どうもUGです。

DTMでリアルなオーケストラサウンドを作るのに必要なことは

エクスプレッションと「和音の組み方」が重要です。

 

この二つに力を入れれば入れるほど

オーケストラサウンドとしての説得力が生まれます。

 

ではどちらから力を入れていけばいいかというと

私は和音の組み方を選びます。

 

理由としては、エクスプレッションは音色によって、

すでにある程度つけられているものもあります。

そして、よりリアルにするための演出的な役割が大きいです。

 

しかし和音の組み方を間違えると

現実的におかしいオーケストラサウンドになってしまいます。

これが私が「和音の組み方」を重視する理由です。

 

和音の組み方とはシンセで言うところのレイヤーサウンドのことです。

 

どのような楽器同士で音を重ねればカッコいい響きになるか

どうすればより本物っぽい音になるか?

 

これらを解決してくれるのが、

オーケストラで使われている音の組み方と配置です。

 

つまりリアルな音源で適当にドミソと鳴らしても、

それはそれで雰囲気はあってもそれは説得力のある音にはなりにくいです。

 

では、どんな音の重ね方をすれば説得力が生まれるのか?

それはオーケストラでもっとも頻繁に使われている

堆積法

交叉法

重複法

包囲法

の4つです。

 

これらを教則本などで勉強したことがある人は多いと思いますが、

音で聞いてみるとどんな感じなのかを知っている人は意外に少ないです。

 

今日はオーケストラの音の組み方(レイヤーサウンド)について

音を聞きながら確認していきたいと思います。








楽器の編成

曲によって編成(楽器の使う数)を決めます。

数が多ければそれだけゴージャスなサウンドになります。

しかし、多く慣ればなるだけコントロールしなければいけないサウンドの幅も広がりますので、

まずは二管編成を目安にオーケストラサウンドをコントロールできるようにすると良いでしょう。

 

では編成についてお話をしていきたいと思います。

1管編成

弦楽器

楽器名 スコア略記 演奏者数
1stバイオリン Vn1 8
2ndバイオリン Vn2 6
ビオラ Vla 4
チェロ Vc 2
コントラバス Cb 2

木管楽器

楽器名 スコア略記 演奏者数
フルート Fl 1
オーボエ Ob 1
クラリネット Cl 1
ファゴット Fg 1

金管楽器

楽器名 スコア略記 演奏者数
ホルン Hn 2
トランペット TP 1
トロンボーン Tb 1

 

2管編成(おすすめ)

弦楽器

楽器名 スコア略記 演奏者数
1stバイオリン Vn1 10
2ndバイオリン Vn2 8
ビオラ Vla 6
チェロ Vc 4
コントラバス Cb 4

木管楽器

楽器名 スコア略記 演奏者数
フルート Fl 2
オーボエ Ob 2
クラリネット Cl 2
ファゴット Fg 2

金管楽器

楽器名 スコア略記 演奏者数
ホルン Hn 4
トランペット TP 2
トロンボーン Tb 3
バストロンボーン Btb 1
チューバ Tba 1

3管編成

弦楽器

楽器名 スコア略記 演奏者数
1stバイオリン Vn1 14
2ndバイオリン Vn2 12
ビオラ Vla 10
チェロ Vc 8
コントラバス Cb 6

木管楽器

楽器名 スコア略記 演奏者数
フルート Fl 3
オーボエ Ob 2
イングリッシュホルン E.Hr 1
クラリネット Cl 3
ファゴット Fg 2
コントラファゴット CFg 1

金管楽器

楽器名 スコア略記 演奏者数
ホルン Hn 4
トランペット TP 2
トロンボーン Tb 3
バストロンボーン Btb 1
チューバ Tba 1

音の重ね方で気をつけたいのはホルンです。

ホルン金管楽器の中では音が小さい部類のなので、人数が他の楽器と比べると多いです。

迫力のないDTMオーケストラはこの編成の段階で間違っていることが多いので

気をつけることで迫力のあるサウンドになります。

 

曲によっては若干人数が変わる場合もありますが、

とりあえず二管編成は覚えておきましょう。

楽器配置

年代やサウンドによって異なります。

ですが、大まかな決め方として

音域が高い楽器は左低い楽器は右に配置される傾向があります。

楽器名  パンの配置

フルート -10

オーボエ 10

クラリネット -5

ファゴット 10〜15

ホルン 30

トランペット -30

トロンボーン 20

チューバー 20〜25

1stバイオリン -75

2ndバイオリン -50

ヴィオラ 50

チェロ 75

コントラバス 50〜60

ただ気をつけたいのは、オーケストラは左右のパンでだけではなく奥行きも重要です。

そういう場合は、パンと同時にリバーブをかけて、前にある楽器ほど、リバーブは少なく

奥に行くほどリバーブを多くすることでホールをらしさを強調してやります。

 

では具体的なサウンドを確認していきたいと思います。







木管

音の重ね方は主に4つです。

今回のデモサウンドは2管編成で鳴らしています。

 

また今回は楽譜ではなく

ピアノロール表示にして各楽器を色分けしています。

こうすることでDTMらしく視覚的に楽器の音域と音のなり方を確認することができます。

 

色は上から黄色がフルート

赤がオーボエ

緑がクラリネット

青がファゴットになります。

堆積方

メリット バランスが良くオーソドックスな音
デメリット クラリネットが不得意な音域にいるため、弱い音になる可能性がある

交叉法

メリット 堆積方に比べ音の混ざりが良くなる。
デメリット 綺麗すぎて面白みがなくなることがある

今回はクラリネットとオーボエによる交叉法ですが、フルートとオーボエの場合もありますし、

クラリネットとファゴットの可能性もあります。

重複法

メリット 特定の音を目立たせることができる
デメリット 偏ったバランスになる傾向がある(聴かせたくない音が目立つ)

包囲法

メリット 音を挟み込むことで交叉法と似た音の混ざり方が期待できる
デメリット 偏った配置になりやすいため慣れないと使わない方がいい

オーボエがフルートによって挟まれている状態です。







金管

木管に引き続きこちらも2管編成です。

色による楽器の分け方は

ピンク トランペット

紫  ホルン

水色 トロンボーン

黄緑 バストロンボーン

オレンジ チューバ

になります。

 

音色の差は基本、木管の重ね方と似た傾向にありますが、

トランペットのオクターブユニゾンは非常に尖ったサウンドになります。

トロンボーンは低域で密集するより開離させると柔らかい響きになり

好ましい傾向にあります。

堆積法

 

交叉法

重複法

全体的な違いがわかりにくいかもしれませんが、

オクターブで重なっている音などに注意を向けるとその差がわかりやすくなります。







さいごに

DTMオーケストラをカッコよく鳴らすための音の組み合わせ方

どうでしたか?

 

リアルなオーケストラ音源は適当に鳴らすだけでもそれなりに鳴ってくれますが、

適当にすれば適当な音しかなりません。

 

DTMオーケストラサウンドは

ルールの上に乗って作らないと、それらしい音は出ないので注意が必要です。

 

それらしく聞かせるための音の重ね方、

覚えておくと良いです。

 

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