MENU

[究極音質]Prominy Hummingbird 基本的な使い方

<景品表示法に基づく表記>当サイトのコンテンツには、広告を掲載している場合があります。

この記事のまとめ

Prominy Hummingbirdは「初心者には難しい」というイメージがあります。しかし、基本的な使い方だけでもクオリティの高いアコギ音源になります。この記事では基本的な使い方に的を絞ってDTM初心者でもわかりやすい使い方について解説しています。

Prominy Hummingbirdはすごいけど初心者泣かせって訊いたけどホント?

確かに難しい部分もあるけれど基本的な使い方を覚えるだけでもOKなギター音源だよ

リアルで圧倒的な存在感のアコースティックギターがあればそれだけで曲のクオリティはよくなります。なぜならばアコースティックギターは本物らしく鳴らすのがとてもむずかしいからです。しかしProminy Hummingbirdを使えばその悩みも解決します。

総合評価
音質
操作性
価格 
購入のしやすさ
エンジンの安定度
UG
  • 元ゲーム音楽屋(NintendoDSなど)
  • 作曲歴20年以上
  • DTM記事執筆500以上
  • ショートアニメ、CM、企業PV音楽を制作
  • 詳しいプロフィール
タップできる目次

Prominy Hummingbirdとは

日本が世界に誇る音源制作デベロッパーProminyが作った最強のアコースティックギター音源それがHummingbirdです。発売されてから5年以上の月日が経ちますが、Hummingbirdはどのソフトギター音源よりもリアルな音色でプロアマ問わず「とりあえずアコギを打ち込むならこれが最強」と言わせるほど即戦力をもったギター音源です。

アコースティックギター音源として、MusicLabのReal Guitar、Orange Treeのアコースティックギターシリーズ、といろいろ触ってきましたが、響きのよさはHummingbirdが一番です。(もちろんそれぞれの良さを生かして音楽を作ることが大切です)

Prominy Hummingbirdの特徴

Prominyのギター音源の特徴はとにかくリアルな響きにあります。それゆえ容量がとにかくデカイです

約80GB*、89,000サンプルに及ぶ1963年製 Gibson® Hummingbird の生々しい鳴りをキャプチャした超絶リアル・アコースティック・ギター・サウンド

40.3 GB (.wav ファイルに換算すると約80GB*)

44kHz/24bit

Prominy公式サイト Hummingbirdの解説ページより

80GBとは言っても実際、使用するメモリは2.8GB程度ですが、単体のギター音源としてはかなり贅沢なメモリの使い方です。しかし、それには理由があります。ギター音源は本来は一つ一つの音をサンプリングします。そしてコードストロークなどはソフト音源上でタイミングやばらつきをリアルに再現するわけですが、あくまでバラバラの音を鳴らしているので、響き自体は本物とはまったく異なります。

しかし、Hummingbirdはコード自体をサンプリングすることで弦と弦の音の干渉、倍音の鳴り方が本物なのでコードストロークをどのギター音源よりもリアルに鳴らせるというわけです。

Prominy Hummingbirdの価格

Prominy Hummingbirdは通常価格だと大体29,000円程度ですがセールによって20~30%安くなる場合がありますが、セール時以外でもたまにセール価格のような場合があるのでAmazonや楽天をチェックすることをオススメします。

Prominy Hummingbirdの使い方

複雑に見えるProminy Hummingbirdですが基本的な使い方は次の3つです。

  • プレイキー
  • ストラムキー
  • コードキー

これらの使い方だけでも十分に使えるギター音源なのでしっかりと覚えてしまいましょう。それでは詳しく説明していきます。

プレイキーを覚えよう!

プレイキーとは演奏のオン/オフになります。Prominyのギター音源は鍵盤を押せば音が持続し続ける仕様になっています。そのためどのタイミングでどうやって音を止めるのか?というのがとても重要になります。

そこで重要になるのがプレイキーという概念です。

Hold Key 1 [F1]: フィンガー・リリース・ノイズ&フレット・ノイズ
ホールド・キー、F1 を押さえたままノート・オフするとフィンガー・リリース・ノイズとフレット・ノイズが 鳴り、音が止まります。

Hold Key 2* [F#1]: グリス・ダウン
ホールド・キー、F#1 を押さえたままノート・オフするとグリス・ダウンが鳴った後、音が止まります。

Hold Key 3 [G1]: フレット・ノイズ&ポジション・チェンジ・ノイズ
ホールド・キー、G1 を押さえたままノート・オフするとフレット・ノイズおよびポジション・チェンジ・ノイ ズ(ネックを握り直した時などに発生するノイズ)が鳴った後、音が止まります。

Stop Key 1 [G#1]: ピッキング・ノイズ
ストップ・キー;G#1 を打鍵するとピッキング・ノイズが鳴った後、音が止まります。

Stop Key 2 [A1]: ミュート・ブラシ・ノイズ
ストップ・キー;A1 を打鍵するとミュート・ブラシ・ノイズが鳴り、音が止まります。

Stop Key 3 [A#1]: リピート・キー ストップ・キー;A#1を打鍵すると、直前に弾いた音と同じ音が鳴ります。

マニュアルより Hummingbird User Manual (Japanese)

ギターをリアルに聴かせるポイントは、クオリティの高いノイズにあります。このノイズとはスライド時の音であったり弦を止めるときの音のことです。これらを駆使することで何の変哲もないコードストロークであってもリアルさが増します!

