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Leapwing Audio RootOne レビュー 超上級者を納得させる音質と機能

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ローエンドの音質に妥協を許さないプロフェッショナルなエンジニアやトラックメーカーが求めているもの、それはクリアなサブハーモニクスプラグインです。しかし、サブハーモニクスプラグインを使うとローエンドの透明感が失われるという問題に直面している人は多いです。

その解決策となるのがLeapwingのRootOneです。Leapwing RootOneはクリアで高品質なサブハーモニクスを提供する唯一のプラグインである理由を、この記事で詳しく解説します。

DTM環境でのローエンドコントロールにおいて、RootOneはAudio処理の新たなスタンダードを築きつつあります。

スピーカーの周波数帯域を最大限に活かし、サウンドの低音生成においても一歩先を行くこのVSTプラグインは、位相調整から倍音生成、ダイナミクスとピッチの微調整まで、一通りの処理を高度なコントロールで実現します。

無料のサブハーモニクスプラグインやセールで手に入るものとは一線を画すRootOneは、ベース信号に対するミックスとブースト、さらにはsubsynthとbxバンド処理の絶妙な組み合わせで、クリーンな音源を保ちつつ、サブとハーモニクスのバランスを最適化します。この記事は、音質に本気で取り組むプロのためのガイドとなるでしょう。

メリット
  • 8Hzまでスーパーローを調性可能
  • 位相が整ったクリアなサブハーモニクスを生成
  • 任意の設定が可能なマルチサブハーモニクス
デメリット
  • 価格が高い
Leapwing Audio RootOne
Leapwing Audio
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Leapwing RootOne 概要

メーカーLeapwing Audio
製品名RootOne
特徴独自のクリーンなアルゴリズム
マルチバンドサブジェネレーション
最適なワークフローを備えた美しいデザイン
システムマック
macOS 10.13 High Sierra 以降 
(Intel / M1 Apple Silicon 対応) (64 ビットのみ)
VST2、VST3、AU、AAX (ネイティブ)
ウィンドウズ
Windows 8 ~ Windows 10 
(64 ビットのみ)
VST2、VST3、AAX (ネイティブ)
バージョンv1.10.4(2023-08-25)
認証方式シリアル認証
認証数表記なし
容量69.3MB(プラグインフォーマット1つあたり16.8MB)
マニュアル英語版のみプラグイン内から読み込み可能
価格218.90ドル
備考体験版あり(期間限定30日)

Leapwing RootOneは、完璧な音色バランスのために3つのバンドのサブハーモニックコンテンツを追加し、ローエンドの形状を整えることができる唯一無二のツールです。

ミックスの一部を他の部分と一致させる必要がある場合、または全体的に低音を増やす必要がある場合、低音が最も重要なときにワークフローから推測を取り除くことができます。このユニークなプラグインは、クリーンで位相が整ったサブハーモニックで低域を完成させ、周波数の干渉や分離を心配することはありません。

RootOne by Leapwing Audio レビュー

音質4.5
機能性(オリジナル性)4.5
操作性(使いやすさ)3.5
安定性(CPU負荷)4
価格2.5
総合評価3.8

それでは具体的なレビューをしていきたいと思います。レビュー内ででの帯の色には次のような意味合いがあるので参考にしてください。

  • 青帯はメリット
  • 赤帯はデメリット
  • 緑帯はその中間

音質

4.5

クリアなスーパーローサウンド

Leapwing RootOneのサウンドの特徴はクリアなサブハーモニックサウンドです。

RootOneは、従来のサブハーモニックシンセとは一線を画します。

多くの既存のシンセは、ピッチシフトを用いてサブハーモニクスを生成しますが、RootOneは高度な解析技術でピッチを正確に検出。その上で、新しいサブベースを生成することで、よりクリアで透明感のあるローエンドを実現します。

