに変換し、サウンドの広がりを感じさせます。
    • ステレオ幅を調整することで、音源が左右に広がる感覚を強化します。
  2. 位相相関の管理:
    • 位相の問題を回避し、モノラル再生時でも音の一貫性を保つよう設計されています。
    • 位相相関メーターを使用して、ステレオイメージの健全性を視覚的に確認できます。
  3. 音質の保護:
    • 音質を劣化させることなくステレオ化するためのアルゴリズムが使用されています。
    • クリアで自然なステレオエフェクトを提供します。

使用例

  • モノラルボーカルやギター録音をステレオにして、ミックス内でのプレゼンスを向上させる。
  • 狭いステレオフィールドのシンセパッドや効果音を広げて、より豊かなサウンドステージを作る。

Stereoize機能は、モノラル信号を広げてより豊かなステレオサウンドを作り出すための便利なツールであり、ミックスに奥行きと空間を加えるのに非常に役立ちます。

ダブリングの歴史

ダブリングはとある有名ミュージシャンの一言から始まります。それはビートルズのジョンレノンの

「ねー何回も歌うの面だくさいから、一回歌ったやつを適当に調整してそれっぽく聴かせてよ」

こんな言い方をしたかはわかりません、伝えた内容はこれと同じです。世界一のバンドとして君臨し続けているビートルズも人の子です。一回で終われるなら終わりたい、歌い続けるのはしんどいのです。退屈なのです。もっと有意義なことに時間を使いたいのです。

そこで生まれたのがADTというダブリング装置です。こちらはそのモデリングであるWavesのADTプラグインです。

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ADTプラグインとは?

Artificial Double Tracking または Automatic Double Tracking の略

元のマルチトラック・テープ・レコーダーとは別に、ADT効果作成用にもう1台のテープ・レコーダーを用意して作り出す手法であり、そのシステムと運用方法に対する呼称、機材として製造されていたわけではない。

多くの人が「実機はどんな感じなのだろう」と思っているわけですが、そういう装置ではなくあくまで手法のことをADTというわけですね。

さて、この人工ダブリング方式をより発展させたものがiZotope Ozone Imagerです。

ちなみにソフト音源の場合は毎回まったく同じ音が出てしまうので。そのトラックをコピペしたところでダブリング効果は得られません。そういう音源にこそiZotope Ozone Imagerは活躍します。

負荷について

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ごちゃごちゃしていてわかりにくくすみませんw機能限定ということもありOzone7 imagerに比べると負荷もレイテンシーも低いです。サクッと使いたいときに便利です。というわけでさっそくどんな感じなのか聴いてみたいと思います。設定はこんな感じです。

ステレオイメージャー比較

一昔前のステレオイメージャーというのはいかにステレオ素材を広げるか?というところに重きありました。wavesのS1とかそういうものです。

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で、モノラル素材を広げようとすると

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PS22だったりしたわけですが、今使われることはほとんどありませんwちなみにPS22を通すとこんな音

うん。不自然wすごく気持ち悪いw10年以上前のプラグインと今のプラグインを比べること自体ナンセンスですがw

iZotope Ozone Imagerで広げた音にBrainworxのSherdspreadというプラグインを使います。こいつもステレオイメージャーの一種です。ギターのステレオ感をもうちょっと広げたいときに使ったり、最終ミックスでもうちょっとステレオ感がほしいときに使うこともあります。

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BrainworxのSherdspreadとiZotope Ozone Imagerを組み合わせることでさらに自然な広がりと広がった先でも変に音が痩せるようなことにならないので便利です。

自然すぎるゆえに…

本当に自然なダブリングができるのですが、何でもダブリングするのではなく、ときには不自然なゆらぎをもって音を広げるのも1つの味にになります。その方法とはコーラスです。コーラスは音のゆらぎによって音像を広げる効果があります。特に中低域に特徴のあるエレピなどはイメージャーで広げるよりコーラスで広げた方がエレピ「らしさ」を作ることができます。

ダブリングは邪道??

  • ギター2回弾けばいいだけの話
  • ボーカルも何度も歌えばいいだけの話

といった視点をもつことはクリエイティブを追求する上で大切なことではあります。だからその2回という数字に意味と価値を見いだせるのであれば、やっただけ気づきは得られますし、ダブリングプラグインの不自然さにも気がつくことができるでしょう。

しかし、そんなことより簡単にやってしまいたいというジョンレノンの立ち位置を考えると邪道と考えるのもどうかと思います。もちろんダブリングを省いた時間でよりクリエイティブの追求をし続ける重要性を忘れてはいけませんが…

Ozone Imager ダウンロード

iZotope Ozone Imagerは無料プラグインです。公式サイトに言ってFree Downloadをクリックしてメールアドレスを入力するだけでOKです。

iZotope Ozone Imager

現在はバージョンアップされてVer2がDL可能です。

Ozone Imager ダウンロード インストール

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画像のDownload Freeをクリック

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メールアドレスを入力後Continueをクリック

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任意のパスワードを入力し、Create Accountをクリック、後、以下の画面になり任意のOSのバージョンの

Imager V2をダウンロード後、インストール

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まとめ

何度もいいますが自然すぎる広がり方!

モノラル素材をここまで自然に広げられる技術はすごいですね。

技術の高さにも驚きますが、これが現在無料で配布されていることにもっと驚きます。(期間限定っぽいですが)とりあえず持っておく!というより絶対持っておいた方が良い!と思えるプラグインです。ぜひ使ってみてください。

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