ストラムキーでアップダウンを理解する!

ストラムキーはギターのアップストロークとダウンストロークをコントロールしますが、Prominy Hummingbirdはより複雑な特定の弦だけをストロークできるのが特徴的ですが、一般的な使い方としては

  • C2ダウンストローク、C#2のアップストローク
  • D2ダウンミュートストローク、D#2アップミュートストローク

これらを組みあわせるだけでリアルなコードストロークが可能になります。

しかし、低音弦のみや高音源のみのダウン(アップ)ストロークをコントロールしたい場合は以下のキースイッチを使います。

F#2低音弦のみ ダウン・ストローク

4、5、6弦の通常のサスティン・サンプル(ダウン・ストローク)1、2、3弦は弾かず、前の音で 弾かれた1、2、3弦の音は停止しない

G#2低音弦のみ アップ・ストローク

4、5、6弦の通常のサスティン・サンプル(アップ・ストローク)1、2、3弦は弾かず、前の音で 弾かれた1、2、3弦の音は停止しない

A#2 高音弦のみ ダウン・ストローク

1、2、3弦の通常のサスティン・サンプル(ダウン・ストローク)4、5、6弦は弾かず、前の音で 弾かれた4、5、6弦の音は停止しない

C#3高音弦のみ アップ・ストローク

1、2、3弦の通常のサスティン・サンプル(アップ・ストローク)が鳴ります。4、5、6弦は弾かず、前の音で 弾かれた4、5、6弦の音は停止しない

コードの並びを覚えよう!

Prominy Hummingbirdはシンプルなダイアトニックコードからテンションコードまで収録されています。それゆえキースイッチも複雑になっていますが、実はProminy Hummingbirdのコード配列はある程度理にかなった形になっています。

例えば、よく使うメジャーとマイナー、sus4のコードはコードの構成音を意識した配置になているのがわかります。もちろんすべてがそのよになっているわけではありませんが、基本的な部分だけでもそのような覚え方ができます。

キースイッチとコードの関係について

E-2F-2F#-2G-2G#-2A-2A#-2B-2C-1C#-1D-1
dim7sus4madd9sharp9flat9mMaj7m69th69thm66th7sharp5
D-1D#-1E-1F-1F#-1G-1G#-1A-1A#-1B-1
7sharp5m7flat57flat5RUSH’ chordaugdim7maj9m99thmaj7
C0C#0D0D#0E0F0F#0G0
single note
legato Slide 
user chord 2add9minormajorsus4m77th
Cで考えたらDはadd7、Fはsus4

これらが基本的な使い方になります。これ以外にもパーカッシブなノイズ等によるアーティキュレーションもありますが、必要に応じて覚えていくのがオススメです。でないと最初からすべての機能を使いこなそうとするのは時間と労力を奪われるのます。大切なのは必要に応じて使い方をアップデートしていく発送です。

Prominy HummingbirdのCPU負荷

Prominyのギター音源、V-METALは基本的にCPU負荷が高いですが、Prominy Hummingbirdはそれと比べるとアーティキュレーションも複雑で収録しているコードの量も多いわりには、CPU負荷はV-METALより軽いです。最新のプログラム管理方法で軽量化に成功している感じです。(それでもめちゃめちゃ軽い!とは言えません)

CPU計測環境

パソコン  Macmini2018

CPU  Corei7(i7-8700B)6コア HT使用時12コア 3.2GHz/ターボブースト(TB)使用時4.6GHz

メモリ 32GB

システム OS10.14.6 Mojave

Audio/IF APOGEE Symphony Ensemble

バッファー 256

DAW   LogicPro10.6.2

48kHz/24bit

再生ストレージ HDD サンプル保存ストレージSSD

画像
CPU負荷 通常
画像
CPU負荷逃し

しかし、その分、メモリ使用量は多いので、サンプル音源を大量に使う場合はメモリ不足に注意が必要です。

Prominy Hummingbirdのメリット

Prominy シリーズお約束のわかりやすいマニュアル装備!

Prominy Hummingbirdは国内デベロッパーということもあり非常にわかりやすいマニュアルがあります。そしてそれはすぐに呼び出すことが可能です。

画像

メーカーからマニュアルをダウンロードして、気になったときに呼び出したいのにどこに行ったかよくわからないという私には有り難い機能!!