この特性により、単なるトラック制作から2mixまで、多様な用途で活躍する優れたサブハーモニックシンセとなっています。特に、ローエンドの品質にこだわるトラックメーカーやエンジニアにとって、RootOneは非常に有用なツールです。

では実際2mixでの比較を行います。

RootOne dry
画像
RootOne wet

ベースからキックまで幅広くお互いを干渉することなくサブハーモニックを生成しています。

では、先日書いたSSLのサブハーモニックシンセSSL SubGenではどうなるか、完璧に同じ設定にはできませんが、限りなく近づけた結果が次のようになります。

画像
SSL SubGen

ootOne、SSL SubGen、そしてbx_Subsynth—これら三つのサブハーモニックシンセを比較すると、各々に明確な特長と優れた点がありますが、特にRootOneがベースの拾い方において一歩先を行っています。

ローエンドの解析力に関しても、RootOneは他の二つより高いクオリティを示しています。その高度な解析技術により、サブハーモニクスの生成も非常に精度が高く、結果としてよりクリアで豊かなサウンドが得られます。

次に、bx_Subsynthとの比較です。このシンセも多くのプロフェッショナルに愛用されていますが、RootOneと比べてどのような違いがあるのでしょうか。

この比較を通じて、ローエンドに透明感を求めるトラックメーカーやエンジニアがどのプラグインを選ぶべきか、明確な指針を提供します。

画像

プラグイン選びにおいて、RootOne、SSL SubGen、bx_Subsynthなど各々には一長一短があります。例えば、5小節目でオクターブ下に移動したベースの深みに関しては、個人的にはbx_Subsynthが最も好印象でした。しかし、全体的に見ると、音質、機能、操作性の三つの面でRootOneが一歩リードしていると感じました。

それでも、高品質なサブハーモニクスを得るためには、再生環境も重要です。小型スピーカーではサブハーモニクスを十分に再生できない可能性があります。そのような場合、ヘッドホンでの確認が必要ですが、ヘッドホン自体がローエンドに弱いと、期待する効果は得られません。

総じて、プラグインはその良い面と悪い面を総合的に評価し、用途に応じて選ぶべきです。特にRootOneは多くの面で優れていますが、その性能を最大限に活かすためには適切な再生環境も考慮する必要があります。

Leapwing Audio RootOne
Leapwing Audio

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機能性

4.5

前人未到の8Hzまでサブハーモニクスを生成可能

Leapwing RootOneはSUB,THUMP、PUNCHの3つの帯域別でサブハーモニクスを生成できます。

SUBTHUMPPUNCH
周波数範囲8Hz〜30Hz
32Hz〜56Hz
32Hz〜56Hz
62Hz〜104Hz
62Hz〜104Hz
114Hz〜196Hz

マルチサブハーモニクス機能はRootOneだけの特長ではありませんが、その生成可能な周波数範囲が他とは一線を画しています。具体的には、RootOneは8Hzからサブハーモニクスを生成できるのに対し、SSL SubGenは20Hz、bx_Subsynthは24Hzからです。この差は、より深く低いサブハーモニクスを求めるユーザーにとって、RootOneが特別な価値を持つ要因となります。

確かに、8Hzは可聴範囲を超えており、一般的な用途には現実的ではないかもしれません。しかし、極端に低い周波数を扱いたいというニッチな需要に対しては、RootOneが唯一無二の選択肢となるでしょう。

総じて、Leapwing RootOneはその多機能性と広い周波数範囲で、特定のニーズに非常に高い適合性を持っています。それが、他のプラグインと比較してもその優れた点と言えるでしょう。

サブハーモニックの位相補正機能が秀逸!

Leapwing RootOneは単にサブハーモニクスを生成するだけでなく、生成されたサブハーモニクスの位相も自動で調整する機能があります。この機能のおかげで、サブハーモニクスと原音の位相が近い、または一致している場合、位相差による音の痩せや不自然な音質を大きく回避できます。

簡単に言えば、RootOneは位相の調整も自動で行うため、サブハーモニクスと原音がしっかりと調和し、より自然で豊かなサウンドを実現します。

次に、具体的にRootOneで原音とサブハーモニクスの位相がどれくらい違うのかという点については、次の画像で詳しく説明します。

このように、RootOneは位相調整の自動化によって、より高品質なサブハーモニクス生成を可能にしています。

画像

生成条件にもよりますが、この計測によるとLeapwing RootOneでの位相差はそれほど大きくないようです。これは、サブハーモニクスと原音がうまく調和し、音質が保たれる良い指標と言えます。

次に、SSL SubGenとbx_Subsynthについてです。これらのプラグインもサブハーモニクス生成には優れていますが、位相差についてはどうでしょうか。この点が、各プラグインの音質や使い勝手に大きく影響を与える可能性があります。

音質の違いがどれほど感じられるかは、ユーザーのスキルや耳の感度による部分もあります。特に、細かい音質に敏感な人にとっては、これらの微妙な違いが音質向上につながると考えられます。

Leapwing RootOneの特長として、帯域ごとのダイナミクス調整が可能です。これはSSL SubGenでも、そしてbx_Subsynthでもある程度はできます。しかし、これらのプラグインでは生成されたサブハーモニクス全体にダイナミクスが適用されてしまうため、特定の周波数だけのダイナミクスを調整することはできません。

簡単に言えば、Leapwing RootOneはより細かいダイナミクス調整が可能で、これが音質や使い勝手に優れた点となっています。特に、高度な音質調整を求めるプロフェッショナルにとって、この機能は大きな利点となるでしょう。

画像

Leapwing RootOneは、音質調整の面で非常に優れた機能を持っています。特に、生成したサブハーモニクスに対して帯域ごとにダイナミクスとサチュレーションを調整できる点が特長です。

SSL SubGenやbx_Subsynthもサチュレーションの適用は可能ですが、Leapwing RootOneの優れている点は、個々の周波数に対してサチュレーションの量を細かく設定できることです。これにより、より独自性と多様性のあるサウンドを作り出すことができます。

Leapwing RootOneは高度な音質調整が可能で、特に個々の周波数に対する細かい設定ができるため、よりオリジナリティの高いサウンドを作成できるというわけです。これが、他のプラグインよりも一歩先を行く機能性を持っていると言えるでしょう。

操作性

3.5

少数精鋭のプリセットが使いやすい

Leapwing RootOneは、ユーザーのニーズに応じて4つのカテゴリに分けられた14種類のプリセットが用意されています。さらに、使い勝手を高めるための多数の機能が装備されています。具体的には、A/B比較ボタンで設定を素早く切り替えられるほか、UNDOとREDO機能、そしてAとBの設定をコピーするモードもあります。

Leapwing RootOneは多様なプリセットと高度な操作性を兼ね備えているため、音作りがよりスムーズで効率的に行えます。これらの機能により、RootOneは使いやすさと多機能性を高いレベルで両立しています。

これらの機能は将来的には一般的なものとなるでしょうが、Leapwing RootOneが既にこれを搭載している点は好印象です。これはメーカーがユーザーの使い勝手をしっかりと考慮している証拠と言えます。

Leapwing RootOneは基本的な操作性がしっかり確保されており、これがユーザーに対するメーカーの配慮として高く評価されるべきだと感じています。

使い込まないと理解が難しいと感じる可能性もある

Leapwing RootOneは操作性に問題はありません。他のプラグイン、例えばSSL SubGenと比べて、見た目は少し地味かもしれませんが、そのGUIは必要なパラメーターだけで効果的に設計されています。

ただし、DYNAMICSやATTACK/DECAYのような機能は、実際に触ってみないと理解が少し難しいかもしれません。

Leapwing RootOneはシンプルだが効果的なGUIを持っており、基本的な操作は簡単です。ただ、いくつかの高度な機能は使ってみないと理解が難しいと感じるかもしれません。