ちゃんと管理しなさいよ!

Prominy Hummingbirdしか出せない音がある

下手なギターを弾くならProminy Hummingbirdに任せた方が楽曲のクオリティは確実にあがります。本物のアコースティックギターには敵いませんが、アコギを良い音で録音しようと思うと、マイクのセッティングやシビアなチューニング、ノイズ対策などやることはいっぱいです。それらをすべて解決してくれるのがProminy Hummingbirdです。

手軽で簡単にクオリティの高い音出せる

こだわればこだわった分だけ答えてくれるのがProminy Hummingbirdですが、「いや、コードストローク程度もいいんだよ、そこだけクオリティが高く簡単であってほしい」というユーザーの声をしっかりと聴いてくれます。基本的にはコードモードではコードのキーを押して、ストラムキーとプレイキーを使って演奏するだけ、後は必要に応じてコードキーでテンション系を選択する。

たったこれだけです。

キースイッチが色分けされている

アーティキュレーション別に色分けされているのが非常に良いです。同じメーカーのV-METALやSCなどはキースイッチが色分けされていないので、慣れるまでは書き出すか覚えるかで対応しないといけません。Prominy Hummingbirdも覚えてしまえばいいのですが、その覚えるまでのプロセスがわかりやすくなっているのが、個人的には嬉しいです。

画像

これらはNative InstrumentsのMIDIキーボードであるKOMPLETE KONTROL S61およびS88 MK2 では鍵盤の前にあるLEDが同じ色で点灯するのでキースイッチが確認しやすくとても便利です。

Prominy Hummingbirdのデメリット

メモリ使用量が大きい(ロードが遅い)

ギター音源で2.8GB近く使用するのは私が知りうる限りProminy Hummingbirdだけです。ブラウザからProminy Hummingbirdを選択してロードが終わるまでにざっくりと40秒近くかかります

ちなみにこれはUSB3.1で接続されているSSDからのロード時間です。この外付けSSDの速度は960MBほど出るので決して遅い部類ではないのですが、それなりに時間がかかってしまいます。

音源の中にはSSDによってロード時間が変わるものもありますが、私の環境ではどのSSDに入れてもさほど時間は変わりませんでした。

やっぱり操作が複雑と感じるところもある。

あらゆる奏法(アーティキュレーション)を収録しています。おそらく本気で打ち込めば多くの人が打ち込みと気づかないレベルに到達するのがProminy Hummingbirdです。

しかしそれゆえに、キースイッチが複雑に感じる人は少なくありません。しかし全部の機能を使わないといけないということはなく、「ストローク専用音源」「ソロ専用音源」と割り切って使えば、アーティキュレーションの多くは使わなくてよいので、割り切って使えばシンプルで使いやすいギター音源になります。

パームミュートが弱い

これはProminy Hummingbirdに限らずどのアコギ音源にも言えることですが、アコースティックギター音源は使えるパームミュートが本当に少ないように感じます。これは使用目的が「コードストローク」にあるのが理由だと思いますが、アコースティックギターののパームミュートはエレキギターのパームミュートとは違う魅力があります。

Prominy Hummingbirdもそれなりに感ばっている部分もありますが、「これぞ使える!」というレベルではないように感じます。

これは今後のアコースティックギター音源の課題でもあるように思います。

Prominyクラスならばパームミュートの長さも3段階くらいに分けてくれるとより使い勝手がよいギター音源になるのは間違いなさそうなんだけどなー

ちなみにProminy Hummingbirdのミュート切り替えは、モジュレーションホイールまたはベロシティによる切り替えの2つから選ぶことが可能です

Prominy Hummingbird使用者の声まとめ

  • ジャリジャリ ガリガリ感がたまらない。倍音のノリも最高。
  • 操作性が悪すぎる
  • SSDにダウンロードすることをお勧めします
  • きらびやかなサウンドなので派手目なオケでもアコギストロークの美味しい音の部分がちゃんと聴こえてきます。
  • アコギ特有の芯からくるジャキジジャキ音がないため、バッキングでもそれ単音で聴くと非常に薄っぺらく聴こえます。オケに軽く馴染ませるといった使い方なら向いているかもしれませんが、音量が大きいと不自然に目立ちます。

amazonレビューより

まとめ

V-METALもSCもそうですが、Prominyのギタークオリティは他のギター音源と比べる必要がないほど次元が一つ違いProminy Hummingbirdはアコースティックギター音源の完成形と言えます。

爽やかなコードによるフォークアプローチから、スライドを多用したブルース的なアプローチまで幅広く扱えるProminy Hummingbirdは実に魅力的な音源でなのでオススメです。

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!
タップできる目次