安定性

4

CPU負荷はそこまで高くないので安心して使える

すべてオーディオファイルでマスターにLeapwing RootOneを挿した状態のCPU負荷です。

画像
RootOne

Leapwing RootOneの負荷は最大で画像程度となりますので、他のソフトウェアシンセサイザーと併用する際には注意が必要かもしれません。

一方で、SSL SubGenとbx_Subsynthの負荷については、次の情報で詳しく説明します。

Leapwing RootOneとSSL SubGenのシステム負荷は似ていますが、Leapwing RootOneは瞬間的に負荷が上がることがあります。それでも、最大負荷はそれほど高くないと言えます。

CPU負荷計測環境

パソコン  Macmini2018

CPU  Corei7(i7-8700B)6コア 

HT使用時12コア 3.2GHz/ターボブースト(TB)使用時4.6GHz

メモリ 32GB

システム OS12.6.1 Monterey

Audio/IF Focusrite RED 8PRE

バッファー 256

DAW   LogicPro10.7.7

48kHz/24bit

再生ストレージ SSD

価格

2.5

Leapwing Audio SSLBrainworx
RootOneSubGenbx_Subsynth
価格218.90ドル87.99ドル44ドル

RootOneは価格面で少々高めですが、その分、品質と機能性が優れています。特に、インテリジェントなピッチ検出によるクリアなサブハーモニクス生成は、現状で最も高品質です。ローエンドに厳しい要求を持つプロのトラックメーカーやエンジニアにとっては、他の選択肢を考慮する必要はありません。

一方で、中程度のクオリティを求める方にはSSLのSubGen、低域を手軽に強化したい方にはbx_Subsynthがおすすめです。

Leapwing RootOneの高価格はその高品質と多機能性で十分に補えるものです。特に、高いクオリティを求めるプロフェッショナルにとっては、その価格は納得のいく投資となるでしょう。

PluginBoutiqueで購入すると月替りプラグインが無料でもらえます。無料と行っても100ドル相当に売っているプラグインがもらえるのでかなりお得です。

9月の無料特典はAudiomodern Loopmix Lite または Mastering The Mix の How To Stem Master A Song eBook の無料版

画像
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  •  この製品のコピーを再販することはできません。 
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  • 1 回の取引につき 1 つの無料製品のみを請求できますが、複数の無料ギフトの場合は、すべての無料ギフトを取得するまで個別のトランザクションでこのオファーを引き換えることができます。

PluginBoutiqueでの具体的な購入方法はこちらの記事が参考になります!

まとめ

音質4.5
機能性(オリジナル性)4.5
操作性(使いやすさ)3.5
安定性(CPU負荷)4
価格2.5
総合評価3.8

Leapwing RootOneは、ローエンドに精通した上級者に最適なプラグインです。

初心者には少し敷居が高いかもしれませんが、本気で取り組むほどに未知のスーパーローの世界が広がります。

ただし、その効果を最大限に感じるには高品質なスピーカーまたはヘッドホンが必要です。総じて、RootOneは高度な機能と品質で、真剣に音楽制作に取り組む人にはその価値を十分に発揮します。

改めて音質面から振り返ると

音質:他のプラグインよりも透明感があり、クリアなサブハーモニクスが得られます。

機能:自動位相調整でローエンドが濁らず、独自のフィルタリングで最低音もしっかり拾います。

操作性:14種類のプリセットと便利なA/B比較ボタンがありますが、全機能を理解するには少し時間がかかるかもしれません。

安定性:CPU負荷はわずかに高いものの、DAWが不安定になることはありません。

価格:他のサブハーモニクスプラグインより高価ですが、その独自の機能と音質は価格に見合っています。

まとめ:サブハーモニクスを本気で追求し、独自のローエンドを求める人には最適です。ただし、単にローエンドを補完したいだけの人にはコストが高いかもしれません。

Leapwing Audio RootOne
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